Sony FE 20-70mm F4 G(SEL7020G)を購入しましたので、使用感想をブログでレビューしていきます。絞り値はF4.0、重量は488gとコンパクトになっており、その見た目からも小型&軽量なレンズです!ワイド端は広角となる20mm画角からズームでき、ハーフマクロに迫る接写能力を併せ持っているので凄いレンズです!

レンズの寸法は78.7mm(最大径となる太さ)、長さが99mmです。実際にSONY α7SIIIに装着してみると、標準レンズと思えない小柄なサイズ感に収まっているので驚きました!

Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G ©
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(フード装着)
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(フード装着) ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/100秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/100秒、ISO:100 ©
最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた
最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた ©
接写撮影した様子(画角70mm時)
接写撮影した様子(画角70mm時) ©

同じ立ち位置で20mmと70mmを撮り比べると、次のような感じになりました!

Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F4.0、SS:1/2000秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F4.0、SS:1/2000秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4.0、SS:1/2000秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4.0、SS:1/2000秒、ISO:100 ©

今のところフルサイズで20mm始まりの標準ズームレンズはソニーだけなので、スナップや旅行などの用途でかなり人気の出そうなレンズだと思います。まず現段階では、この記事でお伝えしていくメリットとデメリットは次の通りです。

メリットとデメリット
メリット
  • 広いエリアから中望遠までカバー
  • 軽くてコンパクト
  • 望遠側で凄く近寄れる
  • オートフォーカスが速くて快適
  • 動画で手ブレ補正を使った映像撮影が最高
デメリット
  • 価格が小三元レンズとしては高い
  • Lightroomなどの他社現像ソフトにはまだ非対応で、RAWデータの記録をしたい方はケラレと歪に注意

    → 2023年4月下旬にFE 20-70mm F4GがLightroomレンズプロファイル対象レンズに対応しました。

当記事では、FE 20-70mmを使ってみた感想をまとめて行きたいと思います。まだ入手して時間が経っていませんが、徐々に使用感想をまとめて行きたいと思いますので、購入時の参考にしてください♪

目次:FE20-70mmF4G(SEL2070G)のレビュー

FE 20-70mm F4 Gのレンズ外観

ということで、まずはレンズの外観を見ていきましょう!

Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G ©

冒頭でもご紹介した通り、標準レンズとしては、かなり小さいレンズなので、カメラに装着した際の収まりが非常に良いです!レンズフードを装着していくと少し迫力も出ます!

Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G ©

レンズの各リングとボタンやスイッチの機能

Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G ©

レンズをカメラボディ上部から眺めてみると、カメラ側に近い場所から見て、絞りリング、ズームリング、フォーカスホールドボタン、ピントリングが備わっています。

続いてレンズの左側面を見ていきましょう。

Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(左側面)
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(左側面) ©
側面のスイッチ類
側面のスイッチ類 ©

FE 20-70mm F4 Gの左側面にはAF/MF切替スイッチや、フォーカスホールドボタンがあります。そして分かりにくい位置ですが、カメラのマウントに近い位置にIRIS LOCK(アイリスロック)スイッチも備えています。このスイッチは絞りリングが勝手に回ってしまわないように「A(カメラ側から絞り手動設定)」と手動操作できる絞り値F4.0〜F22の間を回転できないよう、物理的にロックできるスイッチとなっています。

例えば、IRISスイッチを有効にしていると、次のような絞りリングの位置には動かせなくなりますので、誤作動防止に役立ちます。

IRIS LOCKスイッチを有効にすると、絞りリングの「A(カメラ側から手動)」と「22」の間には移動できなくなる
IRIS LOCKスイッチを有効にすると、絞りリングの「A(カメラ側から手動)」と「22」の間には移動できなくなる ©
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(右側面)
Sony α7SIIIとSony FE 20-70mm F4 G(右側面) ©

続いて、レンズの右側面を見ていきましょう。右側面の中でもカメラ底部に近い位置に絞りのクリック感を有効・無効にするスイッチが搭載されています。他のGレンズやGMレンズと同様のものを備えているので、SONYのレンズでは見慣れたスイッチかと思います。

このスイッチは絞り値をきりの良い値(F4、F5.6、F8など)ではなく、細かくスムーズ(F4.2とかF5.0など)に変更したい時にはデクリックを有効にすると良いでしょう。

クリック・デクリック切替スイッチをデクリックにすると、スムーズな絞り操作ができる
クリック・デクリック切替スイッチをデクリックにすると、スムーズな絞り操作ができる ©

デクリックにしていると、絞りをスムーズに変更できるようになります。

フィルターは口径72mmに対応

Sony FE 20-70mm F4 G(SEL7020G)はフィルター口径72mmに対応しています。

レンズ前面は72mmに対応
レンズ前面は72mmに対応 ©

私の場合は以下のレンズプロテクターを装着して使っています。

SONYの他のレンズでは、FE PZ 16-35mm F4Gも同じフィルター口径を採用しているので、NDフィルターなどを使いまわしたい時には便利です。

レンズ内部補正とケラレの発生

気になるのが周辺のケラレです。FE 20-70mm F4 Gのワイド端である20mmを使うと、JPEGとRAWでレンズ内部補正した結果に違いが出ますので注意が必要です。

  • JPEG (レンズ補正あり)

    カメラ内でレンズ補正された後の画像データ

  • RAW (レンズ補正無し)

    LightroomでRAW現像した結果。現在のところFE 20-70mm F4Gのレンズプロファイルに未対応のため、レンズ補正などは使えません(発売から数日後となる、当記事作成時点)。今後のアップデートで対応される可能性があります。

まずは、レンズフィルターを装着していない状態でJPEGとRAWデータの比較をご覧ください。歪補正の結果もよく分かると思います。

続いて、FE 20-70mm F4Gに72mmのレンズプロテクターを装着してJPEGとRAWデータで撮り比べを行ってみます。JPEG(Before)とRAW(After)を比較した結果が以下の通りです。

両者を見比べてみると、JPEGの方は比較的うまく補正されていて、レンズフィルターによるケラレも発生していません。これに対してRAWデータの方は周囲がケラれてしまいました。

続いて2つ目の検証です。今度は72mmから82mmへ変換できるステップアップリングを装着してみました。

そして3つ目はステップアップリングに加えて、NDフィルターを装着してみました。

ステップアップリングとNDフィルターを装着すると、JPEGのレンズ補正後ではケラレが入らずキレイな印象です。RAWデータを見ていくと四隅に目立つ範囲でケラレが入り込んでしまいました。現段階ではこのような違いが見られます。

少し厄介なのが、RAWデータをカメラの背面ディスプレイやファインダーで確認すると、レンズ補正がされているように見えることです 😅 撮影時には問題なさそうだ…と思って、帰宅後にPCで開くと「あれ?」となりました。LightroomなどのRAW現像ソフトでは、今後FE 20-70mm F4Gに対応するレンズプロファイルでレンズ補正ができるかもしれませんので、アップデートを期待したいところです。

写真に対して、動画撮影では周辺が切り抜かれますので、上記のような組み合わせでもケラレの心配はなさそうです。

ズームした時のレンズの長さの変化

Sony FE 20-70mm F4 Gは広角側の20mmでレンズ全長が最も短くなり、70mmで最大の長さへ伸びます。それでは、レンズ画角のメモリが記されている20mm、24mm、28mm、35mm、50mm、75mmを選択した時のレンズ全長がどのように変化するのか見ていきましょう。

20mm画角時
20mm画角時 ©
24mm画角時
24mm画角時 ©
28mm画角時
28mm画角時 ©

24mmや28mmの画角ではそれほどレンズ全長は伸びません。

35mm画角時
35mm画角時 ©
50mm画角時
50mm画角時 ©
70mm画角時
70mm画角時 ©

20-70mmでは望遠側の70mmや50mmに近づくにつれ急激に伸びていきます。この後でも他のレンズと見比べていきますが、FE 20-70mm F4Gはズーム時にレンズがとても伸びるように見えますが、他のレンズと比べるとそれほど長さは変わりなく、コンパクトに纏まっているレンズだと思います。

ただ、動画撮影時にジンバルなどのレンズ重心を意識しなければいけない用途では、レンズ重心の変動が大きいので、その都度バランス調整をしていく必要があると感じました。最近登場したDJI RS3 MiniやCrane M3、MOZA Aircross Sなどの搭載にも軽量なレンズでおすすめです!

TAMRON 28-75mmや16-35mmとの比較

続いて他のレンズと比較して、レンズのサイズが違うのかも見ていきたいと思います。まずは同じくソニーから出ている軽量なレンズの「FE PZ 16-35mm F4G」とFE 20-70mm F4Gを並べてみました!

FE PZ 16-35mm F4GとFE 20-70mm F4Gの比較
FE PZ 16-35mm F4GとFE 20-70mm F4Gの比較 ©
FE PZ 16-35mm F4GとFE 20-70mm F4Gの比較
FE PZ 16-35mm F4GとFE 20-70mm F4Gの比較 ©

FE PZ 16-35mm F4Gは非常にコンパクトなレンズなのですが、20-70mm F4Gもかなりコンパクトなサイズに収まっていることが分かります!

続いて、コスパ抜群&軽量コンパクトレンズとして名高いTAMRON 28-75mm F2.8 G2(Model A063)や旧型のTAMRON 28-75mm F2.8 Di III RXD(Model A036)と見比べて行きましょう。

まずはタムロン第1世代との比較。

FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較 ©
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較 ©

どちらのレンズも28mmにセットした時にはFE 20-70mm F4Gの方がコンパクトです。

FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第1世代)の比較 ©

望遠側にすると画角が70mmと僅かに短いFE 20-70mm F4Gの方が短めに見えます。

続いてタムロン第2世代との比較を見ていきましょう。

FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第2世代)の比較
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第2世代)の比較 ©

望遠側にするとFE 20-70mm F4Gの方が長めに見えます。タムロン第二世代はレンズ全長がコンパクトに改良されているので、全長サイズではタムロンに分があるようです。

FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第2世代)の比較
FE 20-70mm F4GとTAMRON 28-75mm F2.8(第2世代)の比較 ©

とは言っても20-70mmもズーム倍率が高いレンズなので、かなり上手くまとめられているレンズだと思います。

近接マクロ接写能力について

FE 20-70mm F4Gは近接撮影に優れており、近くの対象物をアップで撮影するのが得意です。特に望遠側となる70mmを利用すると、最大撮影倍率は0.39倍まで近寄ることができ、花や小物、小さな生き物撮影に便利です。

近接撮影に関する仕様 スペック
最短撮影距離 0.3m(ワイド端AF時)、0.25m(テレ端AF時)、0.25m(MF時)
最大撮影倍率 0.39倍

少し注意点としては、オートフォーカス時とマニュアルフォーカス時で、最短撮影の距離が変わります。ワイド端となる20mmで近寄りたい時にはマニュアルフォーカスへ切り替えて撮影をしていくと良さそうです。

それでは実際に20mmと70mmの画角にセットして、椿の花に近寄って撮影してみた例をご覧ください。カメラはSONY α7IVを使って撮影していきます。

最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた
最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた ©
最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた
最短撮影距離で椿の花に近寄ってみた ©

まずはワイド端となる20mmで撮影してみた時のレンズ前面と花の距離(最短撮影距離:約0.25m)がこちらです。

20mm画角の最短撮影距離
20mm画角の最短撮影距離 ©
20mm画角の最短撮影距離
20mm画角の最短撮影距離 ©
20mm画角の最短撮影距離で撮影した例
20mm画角の最短撮影距離で撮影した例 ©

続いて、画角を70mmにセットした時の最短撮影距離を見ていきましょう。20mmの時と見比べてみても分かる通り、最短撮影距離はそれほど変わりません。

70mm画角の最短撮影距離
70mm画角の最短撮影距離 ©
70mm画角の最短撮影距離
70mm画角の最短撮影距離 ©

ただ、画角70mmで撮影すると、かなり近寄って撮れるのが分かります!ハーフマクロとまでは行きませんが0.39倍も近寄れれば、色々なシーンで活用できそうですね!

70mm画角の最短撮影距離で撮影した例
70mm画角の最短撮影距離で撮影した例 ©

試しに花へ近づいてみたところ、雄しべにしかピントが合いませんでしたので、F11まで絞って再び撮影してみることに!

70mm画角の最短撮影距離で撮影した例(F11まで絞った例)
70mm画角の最短撮影距離で撮影した例(F11まで絞った例) ©

ここまで近寄れるとマクロに近い感覚での撮影だと思いました。ズーム倍率が高く、更に近寄れる特徴を持っているので標準画角のレンズとしては非常に便利です。

Sony FE 20-70mm F4 Gの作例(写真・動画)

続いて、FE 20-70mm F4Gで撮影した写真や動画をご覧いただきたいと思います。レンズを購入してから、主に動画撮影用のレンズとして使っている事が多いのですが、写真撮影でも夜景や昼間問わず、標準ズームレンズながら20mmのワイド感あるレンズ画角で迫力の写真撮影が楽しめます。

ただ、記事の中盤でも触れたように、レンズ前面にフィルターを装着した状態でRAWデータの撮影をしていると、ケラレや歪曲が残ったままになるようです。将来的に解消される可能性がありますが、現時点ではJPEGまたは、RAW+JPEGで撮影しておいた方が良さそうです。

FE 20-70mm F4Gを手に撮って撮影しに行った際、その注意点に気づかず、フィルター装着してRAWデータのみで撮影をしてしまいました😅 まずは歪曲やケラレが入ってしまった状態を含めて撮影例を掲載していきたいと思います。

Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/200秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/200秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/400秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/400秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/500秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/500秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/250秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/250秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/160秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11、SS:1/160秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11.0、SS:1/400秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:20mm、絞り:F11.0、SS:1/400秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:58mm、絞り:F11.0、SS:1/100秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:58mm、絞り:F11.0、SS:1/100秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F5.0、SS:1/200秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F5.0、SS:1/200秒、ISO:100 ©

ワイド端となる20mmで沢山撮影してきましたが、レンズ補正を行っていない状態だと、歪みがとても気になる結果となりました。魚眼レンズとまでは行きませんが、周辺が撓んで見えてしまいますね 😅 Lightroomでレンズプロファイルが追加されることを願いたいです。

作例は今後も追加していきますので、また引き続きご覧ください。

オートフォーカスの反応は高速で迷いなくピントが合う

レンズを実際に触ってみて驚いたのが、FE 20-70mm F4Gのオートフォーカスの速さです。手前から奥まで、かなり高速でピントが合います。体感では今まで使ったことのある標準ズームレンズの中で最速です!!

Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/250秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/250秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/250秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/250秒、ISO:100 ©

望遠側が70mmなので、遠くにいる動物や野鳥を撮影するのは難しいですが、飛んでいる鳥にも簡単にピントを合わせ続けることができました!AF-C、AF-Sともに非常に快適なAF動作感です。

試しにSONY α7IVのAFモードをAF-Cに設定しておき、カラスに出来るだけ近寄って、飛び立つ瞬間を撮影してみました。

Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100 ©
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100
Sony α7IV + Sony FE 20-70mm F4 G【設定】画角:70mm、絞り:F4、SS:1/1600秒、ISO:100 ©

連射中にピント抜けは有りませんでした。近くにいるお子さんが走り回っている姿や猫や犬などのペットの撮影には活躍できそうなレンズだと思います!

おでかけ動画や旅行で便利なレンズ

FE 20-70mm F4Gを買って良かった瞬間は、なんと言っても動画撮影用途です!

重量が軽く別売りのマイクを装着しても、比較的小柄で軽い重量で済みます。この日は近くの桜や海岸へ遊びに行ってきましたが、手持ち撮影で動画撮影をしてきました。

動画撮影に相性が良く、これ1本で満足してしまう事が多いので、ちょっとしたお出かけならFE 20-70mm F4Gだけで十分だと思いました!

アクティブ手ブレ補正との相性バッチリ!

FE 20-70mm F4Gは手ブレ補正との組み合わせで効果を発揮します!SONYのミラーレスは、手ブレ補正が2種類あって、スタンダード補正とアクティブ補正があるのですが…

SONYミラーレスの手ブレ補正機能
  • スタンダード手ブレ補正 (標準)

    SONYミラーレスで動画撮影時に使える標準的な手ブレ補正機能。画角の変化なく撮影が楽しめる。後述のアクティブ補正に比べると手ブレ補正は弱め。

  • アクティブ手ブレ補正 (強め)

    スタンダード補正よりも強力な動画手ブレ補正機能。現在SONY α7IVやα7SIII、α7RV、FX3、FX30など主流カメラには標準搭載されていて便利です。ただし、画角は1.2倍ほど狭くなり、クロップされてしまうので要注意。(※クロップ率はカメラモデルによって異なります)

    クロップされるため、大きなマイクやウインドウジャマーを装着しても画面に入り込んでしまうリスクが減るというメリットもあります。

FE 20-70mm F4Gはワイド端が20mmと広いので、アクティブ手ブレ補正を有効にしても、1.2倍クロップされて、24mm画角のような雰囲気で撮影が楽しめるのが最大のメリットです。

仮に他のレンズで動画手ブレ・アクティブ補正を使った例を考えてみましょう。例えば、FE 24-105mm F4Gでアクティブ手ブレ補正を使う事を想定すると、ワイド端は28mm(24x1.2=28.8mm)になり、TAMRON 28-75mm F2.8であれば、ワイド端は33mm(28x1.2=33.6mm)相当からスタートとなります。

手持ち動画撮影では広角になるほど、手ブレが目立ちにくいので、アクティブ手ブレ補正を加えても24mm相当から動画撮影できるのは、FE 20-70mm F4Gの優位な部分ですね!

実際にお出かけでレンズを使ってみると、立ってカメラアングルを動かすシーンは全く問題なし!歩きながら撮影しても、鑑賞に耐えれる映像になっていて驚きでした!これはFE 20-70mm F4Gを買って良かった点です ☺️

写真も撮るし、動画も撮りたい!という方には凄くおすすめのレンズです。私は引き続き、卒業式や入学式、運動会でも思い出を残すレンズとして使っています。

特に家族の一瞬を撮ろうとお考え中の方は、写真の場合は身構えてしまう事が多いと思います。これに対して、常にカメラを回して動画撮影していた方が自然な表情が残せることも多いので、私は動画の方が良いショットが残せて満足しています(笑)4K動画なら静止画へ切り取っても解像度があって良い感じでした。

Sony FE 20-70mm F4 G(SEL7020G)の仕様と特徴

続いて、FE 20-70mm F4Gの仕様について見ていきます。

仕様 説明
型式 SEL7020G
寸法 最大径 78.7mm x 長さ 99mm
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
重量 488g
フィルター口径 72mm
最短撮影距離 0.3m(ワイド端AF時)、0.25m(テレ端AF時)、0.25m(MF時)
最大撮影倍率 0.39倍
絞り羽根 9枚
対応レンズフード ALC-SH174

Sony FE 20-70mm F4 G(SEL7020G)は、SONY製のミラーレスカメラにそのまま装着できる、フルサイズ対応の標準画角対応のズームレンズです。

SONY α1、α9、α7シリーズ、FX3等に対応しており、標準レンズとしては非常に珍しい20mm画角からの撮影が可能となっています。日常の撮影やスナップに最適な35mm、50mm画角もカバーしているので旅行など色々なシーンで撮影を楽しむことができます。風景写真だけでなく普段の撮影にも使える画角をカバーしているのが嬉しいポイントですね!

また、この他にはα7RVやα7IVでSuper35mmの画角で使用したり、α6000、α5000シリーズ、FX30、VLOGCAM ZV-E10のようなAPS-C対応のカメラに装着することもできますが、画角は1.5倍相当になり、フルサイズで換算すると画角30-105mmのレンズと同じような感覚でレンズを装着して使用することが可能です。

また、望遠側の70mmを使用すると。最大撮影倍率は0.39倍となっていて、接写能力もかなり高いレンズです。ハーフマクロとまでは行きませんが、非常に近寄って撮影が楽しめます。