SONY FE 12-24mm F4 G (SEL1224G)というソニーのレンズを買いましたので、外観や風景・ポートレートなどの撮影例を交えてレビューをしたいと思います。FE 12-24mm F4Gは、12mmから始まる超広角レンズです。絞り値はF4.0、重量は565gとコンパクトになっているので小型・軽量なレンズを実現しています。
12mmで始まる超広角レンズです。軽量は565gと、コンパクトでありながら迫力のある写真を収めることができます。詳しくはレビュー記事をご覧ください。
カメラに装着した様子はこちらです。レンズの外観は当記事の後半で詳しく解説します。
Sony α7IIIとFE 12-24mm F4 G ©
超広角レンズと聞くと、大きく重たいレンズが多いイメージが強いのですが、こちらのFE 12-24mm F4Gは、非常に小ぶりで軽いのが特徴です。SONY製のレンズの中でも群を抜いてお気に入りなので、最近はVlogなどの風景動画で愛用していることが多いです。
上記のYoutube動画は、FE12-24mmを使った作例になります。カメラを持ちながら桜並木を歩き撮りしてきました!動画の後半では、レンズの外観や動画撮影機材についても軽くご紹介しています。どんな映像が撮れるのか、ぜひご覧ください ☺️
最近では、α7IVにFE 12-24mmを装着して撮影してることが多いです。詳しくは次の動画をご覧ください。FE 12-24mm F4Gも度々登場します!
また当記事では、FE 12-24mm F4Gで撮影した風景・ポートレートの作例も順番にご紹介していきます。
PHOTONEXT2019 05331 | Sony a7III + SONY FE 12-24mm F4 G ©
Snowfield 08341 | Sony a7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
Spring Light 04745 | Sony a7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
New Begining 04539 | Sony a7RIII + SONY FE 12-24mm F4 G ©
New Begining 04496 | Sony α7R3 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
目次:FE12-24mmF4G レビュー
FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)の仕様と特徴
冒頭でもご紹介しました通り、FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、フルサイズ対応の超広角ズームレンズです。
α6000シリーズのようなAPS-C対応のカメラに装着すると、APS-Cレンズ専用レンズの18-36mmレンズと同じ画角感のレンズとして使用できます。また、SONY α7・α9シリーズでは、超広角レンズとしては非常に広い範囲である12mm画角や、日常の撮影に便利な24mmの広角域まで撮影を楽しめます。風景写真だけでなくスナップ撮影にも使えそうですね。
PHOTONEXT2019 05332 | Sony α7III + SONY FE 12-24mm F4 G ©
続いて仕様です。
仕様 | 説明 |
寸法 | 87 x 117.4mm |
重量 | 565g |
フィルター口径 | 装着不可。ただし、角枠フィルターにより装着も可能 (詳しくは後述)。 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
超広角レンズとしては、小さく軽量なのが魅力です。また、スペックの近いレンズと比較すると、FE 12-24mm F4Gは次のような位置付けです。
Sony FE PZ 16-35mm F4 G(解説記事へ)
→ 353gと小型軽量な電動式ズームレンズ。レンズ前面にレンズフィルターが装着できるので、私の場合はこのレンズと12-24mmレンズを使い分けています。
FE 12-24mm F4 G(左)とFE PZ 16-35mm F4 G(右) ©
FE 16-35mm F2.8 GM(SEL1635GM)
→ SONY純正の大口径標準ズームレンズ。ハイグレードモデルで高性能。そして非常に高価で680gとやや重いです。良い点としてFE 12-24mm F4Gとは異なり、レンズフィルターの装着が可能です。
SONY FE 12-24mm F4 G (SEL1224G)
→ 今回レビューしてるレンズ。軽量・小型でオートフォーカスにも対応しており、画質などもバランスの良いレンズです。欠点としてFE 16-35m F2.8 GMとは異なり、レンズフィルターが装着できません。
LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE Zoom
→ 中国メーカーのレンズです。FE 12-24mm F4Gよりも更に広い10mmという画角が使えるレンズです。マニュアルフォーカスレンズではありますが、更に小型・軽量を実現しています。
私自身は超広角レンズで絞って撮影するケースが多いので、軽くて広い範囲が撮影できる12-24mm F4を愛用することにしました。
FE 12-24mm F4 Gの風景撮影例
FE 12-24mm F4 Gで何枚か写真撮影してみました。レンズの解像度については、全体で非常にキレのある描写をします。12mmでは隅が少し甘い気もしますが、ズームレンズとしては満足のいく写りと感じます。歪曲もあるのですが、ソフト側で補正が簡単にできます。
Spring Light 04659 | Sony A7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
現在はSony α7IIIでも使っています。以下の写真では、FE 12-24mm F4 GをSony α7IIIに装着して星空の撮影を行ってみました。
Irago coast 00884 | Sony a7III + SONY FE 12-24mm F4 G ©
オートフォーカスの性能や連続撮影速度や枚数、バッテリーの持続時間が向上したSonyのフルサイズミラーレス一眼レフです。
フルサイズに対応した超広角レンズは、一般的に重たいレンズが多いのですが、FE 12-24mm F4Gは非常に小さく軽いレンズです。いろんなシーンへ気軽に持ち運べる重量とサイズ感ですので、迫力ある写真を身近に楽しめる魅力的なレンズです。
Snowfield 08341 | Sony a7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
16mmで撮影した写真になりますが、等倍写真を用意していますので、そちらも宜しければご覧ください。
FE 12-24mm F4 Gのポートレート撮影例
撮影ロケーションの雰囲気を写真1枚にぎゅっと凝縮することができるので、風景と一体になったポートレート写真も楽しめそうです。こちらの写真はワイド端の12mmで撮影した例です。
Spring Light 04745 | Sony a7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
ピントが全体に合うので、スナップ感覚で写真撮影を楽しむこともできます。こちらはテレ端の24mmで撮影したポートレートです。
Spring Light 04676 | Sony A7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
この時の撮影にはSony α7RIIとFE12-24mm F4Gの組み合わせを使いました。
私のFE 12-24mm F4G レンズ活用例
その他の撮影例については以下でご覧いただけます。
開放感ある建築物&空を撮影
綺麗なロケーションや印象的な建物と一緒に女性ポートレートを撮影しました。12mmでは広がりを強調したり、逆に24mmでは自然な雰囲気で撮影を楽しむことができました。
志摩地中海村 03131 | Sony α7M3 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
志摩地中海村 03124 | Sony α7M3 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
志摩地中海村 03153 | Sony α7III + SONY FE 12-24mm F4 G ©
躍動感の伝わる家族&子供の姿を素早く撮影
ピント合わせをしなくても、手前から奥まで、ある程度ピントが合う状態(=パンフォーカス)で撮影できるのは超広角レンズの良いところです。動きのある人物像を素早く撮影し、楽しそうな表情を捉えることができました。
七五三の撮影例:Sony α7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
FE12-24mm F4Gの絞りをF8.0〜F11に設定し、1〜2mの範囲にカメラのピントを置いたら準備は完了です。あとは1〜2mの範囲に撮影者自身が近づいて、どんどん撮影を行いました。
七五三の撮影例2:Sony α7R2 + SONY FE 12-24mm F4 G ©
ご家族の運動会や結婚式、そして旅行などでも、その場の風景だけでなく人の表情やしぐさを撮影するのにオススメのレンズです。
逆光でフレアやゴーストが入る
FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)は逆光に弱いレンズです。太陽にレンズを向けるとゴーストやフレアが入ることがあります。ただ、同じような焦点距離のレンズと比べると、同程度か抑えられている方だと感じます。
太陽を中心から上部に配置した撮影例。下部にゴーストが写り込んだ ©
特に、太陽などの強い光を画面の端に配置してしまうと、フレアやゴーストといった光が入り込みやすい傾向です。
太陽を右上部に配置した撮影例 ©
ゴーストやフレアが気になる方は、太陽を中央に配置したり、障害物で強い光を遮ると回避することができます。
木を影にして撮影したケース ©
FE 12-24mm F4 Gの動画撮影例
続いて、FE 12-24mm F4 Gを使った動画撮影例をご紹介していきます。12-24mmのように超広角ズームレンズを動画撮影で活用すると、スピード感や迫力のある映像を撮ることができます。下記の動画では、仕事でジャズの演奏動画を撮影してきました!前半の演奏者に迫るようなシーンや、回り込むように撮影しているカットで12-24mmを使用しています。
屋外の撮影でFE12-24mmを使った迫力ある映像を撮影しました ©
その他にも、12-24mmの動画撮影は移動しながらの撮影や、町並みの記録にも最適です。
冒頭でも掲載しましたが、上記の動画では次の再生位置で12-24mmを使用しています。
動画の撮影には、Sony α7IIIを使ってみました。次にご紹介するのは祭りの撮影になります。12-24mmでは迫力を出したいシーンにも便利です。
上記の動画では、こちらの再生位置でFE 12-24mm F4 Gを使っています。
上記の動画は、スタビライザー(ジンバル)を使って撮影した映像です。撮影方法やどのような機材なのか?については別の解説記事をご覧ください。
Sony α7IIIの4K・30fpsの撮影や1080p・120fpsの動画設定では、画角が1.25倍程度にクロップされてしまいます。12-24mm F4Gを使った映像撮影の場合では、15mmから30mmほどの画角で映像を記録できますので、超広角から標準までの扱いやすいアングルで撮影を楽しむことができます。
また、前述でも触れた逆光時のゴーストについても、上記の動画で見ることができますので、気になる方は是非ご覧ください。その他にも、こちらの動画撮影でFE 12-24mm F4 Gを使ってみました。
望遠側の画角が24mmまであるので、パース感の少ない映像を撮影するのにも使えます。下記の動画も12-24mmを多く活用しています。こちらはSony α7RIIで撮影しました。
FE 12-24mm F4 Gの外観写真
SONY FE 12-24mm F4 G (SEL1224G)の外観を写真で撮影してみましたのでご覧ください。
レンズ重量は565g、寸法は87x117.4mmとなっており、実際に手に取ってみると想像以上にコンパクトでした。カメラとの重量バランスも良いので、常に装着したくなるレンズという印象です。FE 16-35mm F2.8 GMも素晴らしいレンズだと思いますが、こちらは使い回しの良いレンズといった雰囲気です。
FE 12-24mm F4Gにレンズフィルターを装着するには
FE 12-24mm F4 Gはレンズの前玉が盛り上がった形状をしています。ですので、一般的なレンズプロテクターやNDフィルターなどのレンズフィルターが装着できないので、予め注意が必要です。
12mmにズームした時の前玉の様子 ©
ただし、以下のようなフィルターフォルダーを活用すると、FE 12-24mm F4Gでも全面にNDフィルターなどを装着することができるようになります。
Sony FE 12-24mm F4 専用フィルターホルダーです。レンズを挟み込むような形状で固定する仕様になっています。別売のアダプターリングを使用することで、95mm以下のレンズ口径にも対応。
レンズの前玉は12mmから24mmに移動させてみると、次のように移動します。
24mmにズームした時の前玉の様子 ©
レンズの重心が大きく変化しないので、ジンバルを活用した動画撮影で重宝しそうです。ちなみにレンズ後方の様子は次の写真のようになっています。
レンズ後方の様子 ©
AFスイッチ等の外観
レンズ側面は次のような形状となっています。
レンズ側面の様子 ©
スイッチ類はオートフォーカスのON・OFFを切り替えるスイッチのみとなっており、非常にシンプルな構成です。
また、リング操作部位は
- 手前のカメラ側にズームリング
- 奥のフード側にピントリング
が備わっています。丸いボタンは押している間だけオートフォーカスを無効にするスイッチです。こちらはボディ側で機能のカスタマイズが可能となっています。
レンズ保護フードがしっかりしている
レンズ保護フードは、内側でレンズ本体を抑えるクランプが備わっています。このクランプのお陰で、レンズからレンズ保護フードが抜け落ちる心配が無くなります。
レンズ保護フードの裏面の様子 ©
レンズ保護フードをレンズにはめると、不用意に抜け落ちることがありません。これは実際にレンズを持ち運んでみて大変便利でした。
レンズ保護フードの装着時の様子 ©
その他、α7III・α7RIIIとの組み合わせとしてオススメのレンズについてはおすすめのレンズ一覧が参考になります。