Youtubeの商品レビューや動画撮影などで役立つ電動スライダーやドリーのおすすめ製品を解説します。スライダーでは、横から一定速度で移動する動画を作成したり、徐々に近づく滑らかな映像を撮ることができます。
私の場合はスライダーを使って、以下の動画(前半18秒)のような感じの商品撮影を行っています。
現在は小型で携帯できる物や安い製品、三脚に固定して本格撮影できるスライダーまでありますが、大別すると次のようなタイプがあります。
ドリー
車輪とカメラに接続するネジ部分からなり、平らな場所で水平移動撮影できる。手軽で安価。
スライダー
ベアリングや油圧等による滑らかな水平移動が可能で、机に置いたり三脚に取り付けて使用できるため、三脚で固定できる場所ならどこでも撮影できる。スライダー移動させる角度を縦や斜めにするなと、自由度が高い。
スライダー製品の例 ©
特殊なスライダー
内部に電動モーターを備えるなど、一見するとスライダーに見えないアイデア製品なども存在する。
一脚のような外見のスライダー ©
それでは順番に見ていきましょう。
目次:おすすめの電動スライダー・ドリーのまとめ
机や路上で滑らかな水平移動動画を撮影できる電動ドリー
まず始めにご紹介したいのが電動ドリーです。こちらは、カメラを取り付けられる本体に車輪を備えており、平らなテーブルや屋外のアスファルトやコンクリート上で、横から滑らかに水平移動する動画を撮ることができるのが特徴です。
1/4または3/8ネジによって固定したカメラを、本体の車輪によってカメラの曲線・直線移動を自動で行うことができます。ワイヤレスリモコンによってスピードと方向変更することも可能。移動スピードは3パターンから調整可能。内蔵バッテリーも備え、最大6時間の使用可能。
価格が安く、初めての電動スライダーやドリー撮影を体験してみたい方にもオススメです。車輪の位置を調整することにより、弧を描くような軌道で移動することもできます。
ただし、カメラを配置する足場が凸凹になっている場所では、ドリーの使用が難しくなりますので室内撮影に向いている製品となります。屋外では、後半で触れるスライダーがおすすめです。
仕様 | 説明 |
耐荷重 | 3kgまで |
リモコンによる遠隔操作が可能な距離 | 約6mまで |
内蔵バッテリーによる連続使用時間 | 約6時間 |
充電時間 | 3時間 (バッテリーはCR2032に対応) |
電動の移動速度 | 1.4cm/秒、2.4cm/秒、3cm/秒 |
カメラネジ | 1/4インチと3/8インチに対応 |
また、一般的なカメラ三脚をドリーに変換する製品も人気です。電動ではありませんが、手軽に三脚へ取り付けて撮影したいときに便利です。
三脚ドリーは標準的な三脚やライトスタンドに適します。迅速かつ簡単にお使いの三脚を移動可能なものに変換し、三脚を移動しながら、安全に静かにショートを取れます。
価格が安くてコンパクトな手動スライダー
続いておすすめなのが、値段が安くて、小さく小回りの効くスライダーです。3kg以下のカメラであれば搭載が可能で、手軽に撮影を楽しみたい時や、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンを使った撮影にもおすすめです。
長さは約23cm・重さは590gの軽量でコンパクトなスライダーです。ポータブルで1人で外出撮影しに行くにも負担掛けずによく利用られる高精度スライダーです。独自の油圧ダンピング技術により非常にスムーズな動きが特徴。卓上撮影モードでは最大20kgまで、三脚に装着した撮影では最大3kgまでの耐荷重があります。そのほかに電動タイプのChocolate Milkもあります。
こちらの製品を使った撮影例はYoutube動画が参考になります。
こちらは電動モーターを備えていませんが、三脚に取り付けて水平の動きを撮影したり、縦に取り付けて斜めの動きを動画で撮影することができます。
YC Onion製の手動スライダー ©
詳しい解説は下記の記事が参考になります。
手動スライダーの良いところは、手の操作によってカメラの動きを感覚的に操れる点です。その他に、大柄なスライダーもあります。人気が高い製品としては次の物が有名です。
例えば上記のスライダーは次のようなスペックとなっています。
仕様 | 説明 |
本体重量 | 2.8kg |
レールの長さ | 80cm |
電動スライダーで一定速度の移動動画を撮れる
電動スライダーでは決めた位置を往復させたり、電動モーターによってゆっくりと一定の速度で動画撮影することができます。また、スマートフォンの操作によって、遠隔で移動させたり、移動速度をリモートコントロールしながら動画撮影を行うことができます。
次の電動スライダーはコンパクトながら、可動範囲が広く、安定性が良い製品になります。専用のキャリングケースも付属していおり、性能と機能性ともにズバ抜けて優れているので高性能なスライダーを探してる方に最適です。
手動または、電動モーターによってスライダー動画が撮影できる機材です。本体の長さよりも長い稼働域を持ち、本体がコンパクトに作られています。レールがカメラと一緒に移動するため、写真に写り込みません。Youtube、Twitterなど動画の作成に最適です。用途に合わせて手動・電動タイプが別々に用意されています。手動タイプ:ZEAPON Micro2 Plus・M600・M800/電動タイプ:E600・E800
ZEAPON Micro2 ©
私が実際に使ってた撮影例は、以下のYoutube動画でもご紹介していますのでご覧ください!
電動モーターによって一定速度による滑らかな移動や、細かい速度調整が可能になるので、手動操作に自信の無い方にも安心です。
仕様 | 説明 |
本体重量 | 2kg |
レールの長さ | 60〜80cm |
バッテリーと電源 | NP-F550またはUSBによるPD給電 |
面白いことに、このスライダーは手動タイプと電動タイプなど、用途に応じて色々用意されています。予算に応じて最適な製品が選択できるようになっていますので、詳しい内容や使い方は別記事のZEAPON Micro2のレビューをご覧ください。
値段の安い電動スライダーから始めたい
電動スライダーの中でも定番と呼ばれるような形状で、価格も抑えられた製品があります。もちろん、スマートフォン等の遠隔操作によって、自動でカメラアングルを移動しながら動画撮影を行うこともできます。
上記のスライダーは一通りの機能を網羅しており、電動スライダーとしては比較的安価なので、コストパフォーマンスを重要視してる方におすすめです。
仕様 | 説明 |
本体重量 | 4.3kg |
レールの長さ | 80cm |
耐荷重 | モーター使用時:2.5kgまで、水平配置時:10kgまで |
バッテリーの連続使用時間 | 約3時間 |
バッテリーと電源 | NP-F550またはUSBによる給電 |
コンパクトな電動スライダー。外見は一脚
続いて、カメラの一脚としても使える電動スライダーです。
MOZA SlypodEとカメラを、三脚に固定した様子 ©
こちらは私も使用している製品ですが、一般的な電動スライダーに比べると、軽量でコンパクトな製品です。組み立てが不要で、三脚に固定するだけで撮影開始できます。カメラ一脚を持ち運ぶような感覚で運搬できるのが良いところです。
一脚型の電動スライダーのSlypod(軽量素材)やSlypod Pro(可動域52cm)の廉価版です。本体重量は919g。通常版に付属される自由雲台などの付属品を省略し、素材をアルミニウムに変更することで、価格を大幅に抑えたモデルとなっています。耐荷重は最大垂直負荷9kg、水平負荷4kgと通常版と変わりません。本体はMOZA Masterアプリからカメラの移動距離、速度、加速度を調整することで、正確なカメラの動きを簡単にプログラムできます。詳しくは解説レビューを御覧ください。また、同メーカーのAircross2とも連携できます。
スライダーの可動域は28cmで、前述の本格的なスライダーに比べると狭いのですが、旅行時や小物・商品撮影などで電動スライダー導入を考えている方には良い選択肢になるかと思います。
三脚に電動スライダーを装着したままでも邪魔にならず、三脚用のブームアームのような使い方も出来ますので、料理や小物を上から覗き込むように撮影する際にも役に立ちます。気になるのは電動モーターによる動作音ですが、音を収録しながらの撮影では手動スライダーの方が良さそうです。
仕様 | 説明 |
本体重量 | 919g |
本体サイズ | 58.5cm から 99.6cm |
スライダー可動域 | 28cm (Slypod Proは52cm) |
耐荷重 | 垂直方向で使用時:9kg・水平方向で使用時:4kgまで搭載可能 |
バッテリーの連続使用時間 | 約2時間 |
バッテリーと電源 | 内蔵バッテリー。付属のUSB Type-Cケーブルによる給電 |
詳しくは以下の記事が参考になります。