タムロンの大口径レンズ「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)」の使用感想を写真や動画を交えながらレビューしていきます。こちらのレンズは2018年に登場した従来製品であるModel A036の後継機種となります。
Sony α7IIIとTAMRON 28-75mm F2.8 G2の装着例 ©
ソニーEマウント対応の大口径標準ズームレンズです。絞りがF2.8となっており、ある程度暗い場所でも撮影でき、サイズや価格がコンパクトにまとまっているのでコスパ重視したい方におすすめの1本です。レンズプロテクターはフィルター口径67mmに対応。
SONY α7IIIやα7RIVなどのSONY Eマウントフルサイズカメラで、コンパクトでありながら絞り開放値F2.8通しを実現しています。下記のYoutube動画内でも特徴や撮影例をご紹介していますので、併せてご覧ください。
今回の第二世代となるTAMRON 28-75mm F2.8 G2では、更なる解像度とオートフォーカスの向上、ズーム全長がコンパクト化されました。そして従来機と同じく、レンズフィルター口径はφ67mm
に設計。レンズ重量は540g
となっており、従来モデルより10g
軽量化されています。近接撮影にも優れており、最大撮影倍率は28mmワイド端側で1:2.7(0.37倍)
を実現しています。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2の外観。新たにフォーカスホールドボタンやUSB端子を搭載 ©
そして今回のレンズから、鏡筒のデザインも刷新されました。光沢感があり、表面はツルツルした質感となっているので、ホコリが付着しにくそうな外装となっています。そして更にレンズ本体内にフォーカスホールドボタンやUSB-C端子が搭載されました。
USB端子はTAMRON Lens Utilityと呼ばれるPC用またはスマートフォン用のアプリによって、レンズの動作を自由にカスタマイズできるようになりました。使い方と設定例については、下記の動画が参考になります。
上記の動画のように、ABフォーカスと呼ばれる機能を使うと、レンズ側で記録させた合焦位置の2点間をゆっくりと移動させることができたり、ピントリングの回転方向の変更、そして回転操作時のフォーカスの移動量をカスタマイズできる機能が提供されています。
特に、マニュアルフォーカスの操作性について、痒いところまで手が届くようになったのは、旧型モデルと比べて大きな進化ポイントです。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧レンズ(右)の外観比較 ©
旧型レンズも、ソニーα7III等のカメラユーザーに人気が高かった製品で、私自身も愛用者の一人です。新たに登場したTAMRON 28-75mm F2.8 G2も間違いなく、評価が高いレンズとなりそうです。特に、ミラーレスカメラに合うコンパクトな大口径レンズをお探していた方にとっては素晴らしい選択肢となるでしょう!
発売予定日は2021年10月28日です。今回は、タムロンさんからプロモーション目的としてレンズをお借りしました。記事の後半では、更に詳しいレンズの外観や撮影作例を交えながらご紹介していきます。
タムロンさんの公式HPでは、製品仕様(MTF曲線等)や、作例も紹介されていますので、下記も併せてご覧ください。
TAMRON(タムロン) 製品情報
タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) 製品情報
目次:TAMRON 28-75mm F2.8 G2のレビュー
TAMRON 28-75mm F2.8 G2の写真作例
続いて、TAMRON 28-75mm F2.8 G2をSONY α7IIIに装着して風景やスナップ写真を楽しんで来ましたのでご覧ください。
SONY α7IIIとTAMRON 28-75mm F2.8 G2で風景やスナップを楽しんできました! ©
風景写真は細部まで精細!そして高解像度
従来モデルでも高いレベルでまとまっていたのが、写真撮影時の解像度です。今回のTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2では、レンズの光学系をゼロから見直しされており、画質が更に向上しています。
カメラ:SONY α7III|画角:75mm F8.0|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
高台から遠くの風景を撮影するために、テレ端側の75mmを使って撮影してみました!撮影した写真を拡大してみると、水上バイクや奥の建物の細部まで、解像感の高い写真を撮ることができました。
撮影した写真の中心部以外のデータを見ていくと、海の向こうにも小舟に乗った人達や、ヨットに乗ってる人がしっかり写っています(笑)もともと、旧型のレンズも解像感が高い印象でしたが、第2世代となる今回のG2レンズも、中心部だけでなく、画面四隅までしっかりと解像していることが分かります😲
TAMRON 28-75mmが登場する前までは、単焦点レンズを愛用していたのですが、改めて、この圧倒的な描写力を目の当たりにしてしまうと、標準域はズームレンズ1本で良いのでは?と思える印象でした!
昆虫や小物の撮影に便利な接写性能
また、TAMRON 28-75mm F2.8 G2では近接性能も非常に優れています。最短撮影距離はレンズの広角側で0.18m
(0.37倍)まで近寄ることができます。そして望遠側の75mmでは、最短0.38m
(0.24倍)まで近寄って撮影することができます。
従来モデルに比べて、広角側の最短撮影距離が1cm短くなっており、最大撮影倍率は0.34倍から0.37倍に向上しています。これによって、更に小さなものを大きく撮影することができますので、より自由度の高い接写撮影が楽しめます!
オートフォーカスが非常に速いので、小さい昆虫の撮影も簡単に楽しむことができました!見つけた瞬間から記録に残す事ができる事も、ストレスがなくて素晴らしい長所です。
カメラ:SONY α7III|画角:50mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 (撮影後に60%ほどトリミング) ©
上記の赤トンボを撮影した写真では、撮影後の写真の一部を拡大していますが、動物や小物にかなり近づける性能も便利なところです!
パンフォーカスからボケ味まで自由な表現が楽しめる
私自身は風景写真でF値を絞って撮影する事が多いのですが、もちろん背景をふわっとぼかす事も出来ます!
カメラ:SONY α7III|画角:28mm F8.0|シャッタースピード:1/160秒|ISO 100 ©
ピントを合わせた箇所のキメ細かさと、ボケ味の滑らかさを両立した写真が楽しめるのは、F2.8通しレンズならではですね☺️
カメラ:SONY α7III|画角:28mm F2.8|シャッタースピード:1/1000秒|ISO 100 ©
家族写真も手軽に記録できるオートフォーカス性能
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2では、AF機構「VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)」を搭載しており、正確かつ非常に速いピント合わせが出来るようになっています。
もちろん、風景だけでなくお子さんや家族の写真にも最適です。飛び跳ねたり、動き回る瞬間もバッチリ残せました!
カメラ:SONY α7III|画角:73mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7III|画角:75mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
また、オートフォーカスの動作音についても第一世代に比べて静かになっているので、動画撮影でもマイクを使った集音の邪魔にならないのはメリットです。
実際のオートフォーカス動作感をファインダー像でご紹介していますので、以下も是非ご覧ください。
屋内の暗所や夜景でも手持ち撮影が楽しめる
TAMRON 28-75mm F2.8 G2はズーム域全域で絞り開放がF2.8通しと明るいレンズなので、室内や夜景を手持ち撮影する時にも、このレンズならではの強さを発揮できます!
カメラの手ブレ補正と組み合わせると、建築物の細部や真っ暗な場所でも三脚を使うことなく綺麗な写真が楽しめました ☺️
カメラ:SONY α7III|画角:47mm F8.0|シャッタースピード:1/6秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7III|画角:28mm F2.8|シャッタースピード:1/6秒|ISO 125 ©
カメラ:SONY α7III|画角:28mm F2.8|シャッタースピード:1/6秒|ISO 125 ©
もちろん、夜間に花火を楽しんでるシーンやお子さんなどが動き回るシーンには、ある程度のシャッタースピードが必要なので、ISO感度を上げる必要がありますが、F2.8のお陰でノイズの少ない写真が残せます。
カメラ:SONY α7III|画角:75mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 3200 ©
カメラ:SONY α7III|画角:73mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 3200 ©
風景写真の場合にはブレそうなギリギリのところまで、シャッタースピードを落とすことができますので、ノイズを最小まで抑えながら撮影できました。これもTAMRON 28-75mm F2.8の良いところではないでしょうか ✨
カメラ:SONY α7III|画角:28mm F5.0|シャッタースピード:1/4秒|ISO 320 ©
カメラ:SONY α7III|画角:67mm F5.0|シャッタースピード:1/6秒|ISO 500 ©
イルミネーションを背景ボケにして撮影してみると、口径食は一般的なレンズと同等にあるようです。ただ、ボケの中に縞が写り込んでしまう現象(年輪ボケ)が気になることもなく、非常に柔らかいボケだと感じました。
ポートレート撮影では立体感とその場の雰囲気を残せる
続いて、TAMRON 28-75mm F2.8 G2を使ってポートレート作例も撮ってみました!撮影には蜜林檎さんにご協力いただき、コスモスや電車内で秋らしい雰囲気を楽しんできました ☺️
カメラ:SONY α7III|画角:75mm F2.8|シャッタースピード:1/640秒|ISO 125 ©
お花畑でコスモスを前ボケ・後ボケにしながら写真を撮ってみました。フルサイズカメラのα7IIIと、F2.8通しであるTAMRON 28-75mm F2.8 G2の組み合わせによって、奥行き感のあるボケを楽しむことができました!
カメラ:SONY α7III|画角:74mm F2.8|シャッタースピード:1/200秒|ISO 100 ©
撮影場所の雰囲気や空間の広さに応じて、標準から中望遠の画角まで好きな画角を選べるのも、このレンズの良いところです。
カメラ:SONY α7III|画角:74mm F2.8|シャッタースピード:1/200秒|ISO 100 ©
オートフォーカスはSONYのカメラに備わっている瞳AF-Cを使ってピントを合わせて見ましたが、合焦速度の速さのお陰で快適に撮影を楽しむことができました。
カメラ:SONY α7III|画角:69mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
解像度の話でも触れていきますが、従来レンズのTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)に比べて、中央から外れた四隅に近いエリアへ人物を配置した構図であっても非常に解像度が高い写真を楽しむことができます。
絞り開放F2.8を使って、広角端から望遠端まで色々な構図へ積極的に挑戦できるのも、TAMRON 28-75mm F2.8 G2の良いところだと思いました!
カメラ:SONY α7III|画角:75mm F2.8|シャッタースピード:1/200秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7III|画角:72mm F2.8|シャッタースピード:1/320秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7III|画角:68mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
TAMRON 28-75mm F2.8 G2の動画作例
Youtubeの動画内でもご紹介していますが、TAMRON 28-75mm F2.8 G2でポートレート撮影や旅行時に動画を撮影してみましたのでご覧ください。
ポートレートでは背景をキレイに暈すことができ、歩きながら撮影してもピントを合わせ続けてくれました!
旅行の記録では昼間から夜間の暗い時間帯まで、その時の思い出を撮影することが出来たと思います ☺️
TAMRON 28-75mm F2.8 G2のレンズ外観と大きさについて
続いて、TAMRON 28-75mm F2.8 G2の外観を写真で見ていきましょう。元箱からレンズを取り出していくと、保証書や取り扱い説明書が付属していますが、内容物はとてもシンプルな構成になっています。
28-75mm F2.8 G2元箱とレンズ本体 ©
レンズ本体は旧型のマット感な質感に比べると、光沢感のあるデザインに改良されています。そしてレンズフードについては、花型となっており旧型に比べて僅かに深く作られています。
タムロンさんによると従来デザインに比べて傷や指紋などの汚れが目立ちにくい塗装に変更されたそうです。何年も愛用していきたいという方にとっては嬉しい進化ですね ☺️
28-75mm F2.8 G2レンズ本体とレンズフード ©
レンズ本体 ©
冒頭でも触れたとおり、レンズの側面にはフォーカスホールドボタンとUSB端子が新たに搭載されました。このボタンを押している間はオートフォーカスが無効になります。また、SONY純正レンズと同じく、カメラ本体の設定から様々な機能を自由に割り当てることができます。
USB端子については防滴防塵となっており、端子がむき出しの状態になっています。
レンズ本体 ©
USBについては、むき出しの状態でも一般的なスマートフォンと同じ感覚で安心して使うことができますが、気になる方は保護カバーを別途用意しておくと良さそうです。
USB3.1 Type-Cポート(メス)用の保護カバーキャップ 10個入です。出っ張りが少なくノートPC タブレット端末 スマートフォンなどにも最適です。柔らかいシリコーン素材で取付・取り外しが容易です。
AF/MF
モード切り替えスイッチは旧型と同様に省略されています。カメラ本体側のカスタムボタンや、新たに搭載されたレンズ本体内のボタンで操作ができますので、この辺りは問題なさそうです。
レンズ本体 ©
カメラへ装着してみると、全体のバランスがよく、カバンへの収納も苦にならないサイズに収まっています。絞り値がF2.8の固定となっていますが、非常にコンパクトなのが良く分かります。
レンズをカメラに装着してみた ©
カメラを構えた時に、SONY純正と同じく、左側にボタンが備わっていますので、ズーム操作だけでなくフォーカスなどの操作も行いやすそうです。
レンズをカメラに装着してみた ©
レンズをカメラに装着してみた ©
実際にフォーカスリングを回してみると、重すた過ぎず、軽くもない操作感となっており、非常に好きな感触でした。従来モデルよりもしっとりとした感触で、上品さも増しています。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2のズーム時の長さ
TAMRON 28-75mm F2.8 G2では、小型軽量化についても更に際立った携帯性を実現しています。旧モデルの時と同様に、絞りF2.8通しの標準ズームレンズとは思えないほど、とてもコンパクトに作られています。特に旅行時やレンズを多く持ち運ぶ際には役立ちそうですよね!
今度はレンズを徐々にズームしていき、全長がどのように変化するのか見ていきましょう。まずはワイド端の28mmの時の様子です。
レンズのワイド端28mm ©
テレ端となる75mmまでズームしていくと、2cmほどレンズ全長が伸びます。
レンズのテレ端75mm ©
28mmから75mmまで徐々にズームを行っていくと、35mmまでは殆ど長さが変化しませんが、望遠側に向かうにつれて徐々に長くなっていきます。
28mm ©
35mm ©
50mm ©
75mm ©
TAMRON 28-75mm G2は、この後でもご覧頂きますが、75mmにした際の長さが旧型よりも更に短く収まっています。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2と旧型の外観比較
旧型のModel A036と見比べて行きましょう。28-75mm F2.8 G2と旧型の大きな違いは、前半の特徴でもご紹介した通り、ボタンやUSB端子搭載などの機能的な強化がされているところです。
その他の大きな変更点は、ボディ側に備わっているフォーカスリングの位置がカメラ側に近い位置へ変更されています。カメラを構えた際に女性の方でも指が伸ばせそうな位置にフォーカスリングがあるのは有り難いですね!
外観の形状は、旧式では平坦でしたが、28-75mm G2では凹凸があり、シャープなデザインに変更されています。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右)。ズームリングの位置は殆ど同じだが、フォーカスリングの位置が大きく異る ©
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右) ©
レンズの重量は、第二世代となるTAMRON 28-75mm F2.8 G2が540g
となっており、旧式が550g
です。実はG2の方が10g
軽量化されています。
前玉を見比べてみると、大きさは殆ど違いが無い印象です。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右)のレンズ前面比較 ©
続いてズームした時のレンズ全長を見比べてみましょう。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右) 画角28mm選択時 ©
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右) 画角35mm選択時 ©
ワイド端28mmから35mmにした時は長さが殆ど変わりませんが、望遠側へズームしていくと差が現れていきます。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右) 画角50mm選択時 ©
TAMRON 28-75mm F2.8 G2(左)と旧型(右) 画角75mm選択時 ©
特に75mmにセットした際の長さは、レンズフィルター1枚分くらい短くなっています。重量やズーム全長がコンパクト化されている等の改良がされているのは凄いと思いました!
オートフォーカス速度と旧モデルの比較
タムロンさんの公式ホームページによると、TAMRON 28-75mm F2.8 G2のオートフォーカス速度は、旧型のTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDに比べて2倍に向上しているそうです。
SONY α7IIIを使って、AF-SとAF-Cの動作について比較を行っていますので、詳しくは以下の動画をご覧ください。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2と旧型のオートフォーカスを比較してみた ©
実際に旧型と新型でAFの動作感を撮り比べてみると、確かに新型のTAMRON 28-75m F2.8 G2の方が合焦するスピードが速くなっている事がよく分かります。中でも望遠側の75mmのAF速度は大きな違いがあるように感じました!
またピント位置による画角の変化(フォーカスブリーシング)についても、私が使った感覚では殆ど気にならないレベルでした。写真撮影だけでなく、動画撮影でもAFを駆使した撮影を積極的に行うことができそうです ☺️
旧型と新型の解像度の比較
旧型のTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDとG2の解像度はどれくらい違うのか、自分なりに撮り比べてみました。カメラはSONY α7RIIIで撮影を行っています。厳密な撮影環境でテストした内容ではありませんので、あくまで参考程度にご覧ください。
カメラ側でカメラ内補正(周辺光量・歪曲・倍率色収差等)をONにして撮影を行ってます。撮影したRAWデータをLightroomへ取り込み、シャープやノイズはデフォルトの値を適用しています。
全体的に、新型のG2レンズの方が解像度が増している印象です。その中でも、絞り開放に近い設定で、四隅の画質が大きく違うようです。解像度だけでなく、ワイド端の28mmで撮影した写真を見ていくと、旧型のTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDでは、周囲に収差が発生していますが、第2世代となるG2レンズでは収差が抑えられています。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2のファームウェア・アップデート方法
TAMRON 28-75mm F2.8 G2では、PC用のソフトウェアとして公開されている「TAMRON Lens Utility」を使ってファームウェアの更新やレンズの各種設定変更とカスタマイズを自由に行うことができます。詳しい方法については、次の解説記事が参考になります。
TAMRON 28-75mm F2.8 G2の仕様と特徴
TAMRON 28-75mm F2.8 G2は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、フルサイズ対応の大口径ズームレンズです。28mmの広角域から75mmの中望遠域までズームさせる事が可能です。
日常的なスナップ撮影、風景写真だけでなくポートレート撮影、花の撮影などにも柔軟に対応できる非常に便利なレンズです。
仕様 | 説明 |
製品名 | TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) |
寸法 | φ75.8 x 117.6mm |
重量 | 540g |
フィルター口径 | 67mm(対応するレンズフィルター) |
最短撮影距離(28mm画角時) | 0.18m ※最短 |
最短撮影距離(75mm画角時) | 0.38m |
最大撮影倍率(28mm画角時) | 1:2.7 (0.37倍) ※最大 |
最大撮影倍率(75mm画角時) | 1:4.1 (0.24倍) |
絞り羽根 | 9枚 (2段まで円形絞りを維持) |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 15群17枚 |
フード形状 | 花型フード(HA063) |
レンズキャップ形状 | 67mm |
発売日 | 2021年10月28日 |
希望小売価格 | 123,200円(税込) |
対応マウント | ソニーEマウント用 |
いかがだったでしょうか。SONYのミラーレスカメラ用として多くの支持を得た前作に続き、今回のレンズ「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は更に完成度の高いレンズに進化しています。各部の特徴を見ていくと、サードパーティーレンズだから性能面で劣っているという事が全く感じられない素晴らしい性能と機能性が詰まっています。
SONY純正レンズのFE 24-70mm F2.8 GM(SEL2470GM)と、FE 24-105mm F4G(SEL24105G)に比べると、非常に軽く作られているので、F2.8固定のズームレンズで重たいのはちょっと…という方にはピッタリのレンズです。特に、GMレンズとTAMRON 28-75mm F2.8 G2を比べると、重量差は340gも違います!広角側の24mmが必要でなければ、非常に良い選択肢になるかと思います!
機会があればぜひお手元のレンズシステムへ組み込んでみてください ☺️また、その他にもSONY フルサイズ対応のEマウントレンズが多数ありますので解説記事もご覧ください。