タムロン製の大口径レンズ「TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)」の使用感想について、写真や動画を交えながらレビューしていきます。こちらのレンズはα7IVやα7RVなどのSONYミラーレスカメラ(Eマウント・フルサイズ)に対応しており、ワイド端20mmから標準域となるテレ端40mmまでズームできるレンズです。
Sony α7IVとTAMRON 20-40mm F2.8のレンズ装着例 ©
大口径ズームレンズの先入観を覆す、かつてない小型・軽量設計超広角から標準域までをシームレスに。20mmの画角と高速・高精度AFで、動画撮影・自撮りを幅広く楽しむ高画質を維持しながら、コンパクトボディを実現。広角端で最短撮影距離0.17mまで寄れるワイドマクロ撮影に対応。
下記のYoutube動画内でも特徴や撮影例、オートフォーカスの動作感をご紹介していますので、併せてご覧ください。
TAMRON 20-40mm F2.8の最も魅力的なメリットは、何と言ってもレンズ重量が軽くコンパクトなことです!レンズの重量は365g
、そして全長が86.5mm
と小型なのですが、テレ端側は40mmまで使えるので、風景やスナップ撮影や旅行、日常的な写真などを手軽に楽しむことが出来ます。
レンズの外観。フルサイズ対応レンズとしては非常にコンパクト ©
TAMRON 20-40mm F2.8を手に持ってみた様子(Youtubeより抜粋) ©
当記事では、レンズの外観や撮影例を順番にご紹介していきますが、まずTAMRON 20-40mm F2.8で撮影した撮影例の一部をご覧ください。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:52秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
近接撮影にも優れており、最大撮影倍率はワイド端の20mmで1:3.8(0.26倍)
を実現しています。わざわざ引き下がることなく、手前にある対象物を撮影できますので、カフェで料理を撮ったり、自宅でペットやお子さんを撮影するような用途にはピッタリです!
TAMRON 20-40mm F2.8のAF動作感は純正レンズに遜色なく機敏。近くで動き回る動物にもピントが合います。 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F2.8|シャッタースピード:1/500秒|ISO 100 ©
そして、20-40mm F2.8のレンズ前面は、フィルター口径φ67mm
に対応しています。先程ご紹介した写真撮影例のように、NDフィルターを装着して長時間露光によりスローシャッター撮影を行ったり、レンズの保護が簡単にできます。
フィルターは67mmに対応。他のタムロン製レンズとも共用できるのが嬉しいポイント ©
今回は、タムロンさんからプロモーション目的としてレンズをお借りしました。公式HPでは、製品仕様(MTF曲線等)や、作例も紹介されていますので、下記も併せてご覧ください。
TAMRON(タムロン) 製品情報
タムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062) 製品情報
SONYミラーレス対応の単焦点レンズは、20mm F1.8であったり、28mm、35mm、40mm F2.8など、軽くて持ち運び安いレンズが多数揃っていますが、TAMRON 20-40mm F2.8を使用すると、単焦点レンズ2、3本の代わりになるかもしれません…!(笑)
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、ズームレンズ且つF2.8通しの大口径レンズとしては、軽くて取り回しが良いレンズになっていますので、旅行の時に荷物をできるだけ軽くしたい時には重宝しそうなレンズです ✨ それでは更に詳しい使用感を見ていきましょう!
目次:TAMRON 20-40mm F2.8のレビュー
写真作例とズーム画角について
TAMRON 20-40mm F2.8をSONY α7IVに装着して風景やスナップ写真を楽しんで来ましたので、幾つか写真撮影例をご覧ください。
SONY α7IVとTAMRON 20-40mm F2.8で風景やスナップを楽しんできました! ©
試しに、同じ立ち位置でズームしていくと画角がどのように変わるのか確認してみました。広角側の20mmから望遠端の40mmまで、徐々にズームしてみたいと思います。まずは画角20mmで撮影した写真です。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11.0|シャッタースピード:20秒|ISO 100 ©
このアングルから画角を40mmまでズームさせていくと、次のような写真が撮れました。
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F11.0|シャッタースピード:20秒|ISO 100 ©
少し別の角度に変えて撮ったものもご覧ください。足元の岩場を中心に撮影してみると、よりズーム感が伝わるかと思います。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11.0|シャッタースピード:10秒|ISO 100 ©
20mmから40mmへのズームと聞くと、ズーム倍率が少々狭く感じてしまいますが、近くにある被写体をメインにすると、雰囲気が大きく変わりました!
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F11.0|シャッタースピード:10秒|ISO 100 ©
各画角を見ていくと、20mmでは風景写真で活用できそうな広い範囲を撮影可能です。そして望遠端の40mmまでズームしていくと、少し遠くの建物をクローズアップするのに最適です。
続いて今度は、立ち位置を変えながら、同じような雰囲気の構図になるように20mmと40mmで撮影してみました。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:1/160秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F11|シャッタースピード:1/160秒|ISO 100 ©
広角端20mと望遠端40mmでは奥行き感やパースの付き方も変化しました!同じ風景を撮ってみても、撮影者の意図に応じて、自由にアレンジを加えながら撮影が楽しめるのは魅力ですね!
私の場合は、広角レンズでパンフォーカスになる構図で写真を撮るのが好きなので、対角線上に橋が映り込むように写真撮影したり、色々な切り取りを堪能することができました。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F16|シャッタースピード:1/100秒|ISO 100 ©
逆に足元をローアングルから撮影してみるのも面白いですね!TAMRON 20-40mm F2.8は絞り開放から解像度が高く、キレのある描写をしてくれますので、積極的に近距離の対象物にピントを合わせた撮影が楽しめます。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/2000秒|ISO 100 ©
続いてTAMRON 20-40mm F2.8を使って、動き回る猫を撮影してみました!
カフェや室内の動物の写真撮影におすすめ!
前半でも触れた通り、TAMRON 20-40mm F2.8は、日常的な撮影や、すぐ近くにある被写体を撮るのにオススメできるレンズです。今回は真っ先に猫を撮ってみたくなったので、近くの猫カフェに遊びに行ってきました!猫カフェでは、動画や写真を撮ってきましたのでご覧ください!
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F5.0|シャッタースピード:1/400秒|ISO 320 ©
場所は、愛知県岡崎市の上里という所にある、保護猫カフェ Chaton(シャトン)さんにお邪魔してきました。その名前の通り、色んな事情で保護された猫と人が触れ合える機会を設けつつ、希望者には譲渡を行うことを目的としている猫カフェです。
撮影ではChatonさんに許可を頂きました。お店の情報については、下記のホームページをご覧ください。
保護猫カフェ Chaton(シャトン)
Chaton(シャトン)は、保護猫カフェです。授業参観に来ているような気持ちで一緒に子猫の成長を見守っていただけたら嬉しいです。
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F2.8|シャッタースピード:1/500秒|ISO 2500 ©
実際に遊びに行ってみると、人懐っこい猫もいれば、どこか人馴れしていない猫もいる様子でした。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/125秒|ISO 500 ©
お店に入ると、おもちゃも使えるんですが、猫と触れ合いながら徐々に距離を縮めていくことも出来るので、慣れてくると近くで撮らせて貰えます(笑)
カメラ:SONY α7IV|画角:21mm F2.8|シャッタースピード:1/160秒|ISO 100 ©
猫それぞれで性格が異なりますが、自由にのんびりと過ごしている様子を身近に楽しむことができました!寝てるのか起きてるのか良く分からない表情がカワイイ 😂 多分寝てますよね…これ(笑)
カメラ:SONY α7IV|画角:31mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 1250 ©
色んな性格の子がいるので、それが反って面白かったです。
カメラ:SONY α7IV|画角:21mm F2.8|シャッタースピード:1/250秒|ISO 160 ©
カメラを向けていると、好奇心の強い性格の子はグイグイ近寄ってくれました。そういった場面でも20mmを使った近接性能が非常に役立ちます。以下の写真は、一瞬の出来事で鼻にピントが来てしまいました(笑)
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/160秒|ISO 160 ©
TAMRON 20-40mmの40mm画角を使うと、最短撮影倍率が1:5.1 (0.19倍)
となり、こちらも実際に使ってみると近寄って撮影できるなぁという印象です。
また、20mm画角については、広角となりますのでボケ味を出しにくいイメージがありますが、近くの被写体を撮影してみると、かなり立体感のあるボケ味を楽しめます。近接性能と相まって、色んな表現やシーンの切り取りが堪能できました!
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F2.8|シャッタースピード:1/160秒|ISO 100 ©
今回はTAMRON 20-40mm F2.8で少し離れている猫に対しては、40mmを使って撮ったり、遊んでる最中は20mmで広いエリアを撮れるようセットしておき、片手で撮影してみました。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/500秒|ISO 100 ©
このレンズ、動画や静止画撮影においても、オートフォーカスが純正レンズに見劣りしない動きをしてくれますので、こういった予測できない動物の動きに対して不慣れであっても、手軽に撮影を楽しむことができます。TAMRON 20-40mmのAF動作感はYoutubeでご紹介していますので冒頭の動画をご覧ください。
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F2.8|シャッタースピード:1/500秒|ISO 100 ©
写真をご覧頂いても分かる通り、レンズの絞り開放値がF2.8始まりなので、空が曇っていたり屋外に比べて光量が乏しい室内の環境であっても、可能な限りISOを落として、少ないノイズ感で撮影できます。これもF2.8通しレンズであるTAMRON 20-40mmの良さではないでしょうか。
SONYで風景写真で長時間露光撮影を楽しめるレンズ
続いて今度は場所を変えて、近くでTAMRON 20-40mm F2.8を使って風景写真を撮ってみました。こちらは夜明け頃に20mmを使って三脚固定で写真を撮ってみることにしましたが、レンズ前面はフィルターが装着できますので、ND8からND1000フィルターなどを付けて長時間露光しています。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:92秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
似たような写真になってしまいますが、同じ場所で日の出の時刻まで撮影を楽しんでみました!
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:30秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
20mmという画角になると、手前の波打ち際から社だけでなく、橋まで全て入れることができ、適度なワイド感があるので撮影しやすかったです。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F16|シャッタースピード:30秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
撮影では絞りをF11、またはその付近まで絞り込んで撮影していますが、中央から隅まで解像しているので、キメの細かい写真撮影を楽しむことができます。更に、太陽光や橋に掛かっている街灯などを撮影すると、絞った際にはキレイな光芒も入ります。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F16|シャッタースピード:10秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:15秒|ISO 100(NDフィルターを装着) ©
この辺りも含めて、風景写真用のレンズとして活用していくと見栄えの良い写真を撮影できそうなレンズだと思いました。
TAMRON 20-40mm F2.8のレンズ外観と大きさについて
続いて、TAMRON 20-40mm F2.8の外観を写真で見ていきましょう。元箱からレンズを取り出していくと、保証書や取り扱い説明書が付属していますが、内容物はとてもシンプルな構成になっています。
20-40mm F2.8レンズ本体と元箱 ©
20-40mm F2.8レンズ本体やフード ©
そしてレンズフードについては、花型となっています。
レンズフード装着後の様子 ©
また、前半でも触れたようにレンズフィルターが装着可能で口径サイズは67mmに対応しています。他のタムロン製レンズでも67mmに統一されていることが多いので、今まで使っていたフィルターがそのまま使えるというのは有り難い配慮ですね。
レンズ前玉 ©
67mmのレンズフィルターも装着できる ©
レンズ単体の様子を眺めてみると、フルサイズセンサーに対応しているレンズとしては小振りな印象。
20-40mm F2.8レンズ本体 ©
レンズの裏側を見ていくとUSB Type-C端子が搭載されています。こちらは後述する「TAMRON Lens Utility」というPC用またはスマートフォン用のアプリケーションを使って、フォーカスリングの回転方向をカスタムしたり、自由に機能を割り当てることができます。
20-40mm F2.8レンズ本体(USB Type-C端子) ©
レンズのUSB端子は防滴防塵となっていますが、以下のようなUSB-C対応の保護カバーを装着することも出来ます。
USB3.1 Type-Cポート(メス)用の保護カバーキャップ 10個入です。出っ張りが少なくノートPC タブレット端末 スマートフォンなどにも最適です。柔らかいシリコーン素材で取付・取り外しが容易です。
Vlogや旅行で荷物を軽くしたい時のレンズ選びに最適
TAMRON 20-40mm F2.8は、レンズが軽いこともあって、Vlogの撮影にも向いています。試しに20mmや40mmで手持ち撮影を行ってみました。
SONY対応のリモコングリップとも相性がいい ©
別売りにはなりますが、SONY純正グリップ型リモコンのGP-VPT2BTやSmallRig SR-RG1 3326とも相性が抜群です。
Youtube動画内ではSmallRig SR-RG1 3326を装着して散歩Vlogしてみた ©
最近のソニー製品のカメラであれば、手ブレ補正が2種類搭載されているので、通常の手ブレ補正に加えて、より強力なブレ補正を掛けることもできます。特に20mmを使えば、手で持って動画撮影した時にも十分使える映像になるかと思います。
また、ソニーのスタンダード機種としてSONY α7IVというカメラがありますが、こちらは35mmのフルサイズに加えて、APS-C(スーパー35mm)にクロップして4K60Pの動画撮影を行うことができます。α7IVに関しては、状況に応じて画角を1.5倍相当に変えて動画撮影もできるので、30mm〜60mm相当のズームレンズを使っているかのように楽しむ方法も可能です。
あまり大きな機材は持っていけないとか、ちょっと面倒だなという場面では相性が良さそうですね!
TAMRON 20-40mm F2.8は、レンズ本体が365g
と軽量に作られていますが、SONYのカメラボディの重量がおよそ700gくらいなので、この20-40mmを装着すると約1060g
になると思います。
特に動画撮影では、カメラとレンズの総重量が1kg前後に抑えられていると、とてもメリットがあります!例えば、小型のジンバル製品に取り付けて動画撮影を楽しむこともできますので、全体として軽量な動画機材で済ませる事が可能です。詳しくは小型ジンバルのレビュー記事と動画をご覧ください。
この他にも旅行や散歩先でのスナップ写真撮影にも最適です!
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/2500秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:33mm F2.8|シャッタースピード:1/2000秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/2000秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:1/250秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F4.5|シャッタースピード:1/320秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F13|シャッタースピード:1/125秒|ISO 100 ©
TAMRON 20-40mm F2.8のズーム時の長さ
TAMRON 20-40mm F2.8は、ズームしていくとレンズの長さが変わります。望遠側の40mmにズームしていくと、レンズ全長が最も短くなりコンパクトとなります。
カメラ・レンズの外観 ©
特に旅行時やレンズを多く持ち運ぶ際には役立ちそうですよね!更に広角側の20mmまでズームしていくと、レンズ全長が長く伸びます。
それではレンズを徐々にズームしていき、全長がどのように変化するのか見ていきましょう。まずは広角側20mmにセットした時のレンズの様子です。
レンズの広角側(ワイド端)20mm ©
望遠側となる40mmまでズームしていくと、レンズ全長が最小になります。
レンズの望遠側(テレ端)40mm ©
とは言っても、20mmから40mmまでズームを行って、それほど大きく長さが変わる訳ではないので、全体としては持ち運びしやすい大きさに収まっている方だと思います。
TAMRON 20-40mmの解像度について
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)の解像度はどれくらいなのか、自分なりに撮影してみました。カメラはSONY α7IVで撮影を行っています。厳密な撮影環境でテストした内容ではありませんので、あくまで参考程度にご覧ください。
カメラ側でカメラ内補正(周辺光量・歪曲・倍率色収差等)をONにして撮影を行ってます。撮影したRAWデータをLightroomへ取り込み、シャープやノイズはデフォルトの値を適用しています。
各画像を見ていくと、全体的に精細な画像データを得られているようです。周辺の光量落ちについては、絞り開放のF2.8では目立ちますが、1段絞ったF4.0から大きく改善します。F2.8の開放から解像度の高い写真が楽しめますので、積極的に絞り開放を使った撮影ができそうです。
TAMRON 20-40mmの逆光耐性について
太陽を画面内に入れて、フレアやゴーストが発生するのかも簡単に試してみました!まずは画角20mmから見ていきましょう。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:1/320秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F11|シャッタースピード:1/320秒|ISO 100 ©
続いて、画角40mmの状態を見ていきましょう。
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F11|シャッタースピード:1/400秒|ISO 100 ©
TAMRON 20-40mm F2.8では逆光状態で、ゴーストやフレアが入り込むシーンもありますが、多くは問題にならないレベルでしょう。太陽を少し斜めに配置していくと、薄っすら発生することもありますが、撮影中に邪魔だな…と感じる程ではないので、安心して撮影が楽しめました。
TAMRON 20-40mmの近接性能について
TAMRON 20-40mmは近接性能が高く、広角側の20mmでは、最大撮影倍率が1:3.8 (0.26倍)
。ほぼクオーターマクロですが、被写体にかなり近寄ることができます。
カメラと被写体との距離感も撮影してきたので、参考程度にご覧ください。まずは望遠端の40mmです。最短撮影距離でカメラを配置してみると、このような距離感になります。40mmの絞りF2.8ということもあって、背景はよくボケます。
画角40mmの最短撮影距離 ©
画角40mmの最短撮影距離(カメラファインダー像) ©
そして、画角を広くしていき、広角端となる20mmについては、被写体との距離がかなり近くなります。この時、撮影倍率は最も大きくなり、彼岸花もかなり近寄って撮影することができました。
画角20mmの最短撮影距離 ©
画角20mmの最短撮影距離(カメラファインダー像) ©
普段は中望遠くらいで撮影していることが多いので、ワイドマクロ撮影は不慣れだったのですが、こういった写真が楽しめました。
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/800秒|ISO 250 ©
広角レンズの中には近寄って撮影できないレンズもあるので、そういったものと比べると、TAMRON 20-40mm F2.8の凄さに関心してしまいました。望遠端の40mmもそれなりに寄れますので、花の撮影などにピッタリです!
カメラ:SONY α7IV|画角:40mm F5.6|シャッタースピード:1/200秒|ISO 200 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:20mm F2.8|シャッタースピード:1/800秒|ISO 250 ©
TAMRON 20-40mm F2.8のファームウェア・アップデート方法
TAMRON 20-40mm F2.8では、PC用のソフトウェアとして公開されている「TAMRON Lens Utility」を使ってファームウェアの更新やレンズの設定カスタマイズを行うことができます。詳しい方法については、次の解説記事が参考になります。
TAMRON 20-40mm F2.8のYoutube動画作例
動画作例はYoutubeでご紹介していますのでご覧ください。TAMRON 20-40mm F2.8を使うと、写真撮影と同じく、広角から標準画角まで映像を気軽に残すことができます。
カメラを手持ち撮影しながら、動き回る動物を撮影したり、三脚でじっくりと風景写真を楽しめて快適でした!
TAMRON 20-40mm F2.8の仕様と特徴
TAMRON 20-40mm F2.8は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、フルサイズ対応の大口径ズームレンズです。20mmの広角域から40mmの標準域までズームさせる事が可能です。
日常的なスナップ撮影、風景写真だけでなくポートレート撮影、花の撮影などにも柔軟に対応できる非常に便利なレンズです。
仕様 | 説明 |
製品名 | TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062) |
寸法 | φ74.4 x 86.5mm |
重量 | 365g |
フィルター口径 | 67mm(対応するレンズフィルター) |
最短撮影距離(20mm画角時) | 0.17m ※最短 |
最短撮影距離(40mm画角時) | 0.29m |
最大撮影倍率(20mm画角時) | 1:3.8 (0.26倍) ※最大 |
最大撮影倍率(40mm画角時) | 1:5.1 (0.19倍) |
絞り羽根 | 9枚 (2段までほぼ円形絞りを維持) |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 11群12枚 |
フード形状 | 花型フード(HA062) |
レンズキャップ形状 | 67mm |
発売日 | 2022年10月27日 |
希望小売価格 | 118,800円(税込) |
対応マウント | ソニーEマウント用 |
今回は軽くて室内でも快適な撮影が楽しめるレンズ「TAMRON 20-40mm F2.8」を使って幾つかの特徴をご紹介していきました。
色々なタイプのレンズがありますが、このレンズはどちらかというと、のんびりと身近な風景や日常を楽しむのにピッタリのレンズですだと思いました!機会があればぜひお手元のレンズシステムへ組み込んでみてください ☺️また、その他にもSONY フルサイズ対応のEマウントレンズが多数ありますのでSONY用のレンズ解説記事も併せてご覧ください。