SONY FE 135mm F1.8 GM(型番:SEL135F18GM)を購入しましたのでブログで実際の写真作例や動画撮影例を交えながら使用感想を詳しくレビューしたいと思います。
シャープな描写と柔らかいぼけ、オートフォーカスの快適さ、最大撮影倍率0.25を生かして近寄った撮影も可能な大口径中望遠単焦点レンズです。レンズフィルター口径は82mmに対応しています。
SONY FE 135mm F1.8 GMは、Sonyのミラーレス一眼カメラに対応している中望遠の大口径単焦点レンズです。絞りの値がF1.8となっており、非常に大きなボケ味や立体感を表現できるのが特徴です。
Sony α7IIIとSONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)の装着例 ©
SONY FE 135mm F1.8 GMをSONYのミラーレス一眼カメラに装着すると、上記のような雰囲気になります。レンズに関する外観は記事の後半で詳しく解説します。
まずは、簡単な撮影例を数枚ご紹介します。記事の中盤では、SONY FE 135mm F1.8 GMの写真を詳しく掲載します。
チューリップ 04350 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
FE135mmGMの特徴的な性能の1つとして接写能力があります。最短で70cm
にある対象物まで近寄れますので、以下の写真のような非日常感を手軽に楽しめます。
Cosmos 04373 | Sony α7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
June Bride 09746 | Sony α7RII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
1st Birthday 05641 | Sony A7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
また、ポートレート(人物撮影)用のレンズとしても最適です。重量は950g
・寸法サイズは89.5x127mm
と一般的なレンズに比べて重い印象ですが、他社のレンズと比較すると同程度の重量であり、見た目はコンパクトに設計されています。
蔵のまち 04769 | Sony A7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
1st Birthday 05662 | Sony A7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
また後半でも解説しますが、レンズの内部に備わっている絞り羽根の形状が綺麗に維持できるレンズなので、玉ボケを取り入れた撮影にも最適です。
F値:F3.5まで絞り込んだ作例。絞っても四隅までキレイな円形ボケは凄いです。 ©
動画の作例もご紹介しています。以下の動画では00:31でFE135mmGMを使っていますので、1つの活用方法として参考になりましたら光栄です。その他の動画の撮影例は当記事の後半にて掲載していきます。
背景との奥行きを強調した家族写真や人物撮影(ポートレート)、花・小物・動物の撮影など、とっておきの写真撮影でいかがでしょうか。私の場合は、ポートレート用でマニュアルレンズの105mmを愛用していますが、動きの速い子供の撮影や暗いシーン、ボケ量を大きく取り入れたい場面でFE135mmを使っていきたいと考えています。
当記事ではSONY FE 135mm F1.8 GMの撮影例(写真や動画)と、レンズの外観・スペックについて詳しくレビューしていきます。
目次:SONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)レンズレビュー
SONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)の仕様と特徴
(引用元:Sony Camera Channel)
SONY FE 135mm F1.8 GM(型番:SEL135F18GM)は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、フルサイズ対応の大口径中望遠レンズです。G MasterレンズというSonyのハイグレードモデルに位置する製品です。
基本スペックと他社レンズとの比較
SONY FE 135mm F1.8 GMのスペックは次の通りです。
仕様 | 説明 |
寸法 | 89.5 x 127mm |
重量 | 950g |
フィルター口径 | 82mm(対応するレンズプロテクター) |
最短撮影距離 | 0.7mm |
最大撮影倍率 | 0.25倍 |
SONY FE 135mm F1.8 GM レンズ本体 ©
ライバルレンズとしては、以下のようなレンズがあります。
SIGMA 105mm F1.4 DG HSM BOKEH-MASTER
迫力のある外見とボケ味に特化したレンズ。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM
コストパフォーマンスが高く画質も素晴らしいレンズ。価格はFE 135mm F1.8 GMに比べて約1/2程度と安価。ただし重量や近接撮影能力は純正レンズに軍配が上がる。
ZEISS Batis 2.8/135 E-mount
コンパクトで独特な描写と流線型のフォルムが魅力のレンズ
FE 135mm F1.8 GMを検討する際には、上記の中でもSIGMA 135mm F1.8 DG HSMと迷われる方が多いと思います。
また、価格が1/10程度と圧倒的な安さを誇るマニュアルレンズのCREATOR 135mm F2.8 II キャノン用EFマウントもあります。
これらのレンズと比較すると、SONY FE 135mm F1.8 GMは高価ではあるものの近接撮影性能やオートフォーカス性能、輪線ぼけを大幅に抑制した設計などの妥協を許さない性能や利便性に強みがあります。またコンパクトに設計されており、持ち運びが苦にならない点も良いところだと思います。
SEL135F18GMはポートレート撮影で立体感を堪能できるレンズ
SONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)は、ボケと立体感が本当に素晴らしいです。私自身、まず最初に当レンズで撮ってみたかったのが、全身像の映り込む人物写真でした。対象物に近づけば近づくほど、背景ボケは大きくなりますので、より奥行き感の強調された写真へと変化します。
Quiet line 09796 | Sony a7RII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
また背景を適度に入れた写真でも、ボケを大きく取り入れる事ができます。
June Bride 09721 | Sony α7RII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
蔵のまち 04819 | Sony α7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
普段も離れたアングルで全身像のポートレート撮影をするのが好みなのですが、ここまで離れるのは珍しいです(笑)
一般的に、遠方にいる被写体を撮影すると、全体にピントが合ってしまう写真が多くなるかと思います。ところが、FE 135mm F1.8 GMでは被写体がしっかりと撮影でき、他の背景はスゥーッとボケます。
解像度の高い描写をするので、開放F1.8から安心して撮影を楽しめます。
近接・接写撮影で花や小物を幻想的に撮影
花の撮影や小物を撮影したい時にもSONY FE 135mm F1.8 GMは大変便利です。冒頭でも触れましたが、最短で70cmにある被写体まで近づいて写真撮影が楽しめます。例えば下記のようなチューリップの花を撮影すると…
チューリップ 04371 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
チューリップ 04315 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
徐々に近づいていき、最も近づける距離の約70cmまで寄ってみました。
チューリップ 04325 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
チューリップ 04350 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
上記のように、1輪の花をかなり大きく撮影する事ができ、背景も大きくボカす事ができました。最大撮影倍率は0.25
倍となっていて、マクロレンズの1/4程度の接写性能ではありますが、これだけ寄れれば困ることは無さそうです。
チューリップ 04375 | Sony α7iii + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
また、FE 135mmF1.8 GMはコントラストが高く逆光にも強いです。色乗りの良いレンズがお好みの方にもオススメできるレンズです。
非常に快適なオートフォーカス(AF)性能
FE135mmに搭載のXD(extreme dynamic)リニアモーター(引用元:Sony公式サイトより) ©
SONY FE 135mm F1.8 GMは、オートフォーカス(AF)が高速です。スポーツや報道用途に特化したレンズFE 400mm F2.8 GM OSSに搭載されたXD(extreme dynamic)リニアモーターがFE135mmmF1.8GMでも採用されているので期待できそうです。
実際に人物撮影でオートフォーカスを試したところ、α7III・α7RIII・α9などに搭載されたAF-Cや瞳AF-Cで快適に撮影することができました。ただし、1世代古い型番であるα7RIIなどでは、オートフォーカスが迷うシーンもありました。ピントの合う範囲がシビアですので、可能な限りオートフォーカス性能の高い最新カメラを活用していくのが良さそうだと感じました。
ボケの大きさと円形の絞り羽根
SONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)では、F1.8という非常に明るい絞り値を活かした美しいボケ描写を堪能することができます。また、11枚羽根の円形絞りを搭載しており、絞り開放から1・2段(F2.5やF3.5)絞っても、ほぼ円形のボケ形状を得られます。
FE 135mm F1.8GMでF3.5に絞って撮影した例 ©
下記の写真では、ボケの形状の参考となる絞り羽根の形を撮影してみました。
絞りF2.0の絞り羽形状 ©
絞りF2.8の絞り羽形状 ©
絞りF4.0の絞り羽形状 ©
その他のF値に対する絞り形状については下記の表を御覧ください。
F2、F5.6、F8で少しだけ角の目立つ形状となりますが、どのF値でも概ね綺麗な円形となっている印象でした。
点光源の口径食は絞り値F4.0で軽減される
続いて、点光源による口径食についてレビューしたいと思います。FE 135mm F1.8GMでは口径食が見られます。口径食とは、撮影写真の四隅でボケの形状がラグビー状に欠けてしまう現象です。SONY FE 135mm F1.8 GMのF値がF1.8では特に目立ちます。
以下の撮影例ではクリスマスのイルミネーションで電球を後ボケにして撮影してみました。
絞り開放のF1.8で撮影した例。中心から離れた玉ボケほどラグビー状のボケ形状になる。 ©
口径食が気になる方は、絞りをF3.5〜4.0まで絞り込むと気にならないレベルに収まります。
同じような構図でF3.5まで絞り込んだ撮影例 ©
一般のレンズでは、絞り込む事によってボケの形状が真円ではなくなる事が多いです。幸い、FE 135mm F1.8 GMでは、前項で解説したように、絞り形状に徹底したこだわりを持って造られていますので、安心して絞り込む事ができそうです。イルミネーションや蛍などの撮影で便利ですね。
絞り開放のF1.8で撮影した例 ©
絞り開放のF2.2で撮影した例 ©
絞り開放のF2.5で撮影した例 ©
絞り開放のF2.8で撮影した例 ©
詳しい撮影設定はFlickrをご覧ください。
SONY FE 135mm F1.8 GMの作例レビュー
続いて、SONY FE 135mm F1.8 GMで撮影した写真撮影例を詳しくご紹介します。
家族の記録写真や花のボケ味を堪能する
FE 135mm F1.8 GMは、家族との記念写真など、さり気ない日常の1コマを残したい時にもオススメできるレンズです。コスモスなどの花を手前に入れると、大きくボカすことができます。
Cosmos 04260 | Sony a7RIII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
Cosmos 04427 | Sony A7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
この日は日没が近い時刻に撮影しました。FE 135mm GMは、絞り開放F1.8
から始まる明るいレンズですので、日が沈んだ後でも撮影を楽しむことができます。
Cosmos 04340 | Sony A7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
Cosmos 04330 | Sony α7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
Cosmos 04373 | Sony α7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
今回の写真では、子供と5〜8mほど離れた位置から撮影してみました。FE 135mm GMは中望遠レンズにあたるため、撮影対象からある程度の距離を取れるシーンで活用しやすいかと思います。
Cosmos 04384 | Sony a7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
とは言っても、前述でも触れた通り、近づいた撮影も得意です。様々なシーンをレンズ1本で記録として残すことができるのは嬉しいですね♪
Cosmos 04411 | Sony α7RIII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
Cosmos 04266 | Sony α7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
FE135mmGMはオートフォーカスも機敏に動作してくれるので、気になった瞬間をストレスなく撮影できます。
Cosmos 04268 | Sony a7RIII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
せっかくですので、コスモス畑でジャンプして貰いました。連写撮影も問題なく楽しめます。
Cosmos 04439 | Sony a7RIII + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
Cosmos 04441 | Sony α7R3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
こちらの写真の撮影設定はFlickrにも掲載していますが、以下の通りです。
- シャッタースピード(SS): 1/1000秒
- 絞り(F値): F2.8
- ISO(感度): 2000
135mmの絞り開放値であるF1.8は、ピントの合う範囲(被写界深度)が非常に狭いため、F2.8まで絞ってみました。
FE 135mm F1.8 GMではボケ量とレンズの明るさに余裕があるため、薄暗くなり始める夕暮れでも、柔軟に対応できるレンズでした。記念に残りそうな写真を早いシャッタースピードで撮り抑えることができたので、バシバシ決まるのが心地よかったです!
恐らく望遠レンズでも同様の撮影が可能なのかもしれませんが、夜景や森林の中、曇天などの暗所となると同様の撮影は厳しくなります。FE 135mm F1.8 GMは、色んなシーンで撮影を挑戦してみたくなるレンズだと思いました。
短時間に良いシーンをサクサク切り撮る!
続いてこちらは浴衣女性のポートレートです。
蔵のまち 04712 | Sony α7III + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
黒壁が素敵な蔵の街を散策してきました。今回は少しビンテージ寄りの色合いに仕上げています。
蔵のまち 04734 | Sony α7III + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
蔵のまち 04800 | Sony a7III + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
被写界深度(ピント面)の薄いレンズですが、ピント合わせはカメラ任せにして撮影する事が出来ました。オートフォーカスが速く、ピント抜けも殆ど見られないのは凄いです。
蔵のまち 04790 | Sony a7III + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
蔵のまち 04748 | Sony A7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
蔵のまち 04770 | Sony a7III + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
テンポよく色んなカットが撮影できました!
蔵のまち 04812 | Sony A7M3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
蔵のまち 04823 | Sony a7m3 + SONY FE 135mm F1.8 GM ©
短時間でサクサク撮れるのは純正レンズの魅力の1つです!
SONY FE 135mm F1.8 GMの動画撮影例レビュー
続いてFE 135mm F1.8で撮影した映像についてご紹介していきます。
上記の動画では、次の再生位置でSONY FE 135mm F1.8 GMを使っています。
FE135mmを使用した動画撮影では、写真撮影と同様に奥行き感のある人物撮影に役立ちました。またF値を絞り込んだ際のボケの形状も美しく、また前述した通り、近寄った撮影にも活用できます。
うみ「花」Music Video Clip5 ©
続いて、以下の動画では日本庭園や町並みを散策した様子です。
上記の動画の2:55から3:06で135mmを使っています。短いカットですが、背景の奥行きやボケを大きく見せたいときにレンズを選んでみました。
SONY FE 135mm F1.8 GMのレンズ外観レビュー
続いて、レンズの外観を写真でレビューしてみたいと思います。
SONY α7IIIに装着した例
SONY FE 135mm F1.8 GMの見た目はとてもシンプルで無骨なデザインとなっており、各操作リングやGMasterレンズのエンブレムがおしゃれです。
SONY FE 135mm F1.8 GM(レンズフード無し) ©
実際にカメラに装着して横から眺めてみると、外見は大き過ぎずにバランスが良い印象です。
SONY FE 135mm F1.8 GM 真横(レンズフード無し) ©
実用的な円形レンズフードが付属
SONY FE 135mm F1.8 GMのレンズフードは非常にしっかりとした造りです。先端はゴム状となっており、衝突による傷や衝撃を和らげてくれます。フードの内側は黒色の植毛が貼られているので、光の反射を防いでくれます。また側面にはフード脱着用のボタンが備わっており、スムーズに取り外しが出来ます。
SONY FE 135mm F1.8 GMのレンズフード外観 ©
レンズフードは円形で大きく、装着すると迫力が出ます。
SONY FE 135mm F1.8 GM(レンズフード装着時) ©
SONY FE 135mm F1.8 GM 真横(レンズフード装着時) ©
元箱とキャリングケース
レンズの外箱はSONYのGMasterレンズの重厚感をイメージさせるシックなデザイン。箱だけ眺めていても非常におしゃれな雰囲気が漂います。
SONY FE 135mm F1.8 GMの元箱 ©
またレンズを持ち運ぶキャリングケースもしっかりとした造りになっています。
SONY FE 135mm F1.8 GMのキャリングケース ©
ストラップも付属されており、肩などにぶら下げて持ち運びも可能です。
SONY FE 135mm F1.8 GMのキャリングケース ©
レンズの操作リングやスイッチについて
続いて、SONY FE 135mm F1.8 GMの操作各部について見ていきたいと思います。
SONY FE 135mm F1.8 GMの操作各部(引用元:SONY公式サイトより) ©
各種フォーカススイッチとボタン
まずは「G」というGmasterレンズのエンブレムが見えるレンズ側面から見ていきましょう。
SONY FE 135mm F1.8 GMのAFスイッチ各部 ©
レンズ側面には以下のようなオートフォーカスのスイッチが備わっています。
フォーカスモードスイッチ(AF/MF)
オーフォトーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の動作を切り替えできます。このスイッチ操作以外にも、カメラ本体のカスタムボタンからAF/MF切り替えが可能です。
フォーカスレンジリミッター
ピントを合わせる範囲を限定することができます。FULL(全ての範囲:0.7m〜∞)か、0.7m〜2mまでの範囲、1.5m〜∞までの範囲の3種類に切り替えができます。通常はFULLがおすすめですが、2m以内にいる人物や小物、花の撮影がしたい時には0.7〜2mにセットしておくと便利です。また遠くの対象物だけにピントを合わせたい時は1.5m〜∞がおすすめです。
また、丸い形状のフォーカスホールドボタンは、レンズに2つ備わっています。こちらは押している最中にオートフォーカスの動作を停止したり、カメラ側の設定変更により瞳AF-Cなどを割り当てる事も可能になっています。
絞りリング
次に「FE 1.8/135 GM」と表記されたラベルのあるレンズ側面を見ていきます。
SONY FE 135mm F1.8 GMの絞りリング ©
こちらではF値をコントロールする絞りリングが備わっています。赤色の印字となっている「A」に合わせるとカメラ側で絞りの値を操作できます。
またそれ以外のF値に変更すると、レンズ側で絞りの値を変更することができます。
SONY FE 135mm F1.8 GMの絞りリングクリック切り替えスイッチ ©
また絞りリングのクリック感を有効・無効にするスイッチも備わっています。こちらはF1.8・F2・F2.8など、きりの良いF値に変更したい時や、動画撮影などで滑らかにF値を変更したい時に切り替えができます。
SONY FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)の気になる点
続いて、レンズの気になる部分をまとめます。
ピントリングの回転角が狭くマニュアルフォーカスが難しい
SONY FE 135mm F1.8 GMでマニュアルフォーカス(MF)を行おうとすると、繊細な操作を要求されるようです。具体的にはピントリングの回転角が狭く、ピントリングの操作感が軽いので、少し回すだけでピント位置が大きく移動しました。
SONY FE 135mm F1.8 GM ©
ボゲ量が大きいため、使いこなしが難しい場面も
これはSONY FE 135mm F1.8 GMの問題というより、135mmF1.8の様なボケ量が大きいレンズの難しさについての話です。
近くのものを撮影すると、被写界深度が非常に浅くなり、ピントの合う範囲が極めて狭くなります。そのため、例えば人物の上半身を撮影すると、目にピントが合っているのに、鼻先はボケてしまう写真となることがあります。
顔全体をハッキリ撮りたい場合には1〜2段絞り込むなど、撮影したい対象との距離に応じて絞り値を変更する必要が出てきます。
SONY FE 135mm F1.8 GMに必要なレンズプロテクターやNDフィルター
SONY FE 135mm F1.8 GMは82mmのフィルター口径サイズに対応しています。レンズの購入時にはレンズプロテクターを用意されるのがおすすめです。プロテクターはレンズの全面を保護し、傷やホコリから守ってくれます。
また、その他のSonyのEマウントレンズについては、こちらが参考になります。