カメラにはバリアングル液晶と呼ばれる背面液晶の向きを自由に変えられる製品があります。液晶の向きを自由に変えられると自分自身の撮影や、低い姿勢で写真撮影する時に便利です。
しかし、カメラと液晶が一体になっていて、液晶画面を自由に傾けられないカメラも多くあります。こういったモデルでは、いざ集合写真や自撮りをしようとすると苦労します。
そんな時に便利なのが外部液晶です。
外部液晶の装着イメージ ©
外部液晶を活用すると、カメラから離れた位置で撮影風景やファインダー像を確認する事もできます。
カメラと外部液晶モニターを切り離して使う ©
外部液晶は様々な種類がありますが、今回は価格が安くてお手軽なものから、本格的なものまで順番に解説していきます。ビデオカメラや一眼レフ用の外部モニターについては、下記でもまとめていきますので、用途に応じて参考にしてください。
目次:自撮りに便利な外部液晶のまとめ
鏡で液晶を反転させるグッズが非常に便利
まず初めにオススメしたいのが、鏡によってカメラ液晶を反転させて自分の方へ向けるグッズです。
製品内の鏡によって反射させ、カメラ本体の背面の液晶を映し出すアイテムです。構造がシンプルで価格が安いのが良いところ。上部のコールドシューマウントによって、更にマイクとLEDビデオライトを同時に取り付けることができます。対応カメラ機種:ミラーレスカメラのSony・α6000・α6300・α6500・α7II・α7IIIなどのαシリーズ・Fujifilm XT2・XT3・XT20・XT30・キヤノン・パナソニックGX85・ニコンZ6・Z7などに広く対応しています。
こちらは作りがシンプルで、バッテリー要らず。さらに軽量で安いことがメリットです。カメラに向かって正面で液晶を確認したい時にはおすすめです。
とにかく安い!液晶画面をバリアングルモニター代わりに使う
続いて、比較的安価で入手できる外部液晶をご紹介します。大きい画面を探している方はこちらがオススメです。
HDMI/VGA/AV入力ができる1024×600の高解像度モニタです。178°の広視野角をもつIPS液晶モニターで、HDMIケーブルやRCAケーブルが付属しているにも関わらず、価格が5千円代と非常に安価に作られています。詳しくは製品レビューをご覧ください。
続いてこちらはカメラ用途として作られており小型で使いやすいサイズの液晶モニターです。
また、液晶画面の下には、カメラ用三脚のネジ穴もあります。ネジ穴は三脚に固定する用途だけでなく、以下のようなネジ雲台を使えば、カメラのホットシューに装着して使うこともができます。
一眼レフカメラのホットシュー(ストロボ差し口)に装着できるネジ付きの雲台です
実用性と価格のバランスが良い外部液晶モニター
続いて、持ち運びがしやすく、屋外でもカメラの液晶画面を確認しやすいモニターをご紹介します。
5.7インチ・1920x1080の解像度を持つ液晶モニターです。HDMIケーブルによる4K映像の入力や出力が可能。さらに遮光フードや持ち運びに便利なポーチが付属しています。電源は別売りの電源アダプターやNP-Fバッテリーに対応しています。
外部液晶モニターFeelworld Master MA6をカメラに取り付けた様子 ©
より本格的な液晶画面を選びたいときは
液晶画面が非常に綺麗で、映像の録画機能も備わっている外部液晶モニターがあります。より完璧なものを探している方にはATOMOS製品がオススメです。
HDMI入出力が可能なモニター・一体型の映像レコーダーです。重量は360g。最大で4K 60PのProRes/Avid DNx・8bitまたは10bitの4:2:2でSSDや専用設計されたSSDminiに収録が可能。液晶モニターは5.2型フルHD IPS液晶によりHDRの表示が可能。3D LUT適用機能やi1 DisplayやSpyderでキャリブレーションできます。詳細はレビュー記事をご覧ください。
ATOMOS NINJA Vとミラーレスカメラの装着イメージ ©
こちらはキャプチャーと呼ばれる機材なのですが、詳しくはYoutubeの解説動画や記事をご覧ください。
液晶部品で外部モニタリングする
先ほど紹介したモニターは、カメラのモニターとして使えるお手頃な製品でした。実はそれらよりも更に安い液晶が売られています。
ラズベリーパイ用のディスプレイです。HDMI入力が可能な液晶パーツとして販売されている製品としては最安です。HDMI出力対応の他の機材からも映像を表示させる事ができる汎用性の高さが特徴です。
こちらは液晶パーツがむき出しとなっています。使うためには工夫が必要なのですが、詳しくは別の記事をご覧ください。