タムロン製の大口径レンズ「TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)」の使用感想について、写真や動画を交えながらレビューしていきます。こちらのレンズはα7IVやα7CII、α7RVなどのSONYミラーレスカメラ(Eマウント・フルサイズ)に対応しており、ワイド端17mmから標準域となるテレ端50mmまでズームできるレンズです。
Sony α7IVとTAMRON 17-50mm F4のレンズ装着例 ©
超広角から標準範囲まで。F4でリッチなボケ味で高度な光学性能。コンパクトで軽量なボディと内部ズームで快適な撮影。高速・高精度AFは非常に静かで、動画や静止画の撮影に最適です。
下記のYoutube動画内でも特徴や撮影例、オートフォーカスの動作感をご紹介していますので、併せてご覧ください。
TAMRON 17-50mm F4の最も魅力的なメリットは、広い範囲の17mmから定番とも言える標準画角の50mmまでカバーできるところです。レンズの重量は460g
、そしてレンズの全長は114.4mm
とコンパクトにまとまっており、テレ端側は50mmまで使えるので、風景撮影だけでなく、スナップ撮影や旅行、日常的、ポートレート撮影まで幅広く撮影を楽しむことが出来ます。
レンズの外観。フルサイズ対応レンズとしては非常にコンパクト ©
手に収まりが良く、カメラボディとのバランスも良い ©
当記事では、レンズの外観や撮影例を順番にご紹介していきますが、まずTAMRON 17-50mm F4で撮影した撮影例の一部をご覧ください。
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F11|シャッタースピード:1/60秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:27mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 320 ©
近接撮影にも優れており、最大撮影倍率はワイド端の17mmで1:4.6 (0.22倍)
、望遠端の50mmで1:3.8 (0.26倍)
まで近寄ってカメラ撮影が可能です。例えば、カフェで料理を撮ったりするシーンでは座っている位置から、そのまま余裕で撮影でできちゃうんです。
画角17mm。TAMRON 17-50mm F4の超広角域でその場の雰囲気をすべて捉えることができる。 ©
オートフォーカス速度も非常に速いので、動きの速いスポーツ選手やお子さんの走り回る瞬間、犬や猫などのペットの撮影にもTAMRON 17-50mm F4はオススメのレンズです!
TAMRON 17-50mm F4のAF動作感は純正レンズに引けを取らず機敏。動きが予測できない被写体にも問題なくピントが合った。 ©
そして、17-50mm F4のレンズ前面は、フィルター口径φ67mm
に対応しています。レンズの前玉にNDフィルターを装着して長時間露光によりスローシャッター撮影で海岸の波打つ様子を撮影したり、レンズの保護も簡単に行うことができます。
TAMRON 17-50mm F4の前玉にはレンズフィルターが装着可能。他のTAMRON製レンズと同じく、フィルター口径サイズは67mmに対応している。 ©
絞り込んだり、67mmのNDフィルターがあれば誰でも簡単にスローシャッターが楽しめる。 ©
いかがでしょうか。特にSONY α7IVやα7CIIを購入して「これからレンズ何買おうか?」と迷ってるって方には、最初の1本目としてもオススメできるレンズです!
今回は、TAMRONの広報ご担当者さんよりレンズ本体をお借りして撮影を行ってきました!当ブログ記事では、どのような写真や動画が撮れるのかやレンズの特徴を詳しくご紹介していきます。タムロン公式HPでは、製品仕様(MTF曲線等)や作例もご紹介されていますので、下記のサイトも併せてご覧ください。
TAMRON(タムロン) 製品情報
タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068) 製品情報
それでは順番に見ていきましょう!
目次:TAMRON 17-50mm F4のレビュー
TAMRON 17-50mmの近接性能について
続いて、近接撮影についてもご紹介していきたいのですが、17-50mmは広角側で19cm、望遠端で30cmまで近寄って撮影ができます。
近接性能に関するスペックをまとめると下記になります!
画角 | 最短撮影距離(m) | 最大撮影倍率 |
17mm (ワイド端) | 0.19m | 1:4.6 (0.22倍) |
50mm (テレ端) | 0.30m | 1:3.8 (0.26倍) |
例えばこちらのサラダ。座席の位置から何も考えずにズームして撮影すると、こんな感じに撮ることができました!
カメラ:SONY α7IV|画角:27mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 250 ©
17-50mm F4は望遠側の時に最大撮影倍率が0.26倍まで寄れますので、カフェに行った時に料理を撮ったりするシーンでは、座っている位置から、そのまま余裕で撮影できちゃうんです。
それでは各画角の最短撮影距離でどのような写真が撮れるか見ていきましょう!
まずは広角端の17mmで最短撮影距離まで近づいて、サラダの中央にあるレタスへピントを合わせて撮って見ると、次のような写真になりました!
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F6.3|シャッタースピード:1/25秒|ISO 800 ©
続いて、50mmの最短撮影距離まで近づいて左側のトマトへピントを合わせて見ると、これくらい近寄ることができました。
カメラ:SONY α7IV|画角:50mm F6.3|シャッタースピード:1/25秒|ISO 800 ©
いかがでしょうか!どちら側の画角も近寄れますが、広角側と望遠側で雰囲気が結構変わるのが面白いですよね!実際の撮影ではシーンに応じて色々楽しんでみてください 😆
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 250 ©
TAMRON 17-50mm F4は近づきたいと思った被写体にグイグイ近寄れるのが魅力です。いろんなシーンに持っていけるレンズって「あれ撮りたいー!」と思った時に、近寄れないとストレスになってしまいますよね 😓
カメラ:SONY α7IV|画角:50mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 250 ©
ハーフマクロとまでは行きませんが、クォーターマクロな性能を備えているのは驚きですよね!
TAMRON 17-50mm F4のボケ味は綺麗?
レンズのスペックである「F4」という絞り値からは、ボケ味が少なめのレンズじゃないのか?と連想される方もいらっしゃると思います。タムロンのレンズは近寄れるレンズが多いのですが、そういった特徴も合わさって、近くの料理や花を撮影する用途で綺麗にボケますので、優しい雰囲気の写真を撮ることも簡単です。
例えばこちらの風景を例に見ていきましょう。パンフォーカス気味で橋を撮影すると、下記のような写真が撮れました!
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F11|シャッタースピード:1/6秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:50mm F11|シャッタースピード:1/8秒|ISO 100 ©
続いて、橋に近づいて背景をぼかしてみたいと思います。
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F4|シャッタースピード:1/50秒|ISO 100 ©
ワイド端の17mmを使って撮影すると「周辺光量落ち」と言って、画像の周りが少し暗くなります。特に絞り開放のF4.0
を使って撮影すると周辺光量落ちが目立ちますが、夕暮れ空や街灯の点光源ボケを背景に入れた撮影例では雰囲気がマッチして良い感じになると思います!
カメラ:SONY α7IV|画角:50mm F4|シャッタースピード:1/50秒|ISO 100 ©
17mm、50mmを使った撮影を見比べてみると、写真の圧縮感やパースのかかり具合にそれぞれ個性がありますので、お好みに合わせて使い分けてみると良さそうです。
そしてもう1つ、別のケースを見ていきましょう。それぞれの画角で、あえてボケボケの写真を撮ってみました!まずは17mmの時の様子です。
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F8|シャッタースピード:1/30秒|ISO 800 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:17mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 800 ©
続いて50mmでボカすと、下記のような雰囲気になりました。
カメラ:SONY α7IV|画角:38mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 100 ©
カメラ:SONY α7IV|画角:50mm F4|シャッタースピード:1/25秒|ISO 100 ©
やはり望遠側の50mmを使うと、ボケ量が多くなるようです。クリスマスの夜景イルミネーションを撮影したり、夏は花火を撮影するのも面白そうですね。
TAMRON 17-50mm F4のYoutube動画作例
動画作例はYoutubeでご紹介していますのでご覧ください。TAMRON 17-50mm F4を使うと、お出かけ先の旅行用レンズとしてでなく、日常の撮影にも利用できて大変便利なレンズです。
カメラを手持ち撮影しながら、走り回るお子さんを撮影したり、日の出や海岸の風景を記録するのにも最適です。
TAMRON 17-50mm F4のファームウェア・アップデート方法
TAMRON 17-50mm F4では、PC用のソフトウェアとして公開されている「TAMRON Lens Utility」を使ってファームウェアの更新やレンズの設定カスタマイズを行うことができます。詳しい方法については、次の解説記事が参考になります。
TAMRON 17-50mm F4の仕様と特徴
TAMRON 17-50mm F4は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、フルサイズ対応の大口径ズームレンズです。17mmの広角域から50mmの標準域までズームさせる事が可能です。
日常的なスナップ撮影、風景写真だけでなくポートレート撮影、花の撮影などにも柔軟に対応できる非常に便利なレンズです。
仕様 | 説明 |
製品名 | TAMRON 17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068) |
寸法 | φ74.8 x 114.4mm |
重量 | 460g |
フィルター口径 | 67mm(対応するレンズフィルター) |
最短撮影距離(17mm画角時) | 0.19m ※最短 |
最短撮影距離(50mm画角時) | 0.30m |
最大撮影倍率(17mm画角時) | 1:4.6 (0.22倍) |
最大撮影倍率(50mm画角時) | 1:3.8 (0.26倍) ※最大 |
絞り羽根 | 9枚 (2段までほぼ円形絞りを維持) |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 13群15枚 |
フード形状 | 花型フード(HA068) |
レンズキャップ形状 | 67mm |
発売日 | 2023年10月19日 |
希望小売価格 | 119,900円(税込) |
対応マウント | ソニーEマウント用 |
今回は軽くて室内でも快適な撮影が楽しめるレンズ「TAMRON 17-50mm F4」を使って幾つかの特徴をご紹介していきました。
色々なタイプのレンズがありますが、このレンズはどちらかというと、のんびりと身近な風景や日常を楽しむのにピッタリのレンズですだと思いました!機会があればぜひお手元のレンズシステムへ組み込んでみてください ☺️また、その他にもSONY フルサイズ対応のEマウントレンズが多数ありますのでSONY用のレンズ解説記事も併せてご覧ください。