TILTAから発売されているTiltaing Mini Follow Focus(FF-T06)を購入したので、外観や使った感想をブログでレビューしていきます。FF-T06は、フォローフォーカスと呼ばれている製品です。一眼カメラ用のレンズや、シネレンズのピント調整をマニュアル操作しやすくする機材です。
レンズのフォーカッシングやズームを手元のノブで操作しやすくする製品です。付属のフォーカスギアに加えて、シームレスなギアリングを組み合わせると、無限回転が行えるようになり快適です!
tiltaフォローフォーカスの外観 ©
回すことができるフォーカス部分と、レンズと噛み合わせるギア、そして直径15mmのロッドに固定するための部分で構成されています。今回は、望遠ズームレンズでピント調整ではなく、ズームの送り出しが出来そうだったので試してみました!
フォーカスを回すと、レンズがズームできる ©
実は購入直後のタイミングで、新たにSmallRigからフォローフォーカスが登場しました(笑)恐らく今後購入しようと思ってる方には、そちがらオススメだと思います。
ただ、手元にあるTILTAのフォローフォーカスも操作感や質感はとても良いモノではありますので、今後も使っていきたいと思っています。実際に使ってみた風景がこちらです。
この他にシネレンズやギアに対応しているレンズであれば、装着がとっても簡単です!以下のYoutube動画では、実際にフォローフォーカスを装着した様子をご紹介していますのでご覧になってみてください。
当記事では引き続き、TILTAフォローフォーカスの外観や取り付けた様子について解説していきます。
目次:Tiltaing Mini Follow Focusのレビューと使い方解説
Tiltaing Mini Follow Focus(FF-T06)の外観
まずはTILTA FF-T06の外観を見ていきます。購入すると、元箱とケースに入った状態で送られてきます。
ケースの外観 ©
今はフォローフォーカスの本体を取り出していますが、購入時には次のような形でコンパクトに収納されています。大きさは、男性の手のひら1つ分程度のサイズになっているので、場所を取らずに持ち運びができます!
ケースの中身 ©
TITLAフォローフォーカスの内容物
それではケースの中身を順番に見ていきます。
フォローフォーカスの中身 ©
フォーカスギア・ストリップ
0.8mmモジュールの規格で作られたゴム製のベルト。レンズに巻きつけて、本体のギアに噛み合わせます。ジンバルのフォローフォーカスに付属する物と形状&質感は同じようです。
フォーカスギアを巻きつけた様子 ©
様々なレンズ直径に対応できるので汎用性が高いです。
TITLAフォローフォーカス本体
記事内でもご紹介している、操作部位の本体がこちらになります。
15mmロッド用クランプ
カメラのリグ(ケージ)にネジ締めして、15mm規格のロッドを固定できます。
15mmロッド
カメラとフォローフォーカス本体を固定するのに使う棒状の製品です。
工具(六角レンチ2種類)
フォローフォーカス本体のギアの向きを取り替えたり、分解したい時に使う工具です。
取り付けにはカメラリグ(ケージ)が必要となる
TILTAフォローフォーカスの購入時に、ロッドやクランプなども付属されているので、カメラ本体にネジ締めできる場合は、そのまま使い始めることができます。
カメラケージの装着例 ©
ただし、Blackmagic BMPCC6KやBMPCC4Kを始めとする、一眼カメラやミラーレスカメラなどでフォローフォーカスを装着するには、上記のような周辺機器を接続するのに役立つカメラケージがあると便利です。私の場合はSONY α7IIIやα7RIIIを使っているので、そちらに対応したケージを装着しています。
カメラケージは、マイクや液晶モニターなど、外部機器を拡張したい時にも役立つものなので、複数の機器を接続して使う機会が多い方は、用意しておくのがオススメです。
TITLAフォローフォーカスの操作感
Tiltaing Mini Follow Focus(FF-T06)を実際にカメラへ装着してみた感想としては、しっかりした造りになっていて、フォーカスを回してもガタツキがなく滑らかに操作することができました。
カメラへ装着した様子 ©
フォローフォーカスを装着すると、重たくなったり、軽くなったりという変化はありませんが、細かいマニュアルフォーカス調整はしやすくなりました。カメラによっては、
- ゆっくりとズームしたい
- ゆっくりピント位置を替えたい
上記のような動作が難しいので、これはフォロフォーカスを導入して良かったメリットでした。
また、とても良く出来ているのが、ロッドクランプからフォーカスまでの間の造りです。
ロッドからフォーカスの間は曲げることができる ©
関節のようにある程度の角度を曲げたりして、最終的な曲げ角度を固定することができます。
この箇所もしっかりしており、一切ガタツキはありません。
この構造のお陰で、フォーカスを好きな角度で装着することができます。また、フォーカス付近に備わっているギアは、付属の六角レンチで分解して、好きな向きに変更もできるようです。
フォーカスギアは分解して好きな向き(AまたはB)に取り付けが可能 ©
分解時には裏側の六角レンチが通せる穴を使います。初めはネジに接着剤が塗られており、ネジロックされているので、かなり硬いのは注意が必要です。
分解時には、裏面の六角ネジ穴を使う ©
また、フォーカスの周りには、出っ張った銀色のネジが2つ見られます。
フォーカスの始点と終点を記録できるネジが2点用意されている ©
こちらはフォーカスの始点と終点を視覚、または触感で素早く確認することができるマーキングです。ネジを緩めると、好きな位置に変更できるので、A点・B点を把握するのに役立ちます。フォーカスだけでなくズームでも使えます。例えば…
フォーカス使用時
A点:無限遠、B点:最短撮影距離
ズーム使用時
A点:ワイド端、B点:テレ端
この後でもカメラの使用例をご紹介しますが、私の場合はズーム操作で使おうと思いましたので、ズームレンズのワイド端とテレ端の位置を感覚的に知ることができ、非常に役に立ちました。
例えば、ズーム操作でワイド端とテレ端を感覚的に知ることができる ©
フォローフォーカスをカメラに装着するには
今回はSONY α7RIIIに望遠レンズのFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSというレンズを取り付け、そのカメラの周りにカメラケージやロッドを取り付けてみました。
冒頭でも軽く触れましたが、望遠レンズのズーム操作を行うために、TITLAフォローフォーカスを装着してみました。
この装着方法が正しいのか分かりませんが、レンズ自身の三脚座を活用するために、リグの上部にロッドを取り付けてみました。フォローフォーカスの自重によって、レンズとの接触箇所の緩みや、脱落も防げます。ただし、少なからずレンズやマウントにも負荷が掛かったり、操作時の振動が伝わりやすいなどの恐れもあると思います 😅 装着方法については、まだまだ工夫できる余地があると思いますので、今後も色々試してみたいと思います。
今回使った部品やパーツはこちらです。
今回の拡張に使ったもの ©
装着後の様子 ©
装着後の様子2 ©
それでは、各パーツについて、詳しく見ていきます。
SmallRigレンズサポート(BSL2681)
SmallRigレンズサポート(BSL2681) ©
重たいレンズを支えるパーツ。15mmロッド用の穴が設けられているので、こちらで2本のロッドを固定できます。
特に素晴らしいのが、Y字の両端には幅5mmほどの穴があります。こちらの穴に、100円均一で売っている結束バンドを通すことができます。今回は上側からレンズを縛って固定することができました。
リグ全体をもっと安定させ、安全性を高めます。ゴムでコーティングされており、レンズの脱落や破損を防ぎます。
Smallrig 15mmロッドシステム(20cm)
軽量に造られているパイプ状の製品。短いものから長いものまでラインナップされていますので、今回は望遠レンズの長さに適した15mmロッドを用意してみました。TILTAフォローフォーカスに付属しているアクセサリーは短いので、長さ20cmを選んでみました。
SMALLRIG 15mmロッドクランプ(2個入り)
SMALLRIG 15mmロッドクランプ ©
付属のネジを使って、カメラケージに固定できる ©
2本の15mmロッドを、ネジ締めで固定できる製品です。1/4インチネジや、3/8インチネジ穴も用意されているので、その他の機材を装着するのにも役立ちます。