私事ですが、Youtubeを自宅の部屋の中で撮影していて、カメラや照明・マイク・プロジェクターなどを沢山配置しています。今回は機材の固定方法や配置の工夫について記事で解説していきます。
カメラの固定例 ©
通常であれば、カメラなどを置こうと思うと三脚が必要ですし、部屋が狭いと設置が難しくなりますよね 😅 私の場合も2-3畳のスペースに日用品の収納を行いつつ、カメラや照明機材を配置しているので、収納方法や設置方法に頭を悩ませています。
中でも、Youtubeの撮影のたびに、カメラや照明をセッティングし直していると準備時間がその都度掛かりますよね 😰 撮影を始める前の時間やストレスがあるのは良くないので、部屋の収納を改善したいなと思っていました!
下記の動画は、なんとなくYoutube用にカメラや照明を配置して撮影していた頃の動画になります。1万回以上再生されていますが、3日くらいに分けて撮影していたので、その都度機材を設置し直しては撮影を行っていました。(結構大変でしたw)
そして次の動画は、部屋の環境を見直した後の様子となります。照明機材やマイクの位置は固定されたままですので、直ぐに撮影へ取り掛かれました。
部屋の環境を変えた後の撮影風景(この写真はiPhoneで撮影したもの) ©
上記のような環境で撮影した結果が、次の動画です。
自分で言うのも恥ずかしいのですが、雰囲気も随分と変わったように見えませんか!?(笑)部屋全体の雰囲気は次のような感じです。一部はDIYしましたが、一般的な机や棚を組み合わせたりしています。
照明機材が上から垂れ下がっていますが、詳しい内容はこの後で詳しくご説明します。
今回は、狭い部屋の中であっても日常の収納だけに留まらず、カメラや家電製品などを効率よく設置し、すぐに撮影を始められる環境を作るために工夫したポイントをご紹介していきたいと思います。具体的には、固定器具や収納棚を活用していきます。それでは順番に見ていきましょう!
目次:柱や壁・パイプにカメラや家電製品を固定するアイディア
壁に穴を開けれない部屋は収納棚を活用しよう
実は今まで、カメラ機材やカバンなどの場所を取るモノを、ただ単に床置きしている事が多かったです。可能な限り棚に入れたり整理はしていたのですが、明らかに非効率で、外観もよくありませんでした。
このとき、空間を広く活用するには床から天井までの縦の空間を上手く使う必要があるなと痛感しました。そこで、活用したのが突っ張り棒タイプの収納棚です。
収納だけでなく、機材の固定に利用している ©
メーカーによって突っ張りパテーションとか、突っ張り棚と呼ばれています。突っ張り棒タイプの収納棚は次の点で優れています。
- 好きなところに壁を作れる
- 床から天井まで収納スペースを作れる
- 賃貸でも壁に穴を開ける必要がない
- 耐荷重や地震の揺れに強い(耐震性が高い)
私の場合は、カメラで映る範囲内は撮影スペースとして活用。それ以外の天井の空間を全て収納スペースとカメラ・照明機材の設置に使っています。腰より低い位置には一般的な棚を配置しています。
また、カメラの背後など、映る心配の無い範囲には、金属パイプでお馴染みの「メタルラック」を配置して、床から天井まで収納スペースにしています。
メタルラックによる収納 ©
メタルラックは4点のパイプで支えるので、非常に頑丈です。この後でもご紹介しますが、収納棚として利用しつつ、重たい照明機材やカメラを取り付ける柱や壁面としても使えます。そして、この記事の本題はここからになります。
メタルラックのパイプに照明機材を取り付ける ©
パイプや棚にカメラや照明を固定する
カメラ機材をはじめ、LEDライトなどの照明、マイクスタンド、プロジェクター等には1/4インチねじ
等のねじ穴が備わっています。そこで、この後でご紹介するようなマジックアームやクランプを活用すれば、収納棚やメタルラックのパイプにカメラを据え付けて、固定させることが出来るようになります。
部屋に照明やカメラを吊るすことも出来る ©
パイプに固定できるクランプ
一眼カメラや大型照明もしっかり固定できるクランプとしては、次のような製品があります。
スーパークランプ本体の重量は99gと非常にコンパクトかつ軽量にもかかわらず、15mm-40mmまで挟めることができる強力クランプです。ネジ穴はARRI穴も備えているので、対応するマジックアームを装着して強力な固定も可能。
クランプとマジックアームの組合わせ例 ©
クランプと、以下のようなマジックアームを組み合わせると、角度も自由に変更することができます。特にメタルラックなどのパイプへ固定するのに有効なので、重たいカメラであっても、ずれ落ちる事がなく非常に強力な装着が可能になります。
2kg以内の液晶やその他のパーツを自由な角度で調整&固定できます。片端はArri位置決めピンの構造と3/8インチネジを備えており、接続部の回転ずれ落ちに対して強い構造です。またArriピンを除いた汎用性の高いSMALLRIG 2070もあります。
Manfrottoとアルカスイスのクイックリリースプレート(三脚プレート)に対応しているクランプです。Manfrottoは長方形プレート 200PLに適合します。Arca-SwissやReally Right Stuff(RRS)のボールヘッドに取り付け可能です。底面のセンターの取り付け穴にはUNC3/8-16(太ネジ)のネジが切ってあります。水準器は取り外し可能です。
クランプでミラーレスカメラも固定でき、1kg前後であれば問題なく装着が可能に ©
机や板・角材へのカメラ装着におすすめのクランプ
平べったい板や四角い形状に挟み込んで装着できるクランプもあります。
取り付け部は最大60mmに対応しているクランプです。60mm以下のホルダー パイプ バー 枝 ステー ブームアーム ライト等にをしっかり固定できるマウントアタッチメントです。耐荷重、強化アルミ合金製、頑丈で耐久性があります。スタジオや自宅、野外での撮影、録音、録画などに活躍します。
机や引き出しに液晶画面を固定した例 ©
マジックアームのおすすめは?
マジックアームは様々な種類があります。選ぶ際には次の基準で選ぶのがオススメです。
- 耐荷重(どれくらいの重量の機材を装着するのか)
- 長さ、大きさ
- 角度の保持力
特に、耐荷重は商品の説明に記載されている事が多いので、購入時の判断材料になります。例えば500g
前後を超える重たい機材を固定する際には、次の製品がオススメです。耐荷重が大きな製品を選ぶのが無難です。
一眼カメラやミラーレスを固定できるマジックアーム
1kg
前後のカメラも安定して固定する事ができるマジックアームはこちらです。
両側が1/4ネジとなっており、好きな位置にモニターやマイクを取り付けられます。2.5kg以下の物を搭載可能です。
カメラや照明機材を固定した例 ©
カメラを棚に固定して吊るしたり、様々な使い方ができる、まさに最強のマジックアームです。
ストロボを固定できるマジックアーム
続いてこちらは、価格が比較的安く500g
前後のストロボや、液晶画面などを固定できるマジックアームです。
500g前後の機材も安定して固定できるマジックアームです。固定に関わるゴム部品の予備パーツや、しっかりしたキャリングケースなども付属しておりアクセサリーが充実しています。
ストロボを固定した例 ©
軽い機材を固定できる安いマジックアーム
250g
以下の小さな機材でしたら、更に価格が安いマジックアームでも大丈夫です。布を固定したり、LEDライトを固定するのにも便利です。
非常に小回りが効き、価格の安いマジックアームです。ダブルボールヘッドは調整可能で、ノブを緩めることで、装着したモニターやライトの位置を自由に調整することができます。
軽い機材を固定できるマジックアームは比較的多くのラインナップがありますので、長いアームも便利です。
中央のノブを締め付けるだけで、全ての関節部が同時に固定され、角度も自由に固定できるマジックアームです。
照明用の布を固定するのに便利 ©
照明機材の吊り下げや取り付けにはダボネジ活用する
先ほどご紹介したクランプに、照明機材を取り付けたいといったケースもあるかと思います。私の場合はクランプに、以下のネジを取り付けてライトスタンドのマウント形状に変換しています。
ライトスタンドにも使える変換用のダボネジや、3/8から1/4インチネジへ変換するアダプターがセットになった製品です。三脚、一脚、ボールヘッド、ライトスタンド、ビデオライトなどのカメラアクセサリーに対応できます。
ダボネジと呼ばれている形状です。
リグや90度曲げた固定には15mmロッドが便利
その他に、棚から90度角度を折り曲げて、吊り下げた状態で固定したいといった用途もあるかと思います。そういった時には、以下のような15mロットを固定できる、ロッドクランプを使うと良いかと思います。
15mmロッドとクランプ ©
15mmロッド両端の内側には1/4インチのメスネジがあり、機材を装着したり、1/4インチネジを介して延長が可能です。
カメラリグ標準の15mmロッドに対応していますので一般的な15mmリグシステムで使用できます。1/4インチネジと3/8インチネジ穴によって、モニターアームやミニ雲台などの撮影アクセサリーが取り付け可能な15mmロッドクランプです。
その他にLEDライトも解説していますので、ご覧ください。