SONY α7やα9シリーズなどのフルサイズと呼ばれるカメラで、APS-Cのレンズを装着すると周囲が真っ暗となってしまいます。これはAPS-C対応レンズでは、35mmフルサイズのセンサーサイズに対応していないのが理由です。

α7・α9シリーズでAPS-C対応レンズを装着ると、周辺が真っ暗となってしまいます
α7・α9シリーズでAPS-C対応レンズを装着ると、周辺が真っ暗となってしまいます ©

原因については次の記事で解説しています。

当記事では対処方法について見ていきたいと思います。

目次

周囲が真っ黒になる現象への対策方法

APS-Cのレンズの装着時に起こる問題を回避するには、カメラ側でAPS-Cモードに設定する必要があります。例えば、SONYのミラーレスカメラの設定例を見ていきましょう。

カメラ設定内にはAPC-C/Super35mmという設定項目が用意されています。これによって、APS-Cモードに切り替えることができます。

SONYのミラーレスカメラでは「APC-C/Super35mm」と呼ばれる設定でAPS-Cレンズが利用できます
SONYのミラーレスカメラでは「APC-C/Super35mm」と呼ばれる設定でAPS-Cレンズが利用できます ©
α7・α9のAPS-Cに相当する範囲のセンサーを使うため、ケラレが発生しない
α7・α9のAPS-Cに相当する範囲のセンサーを使うため、ケラレが発生しない ©

APS-Cモードの詳しい設定方法は下記をご覧ください。

APS-Cに設定する方法

例えば、SONYのフルサイズ対応ミラーレスでAPS-Cへ設定するには、以下のSONYのホームページが参考になります。

APS-Cレンズを使うとトリミングと同じ効果になる

実質的に、フルサイズカメラのセンサーの一部を使うことになり、撮影できる画素数は減ってしまいますが、下記の記事で紹介している撮影例のように、それなりの解像感を持った写真撮影が楽しめます。

APS-Cレンズを使い、彼岸花の雄しべに接近してみました
APS-Cレンズを使い、彼岸花の雄しべに接近してみました ©
ピントが合っている箇所の拡大図(等倍切り出し)
ピントが合っている箇所の拡大図(等倍切り出し) ©