手軽な動画撮影に便利なスライダー「YC Onion Chocolate(チョコレート)」を使った感想をブログで書きたいと思います。
操作方法は至ってシンプル。Chocolateは本体上部の三脚ネジに取り付けたカメラを、手動で左右に動かすことで、安定したドリーショットを撮影することができます。本体重量は590g
。寸法サイズは233x93mm
。スライダーの稼働域は28cm
。コンパクトながら実用性が高い製品となっています。こちらの製品の良いところは次の3つです。
- 軽い・安い
- 静音性に優れている
- シンプルな操作方法がゆえに、すぐ撮影へ入れる
詳しくは下記のYoutube動画が参考になります。
電動スライダーとは違い、静音性に優れ、素早く撮影に入れるのは特に良いところではないでしょうか?旅行の時や、ちょっとした動画撮影にもカバンに入れておくことも出来るサイズ感です。また、Youtubeでよくある製品レビューの撮影などでも十分に活用できる性能を持っていると思いました。
長さは約23cm・重さは590gの軽量でコンパクトなスライダーです。ポータブルで1人で外出撮影しに行くにも負担掛けずによく利用られる高精度スライダーです。独自の油圧ダンピング技術により非常にスムーズな動きが特徴。卓上撮影モードでは最大20kgまで、三脚に装着した撮影では最大3kgまでの耐荷重があります。そのほかに電動タイプのChocolate Milkもあります。
手動スライダーのYC Onion Chocolate ©
YC Onion Chocolateにカメラを載せた様子 ©
搭載できるカメラの積載重量と可動域は、次のように使用方法によって2通りがあります。
地面に設置して使用時
→ 耐荷重20kg
まで。可動域は14cm
底面を三脚に固定して使用時
→ 耐荷重3kg
まで。可動域は28cm
三脚に据え付けて使用すると28cmまでスライドさせることができます。
以上のように、殆どのカメラで使えそうなスペックとなっています。今回は、製品内容や使い方をまとめていきます。また、電動スライダーについては様々な製品がありますが、その他の製品については詳しくは以下が参考になります。
それではYC Onion Chocolateについて見ていきたいと思います。
目次:YC Onion Chocolateのレビューと使い方の解説
YC Onion Chocolateの製品内容をチェック
YC Onion Chocolateを購入すると次のような製品が含まれています。
YC Onion Chocolateの元箱と本体 ©
まず本体の元箱を開けると、スライダー本体と持ち運びに便利な袋が付属されています。
YC Onion Chocolateの内容物1 ©
そして細かい付属品が幾つか用意されています。
YC Onion Chocolateの内容物2 ©
付属品を左から順番に見ていくと、次の通りです。
六角レンチ 2本
スライダー本体の分解を行い、ベルト交換時などに使う工具です。
本体を固定する足 5本
スライダー本体を地面に置いて、スライダーショットを撮りたい時に、この足をねじ込みます。5本のうち、1本は紛失時の予備となります。
本体背面に足を取り付ける事ができる ©
予備のベルト
スライダー内部にセットされているベルトとは別に、万が一ベルトが切れてしまった際の予備として用意されています。
本体背面を見ると、購入時にはベルトが装着されている ©
1/4インチネジ → 3/8インチネジ 変換ネジ
スライダー本体の底面には変換ネジが付属しており、1/4インチネジまたは、3/8インチネジが装着できるようになっています。
取り扱い説明書
英語表記と中国語表記の2ヶ国語で記載された説明書です。
YC Onion Chocolateのスライダー操作方法
それではYC Onion Chocolateの使い方を見ていきたいと思います。
使用前に自由雲台が必要となる
まず、YC Onion Chocolateを使う前に予め自由雲台の用意が必要になります。スライダー本体の上部には3/8インチ
のオスネジが備わっていますが、一般的なカメラには1/4インチ
ネジしかありませんので、カメラを直接スライダーに装着する事はできません。
自由雲台を装着した様子 ©
雲台はこちらがオススメです。
見た目は金属感のある耐久性に優れたボールヘッドです。最大耐荷重は25kgを謳っており安定力が高そうです。ボールとは別に、360度の水平回転が可能になっており非常によく出来たボール雲台です。
最新のトリプルロッキングシステムでブレを最小限に抑えるロックを実現。自重わずか0.5kgで最大耐荷重10kgを実現。マグネシウム合金のボディと空洞の球体により自重の軽量化と堅牢性を確保。200PLプレート装備多くのマンフロットフォト雲台を採用。雲台高11.5cm、自重0.5kg、最大耐荷重10kg、付属プレート200PL
雲台には様々なものがありますが、三脚に付属されているものを、取り外して一時的に使うのでも大丈夫です。
自由雲台は様々な種類がある ©
スライダー本体のロックを解除する
次に、カメラスライダーを使うにあたり、ロックを解除していきます。下記の画像のように、鍵のアイコンが印字されている箇所にダイヤルがあります。
鍵のアイコンが印字されているダイヤルを回す ©
ダイヤルを解錠マークの方向へ回していきます。回し切ると、スライダーが可動できる状態となります。同様に反対方向へ回すと、スライダーが固定され、不意に動いてしまうことを防止できます。
ダンパーの効き具合を調整する(重さの調整)
続いて、スライダーの滑らかさを調整できるダンピング調整ダイヤルを操作します。
+とーの印字がされているダイヤルを回す ©
こちらのダイヤルは、締め付けによってスライダーの重さ(油圧による抵抗感)を調整できます。
締め付ける (プラス側)
→ スライダーを押すとゆっくりと移動する
緩める (マイナス側)
→ スライダーを押すと速く移動する
実際に手でスライダーを操作していき、早すぎると思ったら、このダイヤルを締め付けます。ただし、緩んでる状態からは、どんなに緩めてもダンパーの効果は変わらないようです。
カメラでスライダー動画撮影する
最後に、カメラをセットして動画撮影を開始していきます。そして左右に台座を動かしていくと、滑らかに移動させながら撮影することができます。
端からカメラを押していく ©
ゆっくりと反対側まで移動できる ©
YC Onion Chocolateを地面や机などの平な場所へ配置した場合には、およそ14cmの間でカメラをスライドさせることができます。
三脚にセットすると28cmまで可動できる
前述のように、机にスライダーをセットすると、14cmまでしか動かせませんが、底面の3/8インチ
ネジへ三脚等を取り付けると28cm
まで可動させることができます。
三脚に固定すると可動域を広げられる ©
三脚に固定すると可動域を広げられる ©
今回の写真例では、ミニ三脚に取り付けていますが、実際には重たい三脚へ取り付けることをオススメします。軽い三脚や、剛性の低い三脚を使うと、カメラ自体が転倒してしまう恐れがあり注意が必要です。
私の場合は以下の三脚に取り付けています。
ということで、コンパクトな手動スライダー「YC Onion Chocolate」の使い方や内容物を見ていきました。一眼レフカメラやミラーレスカメラだけでなく、スマートフォンやアクションカメラも取り付けられます。機会がありましたら、動画撮影時のアクセントとしてスライダーショットを取り入れてみてください。
Chocolateを電動スライダー化できるMilk
実はこの製品、電動スライダー化できる「YC Onion Chocolate Milk (E-Chocolate)」という製品も存在するようです。
音を出したくないときは、スライダー単体のChocolateを使い、電動モーターを活用したい場合にはMilkを使うという選択も可能になるようで、非常に面白そうです。…あと名前が食べ物というのが可愛いですねw
一眼カメラやジンバルと組み合わせて使うと面白いYC Onion HotDog(ホットドック)などの大型スライダーもリリースされているので、今後の新しい製品もチェックしていきたいと思いました!