Sony α7IV対応のL字型ブラケット3660を購入してみましたのでレビューしていきます。

L型ブラケットは、底面と側面にアルカスイス互換の形状を備えていて、カメラ三脚用のプレートを装着しなくても横構図や縦構図の切り替えに便利です。風景写真やポートレートで撮影に活用する以外にも、カメラを落下させてしまった衝撃からも守ることができます。

α7IV対応のL字ブラケット
α7IV対応のL字ブラケット ©

この後でも特徴を見ていきますが、側面のパーツは取り外したり、位置を調整することができます。また本体内に工具が収納されていますので、撮影中に調整作業も可能となっていて機能的!

側面は分解したり、位置を調節できる
側面は分解したり、位置を調節できる ©

α7IV購入時にカメラアクセサリーを幾つか入手しましたが、SmallRigでは以下のようなケージも用意されています。

L字ブラケット(左)とフルケージ(右)
L字ブラケット(左)とフルケージ(右) ©

フルケージはカメラの周囲を金属フレームが覆っていて、外部液晶モニターや外部マイク、照明機材の拡張性に優れています。ケージに比べると、今回話題として取り上げているL型ブラケットは重量が軽く嵩張りにくく、三脚取付に向いていると感じました。

フルケージについては別の記事で詳しくレビューしていますので、そちらもご覧ください。それでは今回は、Lブラケットの外観と使用感想を詳しく見ていきましょう。

目次:A7M4用SmallRigL字型ブラケットのレビュー

α7IV対応SmallRigL型ブラケット3660の外観

冒頭でも写真でご紹介していきましたが、α7IV用のLブラケットでは

  • アルカスイス互換プレートの形状
  • 工具(六角レンチと三脚ネジ用のマイナスドライバーのような工具)
  • 1/4インチカメラネジと、3/8インチカメラネジ

が用意されています。

α7IV用L型ブラケットを装着した様子
α7IV用L型ブラケットを装着した様子 ©
底面は工具収納やバッテリー挿入口の確保がされている
底面は工具収納やバッテリー挿入口の確保がされている ©

カメラを正面から見ていくとシンプルに見えるのですが、底面を見ていくと様々な機能やツールが盛り込まれていることが分かります。

カメラストラップ部については、ブラケットが干渉しないようにスペースが用意されていますので、私の場合はストラップが自由に脱着できるアンカーリンクスをカメラのストラップ環に装着しています。

L字ブラケットの長さを調整できる

SmallRigのL字ブラケットの良いところがこちらです。ブラケット部分をスライドさせて、カメラボディから離れた位置に動かすことができます。

底面からスライドさせて長さを調整できる
底面からスライドさせて長さを調整できる ©

長さを調整したら、付属の工具で底面のネジを締めていくと完全に固定されます。

カバーの開閉やケーブルと三脚雲台の干渉を防げる
カバーの開閉やケーブルと三脚雲台の干渉を防げる ©

ブラケットはカメラの背面液晶から見て、手前から奥まで僅かに動かすことも可能です。調整する際には、ブラケットと底面が結合されている2つの六角ネジを緩めていきます。工具はブラケット底面の背面液晶側に収納されています。

ブラケットは左側面の端子カバーの周りを覆ってしまう形状なのですが、USB Type-Cやマイク入力端子が使えるように、ズラスことができます。

Lブラケットをスライドさせた状態(斜めから見た様子)
Lブラケットをスライドさせた状態(斜めから見た様子) ©

ブラケットはスライドさせてある程度は微調整することができますが、六角ネジを完全に緩めていくと、ブラケットを取り外して底部のみにすることも可能です。撮影時に邪魔と感じた場合はカスタマイズできるので便利ですね!

三脚に装着時に縦と横構図の切り替えが可能

L型ブラケットの最大のメリットがこちらです。底面がアルカスイスと互換性があるため、同じくアルカスイスに対応している三脚であれば、そのまま装着することができます。

専用三脚プレート無しで直接カメラを装着できる
専用三脚プレート無しで直接カメラを装着できる ©
専用三脚プレート無しで直接カメラを装着できる
専用三脚プレート無しで直接カメラを装着できる ©

また、側面もアルカスイス互換となっているため、すぐに取り外してカメラを縦方向へ装着することも簡単!

縦方向へ固定できる
縦方向へ固定できる ©

三脚固定後にあとから、ブラケットの部分を伸ばすことも可能です。ただし重たいレンズを搭載している場合に、取り扱いに注意が必要です。

側面のブラケットを伸ばすことも可能(収納した状態)
側面のブラケットを伸ばすことも可能(収納した状態) ©
側面のブラケットを伸ばすことも可能(伸ばした状態)
側面のブラケットを伸ばすことも可能(伸ばした状態) ©

縦構図として配置する場合には、1つ注意点があり、Lブラケットの一部が欠けた形状となっているため、固定に使う三脚のクランプは幅が広いものを使うと良さそうです。

Lブラケットの一部が欠けた形状となっているので、三脚側のクランプが長い方が好ましい
Lブラケットの一部が欠けた形状となっているので、三脚側のクランプが長い方が好ましい ©

クランプが狭いものを使うと、上記の写真のように一部しか接触させることができません。

デメリット:ブラケットが背面液晶モニターに干渉してしまう

L型ブラケットは、SONY α7IVを素早く横から縦へ三脚固定できて便利なのですが、1つデメリットがあります。それはカメラの背面液晶がブラケットに干渉してしまう事です。

バリアングル液晶モニターを開いただけでは大丈夫なのですが…

バリアングルでも開いて使用できるが…
バリアングルでも開いて使用できるが… ©

液晶の向きを斜めに傾けていくと、ブラケットに接触してしまいます。SmallRig側も対策のため、ブラケット中央部に空間を設けていますが、液晶を回転させていくと、ぶつかってしまいます。つまり、ある背面液晶を回転できる角度には限りがあるので、曲げられない角度があります。これは少し不便ですね。

液晶画面を斜めに開くと干渉してしまう
液晶画面を斜めに開くと干渉してしまう ©

ただ、どうしても邪魔で困るという場合にはブラケット部分を取り外して、底部のパーツだけにしておく事も可能です。ブラケットが分解できる仕様であることも踏まえると、全体的によく出来た製品だと思いました。

また、前半で触れたSmallRigフルケージを利用すると、バリアングル液晶の開閉時には全く干渉しないので、どうしても気になる場合はそちらを選択するのが良さそうです。

カメラケージの外観と機能を見ていきましたが、α7IVの便利なカメラアクセサリーをお探しの際には導入を検討なさってみてください 😆