Godoxから登場したシリコン製の球型ディフューザー(ML-CD15)を入手しましたので、使用感想や光の広がり方をレビューしていきます。ML-CD15は、ストロボやLEDライト用のコンパクトなモディファイア・ソフトボックスです。

シリコンの柔らかい素材で作られていますので、折りたたみ可能で持ち運びに優れています。

写真撮影では、部屋全体に光を拡散させる大型のバウンスアダプターとしても使えます。また、商品や人物の瞳に、円形のハイライトを入れるのにも便利です。特にポートレート撮影では上半身のアップを撮影する際に、手軽なキャッチライトを入れる用途として使えそうです。

ML-CD15はクリップオンストロボや同社のLEDライトに対応している
ML-CD15はクリップオンストロボや同社のLEDライトに対応している ©

私の場合はレンズに円形のハイライトを入れたい時によく使っています。

例えばカメラ・レンズを撮影する際には、レンズ面に円形のハイライトを入れることができる
例えばカメラ・レンズを撮影する際には、レンズ面に円形のハイライトを入れることができる ©

付属品として、様々なマウントが用意されているのも特筆です!クリップオンストロボだけでなく、ML60bi・ML30biなどのLEDライトで使える「Godoxマウント」やAD200・AD200 Proの通常フラッシュヘッドや、ラウンドヘッドにも対応したマウントリングが用意されてます。

例えばGodox AD200 Proのラウンドヘッドにも対応したマウントリングが付属。もちろん同社製のカラーフィルターも使える
例えばGodox AD200 Proのラウンドヘッドにも対応したマウントリングが付属。もちろん同社製のカラーフィルターも使える ©

特に最近ではYoutubeの動画配信なども流行っていますので、ビデオライトに使えるのは有り難いですね☺️

Godoxでは、面白いことに他の形状のディフューザーも用意されています。四角いソフトボックスのような形状をしたシリコン製ディフューザーもあり、接続部は互換性があるため、状況に応じて付け替えることも簡単です。これは便利!!

面白そうだったので、こちらも入手してみることに…!

こちらは四角型ディフューザー。ストロボで広い面を照射できる
こちらは四角型ディフューザー。ストロボで広い面を照射できる ©

それではこのシリコン製ソフトボックスについて、光の広がり方や、色温度が変わるか等を検証してみましたので、更に詳しく見ていきましょう。

ソフトボックスを使ったライティング例
ソフトボックスを使ったライティング例 ©

目次:Godoxのシリコン製ソフトボックスとストロボアダプターのレビュー

Godoxシリコン製ソフトボックスの良い点

クリップオンストロボに装着して、手軽に円形のハイライトを入れたり、硬めの光でライティング、またバウンスアダプターとして部屋全体に光を拡散させたい時に便利です。

また、部分的に押しつぶして形状を変形させて使うこともできます。例えば次のような感じ!

部分的に変形できる
部分的に変形できる ©
ディフューザーの変形アレンジ例
ディフューザーの変形アレンジ例 ©

使わない時には、球の半分を押しつぶしてコンパクトに折りたたむことができます。これが非常にありがたい!

ソフトボックスを取り外して…
ソフトボックスを取り外して… ©
押しつぶすだけでコンパクトに
押しつぶすだけでコンパクトに ©

同様に、四角いソフトボックスも折りたたんでコンパクトにできます。

四角いソフトボックスも折り畳める
四角いソフトボックスも折り畳める ©
ストロボとの大きさ比較
ストロボとの大きさ比較 ©

私は似たような製品として、プラスチック製の球体ディフューザー(別の解説記事へ)も使っていますが、接続部を除いて忠実な球型になっているものがあります。その製品は折り畳むことができないので、保管時にも大きなスペースが必要となっていました。

ところが、今回紹介しているソフトボックス製品は、折り畳み機能を備えているので、少々歪な形状ながら収納性も優れているのが長所です。

実際に撮影で使ってみると、プラスチック製のディフューザーボールと同じように、十分に実用的でした。商品や人物の瞳などへ円形のハイライトを入れるのにも役立ちますが、何より良かったのは落下や擦り傷も気にしなくて良いところです。シリコン素材なので、雑に扱っても大丈夫というのは、精神的に楽です。

シリコンの形状アレンジは、どちらかというと収納させるための折り目という役割が強そうです。ストロボ側に折りたたんで、半球状にすると僅かに光の広がり方はマイルドになりますが、光の傾向としては、使用無しに比べて、中央に明るくなる点光源(硬めの光)となります。

使用の様子。壁面から50cmの距離で発光させた例
使用の様子。壁面から50cmの距離で発光させた例 ©

光の広がり方は、また後ほど詳しく見ていきます。

Godoxマウントやラウンドヘッドに互換性がある

ソフトボックスには、3つのマウントに対応したリングが付属しています。グレーの樹脂製で作られているのですが、シリコン製のディフューザーは、マウントの溝へはめ込むシンプルな構造となっています。

3つのマウントリングが付属している
3つのマウントリングが付属している ©

私の場合はストロボに活用しているのですが、それ以外にも最近登場した軽量なLED照明機材であるML60BiやML30Biにも対応しているGodoxマウントにもソフトボックスが使えるようになります。

特にGodoxマウントに対応している手軽なソフトボックスは貴重だと思いますので、LEDを使っている方には朗報ですね!それでは各マウントリングについて詳しく見ていきましょう。

  1. クリップオンストロボ用(底部に1/4インチネジ)

    Godox製のストロボV860IIIや、Godox以外のストロボでも恐らく使える汎用性の高い形状です。Godox AD200やAD200 Proの通常ヘッドにもジャストフィットします。

    GodoxのストロボやAD200 Proなどの形状にフィット
    GodoxのストロボやAD200 Proなどの形状にフィット ©

    後述しますが、先端がマグネットに対応しているので、Godoxのハニカムグリッドやカラーフィルター等の各アクセサリーも装着して使用できます。

    別売りのアクセサリーも装着可能
    別売りのアクセサリーも装着可能 ©
    別売りのアクセサリーも装着可能
    別売りのアクセサリーも装着可能 ©
  2. Godoxマウント

    LEDライトのGodox ML60biやML30biなど小型LEDで利用可能なマウント形状。Bowensマウントと似ていますが、口径も小さめで別の規格形状です。

  3. ラウンドヘッドマウント(底部に1/4インチネジ)

    Godox AD200 Pro用のラウンドヘッドで利用可能です。こちらもクリップオンストロボ用と同じく、先端がマグネット内蔵となっているので、各種アクセサリーが装着できます。

    ラウンドヘッドにも対応している
    ラウンドヘッドにも対応している ©
    やはりこちらもマグネット対応により、アクセサリーが装着できる
    やはりこちらもマグネット対応により、アクセサリーが装着できる ©
    状況に応じて使い分けができるのは便利
    状況に応じて使い分けができるのは便利 ©
    AD200 Proの場合は通常のヘッドも含めると、2通りのアダプターリングに対応している
    AD200 Proの場合は通常のヘッドも含めると、2通りのアダプターリングに対応している ©

クリップオンストロボの形状はGodox製品だけあって、しっかりした作りです。

ブログをご覧になった方から、Canonのスピードライト(430EX III-RT)でも使用できたというご報告を頂きました!寸法さえ合えば、他社メーカーのクリップオンストロボも装着できるようです。情報をお寄せいただきありがとうございます ☺️

Godox AK-R16等に対応しカラーフィルターが自由に利用可能

前述で見てきたマウントリングの1と3はマグネットが内蔵されています。これがとても便利でよく考えられている拡張性です。なんと、Godoxから出ているカラーフィルターなど、それらに対応したアクセサリーはそのまま使えます。

カラーフィルターで発光色をアレンジできる
カラーフィルターで発光色をアレンジできる ©
アダプターリングの表面に磁着で吸着できる面が用意されている
アダプターリングの表面に磁着で吸着できる面が用意されている ©
別売りのカラーフィルターリングを吸着できる
別売りのカラーフィルターリングを吸着できる ©

下記のフィルターと組み合わせて使うとカラフルな撮影が楽しめるので、用意しておくと重宝するはずです。

試しにカラーフィルターを嵌めてみましたが、問題なく撮影することができました。まずは通常通り、カラーフィルター無しで撮影してみました。

通常の発光例
通常の発光例 ©

この状態から、背景に置いている四角いディフューザーにGodox V-11Cのカラーフィルターを装着してみました。

薄紫を使って撮影
薄紫を使って撮影 ©
アクアグリーンを使って撮影
アクアグリーンを使って撮影 ©
黄色を使って撮影
黄色を使って撮影 ©
ブルーを使って撮影
ブルーを使って撮影 ©
赤を使って撮影
赤を使って撮影 ©

Godoxシリコンソフトボックスの光の広がり方について

それでは、ソフトボックスを使用した前後の写真を見ていきましょう。

撮影では、Godox V860IIsを1灯に、Godox AK-R16+Godox V-11C(橙色のカラーフィルター)を装着して、5300K前後に色を変えて使っています。カメラ側のホワイトバランスは5200Kに設定して撮影してみました。

ストロボ+AK-R16+Godox V-11Cで撮影した様子(壁面から約50cmの距離で発光)
ストロボ+AK-R16+Godox V-11Cで撮影した様子(壁面から約50cmの距離で発光) ©

せっかくなので、Godox AK-R11 ドームデイフューザーも使った結果も見ていきましょう。

ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+AK-R11(壁面から約50cmの距離で発光)
ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+AK-R11(壁面から約50cmの距離で発光) ©

AK-R11は、AK-R16の上から手軽に装着できるものとして便利なので、日頃から使ってきました。

それでは、上記の状態から、当記事で話題に挙げているGodox ML-CD15シリコンディフューザーを装着した結果を見ていきましょう。下記ようになりました!

ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15(壁面から約50cmの距離で発光)
ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15(壁面から約50cmの距離で発光) ©

続いて、以下のように折りたたんで発光させてみました。

ストロボとアダプターの付け根を折りたたんでみた
ストロボとアダプターの付け根を折りたたんでみた ©

発光結果がこちらです。

ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15(壁面から約50cmの距離で発光)
ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15(壁面から約50cmの距離で発光) ©

少しだけ広がりがマイルドになったような気がします。実際に使ってみて気になったのが色合いの変化でした。色温度がどれくらい変わるのかもう少し詳しくみていきましょう。

Godox ML-CD15のデメリットは色温度の変化

ML-CD15は手軽に扱えて非常に便利なのですが、1つ難点があるとすれば色温度の変化です。他の球型ディフューザー製品でも色温度が変わってしまう製品が多いので、悪い意味で似ていますが、出来れば色が変わらない仕様だったら良かったです。

まずは、ML-CD15使用前の状態です。壁面の中心部分をカラーメーターのSEKONIC C800で計測した色温度測定値は次のようになりました。

ストロボ+AK-R16+Godox V-11Cで計測した色温度
ストロボ+AK-R16+Godox V-11Cで計測した色温度 ©

そして、ML-CD15の球状ソフトボックスを装着して、壁面の中心部分を計測した色温度が下記です。

ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15で計測した色温度
ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+ML-CD15で計測した色温度 ©

誤差はあるかと思いますが、使用前後で533Kの差がありました。約500K暖色へ傾いていると、撮影した写真を目で見ても、明らかに違いが分かりますので、Godox製品ならこのあたりも少し考慮して欲しかったです。

他の数値も見ていくと、演色性も落ちていることが分かります。照度についても、周りに光が拡散してしまうため、1面積辺りに当たる光も落ちてしまうようです。

ただ、元々この製品は色温度調整ができるLEDライト製品の、ML60biやML30bi向けに用意された製品のようなので、使用する照明機材の種類によって、十分許容できるのかもしれませんね 😅

ストロボへの活用では、AK-R16の橙カラーフィルター(Godox V-11C)などのように、色温度を更に細かく微調整できる物が登場してくれたら嬉しいと思いました!

色々なアクセサリーの組み合わせを考えていくと、次の事が分かりました。

  • ストロボ+AK-R16+Godox V-11C+AK-R11
  • ストロボ+ML-CD15

を組み合わせた時が、最も色温度差が少なく5500K5600Kに収まる事が分かりました。複数のGodox V860IIまたは、V860IIIを組み合わせて使いたい時や、AD200 Proなどを絡めてライティングしたい時には、AK-R16やV-11C、AK-R11を上手く組み合わせて行くと良さそうです。

Godox ML-CD15の写真撮影例

それでは続いて、球型ソフトボックスを使って、光を当てた際の効果について見ていきましょう。まずは発光させる前の状態を見ていきましょう。

発光させる前の状態(部屋の照明あり)
発光させる前の状態(部屋の照明あり) ©

この状態でストロボを発光させると、レンズ面に円状のハイライトを入れることができました。

発光後
発光後 ©

ライトの位置やカメラの位置によって映り込みが変わっていきます。

ライトの位置を動かしてアレンジしてみた
ライトの位置を動かしてアレンジしてみた ©

今度は部屋の照明をOFFにして、ストロボのみ発光させてみます。

部屋の照明をOFFにしてストロボ単体のみの発光
部屋の照明をOFFにしてストロボ単体のみの発光 ©

照明の周囲は白い壁やグレーの壁で覆われていますので、周りの壁面にも光が拡散されて、少し柔らかい雰囲気となりました。

ライトの高さや位置をアレンジしてみた
ライトの高さや位置をアレンジしてみた ©
被写体の向きを変えてみた
被写体の向きを変えてみた ©
ライトの高さや位置をアレンジしてみた
ライトの高さや位置をアレンジしてみた ©
ライトの高さや位置をアレンジしてみた
ライトの高さや位置をアレンジしてみた ©

Godox ML-CS1625の写真撮影例

今度は四角いソフトボックスを使って、色々な位置からライトを当ててみたいと思います。

四角いソフトボックスを当ててみた
四角いソフトボックスを当ててみた ©

接続部を回転させて、向きを変更することもできます。

向きは自由に回転できる
向きは自由に回転できる ©

照明の高さを変えてみたいと思います。球型と比べると、影が少しだけソフトに見ます。

ライト設置位置によるアレンジ例
ライト設置位置によるアレンジ例 ©
ライト設置位置によるアレンジ例
ライト設置位置によるアレンジ例 ©
ライト設置位置によるアレンジ例
ライト設置位置によるアレンジ例 ©
ライト設置位置によるアレンジ例
ライト設置位置によるアレンジ例 ©

シリコンソフトボックスを組み合わせた写真撮影例

続いて、前述の2種類のソフトボックスを組み合わせてライティングしてみましたのでご覧ください。今回は四角いソフトボックスを壁面に向けて当てて、バウンスさせてみました。ソフトボックスは全体へ光が拡散しますので、一部の光は直接被写体へ当たっている状態だと思います。

照明が2つ以上あると、アレンジ方法がより多くなりますので、ML60系やストロボを沢山お持ちの場合は、色々な角度で光を当ててみると面白そうですね!

複数のソフトボックスを組み合わせたアレンジ例
複数のソフトボックスを組み合わせたアレンジ例 ©

この他に、この記事の中盤でご紹介したカラーフィルターを使った撮影例を載せていますので、そちらもご覧ください。