ストロボやLEDライトは、カメラにおける動画や写真撮影で便利な照明機材ですよね。その中でも、ストロボ等の光を柔らかくできるアイテムとして便利なのがディフューザーです。今回は球型のディフューザーについてまとめてみました!

球状のディフューザー
球状のディフューザー ©

小さいものだと、上記のような直径15cmの白い球体や、半球状のドームディフューザーがあります。例えば、使いやすい小型サイズでは、次のような製品があります。

光を部屋全体に回り込ませたい時や、商品や人物の瞳に円形の映り込み(キャッチライト)を入れたいときに、ディフューザーボールや、ランタンと呼ばれるアイテムを使うと、面白い光のアレンジができます。

例えば、私の場合はカメラのレンズを撮影する時に、レンズ面の映り込みとして、キャッチライトを入れたい時に、このディフューザーボールを使っています。使用した撮影例は次の動画をご覧ください。

レンズに丸い光沢が入っていますよね?その箇所に先ほどのディフューザーボールを使っています。LEDビデオライトに装着して使うこともできますので、写真撮影と動画撮影の両方でキャッチライトやハイライトを入れるために使うことができます。

更にもう少し詳しく見ていきましょう。例えば、次の写真を撮りたいとします。まず、使用前の状態がこちら。

球状のディフューザーを使っていない写真
球状のディフューザーを使っていない写真 ©

この光の状態に、さらにディフューザーボールを使ってストロボを炊いてみました。

球状のディフューザーを使った後の写真
球状のディフューザーを使った後の写真 ©

いかがでしょうか。商品撮影やポートレートだけでなく、メルカリやヤフオクなどの出品商品の撮影時にも便利だと思います。ディフューザーボールは、別名ソフトボールとも呼ばれているようです。

球型のディフューザーの他には、八角形の形状となるソフトボックス(オクタゴン)でも、ほぼ丸いキャッチライトを作ることができます。しかし、設置場所の制約や、向きによってキレイなハイライトを入れるのは、案外難しいものです 😅

そこで、球体のディフューザーがあると、ライトの向きに関わらず、手軽にキレイな円形のキャッチライトを入れることができますので、大きなメリットがあります。それ以外に、現在では球状に近いソフトボックスの「ランタン」があります。

それでは、球状や半球上のディフューザーについて詳しく見ていきましょう。

目次:Godox LEDビデオライト製品の一覧

ストロボに簡単装着!半球型のディフューザー

まずご紹介するのが、お手軽な半球型のドーム・ディフューザーです。一般的なクリップオンストロボにも手軽に装着でき、装着前よりも光がソフトで、柔らかくなります。バウンスアダプターのような手軽さがメリットですね!

私もGodoxストロボのV860IISなどで、こちらを頻繁に使っています。

ストロボを通常で発光させた例
ストロボを通常で発光させた例 ©
AK-R11を上から装着して発光させた例
AK-R11を上から装着して発光させた例 ©

上記のように、AK-R11を装着すると、光が広範囲に広がりますが、中央が明るくなり周囲に向かって暗くなるようです。できるだけ荷物を少なくしたい時には便利なのですが、さらに良質で大きな球型が欲しい時には、冒頭でご紹介したディフューザーボールや、この後で取り上げるシリコン製のソフトボックスがオススメです。

ディフューザーボールは、Bowensマウントにも対応しているので、AK-R1やV-11Tなどのカラーフィルターを併用することも可能です。両方購入するのも良い選択肢だと思います 😇

ストロボ対応シリコン製の球型ディフューザー

私も最近入手したディフューザーです。シリコン製で脱着もしやすく、折り畳んでコンパクトに携帯できるのが便利です。そして、シリコン製のお陰で落下させてしまった時の破損にも強いことが長所です。

こちらはクリップオンストロボ・Godoxマウント・ラウンドヘッドに対応しています。

クリップオンストロボやLEDライトに装着できるシリコン製の球型ディフューザー
クリップオンストロボやLEDライトに装着できるシリコン製の球型ディフューザー ©
クリップオンストロボに装着してライティングしてみた
クリップオンストロボに装着してライティングしてみた ©

こちらのソフトボックスの便利な点は、クリップオンだけでなく、大型のストロボにも対応している所です。更に、LEDライトにも対応しているなど汎用性が高いのが嬉しいポイントです。実際に使ってみた感想は別の解説記事で詳しくレビューしていますので、ご覧になってみてください。

綺麗な円と均一なキャッチライトが撮れるボール型

続いて、こちらは冒頭でもご紹介してるボール型のディフューザーです。均一性に優れ、形状が最も美しいのが、こちらになります。

Bowensマウントに対応しており、球の大きさも、小物撮影に使い勝手の良い直径15cmサイズのものから、大型の直径30cmのものまであります。

別売りのBowensマウント「ボールディフューザー」の装着例
別売りのBowensマウント「ボールディフューザー」の装着例 ©

部屋全体を明るく!ランタン型ディフューザー

こちらは、大型のディフューザーです。ランタンと呼ばれていて、部屋全体を明るくするのに向いています。お子さんや赤ちゃんなど、強いストロボ光を向けたくない時に効果的なソフトボックスです。

冒頭でご紹介したディフューザーボールよりも大きいサイズが欲しいときや、折りたたんでコンパクトに保管したい時にオススメです。

ソフトボールやランタンを使うにはBowensマウントが便利

今回ご紹介した球型のディフューザーを使う時には広い範囲へ光が拡散していく分だけ、一部の箇所に当たる光量は大きく落ち込んでしまいます。

明るくしたい時には大きな出力を持つ照明が必要になります。LEDであれば、50Wから100W以上のLEDビデオライト照明が便利です。ストロボではV860IIやAD100、AD200 Proなどの明るい照明が良いかと思います。

カラーフィルターで色合いをアレンジできる

ストロボを活用する際に、カラーフィルターを装着するのもオススメです。忠実な色合いだけでなく、鮮やかな光を組み合わせたライティングを楽しむことができます。

通常の光では、以下の写真のようになりますが…

通常の光を使った発光例
通常の光を使った発光例 ©

カラーフィルターを使うと自由に雰囲気を変えることができます。

カラーフィルターを使った発光例
カラーフィルターを使った発光例 ©

カラーフィルターを使うには、次のGodox AK-R1と、V-11TかV-11Cが便利です。見た目がよく似ていますが、V-11Tが色温度の微調整用で、V-11Cが鮮やかな色が用意されているカラーフィルターになっています。

カラーフィルター
カラーフィルター ©
様々なストロボに対応している
様々なストロボに対応している ©