MOZA Air 2S(モザ・エアー・ツーエス)を入手しましたので、ブログで使い方や使用感想をレビューしたいと思います。Air 2Sは、搭載可能なカメラ重量が最大4.2kgとなっているジンバル製品で、一眼ミラーレスカメラ等で滑らかな映像を撮ることができる動画撮影用の機材になります。
搭載可能カメラ重量が最大4.2kgとなる、MOZA製ジンバルのフラッグシップモデルです。進化したスマートホイールにより、緻密なフォーカスコントロールが可能。一日中使えるパワフルバッテリーは最大20時間駆動を実現した大容量3200mAhバッテリーを備えます。
MOZA Air2にカメラを装着した様子 ©
まずは簡単な撮影例ですが、実際にMOZA Air2Sを使ってみると、このような動画を撮ることができました!Air2を使うと、ポートレートや日常の風景、そして旅行まで、まるで映画のようなシーンを動画として記録することができます ☺️ 実際にAir2Sを使って動画撮影をしてきましたので、下記をご覧ください。
メーカーのGudsenでは、搭載できるカメラ重量が3.2kgのAircross2がありますが、今回話題に取り上げているAir2SはAircross2より更に重たいカメラを装着して、動画撮影を楽しむことができます。
また、従来製品ではMOZA Air2がありましたが、旧製品に比べて次のような改良がされています。
MOZA Air2Sの進化したポイント
バッテリー持続時間が最大20時間に
旅行や長時間の撮影でも充電無しに連続使用ができるバッテリーシステム「MOZA SPARK 3.0」を搭載しています。
Air2のバッテリー&電源部分 ©
アクセサリー装着用のネジやマウントを多数追加
3種類のアクセサリー拡張ポートを備え、マイクやライト、外部液晶モニターを自由に装着できます。
別売りのマイクを装着した例 ©
マニュアルフォーカスや各軸を細かく操作できるホイールの搭載
フォーカスや各軸の微調整がしやすいスマートマイクロコントロールホイールが採用されました。
新搭載のスマートマイクロコントロールホイール ©
バランス調整作業を行いやすいカメラプレート(クイックリリースシステム)
2つのパーツからなる専用プレートを採用し、バランス調整が行いやすくなりました。
カメラの脱着と調整を容易にするクイックリリースシステム ©
持ち運びに便利なキャリングバッグの付属
MOZA Air2Sの専用キャリングバッグ ©
発売日は2021年8月27日。今回はケンコー・トキナーさんより実機をご提供頂きましたので、アクセサリーや撮影例、そして使い方について詳しくレビューしていきます。それでは順番に見ていきましょう!
目次:MOZA Air2Sのレビュー&使い方解説
MOZA Air2Sの動画作例
MOZA Air2SにSONY α7IIIを搭載して動画を撮影してみましたのでご覧ください。Air2Sを使って、旅行時の動画やポートレートを撮影してきました!
MOZA Air2Sの使用感想とメリット&デメリット
MOZA Air2Sを実際に使ってみた感想は、次の点が良いなと思いました!
- 操作性が素晴らしい
- 価格が比較的安い
- アクセサリーの拡張性が高い
- バッテリーが長時間持つ
メリットとデメリットについては動画でも解説しています。
この後の操作方法の解説でもご紹介していきますが、Air2SにはOLEDディスプレイ(有機EL)が備わっており、太陽が照りつく明るい環境でも、設定情報が確認しやすいです。
MOZA Air2Sの内蔵ディスプレイ ©
他メーカーのジンバル製品では、カラー液晶となっている製品もありますが、それよりも視認性が良いのは大きなメリットです。また設定変更はボタンやダイヤルで操作できるのも個人的に好きです。
そして、Air2Sでは、比較的大きな機材を搭載できるコンセプトの製品となっていますが、競合する製品に比べると価格が抑えられているのも良いところです。
そして、様々なアクセサリーを接続できる拡張ポートも自由度が高く、こちらも長所の1つです。
MOZA Air2Sにアクセサリーを装着した例 ©
また、バッテリーも非常に長持ちするので、その都度充電しなくて良いのも心強いです。実際に1泊2日の旅行でMOZA Air2Sを持ち出してみましたが、カメラ本体(SONY α7III)がバッテリー1つ分を消費してしまったのに対して、Air2Sでは、メモリ1つ分しか減りませんでした。
MOZA Air2Sの残量メモリは5段階のインジケーターとなっている ©
一方で、少し気になる部分もありました。
商品説明では4.2kgの耐荷重と謳われていますが、搭載できるカメラ重量は、ミラーレス一眼カメラとレンズを合わせて、1.2kg前後が限界なのでは無いかと感じました 😅
特に、大きく重たいカメラや、前後に長い望遠レンズ、大三元レンズのような重たいレンズを搭載したいと考えてる方は、更に大きなカメラを搭載できるジンバルを検討されるのが良いかもしれません。
また、少し複雑な撮影方法を行っていくと、撮影映像がガタついたり、振動が入り込んでしまうシーンがありました。もし可能であれば、メーカーさんの方でファームウェアのアップデートによる改善がされることを期待しています。
幸いにも、現在はPCやスマートフォンアプリによる動画編集ソフトを使って、振動を補正できるものが多数あります。
- Davinci Resolve (PCの各OSに対応した動画編集ソフト)
- Luma fusion (スマートフォン向け動画編集アプリ)
Air2Sでも、非常に滑らかな映像が楽しめますが、編集時にも更に振動を抑えることができます。私の場合は、一部で目立ってしまったシーンに対しては、編集ソフト側の手ブレ補正を加えながら、最終的に満足できる映像シーンを作ることができました。
この辺りを許容できれば、価格が比較的安く、操作性の良いジンバルとしてオススメできる製品です。
MOZA Air 2Sの中身と付属アクセサリー
それでは、MOZA Air2Sを購入すると、どのような内容物が含まれるのか見ていきましょう。
MOZA Air2Sの元箱 ©
中身と付属アクセサリーについては、動画でも解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
元箱を開封していくと、専用キャリングバッグの中にMOZA Air2S本体が入っています。使わない時の収納や、持ち運びに便利ですね ☺️ カメラと並べてみると幅が大きく感じますが、厚みは薄くスリムに作られています。
MOZA Air2Sの専用キャリングバッグ ©
キャリングバッグを開くと、ジンバル本体や各アクセサリーが収納されています。MOZA Air2S Pro Kitを購入すると、下記の白い箱のような「フォローフォーカス」も一緒に入っています。
MOZA Air2Sの専用キャリングバッグを開封した様子 ©
細かい部分を見ていくと、キャリングバッグの中に小さなポケットが用意されており、そこへ各アクセサリーが収納されています。
MOZA Air2Sの付属品 ©
中身は次の通りです。
フォローフォーカス(Pro Kit購入時)
iFocus-M本体 ©
iFocus-Mの付属品。レンズに巻きつけるストリップギアやケーブルも含まれる ©
ミニ三脚
MOZA Air2Sを自立させる為に使います。また折り畳んで延長ロッドとしても使用できます。
カメラプレート(クイックリリースシステム)
カメラにネジ締めして装着するためのクイックリリース・プレートと、ジンバルアームに取り付けて固定位置を調整できるベース・プレートからなる2つのパーツで作られているシステムです。
クイックリリースシステム ©
装着後の様子 ©
クリックリリース・プレートはマンフロット互換となっており、一度バランス調整した箇所を維持したまま、ワンステップで脱着が可能になります。
ケーブル収納ケース
主にカメラケーブルが収納されているケースです。ケーブルは、MOZA Air2S本体のコントローラー操作から撮影を開始したり、撮影設定を操作できます。
ケーブルに対応するカメラ機種については、後半で説明する対応表でまとめられています。
また、その他にAir2Sを充電するためのUSB Type-Cケーブルや、フォローフォーカス用の制御&電源供給用ケーブルも含まれます。
この他に細かいパーツが幾つか用意されています。
その他のパーツ ©
上記の写真の左から順に見ていくと、次のような内容となっています。
着脱用スパナは、カメラを付属されるカメラプレートへ装着する際に便利です。レンズサポートは前方に大きく重たいレンズを使用する際に、レンズを支える目的で使います。
レンズサポートは、クリックリリースプレートに装着できる ©
その他のパーツはフォローフォーカスを使用する際に使います。
フォローフォーカスに関するパーツ ©
組み立て後の状態 ©
実際にAir2Sへ装着すると、次のような様子になります。
Air2Sにフォローフォーカスを装着した様子 ©
Air2Sにフォローフォーカスを装着した様子(底面) ©
フォローフォーカスの「iFocus-M」を使用すると、レンズの最短撮影距離から無限遠まで、ギアの力で送り出しすることができます。Air2Sのホイールで操作できるので、レンズに直接触れることなくフォーカス操作ができるようになります。
iFocus-Mの付属品として、レンズに巻きつけて使用するフォーカスギアストリップが用意されていますが、次のようなギアリングを用意すると、フォーカスがさらに行いやすくなります。
このシームレスなギアリングを使用すると、0.8mのギア溝を持つリングを撮影用のレンズに追加できます。シネマフォローフォーカスと組み合わせて使用することができます。ギアリングのサイズはすべてのレンズモデルをカバーしています。
MOZA Air 2Sの使い方と撮影方法
Air2Sの使い方や動作の様子については、動画をご覧いただくと分かりやすいかと思いますので、以下もご覧ください。
MOZA Air2Sでは、握り手となるハンドルを上下左右に動かすと、ゆっくりとカメラアングルが追従する動きをします。
また、上下だけの動きに限定したり、左右のみに変更することも可能です。モード変更は手元のコントローラーで簡単に操作できるようになっています。
その他の詳しい機能は、同じくMOZAから登場しているAircross2と非常によく似ていますので、下記の動画も一緒にご覧ください。
それでは当ブログ記事内でもMOZA Air2Sの各使用方法を順番に見ていきましょう!
ジョイスティック操作
コントローラー上部にあるジョイスティックを動かすと、好きな方向にカメラのアングルを動かせます。
ジョイスティック操作 ©
ジョイスティックを操作した時のアングル速度は、自由に変更できます。更に、細かいカスタムも可能です。MOZA Air2S本体でダイヤル中央のボタンを押し、開かれるメニュー情報にてgimbal > operation > joystickから変更できます。
「joystick」でジョイスティックの動作をカスタムできる ©
ジョイスティック速度の変更例(上下と左右ごとに動作スピードを変更可能) ©
カメラアングルのフォロースピードを変える
フォローとはジンバルの代表的な機能です。MOZA Air2Sの握り手の箇所をハンドルと呼んでいますが、ハンドルを動かすと、その動きにカメラがゆっくりと追従します。
MOZA Air2Sでは、コントローラーのダイヤルを回していくと、OLEDディスプレイに表示される数値が変わります。その様子は以下の動画をご覧ください。
この値はフォロー速度を変更できるものとなっており、値が高いほどAir2Sの握り手を動かしたときのカメラアングルの動きが速くなります。
ダイヤルを回すと値が増減し、カメラの追従スピードが変化する ©
またこの後で解説するように、一部の動きを固定することもできます。
上下・左右・斜めに動かしたり固定する
ハンドルを上下左右斜めに振った時に、カメラアングルがどのように動くのか設定できます。ディスプレイでは次の3軸の動きに関する情報が表示されています。
各軸の右側にはL
またはF
と表記されていますが、L
はLockを示す固定動作です。Lと表示されている間は、その軸の回転方向には動きません。これに対して、F
はFollowを意味する追従動作のことで、ハンドルを動かすと対象の軸でカメラアングルが動きます。
LとFの切り替えは、ダイヤルのボタンを素早く2回短押しすると切り替えられます。
Tilt (チルト軸) → 上下の動き
ダイヤルの上側を2回短押しすると、F(追従)またはL(固定)を切り替えられる ©
Roll (ロール軸) → 斜めの動き
ダイヤルの左側を2回短押しすると、F(追従)またはL(固定)を切り替えられる ©
Pan (パン軸) → 左右の動き
ダイヤルの下側を2回短押しすると、F(追従)またはL(固定)を切り替えられる ©
上記の3つの軸が全てL
となっている場合は、ハンドルをどのように動かしてもカメラアングルは固定のままとなります。
ジンバルでは、動かしたい軸と固定したい軸を自由に変更しながら映像を撮影できます。他メーカー製品では、次のようなフォローモードが搭載されており、その中から呼び出すスタイルが多いです。これに対して、MOZA Air2Sでは、各軸を自由に固定したり動かしたりできる特徴があり自由度と操作性が高いことが大きなメリットです。
一般的なフォローモード名称 | MOZA Air2Sの設定方法 |
パン・チルトフォローモード | Tilt軸:F /Roll軸:L /Pan軸:F |
パン・フォローモード | Tilt軸:L /Roll軸:L /Pan軸:F |
チルト・フォローモード | Tilt軸:F /Roll軸:L /Pan軸:L |
オールロック・モード | Tilt軸:L /Roll軸:L /Pan軸:L |
オールフォロー・モード | Tilt軸:F /Roll軸:F /Pan軸:F |
また、この後でご紹介するスマートトリガーからの機能呼び出しや、特殊なジンバル動作もAir2Sに用意されています。
スマートトリガーの機能呼び出し
MOZA Air2Sのコントローラーから反対側にはトリガーが用意されています。トリガーを押すと様々な機能が呼び出せます。
スマートトリガーによる機能の呼び出し ©
1回短押し
初期の割当機能はありません。カメラのフォーカスやシャッターを割り当てることもできます。
2回短押し:リセンター
カメラアングルを正面に戻します。セルフィーモードを割り当てることもできます。
3回短押し:セルフィーモード
カメラアングルを自分自身に向けます。リセンターを割り当てることもできます。
押しっぱなし:パン・チルトフォローモード
押している間だけ上下左右に動きます。その他にオールロックモードやスポーツギアモード、FPVモードも割り当てる事ができます。
上記のトリガー操作はカスタムできます。Air2S本体でダイヤル中央のボタンを押し、開かれるメニュー情報にてgimbal > operation > triggerから変更できます。
スマートトリガー呼び出し機能のカスタム ©
スリープモード(モーターの一時停止)
MOZA Air2Sのダイヤル中央にあるボタンを長押しすると、ジンバルのモーターが一時停止します。当記事後半でも解説しますが、カメラセッティング時や、ジンバルを使わない時に呼び出すと便利です。
スリープモード ©
スポーツギアモード(パン軸の素早い動き)
MOZA Air2Sのダイヤルから見て右にあるFnボタンを1回短押しすると、スポーツギアモードとなります。スポーツギアモードは左右のみ素早い動きとなります。
ディスプレイでは、Pan軸の表示がQ
となります。
スポーツギアモード ©
インセプションモード(回転する動き)
MOZA Air2Sのダイヤルから見て右にあるFnボタンを2回短押しすると、インセプションモードとなります。インセプションモードとは、カメラが上を向き、回転するような動作のことです。
インセプションモード ©
回転は自動で180度や360度動かせたり、ジョイスティック操作で回転させることも可能です。回転速度はダイヤルにより変更できます。
FPVモード(上下左右斜めの動き)
MOZA Air2Sのダイヤルから見て右にあるFnボタンを3回短押しすると、FPVモードとなります。FPVモードとは、Air2Sのハンドルを動かした際に、上下左右斜めの動きに自由な追従をさせることが可能になるモードです。
FPVモード ©
スマートマイクロコントロールホイールの操作
MOZA Air2Sのコントローラーから見て左側面にスマートマイクロコントロールホイールが用意されています。
スマートマイクロコントロールホイール ©
このホイールは中央のレバーを引き出して、指先で自由にかつ緻密にコントロールすることができます。
スマートマイクロコントロールホイール ©
ホイールを回していくと操作できる内容は、メニューやMボタンを押すごとに機能を切り替えることができます。
Mボタンを押すたびに、ホイールの操作対象が変わる ©
ホイールは以下の機能を割り当てることができます。
- パン軸操作 (デフォルト)
- フォーカスモーター1
- フォーカスモーター2
- 電子フォーカス
- チルト軸操作
- ロール軸操作
フォローフォーカスにより、ピントの操作を行うだけでなく、各軸をゆっくり動かすこともできるのは面白いところです。
ジンバルのカメラ装着方法とバランス調整
MOZA Air2Sを使用して動画を撮影するには、あらかじめ使用したいカメラを搭載してバランス調整する必要があります。バランス調整の方法は、次の動画が参考になります。
それでは詳しい手順を見ていきましょう。まずは、付属品のミニ三脚をAir2Sの底面にねじ込んでいき、机や台の上などに配置します。
Air2Sにミニ三脚を装着して地面に配置 ©
3軸のロック機構をアンロックし展開する
続いて、Air2Sのアームを広げます。Air2Sを購入した直後はアームが勝手に動かないようロックされています。可動させるには、3箇所の赤いスイッチを操作します。これら3つのスイッチはロック機構と呼ばれており、解錠するとアームが自由に回転する状態になりますので、全ての箇所を解錠していきましょう。
Air2Sのチルト軸ロック機構(赤い箇所) ©
Air2Sのロール軸ロック機構(赤い箇所) ©
Air2Sのパン軸ロック機構(赤い箇所) ©
ちなみにMOZA Air2Sをはじめとした、殆どのジンバル製品は、チルト軸・ロール軸・パン軸の合計3軸に搭載された電動モーターによって、振動を抑えたりカメラの水平を維持できるような仕組みとなっています。
この段階では電源をオフにしておき、下記の画像のように各軸のアームを回転させて、再び各軸のロックスイッチをロックします。
まず電源オフの状態で、このような形状に各軸を動かして、再びロックします ©
各軸をこのような向きでロックします。 ©
アームが上記のような格好になったら、カメラを装着する準備をしていきます。
クイックリリースプレートをチルト軸に装着する
続いて、付属される下記画像のようなクイックリリースシステムをMOZA Air2Sに装着していきます。
付属されるクイックリリースシステム(上部のクイックリリースプレートと下部のベースプレートからなるパーツです) ©
Air2Sのコントローラーから最も離れた位置にある回転軸がチルト軸と呼ばれています。この箇所に、クイックリリースシステム両端と同形状の溝がありますので、その溝へスライドさせて挿入していきます。
クイックリリースシステムをAir2Sのチルト軸に装着して、ノブを締める ©
まずは適当な位置で構いませんので、真ん中あたりに挿入したところで、ノブを締めていきます。
クイックリリースプレートを外してカメラに装着する
クイックリリースシステムは、次の通り上部のパーツと下部のパーツに別れます。
クイックリリースプレート(左)とベースプレート(右) ©
上部:クイックリリースプレート(上記画像 左のパーツ)
カメラにネジ締めし、ベースプレートに固定できるもの
下部:ベースプレート(上記画像 右のパーツ)
MOZA Air2Sのチルト軸に接する部分であり、ノブを緩めると装着位置を微調整できるもの
今回は上部のクイックリリースプレートを外します。取り外すには、下記画像のように側面のレバーを「Unlock」にスライド
してから、対角線上にある銀色のスイッチボタンを押します。
対角線上にある銀色のスイッチボタンを押す ©
プレートをスライドさせると、取り外し出来るようになります。
プレートをスライドさせて取り外しができる ©
続いて、取り外したクイックリリースプレートをカメラにノブを締めして固定します。そして最後にカメラをAir2Sのベースプレートに装着します。
水平のバランスを大まかに調整する
カメラをAir2Sのベースプレートに装着すると、次の画像のような状態になります。
カメラを装着して、ノブを締めます ©
続いて今度は、下記の画像のようにチルト軸のロック機構を解錠し、チルト軸が動く状態にしておきます。
Air2Sのチルト軸ロック機構(赤い箇所) ©
この段階で、カメラが前後に回転するようになります。ベースプレートを前後へスライドさながら、回転しない位置を探していきます。例えば次の画像は、カメラがない状態のイメージとなりますが、プレートを前後に動かした様子となります。
カメラが後ろ側に回転してしまう場合には、ベースプレートを前にスライドさせる ©
カメラが前に回転してしまう場合には、ベースプレートを後ろにスライドする ©
この段階では、まず大まかに調整するだけで大丈夫です。カメラが前後に回転しなくなったら、次の調整をしていきます。
カメラを上向きにして回転しない重心まで調整する
前後に回転しなくなったら、今度はカメラを上向きに回転させます。
カメラを上向きにする ©
上向きにすると、やはり前後に回転してしまいますので、回転しない位置まで、チルト軸のアームを前後へスライドさせます。
ノブを緩め、アームを前後にスライドさせながら、重心の釣り合う位置を見つけましょう ©
回転しなくなれば、調整はひとまず完了です。今度は再び、カメラを水平に戻していくと、先ほど調整したはずの水平バランスが崩れてしまいます。そこで、水平の状態で回転しない位置へ、改めて微調整を行っていきます。
再びカメラを水平に戻し、回転しない位置へ微調整する ©
カメラを水平に戻した状態と、カメラを上向きに回転させた時に、カメラが勝手に回転しない状態になれば、チルト軸のバランス調整は完了です。
一旦、チルト軸のロック機構スイッチをロックして、チルト軸が回転しないように固定しておきましょう。
バランス調整後に、Air2Sのチルト軸を再びロックしておく ©
ロール軸のバランス調整
続いて今度は、MOZA Air2Sのコントローラーから見て、2つ目の回転軸となる「ロール軸」のバランスを整えていきます。こちらも先程のチルト軸調整と同じ考え方ですが、左右に回転しない重心位置を探していく作業になります。
それではロール軸のロック機構を解錠して、軸が回転する状態に変更しましょう。
Air2Sのロール軸ロック機構(赤い箇所)を解錠して、可動できる状態に変更する ©
ロック機構を解錠すると、やはり左右のどちらかに回転してしまいます。アームが水平を保てるように、アームを左右へスライドさせていきます。
ロール軸付近のノブを緩め、左右に回転しない位置へ、アームをスライドさせていく ©
アームが水平になり、回転しない状態となれば、ロール軸のバランス調整は完了です。
ロール軸が水平になれば、バランス調整は完了です ©
調整後は、チルト軸と同じように、一旦ロック機構スイッチをロックして、ロール軸が回転しないように固定しておきます。
パン軸(ヨー軸)のバランス調整
MOZA Air2Sのコントローラーから見て、すぐ上部付近にある回転軸が「パン軸(ヨー軸)」です。こちらも回転しないような位置へアームを調整します。
まずはパン軸のロックを解錠しましょう。
Air2Sのパン軸ロック機構(赤い箇所)を解錠して、回転できる状態にしておく ©
パン軸のバランスを整えるには、次の画像のように、ジンバル本体を45度から30度程度に傾けます。
Air2Sを45度から30度傾けて、パン軸が回転するかチェックする ©
傾けた状態で、パン軸が勝手に回転してしまう場合は、パン軸のアームを前後にスライドさせて動かない位置(重心点)を探ります。
パン軸アームを前後へスライドさせて、回転しない位置を探る ©
Air2Sを傾けてもパン軸が傾かない状態となれば、重心バランスの調整が完了です。以上の流れで、合計3軸のすべてのバランスが整いました。続いて、バランス調整結果が正しいかチェックしてみましょう。
ジンバルのバランスが正しいかチェックする
MOZA Air2Sでは、前述のバランス調整が正しいか確認することができます。詳しい操作方法と動作については次の動画もご覧ください。
Air2S本体でダイヤル中央のボタンを押し、開かれるメニュー情報にてAdvanced > balance chkを選択すると、バランスチェックが開始されます。
Advancedを選択(ダイヤル右を短押し) ©
balance chkを選択(ダイヤル右を短押し) ©
バランスチェック開始中はジンバルが動き出し、自動で確認が進められていきます。判定まで暫く待ちましょう。
バランスチェック中。Air2Sが自動で調べてくれる ©
各軸のバランスが正しければ、以下の画像のように「balanced」と表示されます。
バランス調整結果が問題無い時の画面 ©
バランス調整がうまく行っていない時には、問題の軸ごとに、調整した方が良いスライド方向を教えてくれます。
バランス調整結果に問題がある時の例。Tilt軸を上方向に調整する必要がある ©
「balanced」と表示されない時には、改めてバランス調整を行ってみてください。
MOZA Air2Sの電源ONとOFFの方法
前述のバランス調整とバランスチェックが完了したら、いよいよAir2Sの電源を入れていきます。電源を入れる前に、各軸のロックが解除されているか確認しましょう。詳細は次の動画をご覧ください。
電源ONの前に3軸のロック機構を解錠!
電源を入れる前に、チルト軸・ロール軸・パン軸のロック機構を必ず解錠し、各軸が回転できる状態にしておきましょう。
電源を入れるには2つのボタンを操作することになります。まずは、下記画像のように、ハンドル底面とミニ三脚の接続点付近にあるバッテリー電源ボタンを1回押し後、1回長押しします。
のバッテリー電源ボタンを1回短押し後、1回長押し ©
これでバッテリー側のメイン電源が立ち上がります。Air2Sでは、更にコントローラー側の電源ボタンを長押しします。
コントローラー側の電源ボタンを長押し ©
すると、Air2Sが使用できる状態になります。電源をOFFにしたい時には、この逆の手順を行います。
電源OFFにする手順
- コントローラー側の電源ボタンを長押し
- バッテリー電源ボタンを1回短押し後、1回長押し
ちなみに、バッテリー電源ボタンを1回短押しすると、現在のバッテリー残量や状態を確認することができます。
MOZA Air2Sのモーターを休止させる
MOZA Air2Sなどジンバル製品では、一時的に使っていない間は、本体の電源を落とすか、モーターを一時休止させるのがオススメです。
コントローラー側の真ん中のボタンを長押し ©
コントローラーダイヤルの真ん中にあるボタンを長押しすると、Air2Sの各軸のモーターが停止して、力が加わっていない状態となります。再び立ち上げたい時には、同じくボタンを長押しします。
再びジンバルを使ったり、一時的に使わない時には、この休止機能が便利なので覚えておきましょう。
こまめに休止して故障を防ぎましょう
ジンバル製品ではモーターの電源がオンになっている間、次のような操作をすると故障の原因となります。
- 本体を寝かした状態にする
- かばんやリュックに仕舞う
- ハンドルではなく、アームを触って持ち運ぶ
ジンバルが姿勢を保とうして、モーターに高い負荷が加わってしまうのが原因で、モーターが熱くなったり破損に繋がる恐れがあります。これらを避けるためには、電源をオフにするか、休止モードにしておきましょう。
MOZA Air 2Sのオートチューン(パワーの自動設定機能)
MOZA Air2Sをはじめ、ジンバル製品では動画撮影を行う前に、前項のバランス調整をしてからAutotune(オートチューン)を行う必要があります。
オートチューンとは、各軸のモーターパワーを自動的に値を割り出してくれる機能です。最適な値は、搭載されるカメラ重量や形状によって様々なのですが、Air2Sでは自動的に最適値を見つけてくれます。
オートチューンは、コントローラーダイヤルから見て右側のFnボタンを長押しすると開始されます。
右のボタンを長押しでオートチューンを開始できる ©
オートチューンが完了すると、カメラを搭載する際のセッティングが全て完了したことになります。お疲れさまでした!
メニューからもAutotuneが呼び出せる
オートチューンはメニューからも呼び出す事ができます。
ダイヤルの中央にあるボタンを1回短押し後、開かれるメニューから「Advanced」を選択(右ダイヤルボタンを押す) ©
「Autotune」を選択(右ダイヤルボタンを押す) ©
コントローラーから録画開始や撮影設定を変更する方法
MOZA Air2Sでは、付属されるカメラケーブルをカメラに接続すると、Air2Sのコントローラーから動画や写真撮影の記録を開始したり、カメラの撮影設定を変更することができます。
MOZA Air2Sに付属されるケーブル類 ©
ケーブルは各カメラメーカーに対応したものが用意されていますが、お使いのカメラが対応しているかどうか、ケーブルの対応表(後述)でご確認してください。
今回は簡単に操作できる内容を解説していきます。Air2Sのコントローラーの電源ボタンを1回短押しまたは、2回短押すと、撮影を開始することができます。(1回押しか2回押しかはカメラメーカーによって動作が異なります)
ケーブル接続後、電源ボタンを押すと撮影を開始できる ©
また、コントローラーダイヤルの上・左・下を1回短押しすると、カメラの撮影設定を変更することができます。
ダイヤル操作 | 設定内容 |
上ボタン 1回短押し | TV (シャッタースピード) |
左ボタン 1回短押し | ISO (感度) |
下ボタン 1回短押し | AV (絞り) |
ただし、ケーブルが未接続の状態であったり、設定変更に非対応のケーブルではN/A
と表示されてカメラ設定を変更することはできません。
ケーブル未接続か、操作に非対応のケーブルでは、N/Aと表示される ©
外部アクセサリーの使い方と拡張性方法
MOZA Air2Sでは、コントローラーとアームの近辺に3種類のアクセサリー拡張ポートが搭載されています。
- M4マウントホール
- Air2 ロゼットマウント(1/4インチ拡張ポート)
- コールドシューエクステンション
各部の詳しい様子と使い方は、次の動画でご覧いただけます。
3つのアクセサリーシステム ©
マイクやライト、スライダー、モニター、その他のアクセサリーをAir 2Sに取り付けて、自分好みに拡張させることができます。
M4マウントホール
DJIのジンバル製品ではお馴染みのアクセサリーマウントです。2点のM4ネジ穴と、中央に1/4インチカメラネジ
が用意されています。例えば、中央のネジ穴にはマジックアームを取り付けることができます。
中央の1/4インチカメラネジ穴に、マジックアームを取り付けてみた ©
その他に、2点のM4ネジ穴を活用すると、モニター用のアームやM4ネジに対応したプレートが装着できます。
金属製アームです。360°回転させたり、決定した向きを、六角レンチによって締め付けて固定ができます。7-inchiを超える外付け液晶モニターだけでなく、アームに備えられた1/4ネジや、コールドシューマウントによって、小型LEDライトやマイクも追加搭載できます。
マジックアームやその他のネジを使用したい時には次のチーズプレートがおすすめです。
DJI Ronin-S・Ronin-SC・RS2・RSC2の側面に備わっているM4ネジへ固定して、他の機器を接続するためのプレートです。機器は1.5kg以内のモニターやマイクなどが取り付け可能。3/8インチネジ穴(カメラ大ネジ)と1/4インチネジ穴(カメラ小ネジ)、ARRI穴、NATOレールマウントを備えています。ARRI穴では対応したマジックアームを活用して強固な固定も可能です。
例えば次のように、アームを取り付けたり、外部液晶モニターを装着することができます。
MOZA Air2Sにアクセサリーを装着した例 ©
2点のM4ネジ穴に対応したアクセサリーは、この後でご紹介するAir2ロゼットマウントと同様に、ネジの回転によるズレ落ちなどの不安が無く、非常に固定力が強いので、重たいモニターを取り付けるのに便利です。
コールドシューエクステンション
一般的なカメラのホットシューと似た形状のマウントがAir2Sにも用意されています。例えば、次の写真のように外部マイクやLEDライトなどの照明を簡単に取り付けることができます。
コールドシューにマイクを取り付けてみた ©
こちらも少し独特な形状で、コールドシューの溝とアクセサリーが接する部分に厚みがあります。取り付けたい製品によっては、この厚みが干渉してしまい、取り付けられない物もあるかもしれません。
マイクや照明が取り付けられない場合には、締め付けられる範囲が幅広いホットシューネジを間に使用するなどの工夫が必要です。
このコールドシューマウントアダプターを介して、カメラにビデオモニターまたはLEDライトを簡単に取り付けることができます。ー54°から+54°の傾斜角調整をサポートし、柔軟に使用できます。耐久性があり頑丈なアルミニウム合金素材となってまいます。
Air2ロゼットマウントとARRIロゼットについて
Air2Sには、「Air2ロゼットマウント」と呼ばれるアクセサリー拡張ポートが用意されています。似た名前の規格として有名なのが、ARRIロゼットマウントです。
ARRIロゼットマウントとは、中央のネジ穴と、周囲に放射状のギザギザ模様となる溝を持ったアクセサリーマウント規格です。別売りのARRIロゼットマウントに対応したアクセサリーを装着して、好きな角度で締め付けると、とても頑丈な固定ができる仕組みになっています。
実は、MOZA Air2Sに搭載れている、Air2ロゼットマウントはARRIロゼットと似た形状となっていますが、独自の規格となっているようです。つまり、ARRIロゼットマウントとは互換性がありません。とても紛らわしい部分ですので、少し詳しく見ていきましょう。
まず、MOZA Air2SのAir2ロゼットマウントでは、中央に1/4インチネジ穴
が用意されていますので、別売りのマジックアームなどが装着できます。ちょうど、MOZA Air2Sの製品ページ内でも同じような使い方が提案されています。
ARRIロゼットの中央にあるネジに、別売りマジックアームを装着してみた ©
ところが、Air2ロゼットマウントは、ARRIロゼットマウントのネジ穴よりも、ネジ穴が浅く作られています。従って、一般的なARRIロゼット・アクセサリーの取り付けができませんので注意が必要です。
試しに、このAir2ロゼットマウントを取り外せるか確認してみました!
Air2ロゼットを取り外してみた ©
Air2ロゼットを取り外した状態 ©
4点を六角レンチのネジによって締め付けている簡単な構造です。これを別売りのARRIロゼットマウントに置き換えてみました。
ARRIロゼットを別の物に換装してみた ©
ARRIロゼットマウントのアクセサリーを活用するには、このように別製品で置き換える必要がありそうです。今回はSmallrigから出ているARRIロゼットマウントを装着してみました。
SmallRig M6ネジ穴付きArri規格ロゼットマウントSAP2804は、カメラリグにARRIロゼット互換アクセサリーを装着できるようにデザインされています。ギア構造を採用した為、アクセサリーを様々な角度に調節でき安定性が高いです。
MOZA Air2SにARRIロゼットマウントを持つアクセサリーを装着した例 ©
色々な拡張アクセサリーを装着したい方は、思い切ってマウント部分を換装してみるのが良さそうです。
注意点としては、中央のネジがM6ネジ規格になりますので、今度は1/4インチネジ
と互換性が無くなります。ネジの太さは似ていますが、M6ネジと1/4インチネジ
はネジ溝の間隔が違うからです。例えば、マジックアームを挿して使用したい時には、ネジが入り切らず、以下のように浮いてしまいます。
M6ネジ穴に1/4インチネジは装着できない ©
1/4インチネジ
を持つアクセサリーを活用したい方は、MOZA Air2Sの初期にマウントされているARRIロゼットマウントをそのまま使うのがオススメです。これは少しややこしい仕様だなと思いました 😅 まとめると、次の通りです。
個人的には、MOZA Air2Sの拡張ポートとして、その他にM4マウントホールと1/4インチネジが用意されていますので、Air2ロゼットマウントはARRIロゼットへ置き換えても良いかもと思いました!
また、ジンバルのハンドル底面には1/4インチネジ
と3/8インチ
のカメラネジが1つずつ用意されています。
MOZA Air 2Sのよくある質問
続いて、MOZA Air2Sを始めとするジンバル製品について、よく聞かれる質問について簡単にまとめたいと思います。
MOZA Air 2Sは使ってるカメラに対応してるの?
過去に、MOZA製のジンバルで使えるカメラはどれですか?というご質問をYoutube動画のコメント欄よりご質問頂いてます。MOZA Air2Sでは、仕様として説明されているように、耐荷重(=ペイロード)が4.2kg以下の重量であるカメラ機材でしたら、Air2Sに搭載して使用できる可能性があります。
しかし、例外もあるようです。
バランス調整を行った際に、重心の取れる中心点から先端が長くて・先端に向かって重たいカメラレンズは、Air2S本体に内蔵されているモーターで支えきれない事もあります。特に、望遠レンズや業務用カメラなどの場合は実際に搭載してみないと分からない事が多いです。
一般的なミラーレスカメラと標準レンズや、超広角レンズという組み合わせでしたら、問題なくMOZA Air2Sに搭載できるかと思います。Air2Sは、比較的大きく重たいレンズ搭載も想定されたシリーズのため、小三元レンズも搭載しやすく設計されています。
MOZA Air 2Sのカメラケーブルに対応してる機種はどれ?
MOZA Air 2Sでは、いくつかのケーブルが付属されています。ケーブルをカメラに接続すると、SONYや富士フィルム、CanonやNikonのカメラの多くで、MOZA Air2Sのコントローラーから動画や写真撮影を開始する操作が可能です。
付属されるカメラケーブルがお使いのカメラに対応しているか否かについては、下記の対応表が参考になりますので、使用時や購入前の検討時にご確認ください。
MOZA
MOZA Air 2S Camera Compatibility List
上記リンクの「MOZA Air 2S Camera Compatibility List」にケーブルの対応表が掲載されています。
残念ながら、上記の動作確認表に載っていないカメラ機種については、MOZA Air 2Sのコントローラーから遠隔で撮影したり、カメラの設定を変更する事ができない可能性があります。
ケーブル非対応のカメラは、カメラ本体ボタンを直接触るか、カメラ純正に対応したレリーズケーブルを活用するなどの対応策をご検討してみてください。
最近はBluetoothに対応したワイヤレスリモコンも各カメラメーカーから登場していますので、無線タイプの物を活用されるのがオススメです。
MOZA Air 2Sの取扱説明書(ユーザーマニュアルPDF)
MOZA Air2Sの説明書についてはGudsenの製品を扱うケンコー・トキナーさんのホームページより、日本語の説明書が公開されています。セッティング方法やその他の詳細が詳しく載っていますので、そちらを御覧ください。
ケンコー・トキナー
MOZA Air2S 取扱説明書マニュアル(日本語)
MOZA Air 2Sのファームウェアアップデート
MOZA Air2Sはスマートフォンアプリ「MOZA Master」を使って、アプリから更新を行うことができます。
ファームウェア更新時に使用するUSB端子 ©
また、その他にも本体のUSB端子をPCに接続して、ファームウェアの更新を行うこともできます。
- メニューボタンと電源ボタンを同時に長押しして、ディスプレイに「Boot Mode」と表示されるまで待つ
- USB Type-CケーブルでPCと接続
- PCからAir2S本体が認識される
- ファームウェア用ソフトの指示を見ながら更新
ファームウェア更新用ソフトウェアは、MOZA公式ページのDownloadsから入手できます。
MOZA Air 2Sの仕様スペック
仕様 | 内容 |
重さ | 1750g(本体のみ)1900g(バッテリー含む) |
展開時サイズ | 230 x 240 x 470mm |
搭載可能カメラ重量(ペイロード) | 0.5㎏から4.2㎏ |
連続動作時間 | 約20時間 |
充電時間 | 約2時間 (30W充電時) |
可動範囲 | パン360°、ロール+240 ~ ー100°、ティルト+180 ~ ー95 |
バッテリー容量 | 3200mAh (内蔵式) |
入出力ポート | USB-TypeC(充電用・30W急速充電に対応) + USB Type-C(通信用) |
対応カメラ | ポケットシネマカメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラ |