今回は写真用の三脚に、ビデオ雲台を導入する方法について解説していきたいと思います。
動画を撮影する際に、カメラを三脚に固定して撮影したいといったシーンがあるかと思います。そんな時に便利なのがビデオ雲台です。ビデオ雲台では、油圧などの力によって、パンやチルトなどのアングル操作を滑らかにコントロールすることができます。例えば、ビデオ雲台は次のような製品があります。
パンとティルト動作をサポートする可変フルードドラッグシステムを採用。ティルト動作に対して、変更可能なカウンターバランスシステム搭載。スピーディにカメラを取り付け、セットアップできるスライディングプレート付属。フォト用三脚等のマルチな接続に適したフラットベース。外部アクセサリー接続に便利なイージーリンクコネクター搭載。カウンターバランス4kg、自重1.6kg、高さ13cm
ただし、ビデオ雲台を導入するには気を付けなければならない事があります。今回は写真用の三脚を流用して簡易的なビデオ三脚として活用する方法をご説明していきます。
目次:写真用の三脚に動画撮影用のビデオ雲台を導入する手軽な方法
ビデオ雲台では水平に気をつける必要がある
ビデオ雲台を導入する際に気をつけたいのが、ビデオ雲台の水平を調整する方法です。
ビデオ雲台の導入例 ©
パンやチルトへの回転操作を行う際に、ビデオ雲台自身の水平がズレていると、カメラアングルを操作した際に、斜めへ移動してしまいますので、撮影した映像に違和感が現れてしまいます。
そこで一般的に、ビデオ雲台を使う際には、
を用意することになります。レベリングによって、雲台の水平を微調整することができます。それぞれのパーツを用意するのが面倒だと感じる方は、下記のようなレベリング一体型のビデオ三脚がオススメです。
ビデオ雲台を搭載したトラベル三脚フルード機構とパンバーで滑らかに動作。レベリング機構も装備。使いやすくなった開脚角度セレクターレバーロック式脚ロックツイストロック式に加え、レバーロック「QPLトラベルロック」タイプが登場。
ただし、普段写真撮影を楽しんでいる方にとっては、改めて三脚を購入する必要があり、収納スペースに頭を悩ませてしまう方も少なくないかと思います。私自身もそういった悩みがありました。
写真用三脚にも使えるレベリングベースを活用する
写真用三脚でビデオ雲台を使うには、ビデオ雲台と三脚の間に、レベリングベースを装着することになります。写真用雲台で使えるレベリングベースは種類が限られていますが、私は次の製品を使っています。
カメラ雲台の水平を取るために便利な機材です。価格が安く、安定性も高いのが特徴です。三脚と雲台の間に装着して使用します。プロバージョン調整範囲:±10度。三脚マウントねじサイズ:3/8インチのメスネジ、1/4インチのオスネジと変換ネジが付属しています。
こちらは底面が3/8インチ
のネジとなっており、上面も3/8インチ
または1/4インチ
のネジになっています。ノブを緩めると、ボールが可動し、角度の微調整ができます。