三脚やライトスタンド、マイクスタンドの固定方法として便利な重り(ウェイト)のおすすめグッズを用途に併せて解説します。

写真撮影用に活用できる重り(ウェイト)を解説します
写真撮影用に活用できる重り(ウェイト)を解説します ©

おもりは、片方の重心バランスを整えたり振動の対策に役立ちます。そして屋外では、風で転倒してしまう不安定な機材に設置すると保持力が高まります。重りは、以下の用途で便利です。

  • カメラで使用する三脚

    風などで煽られる撮影シーンの振動対策や、星空撮影で用いられる赤道儀の簡易的なバランスウェイトとして

  • 照明機材で使用するライトスタンド

    ストロボ、モノブロック、ソフトボックス、アンブレラ、LED大型照明などのカウンターウェイトとして

  • マイクスタンド

    重たいコンデンサーマイク等のバランス取りとして

振動や転倒の対策に便利です。おすすめの重り(ウェイト)は、一例を上げると次のような物があります。

サンドバッグの使用例
サンドバッグの使用例 ©

サンドバッグは低価格で、袋の中にペッドボトルの水や、砂利を詰めることによって、好きな重量のウェイトを作る事ができます。その他に、色々な製品がありますので、順番に見ていきましょう。

目次:振動や不安定さに対策できる重り(ウェイト)のまとめ

安い価格で三脚の固定力を高めるストーンバッグ・ウェイト

屋外でカメラの写真撮影や映像を撮っていると、風などの煽りを受けて振動してしまうことがあります。これらの対策として便利なグッズとして、三脚用のサンドバッグがあります。

使用用途が三脚に定まっている時にオススメできる製品です。袋状の箇所へ荷物を配置して、その重りで固定力を高めることができます。特に屋外で持ち運ぶ際に、荷物が軽くて済むのが良い点です。

三脚用ウェイトを選ぶポイント
  • 三脚の固定に便利
  • 持ち運びやすく、荷物にならない

    その場の荷物を重りとして活用できるので、お出かけに便利。

また、三脚以外の固定にも応用できるウェイトがありますので、この後で解説していきます。

ライトスタンドの固定や転倒を防ぐサンドバッグ・ウェイト

ストロボなどの照明機材や、音響機材を支えるマイクスタンドなどの安定力を高めるパーツとして、応用範囲が広くて便利なのが、サンドバッグです。

こちらも価格が非常に安く、水や砂など身近にあるものを詰め込んで、重りとして利用できる製品です。中央には袋を吊り下げられる紐や、スタンドの足に引っ掛けられる折り目(谷間)があるのが良い点です。

NEEWERのサンドバッグ。重たい照明機材とは反対方向へ吊り下げる
NEEWERのサンドバッグ。重たい照明機材とは反対方向へ吊り下げる ©
サンドバッグを選ぶポイント
  • 汎用性が高く、様々な用途ができる
  • 身近な物を重りとして活用できる

    計量した砂や、ペッドボトル500mlが2本だけでなく、900〜1000mlの小型ペットボトル2本も入れることができる

内部のスペースには500mlペッドボトルが合計4本入る
内部のスペースには500mlペッドボトルが合計4本入る ©

特に、砂だけでなくペッドボトルの水を入れられるのが便利です。最大で4本入りますので、4kgの重りとして活用できます。

また、サンドバッグを引っ掛けて装着するのに便利なアイテムとして、ネジ穴付属のフックがあります。フックについては記事後半で解説していきます。

サンドバッグや重りを引っ掛けるフック。末端は1/4または3/8ネジが接続可能。
サンドバッグや重りを引っ掛けるフック。末端は1/4または3/8ネジが接続可能。 ©

パイプ(棒)への固定に便利なカウンターウェイト(重量は約1kgと4kg)

ストロボなどの照明機材に使われるライトスタンドやブームアームに便利なのが、クランプ付きの重り(ウェイト)です。

クランプ付きの重りは、棒状の形であれば好きな箇所へ装着できるのが長所です。

重りの使用例。三脚の安定性を高めたり、ライトスタンドやブームアームのカウンターウェイトとして便利。
重りの使用例。三脚の安定性を高めたり、ライトスタンドやブームアームのカウンターウェイトとして便利。 ©

特に、モノブロックやLED、ソフトボックス込みのストロボなどの照明機材は重たいですよね。実際にブームアームなどで吊るしたい時には、バランスを取るのに苦労します。上記の重りは、クランプによって好きな箇所へ取り付けられるので、機材の重量が釣り合う箇所へ、的確に設置することができて便利です。

クランプ付きウェイトを選ぶポイント
  • パイプ・棒状であればどこでも固定できる
  • 重たい機材を吊り下げるときに便利

    機材のカウンターウェイトとして、釣り合う反対の位置に設置でき、ブームアーム等の固定部へ負荷を軽減できる

ライトスタンドやブームアームが無い場合はセットが安い

もし、スタンドやブームアームが無いときは、以下のセットでまとめて購入するのがオススメです。それぞれのパーツを個別で買うより、コストパフォーマンスが良くなっています。

運動ついでに!?スポーツ用の重りを固定用途で活用

もし、トレーニングや運動、ダイエットなどを行っている方でしたら、スポーツ用の重り(ウェイト)を活用するのも、手軽でおすすめです。

価格も安くて運動用途と兼用することができるのが良い点です。

重りを固定するのに便利な機材

前述まででご紹介した重りを吊り下げたり、カウンターウェイトとして機材の反対側へ固定するのに便利な機材を解説していきます。

ネジ穴を備えたフック

サンドバッグを引っ掛ける箇所が無い時には、以下のフックが便利です。

フックにはネジ穴が備わっています。ネジ穴は、この後で解説するチーズプレートや、クランプと組み合わせると便利です。

フックとロッド状のチーズプレートの使用例
フックとロッド状のチーズプレートの使用例 ©

また、フックのネジ穴は一般的な三脚などで使われる1/4インチのメスネジが採用されていますので、用途に応じてオスネジに変換しましょう。

ロッド型(棒状)にネジ穴を備えたチーズプレート

重たい機材を吊り下げると、転倒の恐れがあります。その対策として、反対側へ重りを装着したい時があります。そんな時に便利なのがロッド状のチーズプレートです。

チーズプレートは1/4インチのメスネジ3/8インチのメスネジを備えており、前述のフックやその他のカウンターウェイトを装着できます。

また、棒の両端はM12ネジを備えており、2つ以上を連結して使用できます。

更に、両端のいずれかを1/4インチネジとして活用したい場合には、以下の変換ネジが便利です。

私も上記のの変換ネジを使用して、先ほどご紹介したフックを装着させています。

M12-1/4変換ネジをロッド状のチーズプレートに使用した例。前述のフックを装着できる。
M12-1/4変換ネジをロッド状のチーズプレートに使用した例。前述のフックを装着できる。 ©
ロッド状のチーズプレートとフックによってカウンターウェイトを手軽に固定できる。
ロッド状のチーズプレートとフックによってカウンターウェイトを手軽に固定できる。 ©

パイプ上の棒で長さを延長できるM12ロッド

また、通常のパイプ形状をもった製品もあります。ただ単に棒を延長したい時には以下のロッドが便利です。

上記のロッドでは、一つ前の項目で解説したM12ネジが利用できます。

パイプや机に挟んで固定できるネジ穴クランプ

また、ロッドや三脚の足、スタンドの足に固定するための機材としてクランプが便利です。

重りを固定するためのネジ穴が無く、どうしても何かへ固定したい時に役立ちます。

壁面や棚に固定する

その外に、壁へ設置した棚や柱を利用して照明機材等を固定する方法もオススメです。詳しくは下記の記事が参考になります。