三脚やライトスタンド、マイクスタンドの固定方法として便利な重り(ウェイト)のおすすめグッズを用途に併せて解説します。
写真撮影用に活用できる重り(ウェイト)を解説します ©
おもりは、片方の重心バランスを整えたり振動の対策に役立ちます。そして屋外では、風で転倒してしまう不安定な機材に設置すると保持力が高まります。重りは、以下の用途で便利です。
振動や転倒の対策に便利です。おすすめの重り(ウェイト)は、一例を上げると次のような物があります。
ジッパーで開閉できるポーチを備え、砂や500mlのペッドボトルが2本入れられます。ストロボなどの照明機材を吊るすためのブームアーム、ライトスタンド、三脚などに役立ちます。
サンドバッグの使用例 ©
サンドバッグは低価格で、袋の中にペッドボトルの水や、砂利を詰めることによって、好きな重量のウェイトを作る事ができます。その他に、色々な製品がありますので、順番に見ていきましょう。
目次:振動や不安定さに対策できる重り(ウェイト)のまとめ
安い価格で三脚の固定力を高めるストーンバッグ・ウェイト
屋外でカメラの写真撮影や映像を撮っていると、風などの煽りを受けて振動してしまうことがあります。これらの対策として便利なグッズとして、三脚用のサンドバッグがあります。
カメラ用三脚やライトスタンドに装着し、砂利や荷物、ペッドボトルに水の重量によって三脚の固定力や安定性を上げることができます。
使用用途が三脚に定まっている時にオススメできる製品です。袋状の箇所へ荷物を配置して、その重りで固定力を高めることができます。特に屋外で持ち運ぶ際に、荷物が軽くて済むのが良い点です。
また、三脚以外の固定にも応用できるウェイトがありますので、この後で解説していきます。
ライトスタンドの固定や転倒を防ぐサンドバッグ・ウェイト
ストロボなどの照明機材や、音響機材を支えるマイクスタンドなどの安定力を高めるパーツとして、応用範囲が広くて便利なのが、サンドバッグです。
ジッパーで開閉できるポーチを備え、砂や500mlのペッドボトルが2本入れられます。ストロボなどの照明機材を吊るすためのブームアーム、ライトスタンド、三脚などに役立ちます。
こちらも価格が非常に安く、水や砂など身近にあるものを詰め込んで、重りとして利用できる製品です。中央には袋を吊り下げられる紐や、スタンドの足に引っ掛けられる折り目(谷間)があるのが良い点です。
NEEWERのサンドバッグ。重たい照明機材とは反対方向へ吊り下げる ©
内部のスペースには500mlペッドボトルが合計4本入る ©
特に、砂だけでなくペッドボトルの水を入れられるのが便利です。最大で4本入りますので、4kgの重りとして活用できます。
また、サンドバッグを引っ掛けて装着するのに便利なアイテムとして、ネジ穴付属のフックがあります。フックについては記事後半で解説していきます。
サンドバッグや重りを引っ掛けるフック。末端は1/4または3/8ネジが接続可能。 ©
パイプ(棒)への固定に便利なカウンターウェイト(重量は約1kgと4kg)
ストロボなどの照明機材に使われるライトスタンドやブームアームに便利なのが、クランプ付きの重り(ウェイト)です。
1kg程度の重りです。三脚やライトスタンドの固定力を上げたり、照明機材をブームアンプなどのパイプ状の棒に、吊るしたい時の重りとして利用できます。パイプであれば、本体のクランプによって固定できるため、好きな箇所へ取り付けられます。
4kg程度の重りです。三脚やライトスタンドの固定力を上げたり、照明機材をブームアンプなどのパイプ状の棒に、吊るしたい時の重りとして利用できます。パイプであれば、本体のクランプによって固定できるため、好きな箇所へ取り付けられます。φ22~35mmのパイプ径に対応しています。
クランプ付きの重りは、棒状の形であれば好きな箇所へ装着できるのが長所です。
重りの使用例。三脚の安定性を高めたり、ライトスタンドやブームアームのカウンターウェイトとして便利。 ©
特に、モノブロックやLED、ソフトボックス込みのストロボなどの照明機材は重たいですよね。実際にブームアームなどで吊るしたい時には、バランスを取るのに苦労します。上記の重りは、クランプによって好きな箇所へ取り付けられるので、機材の重量が釣り合う箇所へ、的確に設置することができて便利です。
ライトスタンドやブームアームが無い場合はセットが安い
もし、スタンドやブームアームが無いときは、以下のセットでまとめて購入するのがオススメです。それぞれのパーツを個別で買うより、コストパフォーマンスが良くなっています。
運動ついでに!?スポーツ用の重りを固定用途で活用
もし、トレーニングや運動、ダイエットなどを行っている方でしたら、スポーツ用の重り(ウェイト)を活用するのも、手軽でおすすめです。
重りを取り外して重量の調整が行えるトレーニング用のウェイトです。片足1kgの2個セットとなり、その他に3kg 4kg 5kg 6kg 8kgの製品があり、水洗いも可能です。
価格も安くて運動用途と兼用することができるのが良い点です。
重りを固定するのに便利な機材
前述まででご紹介した重りを吊り下げたり、カウンターウェイトとして機材の反対側へ固定するのに便利な機材を解説していきます。
ネジ穴を備えたフック
サンドバッグを引っ掛ける箇所が無い時には、以下のフックが便利です。
サンドバッグなどを装着するのに便利なフックです。三脚用ネジ(1/4インチと3/8インチネジ変換アダプター)の穴を備えており、オスネジへ装着できます。
フックにはネジ穴が備わっています。ネジ穴は、この後で解説するチーズプレートや、クランプと組み合わせると便利です。
フックとロッド状のチーズプレートの使用例 ©
また、フックのネジ穴は一般的な三脚などで使われる1/4インチのメスネジ
が採用されていますので、用途に応じてオスネジに変換しましょう。
三脚等でお馴染みの1/4ネジが両端に備わっています。
ロッド型(棒状)にネジ穴を備えたチーズプレート
重たい機材を吊り下げると、転倒の恐れがあります。その対策として、反対側へ重りを装着したい時があります。そんな時に便利なのがロッド状のチーズプレートです。
ロッド両端内側にはM12のメスネジを備え、M12オスネジを活用すればロッド延長も可能。1/4インチネジ穴(カメラ小ネジ)と3/8インチネジ穴(カメラ大ネジ)により、棒状のチーズプレートのように様々な機材を連結して使用できます。
チーズプレートは1/4インチのメスネジ
や3/8インチのメスネジ
を備えており、前述のフックやその他のカウンターウェイトを装着できます。
また、棒の両端はM12ネジ
を備えており、2つ以上を連結して使用できます。
両端がM12オスネジとなっており、15mmロッドの先端に取り付けるコネクタです。これを介して、15mmロッドを更に延長することができます。
更に、両端のいずれかを1/4インチネジ
として活用したい場合には、以下の変換ネジが便利です。
1/4インチネジと20ネジの変換(M12オスネジアダプター・フランジナット)が付いており、M12ネジと1/4ネジを変換して使うことができます。
私も上記のの変換ネジを使用して、先ほどご紹介したフックを装着させています。
M12-1/4変換ネジをロッド状のチーズプレートに使用した例。前述のフックを装着できる。 ©
ロッド状のチーズプレートとフックによってカウンターウェイトを手軽に固定できる。 ©
パイプ上の棒で長さを延長できるM12ロッド
また、通常のパイプ形状をもった製品もあります。ただ単に棒を延長したい時には以下のロッドが便利です。
25cmのロッドの両端がM12メスネジとなっています。
上記のロッドでは、一つ前の項目で解説したM12ネジが利用できます。
パイプや机に挟んで固定できるネジ穴クランプ
また、ロッドや三脚の足、スタンドの足に固定するための機材としてクランプが便利です。
はさめる範囲:15-44mm。スーパークランプ本体の重量は130gと非常にコンパクト。カメラリグの脱落や破損を防ぎます。スーパークランプにはネジ穴があいており、1/4インチネジと3/8インチネジがネジ込めます。
1/4インチネジを4個搭載しており、カメラ・フラッシュ・雲台・三脚の装着が可能です。クランプの取り付け部の径は最大60mmまで調整可能です。任意幅60mm以下のホルダー・パイプ・バー・枝・ステー・ブームアーム・スタンド等に固定できるマウントアタッチメントです。
重りを固定するためのネジ穴が無く、どうしても何かへ固定したい時に役立ちます。
壁面や棚に固定する
その外に、壁へ設置した棚や柱を利用して照明機材等を固定する方法もオススメです。詳しくは下記の記事が参考になります。