銘匠光学「TTArtisan 50mm f/2」をSONY α7IVに装着して写真や動画を撮影しましたので作例をブログでご紹介します。サイズは長さ3.5cm
となっており、重量が200g
、フィルター口径サイズはφ43mm
と小型に作られています。
また、値段は1万円台で購入できる安い単焦点レンズです。描写はオールドレンズのようにレトロな写りなので、スナップやお散歩にも楽しめるレンズとなっています ☺️
フルサイズのミラーレスカメラに対応し、レンズ全長が3.5cm、重量がわずか200gと軽量。携帯性に優れたマニュアルレンズです。
レンズをカメラに装着した様子 ©
実際に撮影してみると、背景がキレイにボケて、立体感のある写真を楽しめました。周辺を見ていくと、光量落ちが強めで、どこかレトロな感じもします。こちらは開放のF2で撮影した写真になります。
焦点距離:50mm 絞り:F2.0 シャッタースピード:1/500 ISO:100 ©
Youtubeでは、レンズの外観やSONY α7SIIIを使った動画作例を用意していますので、そちらも併せてご覧ください!
50mm画角は人間の視野角に近く、目で見た映像を感覚的に捉えるのに最適!スナップ写真だけでなく、ポートレートや家族との時間の一コマを記録として残すのにも役立ちます。
それでは更に、もう少し細かい特徴も見ていきましょう!
目次:銘匠光学TTArtisan 50mm f/2のレビュー
1万円で買えるフルサイズ対応の50mm単焦点レンズ
まずは、レンズの外観を見ていきましょう。前半でも軽く見ていきましたが、TTArtisan 50mm f/2を装着するとこのような感じになります!
銘匠光学TTArtisan 50mm f/2の外観 ©
かなりコンパクトですよね!カメラの上部から見ていくと、レンズ全長が非常に短いことが分かります。
上から見たレンズ ©
TTArtisan 50mm f/2は、接点無しのマニュアル・レンズです。撮影する際には、手ブレ補正を手動で50mmにセットしたり、「レンズなしレリーズ」を有効にしておくと良さそうです。
後玉側を見ていくと、接点がないレンズ ©
TTArtisan 50mm f/2はマニュアルレンズ ©
撮影時には手ブレ補正を手動で設定しておく必要がある ©
また、カメラ側から見て、レンズの手前にはピントリングがありますが、こちらを最短撮影距離の0.5m(50cm)
にセットしていくと、レンズ全長が伸びていき、最も長くなります。
最短撮影距離でレンズが最も繰り出される ©
ピントリング(フォーカス環)の操作感 ©
そして、レンズの前玉側には絞り環が用意されています。絞り開放値はF2.0
から始まり、最大でF16
まで絞り込むことが可能です。各絞り値へ絞っていくと、クリック感があります。
レンズの先端側が絞り環となっている ©
絞り環の操作感 ©
久しぶりにこれほど小さなレンズを触ってみたのですが、日頃は標準から望遠レンズのような大きなレンズを使っているので、各リング操作に戸惑うくらい小柄で驚きました(笑)
なによりSONY α7IVやα7SIIIと組み合わせると900gを切る重量になり、物凄く軽いので、気軽に何かを撮ってみようかという気持ちになるのが良いですね ☺️✨
レンズキャップがネジ込み式という遊び心
銘匠光学 TTArtisan 50mm f/2は、レンズの鏡筒がメタル製で、いかにも金属とガラスの塊のような質感です。触った時の質感や、マニュアルフォーカスの感触はとっても素晴らしいです!!
さらに面白いのが、レンズキャップ。なんとネジ込み式になっていて、レンズフィルターのようにねじ込んで装着するスタイルになっています。
レンズキャップも金属製 ©
ねじ込んで装着できる ©
もちろん、こちらのレンズキャップも金属製で作られており、細部まで雰囲気があります!
MFレンズであることや、レンズキャップの装着&脱着に関しても、ひと手間を掛ける必要があるこのレンズ。撮影まで色々手を加えなくてはならないからこそ、1枚1枚の写真が愛おしくなってしまうレンズに仕上がっているのではないでしょうか!?
価格がかなり安いレンズですが、造りは重厚感があり、触れるたびに遊び心が堪能できるレンズです。
銘匠光学TTArtisan 50mm f2の写真撮影例
実際に、SONY α7IVへTTArtisan 50mm f/2レンズを装着して写真撮影を行ってみました。
オールドレンズのような写りをするのかな?と予想していましたが、冒頭でも触れたとおり、ボケは現在のレンズのようにスッキリとした写りだという印象を受けました。
焦点距離:50mm 絞り:F2.0 シャッタースピード:1/1000 ISO:100 ©
ただ、絞り開放の場合は周辺の光量落ちが大きく、周りが暗くなります。この辺りはオールドレンズのような雰囲気がありますね。
今度は、瓦の写真を敢えて斜めから撮影してみました!色収差が残っており、等倍画像で確認しなくても結構目立つ印象です。中でも、明るい箇所と影になっている暗い箇所の境界線では、パープルフリンジが目立ちます。
焦点距離:50mm 絞り:F2.0 シャッタースピード:1/1000 ISO:100 ©
金属物や水などの、コントラストが高いものが含まれる写真では、特にフリンジが入りやすいようです。
銘匠光学TTArtisan 50mm f2の解像度と写りについて
前半でご紹介したYoutubeの動画をご覧頂いても分かるように、ヒストグラムではシャドー(暗部)が持ち上がる傾向があります。逆光の撮影ではコントラストが淡くなる傾向のようです。
今度はSONY α7IVのカメラファイダー像で画面中央と画面隅の画像を拡大してみました。
逆光時のヒストグラム ©
絞り開放F2.0
を使った撮影では、特殊なフィルターを使用しなくても霞がかった傾向になり、ミスト効果を加えたような写りになります。逆光の写真を見ても分かる通り、現代の最新レンズと比べて、随分異なるレトロな描写をするようで、個人的にはこういう写りが結構好きです!画面中央の解像感を見ていくと、それなりに解像感はあるようですが、滲みも見られます。
絞り開放F2.0時の中央(ファインダー内で見た5.5倍拡大像) ©
そして、左下隅の画像も見ていくと、中央に比べると解像感は甘めとなっています。
絞り開放F2.0時の左下隅(ファインダー内で見た11.0倍拡大像) ©
この種のレンズで周辺まできっちり解像して欲しいという事はまず無いと思うので、これはこれで味があって良いんじゃないかと思いました。
続きまして、手持ち撮影になりますが、徐々に絞っていくと、周辺減光がどうなるかも軽く見ていきましょう。F値が上がるにつれて、徐々に光量落ちが改善されて描写がしっかりしていくようです。
焦点距離:50mm 絞り:F2.0 シャッタースピード:1/1250 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/1000 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 絞り:F4.0 シャッタースピード:1/500 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/250 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 絞り:F8.0 シャッタースピード:1/200 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 絞り:F11 シャッタースピード:1/200 ISO:250 ©
銘匠光学TTArtisan 50mm f/2の仕様
レンズのスペックは以下の通りです。
項目 | 詳細 |
ブランド名 | 銘匠光学 TTArtisan(ティーティーアルティザン・ティーティーアーティザン) |
フォーカス | MF(マニュアルフォーカス) |
レンズ構成 | 5群6枚(高屈折レンズ2枚) |
対応センサーフォーマット | 35mmフルサイズ |
最短撮影距離 | 0.5m |
絞り | F2 〜 F16 |
絞り羽根 | 10枚 |
フィルター口径サイズ | 43mm |
サイズ寸法 | φ60x35mm |
レンズ重量 | 190g 〜 212g |
銘匠光学TTArtisan 50mm f/2は、SONY製品のミラーレスカメラ(E-mount)以外にも
にも対応しています。
Youtubeの動画の最後では、TTArtisan 50mm F2と、最近購入した16-35mm F4というレンズを使って、近くへ遊びに行って来ましたので、そちらの動画撮影例もぜひご覧ください。
値段は1万円ちょっとと、かなり安い価格設定になっている50mm単焦点レンズですが、気軽に単焦点レンズを付けて、散歩などのスナップ写真を楽しむのにはピッタリのレンズかと思います。ミラーレスカメラでじっくりマニュアルフォーカス撮影を楽しみたい方は是非入手してみてください♪
(ご提供:焦点工房さん)