銘匠光学「TTArtisan Tilt 50mm F1.4ティルトレンズ」をSONY α7IVに装着して写真や動画を撮影しましたので作例をブログでご紹介します。このレンズは鏡筒を最大±8°曲げたり、360°回転させることができ、意図的にピントの浅い写真を撮ることができます!

レンズの寸法サイズは長さ76mm、直径はφ68mmとなっており、重量が452g、フィルター口径サイズはφ62mmに対応しています。絞り開放F1.4の大口径レンズにしては小型に作られています。また、値段は3万円台半ばで購入できる比較的安い単焦点レンズです。

35mmのフルサイズ・ミラーレスカメラに対応しているチルトレンズですが、APS-Cでも楽しめるかと思います ✌🏻 詳しいレンズの使用感や作例は、以下のYoutube動画でもご紹介していますので併せてご覧ください!

世の中には、チルトシフトレンズと呼ばれる高額で大きなレンズが存在しますが、TTArtisan Tilt 50mm F1.4はチルト機構のみ対応しており、コンパクトで軽くて、遊び心を兼ね備えた1本に仕上がっています!

TTArtisan Tilt 50mm F1.4ティルトレンズをSONY α7IVに装着した様子
TTArtisan Tilt 50mm F1.4ティルトレンズをSONY α7IVに装着した様子 ©
レンズを8°チルトした様子
レンズを8°チルトした様子 ©

それではチルトさせると、どういった写真が撮れるのでしょうか?

以下の写真は、TTArtisan Tilt 50mm F1.4でチルトさせた後で撮影した撮影例になります。普段見ている風景が模型のように写り、独特で面白いミニチュア風の写真や動画を簡単に撮影できました!

撮影のポイントは高い場所から見下ろすように撮ることです。模型を覗き込んだ時のような雰囲気が増しますので、ぜひ街中の歩道橋や展望台などでお試しください😆 基本的にはどこで撮ってもボケの大きな写真が楽しめるレンズなので、ミニチュア写真を撮ったことが無い方でも簡単に楽しめるはず!初心者の方にもおすすめです♪

焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/125 ISO:1250
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/125 ISO:1250 ©

通常のレンズでは、遠くにある風景を撮影するとボケにくい事が多いのですが、チルト機構を持つレンズでは極端にピントの浅い写真が撮れます。

焦点距離:50mm 8度チルト 斜めに回転 シャッタースピード:1/200 ISO:2500
焦点距離:50mm 8度チルト 斜めに回転 シャッタースピード:1/200 ISO:2500 ©

タイムラプス撮影(インターバル撮影)とも相性が良く、一定の間隔で連続撮影したり、動画を撮影して早送りにすると、動くミニチュア動画のような雰囲気を簡単に作ることができました!

このように、変わった写真や動画撮影が楽しめるレンズですが、もちろんチルト軸をに戻せば、通常の50mmレンズとしても使うことができます!開放F値はF1.4ですので、大きなボケ味や立体感のある写真が楽しめます。それでは更に、もう少し細かい特徴も見ていきましょう!

目次:銘匠光学TTArtisan Tilt 50mm F1.4のレビュー

ミラーレスカメラでチルトレンズに対応

まずは、レンズの外観を見ていきましょう。前半でも軽く見ていきましたが、TTArtisan Tilt 50mm F1.4を装着するとこのような感じになります!

銘匠光学TTArtisan Tilt 50mm F1.4の外観
銘匠光学TTArtisan Tilt 50mm F1.4の外観 ©

レンズを購入すると、かぶせ式のレンズキャップが付属してきます。キャップも含め金属製となっていますので、まるで機械式時計のような重厚感が伝わる作りとなっています。

極端にボケる写真が撮れる50mmレンズ

まずレンズ本体を見てくと、レンズ名の付近にツマミのような物があります。

TTArtisan Tilt 50mm F1.4レンズ本体
TTArtisan Tilt 50mm F1.4レンズ本体 ©
ノブを緩めるとレンズをチルトさせることができる
ノブを緩めるとレンズをチルトさせることができる ©

こちらがレンズをチルトさせるためのノブで、緩めるとレンズを最大8度まで曲げることができます。

残念ながら、チルト軸のロックノブを緩めている間は、レンズ鏡筒がグラグラと軽い感触で動いてしまうので+7°-5°など、細かいチルト角の微調整は難しいです😅 内部にギアが備わっていると良かったのですが、ここは価格相応の質感かもしれませんね。角度を決めたら、再びノブを締めてロックしておく必要があります。

ピントの合う範囲は、通常ではレンズを向けている方向から直行する面となります。これに対して、チルトレンズでは、ピントの合う面を斜めの面に意図的に曲げることができます。これによってピントの合う範囲が極端に狭い写真を撮ったり、逆に手前から置くまでピントの合う写真も撮れます。

チルトレンズでは20-30m離れた遠景でも大きく極端にボケる
チルトレンズでは20-30m離れた遠景でも大きく極端にボケる ©

前半でもご紹介した写真作例のように、通常の50mmレンズで遠景を撮ると、全体にピントが合う被写界深度が深い写真となりますが、チルトレンズでは遠い風景に対しても一部のエリアしかピントが合わず、周囲がボケたような写真が撮れます。

もちろんチルトの位置を元に戻すと、通常のような写真が楽しめます!

回転させてピントの合うエリアを調整できる

ティルト機構によって、ピントが極端に薄い写真になってしまうと、縦方向の箇所だけピントが合ってる写真しか撮ることができません。TTArtisan Tilt 50mm F1.4ティルトレンズの面白いところは、カメラマウントの付近にもう1つネジが備わっており、レンズ全体を回転させることが出来るようになっています。

マウント付近にリボルビングできるネジを備える
マウント付近にリボルビングできるネジを備える ©

こちらの機構はリボルビング軸と呼ばれています。360°自由に回転でき、15°毎にクリック感があります。

リボルビング機構によって、ピントが合っているラインを回転させて斜め方向に調整することも可能になるので、例えば、電車の線路から走り出す電車を撮影したい時には、線路や駅のホーム、そして電車だけ浮き上がらせることもでき、とても面白い効果を出せます。

焦点距離:50mm 8度チルト 斜めに回転 シャッタースピード:1/200 ISO:2500
焦点距離:50mm 8度チルト 斜めに回転 シャッタースピード:1/200 ISO:2500 ©

リボルビング機構により、ボケの方向を自由にコントロールできるので、ミニチュア写真を楽しみたい方にとっては十分使える機能を備えています。特に、ミラーレスカメラが一般的になってからは、カメラファインダーを覗き込みながら感覚的に操作することができます。一眼レフの時代に比べて、操作する箇所が多くても狙った雰囲気を撮影しやすいのがメリットです。

TTArtisan Tilt 50mm F1.4の写真撮影例

実際にSONY α7IVへTTArtisan Tilt 50mm F1.4レンズを装着して写真撮影をこちらにまとめていきます。撮影した写真は徐々に追加していきたいと思います。

焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/2500 ISO:100
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/2500 ISO:100 ©
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/80 ISO:1600
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/80 ISO:1600 ©
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/125 ISO:1600
焦点距離:50mm 8度チルト シャッタースピード:1/125 ISO:1600 ©

TTArtisan Tilt 50mm F1.4の動画作例

ミラーレスカメラで静止画を一定間隔で撮影するインターバル撮影(タイムラプス撮影)や、動画を撮影することで、動くミニチュア動画を簡単に作ることができます!

TTArtisan Tilt 50mm F1.4をSONY α7IVに装着して、ミニチュア動画を撮影してみました!

撮影した映像を早送りしたり、わざとコマ落ちさせることで模型のような雰囲気が増します。

こちらの動画も好みにはよりますが、普段よりも鮮やかさを高めに調整してみました!

一眼カメラによってはインターバル撮影機能に対応していない製品もあるかと思います。そんな時は次のようなリモコンが便利です。

使ってみた雰囲気は次の通りです。実際にリモコンを使って撮影してみた様子はTwitterのつぶやきをご覧ください。こんな感じで撮ってます。

カメラ内部で設定できる機種でも、予めリモコン内で設定しておいた撮影回数や枚数を元に連続撮影できるので便利です。

TTArtisan Tilt 50mm F1.4の解像度とチルト効果について

続いて、TTArtisan Tilt 50mm F1.4の写りやチルトの有無によって、写真写りがどのように雰囲気が変わるかを見ていきます。動画でも解説していますので、併せて御覧ください。

まずは、チルトを行わず、絞り開放F1.4で少し遠くにある椅子にピントを合わせて撮影してみました!

焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト無し シャッタースピード:1/800 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト無し シャッタースピード:1/800 ISO:100 ©

絞り開放では、中央の写りがソフトで前後のボケではフリンジなどの収差が目立ちます。このレンズは開放F1.4の描写が甘めで、徐々に絞っていくと解像していくレンズのようです。

今度は同じ立ち位置で、レンズを縦方向に-8度チルトさせて撮影を行ってみました。リボルビング軸は縦方向のチルトなので、0度に合わせてあります。

焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:-8度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/800 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:-8度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/800 ISO:100 ©

チルトさせると、画面上では縦方向を中心にピントが合っていますが、それ以外の周囲は対象物の距離とは関係なく大きくボケます。

続いて、もう1つ撮影例を見ていきましょう。今度は斜めに建物を写しこむ立ち位置から撮影していきます。ピントは写真中央の傘立てに合わせています。

焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト無し シャッタースピード:1/640 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト無し シャッタースピード:1/640 ISO:100 ©

絞りF1.4ということもあって、周囲がボケて立体感のある写真が撮れます。写真中の左にある枝を見ていくと、ボケは硬めで、少し離れた場所へピントを合わせるとザワツキが出やすいようです。近くの物を撮影して前後ボケを楽しむ際にはキレイなボケとなりますが、中距離ではボケの硬さが少々気になります。

それでは、話を戻し、この写真の立ち位置から縦チルトさせてみます。

焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:-8度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/640 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:-8度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/640 ISO:100 ©

先程の撮影例と同じく、大きくボケました!今度は反対方向へチルトさせた例を見ていきましょう。

全体にピントが合った写真が撮れる

TTArtisan Tilt 50mm F1.4でコントロールできるチルト角「最大±8度」は、かなり極端に傾いたピント面になります。これに対して、少しだけチルトさせると全体にピントが合った様な写真を撮ることもできます。

まず、先程と同じ立ち位置から撮影していきますが、レンズを約1度だけチルトさせておきます。

レンズを約1度チルト、リボルビング回転各は0度に合わせて撮影
レンズを約1度チルト、リボルビング回転各は0度に合わせて撮影 ©

この状態で撮影した結果が下記になります。等倍画像で確認しないと分かりにくいのですが、ほぼ建物の階段付近のレンガはピントの合っている写真が撮れました。

焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:1度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/640 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F1.4 チルト軸:1度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/640 ISO:100 ©

絞り開放F1.4では描写がソフトなので、今度は絞りをF5.6まで絞り込んで撮影してみます。

焦点距離:50mm 絞り:F5.6 チルト軸:1度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/25 ISO:100
焦点距離:50mm 絞り:F5.6 チルト軸:1度・リボルビング回転角:0度 シャッタースピード:1/25 ISO:100 ©

TTArtisan Tilt 50mm F1.4は絞り込んで行くと、徐々に解像感が向上していきます。チルトと併せると少ない絞り値でも全体にピントが合った写真を取りやすくなるので、応用次第ではこういった撮影方法も可能となります。

撮影した写真をミニチュア風に見せるコツ

TTArtisan Tilt 50mm F1.4を使って写真や動画撮影を行うと、簡単にジオラマやミニチュアを覗き込んでるような写真になります。

ただし、実際に撮影してみて「上手くいかないなぁ…」と思った時には、次の順に沿って試してみてください!全て試さなくてもレンズの機能や描写のお陰で、ミニチュアっぽく撮影できるとは思います 🤔 また動画でも解説していますので、こちらもご覧ください。

俯瞰撮影する(高いところから見下ろす)

ミニチュア風写真に見せる最大のコツは、高い場所から見下ろすように撮ることがポイントです。まずはビルや展望台、歩道橋、タワーなど高さがあって、撮りたいものを見下ろせる撮影スポットを探してみましょう。

特にポツンと存在する人工物や人物を小さく撮ると、まるでジオラマを上から覗き込んでいるような雰囲気で撮影することができると思います!

見せたいモノとぼかすエリアを意識して撮影する

ミニチュア風写真が人工模型や作り物に見えてしまう理由は、ピントの合ってる箇所と極端にボケている箇所によって錯視効果が生まれるからです。

例えば、実際にジオラマ模型や小さなフィギュアを撮影するケースを想像してみてください。ごく小さな対象物を撮影することになるので、マクロレンズや望遠レンズを使う事になると思います。その撮影の場合、対象物の一部にはピントが合いますが、他の箇所が大きくボケることが多いですよね!

ミニチュア写真では、実際の模型や小さな物をカメラ撮影した結果と、近いボケ感に似せることで、ミニチュアのような錯覚を生み出します。

ここで更に、1つポイントがありますが見せたい対象物とボカしても大丈夫な箇所を意識して撮影すると良いでしょう。例えば、道路を走る車や、線路を走る電車であれば、道路と線路にはピントを合わせ、周囲はボケるような写真を撮ると、主題(車や電車)とミニチュア効果を生み出す極端なボケがはっきりするため、互いの要素がミニチュア感を引き立ててくれます ☺️

撮影シーンによっては、レンズの絞りを絞り込んだり、TTArtisan Tilt 50mm F1.4のチルト角度を±8度ではなく、±1〜7度あたりを利用するのも良いかと思います。

Youtube動画でご紹介している撮影例でも、レンズのチルト角度や絞り値をご紹介していますので、撮影例と併せて参考にご覧ください!

彩度を上げる

撮影した風景や建物、車や電車などの人工物に「作り物感」を出すためには、写真の鮮やかさを通常よりもアップすると、よりミニチュア感やジオラマ感が増します!通常の撮影では現実味のある色味となりますので、撮影した写真や動画にちょっとだけ彩度を調整してみましょう。

上級者の方は、更に各色相をずらしても面白いかもしれません。より現実味が無くなり、作り物感が増します。

コントラストを下げる

やはりこちらも写真に「作り物感」を出すための工夫となります。通常の写真よりも淡いコントラストにして、人工物のように見せると、よりミニチュア感がアップします。明るいハイライトと影となるシャドーを中間部に寄せていくと、作り物感が出てきます。

細部の描写をわざと大まかにする

実際の模型は、人や車などの細部までは細かく作られていないため、写真でミニチュア風に見せる場合にも、細部がしっかり写っているよりは、細部が大まか(=ディテールが潰れている)な方がミニチュア感が出てきます。

実はこの点については、TTArtisan Tilt 50mm F1.4のレンズ描写に甘さがあるため、このレンズを使えば特に何もしなくて大丈夫です。TTArtisan Tilt 50mm F1.4は絞り開放F1.4で中央と隅の描写がソフトになる傾向ですので、開放値からF2.8あたりを積極的に使うと、ミニチュア撮影時の面白い効果が得られます。

いかがでしょうか?今回記事の中で公開してる写真も、1つ目のポイントのように俯瞰撮影できる場所を選んだり、3つ目のように写真の彩度を少しだけアップしています。

レンズ描写がミニチュア表現とマッチしている

前述のミニチュアに見せるコツや、レンズの写りについてレビューさせて頂いた項目でも簡単に触れましたが、TTArtisan Tilt 50mm F1.4は絞り開放の描写がソフトなので、一般的な純正レンズのようなしっかりした描写が好みの方は困惑するかもしれません。

ただ、上記のミニチュアに見せるコツで上げたように、ミニチュア写真では細部の描写はあまり重要視されない…むしろディテールが潰れていた方が、ミニチュアに見える傾向となります。

なので、TTArtisan Tilt 50mm F1.4の描写やレンズ特性は、メーカーさんが意図としているのか、していないのかは分かりませんが、思いのほかミニチュア撮影にマッチしているように感じました 😄

もし描写がしっかりしていた方が良い時には1段から2段絞るだけで解像度がアップしますので、使う方の好みに応じて調整することも出来ます。

一眼でミニチュア写真や動画が簡単に撮れる時代が来た!

チルト撮影を楽しむには、従来はマウントアダプターを介してイメージサイズの大きな中版レンズを装着したり、スマホアプリや、動画編集ソフト、Photoshopで画像編集するなどの、後加工で再現することができました。

もう随分昔になりますが、2009年にUNIQLOさんがユニクロカレンダーというサイトを公開していて、ご覧になった方も多くいらっしゃると思います。

そのサイトは、日本の風景をミニチュア動画にして紹介していたコンテンツなんですが、恐らくそれが火付け役となって、スマホでミニチュア写真が撮れるアプリ「TiltShift Generator」が登場したりして、当時は結構流行ってたと思います。少しコンセプトが違いますが、ミニチュア写真家では田中達也さんの写真が今でも人気がありますよね!

実は自分もその当時ミニチュア写真を見て感動したので強く印象に残っていました!当時は一眼レフを持ってなかったんですけど、コンパクトデジカメで動画を撮って、そこから静止画に変換して、静止画1枚1枚をミニチュア加工して、動画に再構成するみたいな事をやってた時期がありました(笑)

現在はそういった作品がYoutubeに沢山ありますし、Photoshopのレタッチ方法や、ミニチュア風加工Webサービスもネットに沢山あります。詳しくは「Tilt-Shift lens」や「Miniature fake」などで検索してみてください。

私も十数年前にこういったTipsを参考にして試した事があります。ただ、これらの方法は手間が掛かりますし、完成後のイメージを想像しながら撮る事になりますので、なかなか納得の行く動画が撮れずに苦労してました😅 (当時は写真の撮り方もあまり理解しきれてなかったのもありますが)

ミニチュア写真や動画を楽しむには、かなりコンパクトなシステムです!
ミニチュア写真や動画を楽しむには、かなりコンパクトなシステムです! ©

一眼カメラを買って間もない頃には、チルト対応のマウントアダプターと中版レンズを組み合わせて、TTArtisan Tilt 50mm F1.4のような写真を楽しんでた時期もありました。ただ、選んだレンズが広角レンズだったので大きくボケずに上手く撮れませんでした…。

こういった経験も含めて、TTArtisanのような50mmという画角でチルトできるというのは、とてもバランスが良さそうだと感じています。

最近になって、SONY Eマウント用には続々とチルトレンズが登場しています。例えば、GIZMON Miniature Tilt Lensというレンズが昨年登場していますが、現在話題に挙げているTTArtisan 50mm F1.4 Tiltは回転機構と角度目盛りもしっかり搭載されいて、狙った雰囲気の撮影がしやすい印象です。

レンズの外観を見ていった通り、レンズビルドクオリティも高く、TTArtisan Tilt 50mm F1.4は価格が抑えられていながら、ミニチュア写真を撮るためにコストを上手く抑えられたレンズとして成功しているように見えます!

これらを踏まえて、今回「TTArtisan Tilt 50mm F1.4」が登場したことは、本格的にミニチュア写真を楽しもうと思ってる方にとっては、敷居がぐっと下ったものに変わったと言って間違い無いでしょう!久しぶりにこういったレンズを使ってみて、簡単にミニチュア写真が撮れてしまう事にビックリしました!過去の苦労は何だったのか…と思えるほど楽です(苦笑)

そして、これまで作例でお伝えした通り、かなり個性的な写真や映像が撮れるレンズなので、普通の写真に飽きた方、普通のタイプラプスにマンネリ気味…!という方にとっては、まさにぴったりのレンズだと思います。外観も中々にインパクトがありますので、会話の種になること間違いなしです 😂

気軽に単焦点レンズを付けて、高台や展望台などの高い位置から風景を模型のように楽しんだり、ミラーレスカメラでじっくりマニュアルフォーカスしながら撮影したい方は是非入手してみてください♪

銘匠光学TTArtisan Tilt 50mm F1.4の仕様

レンズのスペックは以下の通りです。

項目 詳細
ブランド名 銘匠光学 TTArtisan(ティーティーアルティザン・ティーティーアーティザン)
フォーカス MF(マニュアルフォーカス)
レンズ構成 6群7枚(高屈折レンズ2枚)
対応センサーフォーマット 35mmフルサイズ
最短撮影距離 0.5m
絞り F2 〜 F16
絞り羽根 12枚
フィルター口径サイズ 62mm
ティルト量 ±8°
回転角(リボルビング) 360° (クリック感あり)
レンズ寸法サイズ 76mm x 68mm
レンズ重量 452g

銘匠光学TTArtisan Tilt 50mm F1.4は、SONY製品のミラーレスカメラ(E-mount)以外にも

  • Nikon Zマウント
  • 富士フィルム Xマウント
  • キャノンRFマウント
  • ライカLマウント(SIGMA Leica Panasonic L-mount)

にも対応しています。

(ご提供:焦点工房さん)