TAMRON(タムロン) 11-20mm F2.8 Di III-A RXD(Model B060)の使用感をブログで詳しくレビューしたいと思います。

TAMRON 11-20mm F2.8は、Sonyのミラーレス一眼カメラで使用できるEマウントレンズです。対応しているカメラは、α6000・α5000シリーズ等のAPS-Cカメラで、広い範囲の写真撮影が楽しめる超広角ズームレンズとなっています。2023年以降はFujifilmのXマウントにも対応しました!

TAMRON 11-20mm F2.8をSony α6600に装着してみた
TAMRON 11-20mm F2.8をSony α6600に装着してみた ©

タムロンさんの公式HPには製品仕様や、作例も紹介されていますので是非ご覧ください。

TAMRON(タムロン) 製品情報
タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060) 製品情報

TAMRON 11-20mm F2.8を手に持ってすぐに実感するのが「小さくて軽い…!」という驚きです 😲 詳しい撮影例は下記のYoutube内でもご紹介していますのでご覧ください。

映像作例は、下記の動画機材でもTAMRON 11-20mm F2.8を使ってみました。9:47辺りから11-20mmが登場します。実は最近、フルサイズのSONY α7IVで4K60Pの動画を撮影できる超広角レンズとして愛用中です!撮影の様子も紹介していますのでご覧ください。

超広角レンズと聞くと、レンズが前玉側に大きく重たいイメージが真っ先に連想されますが、α6600に装着した様子からも分かる通り、とってもコンパクトです。これまで重たいレンズに敷居が高いと感じていた方にとっても、小型化されたTAMRON 11-20mm F2.8は魅力的な選択肢になる事でしょう!

超広角レンズながら、フィルター口径φ67mmに対応している
超広角レンズながら、フィルター口径φ67mmに対応している ©

なんと、こちらのレンズはレンズフィルターの装着も可能です!67mm口径のNDフィルターや、PLフィルターが手軽に利用できるので、滝や海面をスローシャッターで楽しんだり、動画撮影時には可変NDフィルターを使った一定のシャッタースピードを維持した撮影もしやすいです。

スペック面では、ズーム操作中に絞りの値がF2.8で変化しない大口径ズームレンズとなっています。シャッタースピードが低下しやすくなる暗いシーンの撮影や、大きなボケを楽しみたい方にも有利ですね!中でも重量が335gと軽くてコンパクトな点は凄いです。更には、11mm側で最大撮影倍率1:4(0.25倍)まで近寄れるなど、クォーターマクロとして楽しめるユニークな接写能力も兼ね備えています。

タムロン11-20mm F2.8の長所を簡単にまとめると、次の点が良いなと思いました!

11-20mm F2.8の特に良いところ
  1. 小型で軽量!

    → 重量:335g、寸法サイズ:φ73x86.2mmというコンパクトさ。

    TAMRON 11-20mm F2.8を手に持ったサイズ感は、とってもコンパクト!
    TAMRON 11-20mm F2.8を手に持ったサイズ感は、とってもコンパクト! ©
  2. レンズフィルターが装着できる

    → 口径サイズφ67mmに対応。同じくφ67mmに対応している「TAMRONの17-70mm F2.8」とフィルターを使い回すことも出来る。

    NDフィルターやPLフィルターも自由に装着できる
    NDフィルターやPLフィルターも自由に装着できる ©
  3. ワイド端11mmで最短撮影距離 0.15mを実現

    → APS-Cサイズの超広角ズームとしては、従来の近接能力を大幅に上回る最短撮影距離(ワイド端 11mm側で0.15m、テレ端 20mm側で0.24m)に対応。大口径のボケを生かしたワイドな近接写真が楽しめる。

    11mm側で撮影した際のファインダー像
    11mm側で撮影した際のファインダー像 ©
  4. TAMRON 17-70mm F2.8と合わせて軽量システムが作れる

    旅行時や動画撮影時に気になるのがレンズの重量。TAMRON 17-70mm F2.8と組み合わせれば、合計で約820gの軽量なレンズの組み合わせによって、超広角から中望遠までカバーが可能に。

    特に動画撮影時には運搬時のレンズ重量が気になるところ...
    特に動画撮影時には運搬時のレンズ重量が気になるところ... ©

    動画の撮影例は、次のリンクからご覧ください。

旅行時の撮影や、風景写真・家族のスナップ写真などポートレートにも気軽に持ち出せるバランスの良いレンズに仕上がっていますので、ぜひ広角から超広角レンズを探している方は、お店などでレンズ実機を手に取ってみてください ☺️

発売日は2021年6月24日です。今回は、タムロンさんからプロモーション目的としてレンズをお借りしました。記事の後半では、更に詳しいレンズの外観や撮影作例を交えながらご紹介していきます。

それでは引き続き、TAMRON 11-20mm F2.8 Di III-A RXD(Model B060)について詳しく見ていきたいと思います!

目次

TAMRON 11-20mm F2.8の写真作例

実際にTAMRON 11-20mm F2.8とSONY α6600で紫陽花の写真を撮ってみました!簡単ですが、写真撮影例をご覧ください。

TAMRON 11-20mm F2.8でアジサイを撮影
TAMRON 11-20mm F2.8でアジサイを撮影 ©

超広角11mmワイド端の解像感は?

前半でも触れましたが、タムロン11-20mm F2.8は、コンパクトなレンズでありながら、超広角レンズとしてワイドな風景を捉えるのに向いているレンズです。紫陽花や彼岸花など、花が群生している風景を撮る際に、超広角レンズを使うのが好きなのですが、11-20mmのワイド端(11mm側)で思ったような写真を撮ることが出来ました。

11mmを使って撮影した例。奥行きのある風景を捉えるのに超広角レンズはピッタリですね!
11mmを使って撮影した例。奥行きのある風景を捉えるのに超広角レンズはピッタリですね! ©

超広角レンズならではのパースによって、手前のアジサイから、奥の山門までの奥行き感を強調できます。

日頃から、超広角レンズで写真撮影を楽しんでいらっしゃる方が気になるのは10mmではなく11mmの画角で満足できるのか?という疑問点ではないでしょうか?超広角レンズでは、画角1mmの差が映り込む範囲に大きく影響しますよね。

あくまで個人の感想ですが、TAMRON 11-20mm F2.8の11mmで撮影したところ、もう少しワイドさが欲しいなぁ…という不満は特に感じませんでした。

11mmで撮影した際の解像感が良いからでしょうか…!?(笑)

撮影した写真を鑑賞してみると、手前から奥までしっかりと解像してくれるようで、ヌケの良い描写感が楽しめました。ひと昔のレンズでは、周辺画像が流れてしまったりするなど、画質面で気になる部分も多かったのですが、TAMRON 11-20mm F2.8については、特に不満が無く良い写真が撮れました!

詳しくは、下記に等倍画像を置いていますのでご覧ください。

カメラ設定は次のような感じで撮影してみました!

  • カメラ:α6600
  • シャッタースピード:1/10 (秒)
  • 絞り:F8.0
  • ISO:800
  • カメラ内補正(周辺光量・歪曲・倍率色収差等)はON
  • 手ブレ補正:ON。手持ち撮影
  • ※撮影後、Lightroomにてノイズ補正を加えています

日没直後の薄暗い時間帯に撮影していますが、手持ち撮影でも気軽に風景撮影を楽しむことができました。SONYのミラーレスカメラには、その他にもα6100やα6400等も人気ですが、そちらのレンズでも同じように精細な写真が楽しめます。

夜景や建築物や旅行写真にも便利なレンズ

その他に、夜景や建築物を撮影してみました!TAMRON 11-20mm F2.8を使って撮影してみると、目の前に広がる風景全体を1枚に収めることができました!

夜景や建築物にもぴったりです
夜景や建築物にもぴったりです ©

こちらは三脚を使って撮影してみました。等倍画像の写真データも用意していますのでご覧ください。

そして、TAMRON 11-20mm F2.8の更に良いところは光芒がキレイに現れるところです。夜景の中で明るい照明などを入れると、星が輝いているような写真が撮れます ☺️

上部に配置した照明が美しい光芒となる
上部に配置した照明が美しい光芒となる ©

動画撮影でも、夜の街並みを撮影すると美しい光芒が映り込みます。その様子は、TAMRON 17-70mm F2.8のレビュー動画でご紹介していますので、前半の映像作例をご覧ください。

その他にちょっとしたお出かけや旅行の時にも青空が映えるような光景を残すことができました!

晴天時の町並みも、空を含めてダイナミックに撮影できる
晴天時の町並みも、空を含めてダイナミックに撮影できる ©
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例1
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例1 ©
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例2
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例2 ©
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例3
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例3 ©
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例4
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例4 ©
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例5
街をぶらりと歩きながらスナップ撮影した撮影例5 ©

TAMRON 11-20mm F2.8で近寄った撮影例

今度はTAMRON 11-20mm F2.8を使って、被写体にどこまで近寄れるのか試してみました。冒頭でも触れた通り、近接性能については以下のような仕様となっています。

  • ワイド端 11mm画角の時

    → 最短撮影距離:0.15m、最大撮影倍率:1:4 (0.25倍)
    11mmでは、対象に最も近寄って大きく撮影する事ができる

  • テレ端 20mm画角の時

    → 最短撮影距離:0.24m、最大撮影倍率:1:7.6 (0.13倍)
    撮影倍率は11mm画角にわずかに劣るものの、テレ側によってボケ量が大きい写真が楽しめる

ズームする画角によって、近寄れる距離感が異なりますが、広角端の11mmで被写体に最も近寄れる特徴になっています。数字だけでは中々イメージが伝わりにくいと思いますので、こちらの写真をご覧ください。

まず、テレ端の20mmで最短撮影距離まで近寄った写真がこちらになります。

20mm側で撮影した際のファインダー像
20mm側で撮影した際のファインダー像 ©
被写体となる紫陽花との距離(20mm画角の選択時)
被写体となる紫陽花との距離(20mm画角の選択時) ©
20mm側を使って、最短まで近寄って撮影した例
20mm側を使って、最短まで近寄って撮影した例 ©

超広角ズームレンズと聞くと、ボケ量は少なめなのかな?と思っていましたが、テレ端の20mm側を使って撮影すると、標準画角に近いアングルで撮影することができます。更に、絞り開放値がF2.8ということもあり、背景を大きく暈すことができます。

続いて、ワイド端の11mm側で近寄った時の様子も見ていきましょう。

11mm側で撮影した際のファインダー像
11mm側で撮影した際のファインダー像 ©
被写体との距離(11mm画角の選択時)。最短距離で撮影しようとするとレンズフードが接触してしまう
被写体との距離(11mm画角の選択時)。最短距離で撮影しようとするとレンズフードが接触してしまう ©

更に近づけるようですが、レンズフードが花とぶつかってしまうので、一旦フードを外してみます。

被写体との距離(11mm画角の選択時)。レンズ前面とギリギリの距離に
被写体との距離(11mm画角の選択時)。レンズ前面とギリギリの距離に ©

実は、11mm側で最短撮影距離まで近づくと、被写体からレンズ前面までの距離(=ワーキングディスタンス)が殆ど無くなります。ワーキングディスタンスは1〜2cm程度でしょうか。今回は、この距離感で撮影してバランスの良い写真を撮るのは難しそうでしたので、少し離れて撮影してみました。

11mm側を使って、程よい距離感で撮影した例
11mm側を使って、程よい距離感で撮影した例 ©

TAMRON 11-20mm F2.8で最短撮影距離まで近寄って撮影してみた感想としては十分過ぎるほど近寄れるという印象でした。

接写できる機能は、例えば、カフェで料理を撮影するのにも便利ですし、オートフォーカスが機敏に動作するので、昆虫が羽ばたく瞬間の写真を撮影するのにも面白そうだと思いました!

TAMRON 11-20mm F2.8の逆光耐性はどうなの?

タムロン11-20mm F2.8で夕日を入れて撮影してみました。極端な例ですが、木漏れ日のように、暗いところから差し込む強い光では、少しだけ赤み掛かったゴーストが入ります。

20mm側を使って、夕日を斜め上に配置した構図で撮影した例
20mm側を使って、夕日を斜め上に配置した構図で撮影した例 ©

ただ、光の柔らかさを印象付けてくれるような描写なので、私自身は好きな雰囲気です。大半の逆光状態では、ゴーストやフレアが入り込んで困るような事は無さそうです。

TAMRON 11-20mm F2.8を使った動画作例

今度はTAMRON 11-20mm F2.8を使って動画を撮影してみました。超広角レンズを使うと、動きのある映像を簡単に撮ることができます。今回はお仕事の依頼撮影で、ジャズドラム演奏者のミュージックビデオを撮影するため、タムロンのレンズを使用してみました。

TAMRON 11-20mm F2.8とジンバルを使って動きのある映像を撮影してみた
TAMRON 11-20mm F2.8とジンバルを使って動きのある映像を撮影してみた ©

SONY α6600とTAMRON 11-20mm F2.8以外にも、3台のカメラを使った映像撮影となりました。固定アングルの映像カットがメインとなっていますが、迫力を出したいときにアクセントとしてTAMRON 11-20mm F2.8のカットを所々に加えています。動画の作例は次のYoutubeをご覧ください。

詳しいセッティングや、その他の使用機材については別の記事で解説しています。

TAMRON 11-20mm F2.8の外観と大きさについて

それでは、TAMRON 11-20mm F2.8の外観を写真で見ていきましょう。実際のサイズ感はどのような感じでしょうか?カメラとレンズを並べて見ても、レンズの大きさはバランスが良く、持ち運びも気軽にできそうです。

α6600とTAMRON 11-20mmを並べてみた
α6600とTAMRON 11-20mmを並べてみた ©

TAMRON 11-20mm F2.8では簡易防滴にも配慮されています。水滴の侵入を防ぐシーリングが内部に施されています。完全な防水・防滴機能ではありませんが、ちょっとした小雨や川などの外出先で、水滴が付着しても故障などからは守ってくれそうです。

レンズの後ろ側は、SONY純正レンズと同じように電子接点を含んだ形状になっています。

TAMRON 11-20mmレンズの後ろ側
TAMRON 11-20mmレンズの後ろ側 ©

タムロン11-20mm F2.8は、レンズの寸法がφ73mm x 86.2mmということもあり、とても小型となっています。更に、付属のレンズフードを装着しても威圧感がないので、ちょっとした撮影でも気兼ねなく持ち出せそうです。

α6600とTAMRON 11-20mmの装着例
α6600とTAMRON 11-20mmの装着例 ©
α6600とTAMRON 11-20mmの装着例(上面)
α6600とTAMRON 11-20mmの装着例(上面) ©
レンズフードを含めてもコンパクトに造られている
レンズフードを含めてもコンパクトに造られている ©
フードを外すと更にコンパクトに
フードを外すと更にコンパクトに ©

ズーム時の伸縮について(11mmから20mmまでの長さ)

TAMRON 11-20mm F2.8は、ズームさせる位置によってレンズの長さが変化します。20mmにズームさせると最も短くなり、11mmに移動させるとレンズが伸びて、最も長くなります。

20mmで最もコンパクトになる
20mmで最もコンパクトになる ©
11mmで最長となる
11mmで最長となる ©

とは言っても、最長となる11mmでも非常に小柄な大きさに収まっていると思います。

レンズフィルター口径は67mmに対応

冒頭でもご紹介した通り、TAMRON 11-20mm F2.8はレンズフィルターが装着できます。

超広角レンズというと、前玉がせり出していて、フィルターに非対応という製品も少なくないのですが、11-20mm F2.8では、別売りのレンズプロテクターを装着して、傷やホコリなどから守ることが簡単です。

レンズ前面
レンズ前面 ©

そして、ここからがTAMRONの面白いところですが、同社のレンズ口径は67mmに統一されて作られていることが多いので、フィルターを他のレンズに使い回すこともできるんです。

同じくTAMRONから出ている17-70mmにも67mmのフィルターが装着できる
同じくTAMRONから出ている17-70mmにも67mmのフィルターが装着できる ©

NDフィルターを何枚も揃えたくない…という方も多いと思いますが、TAMRONのレンズをいくつか所有していれば、機材も少なくて済むので、この点も大きなメリットですね!

動画撮影でNDフィルターやブラックミストが使えるのは有利

これも1つ前でご紹介した、レンズフィルターが装着できるメリットの1つになります。動画撮影では一定のシャッタースピードで撮影する事で、画面のパラツキを抑えたり、ブラックミストフィルターによる柔らかい表現で撮影したいというニーズも増えています。

ジンバルへの搭載例
ジンバルへの搭載例 ©
動画撮影で一定のシャッタースピードを維持させるために、レンズ前面にNDフィルターを装着してみた
動画撮影で一定のシャッタースピードを維持させるために、レンズ前面にNDフィルターを装着してみた ©

TAMRON 11-20mm F2.8では問題無く、それらのフィルターを使うことができるので、他のレンズを組み合わせた動画撮影でも、統一感を保ったまま、超広角のワイドな範囲から他の画角まで、均一な雰囲気で楽しむことができます。

今回はジンバルにカメラとレンズを搭載して、動画撮影を楽しんでみました。

一般的に動画撮影では、レンズの重量が軽い方が機材を軽量化しやすくなるメリットがあります。TAMRON 11-20mm F2.8に加えて、TAMRON 17-70mm F2.8を加えると、超広角レンズから中望遠まで合計820gでF2.8通しのシステムが完成してしまうのも魅力的です。

SONY α7IVで4K60Pを撮影できる超広角レンズにおすすめ

前半でもご紹介しまししたが、私の場合はフルサイズのSONY α7IVで4K60Pの動画を撮影するための超広角レンズとして使っている事が多いです。

α7IVで4K60Pの動画を撮影するために重宝する超広角レンズです
α7IVで4K60Pの動画を撮影するために重宝する超広角レンズです ©

α7IVでは4K30Pまでは35mmのフルサイズセンサーを活用できますが、4K60P 4:2:2 10bitという設定では、APS-C画角に相当するSuper35mmでしか撮影する事ができません。そこで、TAMRON 11-20mm F2.8のようなAPS-C対応の超広角レンズが動画撮影で役に立ちます。

詳しい動画作例と撮影風景は下記を御覧ください。

TAMRON 11-20mm F2.8に対応するレンズプロテクターやNDフィルター

TAMRON 11-20mm F2.8を購入したら、レンズプロテクターを用意されるのがおすすめです。プロテクターはレンズの全面を保護し、傷やホコリから守ってくれます。レンズフィルターのサイズは下記製品のように、67mmのフィルターサイズに対応しています。

TAMRON 11-20mm F2.8の仕様と特徴

TAMRON 11-20mm F2.8は、Sonyのミラーレス一眼レフにそのまま装着できる、APS-C対応の大口径標準レンズです。11mmの超広角域から20mmの標準域までズームさせる事が可能です。フルサイズ35mm換算で、16.5mmから30mm相当になります。

風景写真だけでなくポートレート撮影などにも柔軟に対応できる非常に便利なレンズです。

仕様 説明
製品名 TAMRON 11-20mm F2.8 Di III-A RXD (Model B060)
寸法 φ73 x 86.2mm
重量 335g
フィルター口径 67mm(対応するレンズフィルター)
最短撮影距離(11mm画角時) 0.15m ※最短
最短撮影距離(20mm画角時) 0.24m
最大撮影倍率(11mm画角時) 1:4 (0.25倍) ※最大
最大撮影倍率(20mm画角時) 1:7.6 (0.13倍)
絞り羽根 7枚 (2段まで円形絞りを維持)
最小絞り F16
レンズ構成 10群12枚
フード形状 花型フード(HA046)
レンズキャップ形状 67mm (CF67II)
発売日 2021年6月24日

メーカーHPの説明では、光学系について、次のように説明されています。

TAMRON(タムロン) 製品情報
タムロン 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060) 製品情報
2枚のGM(ガラスモールド非球面)レンズをバランスよく配置し、中心から周辺に及ぶ画面の全域において高い解像性能を維持。特殊硝材 XLD(eXtra Low Dispersion)レンズ1枚、LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズ2枚を採用することで、諸収差が良好に補正されたクリアな画質を実現。ゴーストやフレアの発生を今まで以上に極限まで抑え、逆光条件でも被写体のディテールを緻密に描き出すことができる、BBAR-G2(Broad-Band Anti-Reflection Generation 2) コーティングも採用。圧倒的なヌケとクリアな表現を実現。

SONY APS-C用の超広角レンズとしておすすめ!

ということで、今回はTAMRON 11-20mmについて各部の特徴をご紹介していきました。コンパクトながらF2.8通しとなっており、色んなシーンの撮影で楽しめそうなレンズに仕上がっている印象です。

α6600やα6400など、ソニーのミラーレスカメラをお持ちのユーザーにオススメの超広角レンズです。富士フィルムのXマウントにも対応していますので、軽量な超広角レンズを探している方には朗報じゃないでしょうか。

実際に写真を撮ってみると驚くのですが、昔のレンズに比べると広角レンズに起こりがちであった、周辺の流れなども感じません。撮影した画像の隅まで、違和感なく繊細な写真が撮れました。冒頭でも触れた通り、軽量ながら画質面でも妥協なく設計されていて、凄い時代になったなと感じます。

SONY純正レンズには「SONY E 10-18mm F4 OSS」があります。しかし、APS-C対応のEマウントレンズには、F2.8通しのレンズがラインナップされていませんでした。超広角レンズ、そしてF2.8というレンズの明るさや、近接性能、画質などを重視したい場合はTAMRON 11-20mm F2.8が良い選択肢になるのではないでしょうか。