スモークマシーン(フォグマシーン)の煙を使った動画撮影を行ってみました。スモークマシーンは5,000円前後と価格が安く、煙の量も多いので、幻想的な雰囲気を表現するのに最適!

Amazonで色々な商品が売っているのですが、400Wと比較的少ない消費電力で、本体に派手な演出用のLEDが付いていない製品を選んでみました。

実際に撮影してみた結果は次の動画の前半10秒を御覧ください。

ごく一般的な室内で撮影してみたのですが、物凄い煙の量でした!!撮影風景はTwitterをご覧ください。スモークが吹き出している様子は次のつぶやきでもご紹介しています。

最近はスモークマシーンを屋上や野外で、ポートレート撮影時の演出に使用したかったので、大型のバッテリーを組み合わせて使用しています。(屋外での使用時には撮影許可をお忘れなく!)

大型といっても、かなりコンパクトなサイズに収まっていると思います ☺️

目次

スモークマシーンの使い方と煙が噴出する様子

スモークマシーンは家庭用電源コンセントから電源供給して、本体内部のヒーターで液体を温めます。

スモークマシーン本体
スモークマシーン本体 ©
スモークマシーン本体の裏側
スモークマシーン本体の裏側 ©

使用時には後半で説明するスモーク用のリキッドを使用します。

スモークマシーン本体上部にリキッドを入れる
スモークマシーン本体上部にリキッドを入れる ©

液体を入れるタンクはプラスチック製で至ってシンプルな作りです。150mlくらいは入る容量でした。

リキッド用のタンクと、液体を吸い上げるノズル
リキッド用のタンクと、液体を吸い上げるノズル ©

気化した蒸気を、製品に付属されているリモコンが押されたタイミングで噴出させることができます。

付属されるリモコン
付属されるリモコン ©
スモークが放出されてる様子
スモークが放出されてる様子 ©

加熱には10分くらい待ちますが、本体スイッチのランプが消灯したタイミング(ヒーターの加熱を示すランプ)で、スモークの準備が出来たことが確認できるようになっています。

また、外で使用したり電源コンセントの無い場所で使用するには、持ち運べる電源バッテリーが必要です。今回は冒頭でもご紹介した400W出力に対応しているポータブル電源を使用してみました。

持ち運べるポータブル電源
持ち運べるポータブル電源 ©

スモークマシーンの撮影ではLED照明やストロボがおすすめ

フォグマシーンを使った写真撮影や動画撮影では、照明機材を活用すると、煙に光が乱反射するため、幻想的なカラーリングができます。

写真撮影では瞬間光で良いのでストロボを使います。動画撮影では定常光となるLEDライト(解説記事へ)が便利です。

ただ、ネットで販売されているスモークマシーンはカラフルなLEDが内蔵されている製品も多いので、1から自分でライティングしたい方は、LEDが内蔵されていない冒頭のような商品を選ぶと宜しいかと思います。

スモークマシーンでは専用液体が必要になる

スモークマシーンに使える液体もAmazonで売っています。緑色タイプと赤色タイプがありますが、こちらの違いは時間が経過すると煙が消えるか否かの違いです。

フォグマシーンで有名なメーカーの「アンタリ」が作っている商品のようです。ただ、物凄い量なので、そこまでの量が要らない方は、次の自作方法でも良いかもしれません。

スモークマシーン用の液体を自作するには

スモークマシーンに使える液体は、薬局で売っているグリセリンと水でも自作できます。私自身もこの方法で、冒頭でご紹介した撮影に挑戦してみました。ちなみに、グリセリンを使ったフォグリキッドは長時間煙が消えないタイプになります。

液体の混合方法は次のようにしてみました。

  • グリセリン 10cc

    あかぎれ等の肌の乾燥時に使われる無色透明・少しトロッとしている液体です。

  • 純水 10cc

    水100%と記載された製品。バッテリー補充液(精製水)でも大丈夫です。

グリセリンと純水を1:1で混ぜてグリセリン水溶液を作ります。試しに20ccのリキッドを作りましたが、5回程度のスモーク発射では、リキッドが全く減りません 😅 十分に余る量でした。そんなに大量の液体は作る必要が無いと思います。

スモークの原理としては、加熱後の水蒸気にグリセリンが混じって白く見えるようです。ドライアイスでも似た効果が出せると思いますが、ドライアイスの煙は二酸化炭素のため、空気よりも重く、帰化した煙が下に降りていきます。スモーク用のリキッドは、空気よりも軽いか、同程度のようで、天井に気化した煙が昇ったり降りたりします。

参考になるスモークマシーンのカメラ撮影例

今回、実際に撮影するにあたり参考にしたのがSYNCOというマイクメーカーの動画です。カラーのLEDライトを使って、煙に色鮮やかな演出を施したり、電動スライダーでスライドする映像が撮影されています。

精密機械にスモークを吹きかけるのは非推奨

スモークマシーンから出る煙は、水やその他の薬品が蒸発したものとなっているので、電子機器や精密機械に直接吹きかけることは避けた方が良いそうです。

実は冒頭の動画をFacebookでご覧になった方からご指摘を頂きました🙇🏻‍♂️今後は直接吹きかける事はしないよう気をつけたいと思います。

スモークマシーン使用後は酢酸(お酢)で洗浄する

スモークマシーンにはグリセリンのような液体を使用するため、そのまま放置していると、水を吸入したり放出する部分が目詰まりを起こすようです。使用後は

  • お酢 1.25
  • 純粋 10

の割合で混合した液体をスモークマシーンに入れます。説明では、お酢と純水が1:8の比率であればOKのようです。今回は試しにお酢を10cc、水を80cc用意して洗浄用の液体を作ってみました。予想はしていましたが、かなり余ります(笑)

これをスモークマシーンで加熱させて、数回放出させておきます。お酢と水の蒸発した気体は透明なので、スモークが出ているか確認がしにくいのですが、スモーク用のリキッドを吐き出し切ったと思ったら洗浄は完了です。

いかがでしょうか。コスプレ撮影やモデル、映画で霞がかった演出をしたい時に便利です。動画撮影時に雰囲気を出したい時の参考にしてみてください。