魚眼レンズは値段が高くて、種類があまり多くないんですよね…。ジャンルとしても独特なレンズの1つなので、気軽に試せないという方も多いのではないでしょうか!?
今回は1万円代で入手できるPERGEAR 7.5mm F2.8というレンズを使って、写真を楽しんできました。写真作例や外観を交えながらご紹介していきたいと思います!実際に使ってみた感触としては、この価格でフィッシュアイを作ってしまう事は凄いなという感想です😂
PERGEAR 7.5mm F2.8の撮影例 ©
PERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeは、ミラーレスカメラで使用できる魚眼レンズです。APS-C対応のSONYや富士フィルム、ニコンZマウント、キャノンのEOS Mシリーズ、そしてマイクロフォーサーズのオリンパスやパナソニック、BlackmagicDesignのBMPCC 4Kなどで撮影を楽しむことができます。
重量は320gと軽量で、マニュアルフォーカスに対応しています。広い範囲を映し出したり、ダイナミックな表現を捉えたい時におすすめです。
わずか1万円代で購入できる魚眼レンズです。メタルボディで重量は320g。対応カメラはPanasonic・Olympus・BMPCC 4KなどのM4/3や、Nikon Z、SONY α6000シリーズなどのAPS-C対応カメラで使用できます。また外観が銀色となるシルバーデザインも用意されています。
PERGEAR 7.5mm F2.8をカメラに装着した様子 ©
それでは詳しく見ていきましょう!
目次:PERGEAR 7.5mm F2.8魚眼レンズレビュー
PERGEAR 7.5mm F2.8の外観とレンズ装着イメージ
それではまず、レンズの外観から見ていきましょう。7.5mm F2.8は魚眼レンズとなっており、レンズ前面が球面で盛り上がっています。一般的な超広角レンズや魚眼レンズと同じように、レンズフードは一体型となっています。フード脱着はできませんし、フィルターの装着はできないレンズです。
PERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeの外観 ©
レンズボディは、全体的に金属の質感あふれる仕上がりになっていて、付属されるレンズフードもフルメタル製となっています。
PERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeの外観とレンズフード ©
見た目はコンパクトなのですが、手に取ってみると金属とガラスの塊といった感触です(笑)
レンズフードに装着した様子 ©
レンズの後ろ側を見ていくと、一般的な純正レンズに備わっている接点はなく、シンプルなデザイン。PERGEAR 7.5mm F2.8は、マニュアル・フォーカス操作に対応しているレンズなので、撮影情報が記録される機能(EXIF)には非対応となっています。
オールドレンズや電子接点非対応レンズを初めて使う際は、カメラ設定をご確認ください。
レンズ接点には未対応 ©
例えば、カメラ側の手ブレ補正を使いたい場合には、手動で焦点距離を設定することになります。
私の場合はフルサイズカメラのα7RIIIにレンズを装着して、手ブレ補正の焦点距離を8mm
に設定してみました。また、フルサイズ対応カメラで使用する際にはケラれてしまいますので、APS-C・Super35mm
に設定して、APS-Cモードで撮影してみました。APS-Cモードで撮影する方法については、次の記事が参考になります。
SONY α7RIIIにPERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeを装着してみた ©
実際にカメラへ装着してみると、随分とコンパクトなのが分かりますよね!オートフォーカスには未対応ですが、魚眼レンズでは、殆どのシーンでパンフォーカス(=風景全体でピントが合う状態)となってしまうので、AFに対応していなくてもそこまで問題にならないと思いました。
SONY α7RIIIとPERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeの外観 ©
また、PERGEAR 7.5mm F2.8には持ち運びに便利なポーチや、ブロワーも付属しています。価格が安いのに、ここまで用意されているのは嬉しい配慮ですね!!
なんと、キャリングポーチも付属している ©
更に、ブロワーがおまけとして付属。もうこれは…至れり尽くせりですね(笑) ©
PERGEAR 7.5mm F2.8の動画撮影例と逆光耐性
実際にPERGEAR 7.5mm F2.8 Fisheyeを使った時の動画撮影例は、以下の動画の前半で紹介しています。
上記の動画では、逆光時に発生するゴーストの様子も確認することができます。PERGEAR 7.5mm F2.8は比較的逆光に強いレンズなのですが、木の間から差し込むような強い光に対しては、光輪のようなゴーストが発生します。
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真作例と解像度
続いて、PERGEAR 7.5mm F2.8をSONY α7R3に装着して、実際に撮影した作例をご紹介したいと思います。このレンズは、前半でも触れた通り、APS-C対応のレンズです。もし、フルサイズ対応のカメラで撮影したい場合にはAPS-Cモードに設定してお楽しみください。
等倍画像
今回撮影した写真の等倍画像を用意しました。α7RIIIで手持ち撮影をした写真となりますが、解像度などの参考にしてください。
SONY α7RIIIで撮影した写真は5168x3448ピクセル
。約18万画素となりますが、等倍に拡大した写真を見てみると、十分に解像している事が分かります。この価格でこの解像度…恐るべきスペックだと思いました!
今回は、近くの川へ出掛けてみました!魚眼レンズの良いところは、迫力のある風景を1枚の写真へ凝縮できるところです。
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例1 ©
レンズの設定は絞りがF11
、焦点距離は0.8m
に固定して撮影してみました!
同じ地点から空に向かってカメラを振り上げると、木々はぐにゃっと湾曲。魚眼ならではの面白い表現が楽しめました!太陽に向けて撮影しても、抜けの良い写真が撮れました。
滝の飛沫を浴びているので、ゴーストっぽい光の点が写り込んでいますが、これは水滴です(笑)
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例2 ©
足元の岩場はそこそこ高さがあって、危険なのですが、ギリギリまで歩いて滝まで近づいて撮影してみました。広い範囲が写りますので、気を抜くと足元が写ってしまいます(笑)
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例3 ©
魚眼レンズでは、画面の中央に撮影したい物を配置すると、比較的まっすぐな写真撮影ができます。今回は滝の流れ始める箇所を中心に配置して、水平線を意識しながら撮影してみました。
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例4 ©
こういった形で、まっすぐ撮影したい時には中央へ。湾曲を楽しみたい時には画面中央から外して撮影するなどの使い分けをすると、魚眼レンズで様々な表情を楽しめますよ😄それにしても凄い迫力でした。
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例5(広い範囲が映り込み、また足が入ってしまいました。笑) ©
近くにトンボも飛んでいましたので、絞り開放のF2.8で接近して撮影。画面中央ならばそれなりに解像度もあり、小さい生き物もキレイに捉えることができました!
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例6 ©
Twitterの方では、迫力満点の昆虫作例を魅せて頂きました!!α6000で撮影された写真とのことですが、ほんと凄いですよね!!
PERGEAR 7.5mmでは手前の風景ほど大きく、奥の風景ほど小さく映り込みますので、迫力のある風景も楽しめます。
PERGEAR 7.5mm F2.8の写真撮影例7 ©
小型ジンバルの動画撮影にもオススメのレンズ
PERGEAR 7.5mm F2.8の良いところは、動画撮影でも高画質な映像を楽しめる点です。レンズボディが軽量なので、軽量小型のジンバル(スタビライザー)に載せたいときにもオススメレンズだと思いました!
PERGEAR 7.5mm F2.8をMOZA Mini-Pに搭載してみた様子 ©
実際にPERGEAR 7.5mmを使って撮影した動画がこちらです。
PERGEAR 7.5mmと一緒に使ったMOZA Mini-Pについては、別の記事で解説をしていますので、そちらも是非ご覧ください。
PERGEAR 7.5mm F2.8の仕様
仕様 | 内容 |
レンズタイプ | 単焦点・マニュアルフォーカスレンズ |
フィルター | 非対応 |
焦点距離 | 7.5mm |
絞り | F2.8からF22 (クリック感なし) |
レンズ | 8群9枚 |
最短撮影距離 | 0.12m |
EXIF情報の記録 | 非対応 |
手ブレ補正 | なし(カメラ側の手ブレ補正を使用) |
重量 | 320g |
対応しているカメラとマウント
対応カメラは次の通りです。
- SONY Eマウント (α6000シリーズなど)
- Nikon Zマウント (Nikon Z50など)
- FUJIFILM Xマウント
- Canon EF-Mマウント
- マイクロ・フォーサーズマウント(m4/3)
- BMPCC 4K (Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K)
安い価格の魚眼レンズを探してる方にはオススメです
PERGEAR 7.5mm F2.8をMOZA Mini-Pに搭載してみた様子(拡大) ©
実際に撮影してみると、1万4千円程度で入手できるレンズとしては驚きの性能でした。サードパーティレンズとして幅広いカメラメーカーに対応しており、価格がかなり安いので、初心者の方や、手軽にフィッシュアイレンズを入手したい方には良い選択肢となりそうです。
(ご提供:PERGEARさん)