ストロボの端子を装着できるコールドシューアクセサリーを見つけたのでレビューします。
偶然ですが、外部液晶モニターをカメラや三脚に固定しようと購入した小型ボール雲台に、コールドシューが付属されています。なんとコールドシューにストロボが挿せるんです。
製品の高さが約56mm、重量が約89.0gと小型軽量に作られており、360度のパノラマベースと回転ロックがボール雲台のロックと別れているため、操作性に優れています。また付属されるアクセサリーはストロボなどのホットシュー形状にも対応している珍しい商品です。
ストロボも固定できるボール雲台 ©
付属されるカメラ用のプレートをひっくり返すと、コールドシュー(ストロボ装着用の溝)になっています。見た目によらず、ボールの固定力もそれなりにあるので、500g程度の重量であれば十分に固定できますので、活用範囲が多くてオススメです。
特にSONY用のストロボは、端子の作りが弱くて脆いので、理想はS型ブラケットなどでストロボ本体を固定するのがベターなのですが、場所を取りたくない時や総重量が気になる時には、かなり役立つアイテムだと思います。
Godox製品を固定してBowensマウントのソフトボックスやアンブレラを装着できる製品です。角度調整や角度保持力が高く、小型から大型照明まで幅広く対応できます。AD200やAD200PRO、V1シリーズとAD300PRO AD400PROフラッシュストロボも対応可能になります。また、TT350シリーズのストロボを2台、V860II、V850II、TT685、TT600ストロボなどに着装可能です。
今回は小型ボール雲台についてもう少し細かく見ていきます。
目次:ストロボを三脚やリグへ固定できるボール雲台を発見したのでレビュー
小型のボール自由雲台として固定力もある
冒頭では少しマニアックな用途として便利という話を挙げていきましたが、ボール雲台としての性能もそれなりにしっかりしているので、三脚に軽量なカメラを搭載して固定するのにも便利です。
重量は89g
で高さは56mm
となっているので、かなり小さい事が分かります。
ボール雲台の様子 ©
搭載重量が1kg近くになると少し不安が残りますが、ミラーレスカメラや照明機材、マイクなどの軽量な機材を載せて、好きな向きに固定したい時には便利です。
また、この後でも触れていきますが、付属のプレートが非常に便利なので、ストロボやマイクの装着など様々な用途が可能です。
外部液晶モニター固定用のアクセサリーとしても便利
小型のボール雲台は水平方向の回転と、ボールの回転を締め付けるノブが1つに兼ねられている製品が殆どです。ノブを緩めると、水平方向にも回るし、ボールも動いてしまうという動作が多いと思います 😅
それに対して、こちらのボール雲台は水平のパン操作とボール操作用のノブがそれぞれ独立して用意されています。ノブの様子は1つ前の項目で写真を掲載していますので、そちらを御覧ください。
外部液晶モニター(カメラモニター)を固定するアクセサリーとして、SmallRigのチルトアームなどが有名なのですが、正直なところ、このボール雲台の方が便利だと思います。
残念ながらボール雲台の操作感はスカスカなのですが、水平方向のパン操作はグリスの重みを感じる良い質感になっています。私の場合は、次のYoutube動画のように、外部液晶モニターの固定にも使っています。
特に、モニターを水平方向にだけ回転させたい!というシーンは結構あるので重宝しそうです。上記の動画ではFeelWorld LUT5という液晶モニターにNP-F970バッテリー、Hollyland Mars400sという、重ための機材を搭載していますが、まずまず固定することができました。
まずまず…というのは、思いっきり揺らすと、緩んでしまいます 😅 ただ、通常の揺れや三脚に固定しての使用ならギリギリ耐えられる耐荷重でした。
モニターやカメラと見比べると分かる通り、非常に小型なので、他のスペースの邪魔にならないというのも良い点です。
コールドシューのプレートはストロボ装着にも対応
前半でも長所としてご紹介しているのですが、付属のプレートがよく出来ています。表面はカメラ等を固定できる一般的なプレートなのですが、裏面がコールドシューになっています。
付属されるプレートはひっくり返すとコールドシューになる ©
今までSmallRigなどでコールドシューアダプターを色々使ってみましたが、ストロボが挿せるコールドアクセサリーは見つかりませんでした。
特に、クリップオンストロボは、付属されるホットシューアダプターが破損すると、代替となるアダプターの確保に苦労します 😅 今まで、汎用的なホットシューアダプターを購入して、接続部分のプラスチックをヤスリで削ったりして使っていました。
NikonやSONYのストロボに対応できるコールドシュー
では実際に装着してみた様子を見ていきましょう。クリップオンストロボはNikon一眼用のものと、SONYミラーレスカメラ用ストロボを持っていますので、そちらの2つに装着できるのか試してみたいと思います。
付属されるプレート(コールドシュー) ©
まずは、SONYミラーレスカメラ用のストロボにコールドシューを装着してみました!
SONYミラーレスカメラ用のストロボにコールドシューを装着してみた ©
問題なく装着できます。続いて、Nikon一眼レフ用のストロボを装着してみます。
Nikon一眼カメラ用のストロボにコールドシューを装着してみた ©
Nikon一眼レフ用のストロボ端子は金属製なので、強度はSONY用に比べると高そうですが、万が一ホットシューアダプターが壊れた時には使えそうです。色々なマウントでも装着できそうですね。
取り外してみると、少し接点との接触痕が見られます。
取り外してみると、端子との接触痕もあります ©
他のコールドシュー製品の口コミで、接点が短絡してしまい、暴発(勝手にストロボ点灯)するケースもあるようです。今の所は大丈夫そうなのですが、その辺りの誤動作が起こるかどうかは今後引き続き検証してみたいと思います。
ただ、商品画像で謳ってるように、もともとストロボ固定目的を想定して作られているようなので、恐らく大丈夫だと思います。
カメラケージや雌ネジを持つアクセサリーへ固定できる
ボール雲台よりも付属アクセサリーの良いところを挙げていますが、まだまだ良いところがあります。それは中央に1/4インチネジ穴が用意されており、装着後もストロボ等の接点と干渉しない深さにネジ穴が作られている点です。
中央に1/4インチネジ穴が用意されている ©
ちなみにネジは別売りの製品なのですが、液晶モニターやチーズプレートを購入すると付属している短めのネジを使ってみました。
ネジを装着した様子 ©
このボール雲台以外にも、雌ネジ穴を持つ場所でしたら固定する事ができるコールドシューアダプターとなります。また接触面となるプレートの表面は、赤いゴムの輪っかが貼られていますので、回転やズレ落ちにも強いです。