COLBOR CL60Rを使った感想や機能についてブログでレビューします。CL60Rは重量わずか600g、サイズは14x8x9cmと非常にコンパクトでありながら、65W相当のバイカラー発光やRGBカラー発光に対応したLEDビデオライトになります。特徴的なのが、Bowensマウントに対応し、既存のソフトボックスやスヌートなどが装着できます。また別の記事でも解説しますが、工夫次第でアンブレラも装着可能です。
CL60R RGBビデオライトは、重量わずか600g、サイズは14x8x9cmとカメラレンズと同じくらいコンパクトです。COLBOR CL60Rは2700Kから6500Kの色温度調整に対応、更にカラーモードを搭載しています。
LEDライトの詳しい使用感はYoutubeでも解説していますのでご覧ください。

試しに灯体本体をミラーレスカメラや小三元レンズと並べて見ましたが、レンズに近いサイズで非常にコンパクトなのが分かります。

照明の機能としてはバイカラーと言って、色温度を2700Kから6500Kまで柔軟に調整可能です。

COLBOR CL60シリーズはCL60Mと、CL60、CL60Rに分かれます。見た目がそっくりですが、それぞれ以下のような機能の違いがあります。
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→ 色温度固定の照明 5600K
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→ バイカラー対応の照明(色温度2700Kから6500Kまで調節に対応)
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→ バイカラー・RGBカラー対応の照明(色温度2700Kから6500Kまでや、RGBカラーの調節に対応)
CL60Rではバイカラー発光に加えて、カラー発光させることもできます。色相や彩度を自由に調節できます。

60Wクラスの小型照明機材はGodox ML60biなどの類似する製品がありますがRGBカラー対応でBowensマウント対応の小型LED製品は数が限られます。私の知る限りだと、似た機能を持つビデオライトはSOKANI X60とNeewer MS60Cくらいでしょうか。COLBOR CL60RはBowensマウントに対応したRGB照明としては貴重な製品なので、商品撮影やYoutube、TiktokやInstagramの動画撮影で小回りが効くカラーLEDビデオライトとしておすすめです。
それではCOLBOR CL60Rを使ってみた感想や外観、機能を順番に見ていきましょう。
目次:COLBOR CL60RカラーLEDライトのレビュー
COLBOR CL60Rの内容物とアクセサリー
COLBOR CL60Rを購入すると以下のようなアクセサリーが入っていました!


左上から順番に見ていくと次のような構成になってます。
- 収納バッグ
- 電源アダプター(コンセント2極ピン → USB Type-C)
- リフレクター(Bowensマウント)
- CL60R 灯体本体
- 専用スタンドアダプター
- Bowensマウントアダプター
収納バッグは照明や電源コードなどを全て収納できて、なかなか良く出来ている部分です。内側にはメッシュポケットにショルダーストラップも入っています。


CL60Rを始めCL60シリーズは電源入力端子も独特な仕様となっていてUSB Type-C端子による電源入力になっています。

付属スタンドアダプター
照明本体は別売りとなるライトスタンドやカメラ用三脚に接続して使用する事ができます。接続するには、付属されるスタンドアダプターを本体に装着することで利用できるようになります。

スタンドアダプターはCOLBOR CL60Rの底部と上部にある溝へ差し込んで使います。溝に嵌めたら、スタンドアダプターのネジを締めていくことによって、しっかり固定できます。

COLBOR CL60Rの本体もスタンドアダプターもアルミニウム素材で出来ているようで、非常にしっかりとした質感です。
CL60本体は複数の製品を結合させて使うこともできるため、上記のように形状が独特となっています。そのため、Bowensマウントのアダプターやスタンドアダプターは専用形状で作られています。
付属Bowensマウントの使い方
付属されるBowens(ボーエンズ)マウントのアダプターは、Amazonなどでもよく売られているソフトボックスやスヌート製品と互換性がありますので、簡単に装着でき、シーンに応じて光の広がり方を変えることができます。


付属リフレクターの使い方
COLBOR CL60Rを購入すると同じく付属するリフレクターもBowensマウントに対応するアクセサリーです。Bowensマウントのアダプターを装着後、その上からリフレクターを装着できます。

また付属のリフレクターはメガホンのような形状をしていますが、光を狭い範囲へ集中させる役割があります。通常は以下のような光の広がり方をしますが…

リフレクターを使うとスポットライトのような使い方ができます。

NP-Fやモバイルバッテリーを電源として使う方法
COLBOR CL60Rの長所として挙げられるのが対応する入力電源の種類が豊富であることです。モバイルバッテリーやVバッテリーに対応しているのは便利で良いですね!本体のUSB-C端子に繋げば、以下のようなバッテリーから使用できます。
モバイルバッテリーは100W PD
に対応しているものであれば、直接USBケーブルで繋いで使用できるようです。残念ながら20Wや65W PDのモバイルバッテリーでは十分に機能しないようなので、100Wの高出力のモバイルバッテリーが必須になるようです。
VマウントバッテリーやNP-Fバッテリーを使いたい方は、以下のD-TapからUSB Type-Cへ変換できる専用ケーブルが必要になります。
COLBOR VM2は、COLBOR CL60シリーズ(CL60/CL60M/CL60R/CL100X)を含むビデオライトのために設計されたアクセサリーです。Vマウントアダプターとケーブルで、ビデオライトとVマウントバッテリーを直接接続できます。D-tap to type-cケーブルを含み、CL60 COBビデオライトに安定した電源を供給し、撮影プロセスを安全かつ安定させるために特別に設計されています。
既に大容量のVマウントや、モバイルバッテリーをお持ちの場合はそのまま使えるのが便利なのですが、私の場合はNP-Fバッテリーを挿して使ってます。NP-F970やNP-F980バッテリーを使えば、1時間くらいは連続で使えます。NP-Fバッテリーを使うには、前述のCOLBOR-VM2(Vバッテリーマウント)に加えて、更に以下のようなバッテリーボックスが必要となります。
Sokani X60用 NP-Fバッテリー外部電源ボックスは、背部がVマウント形状となっています。

上記の写真のように、COLBOR-VM2(Vバッテリーマウント)と、それに付属されるD-Tap→USB-C変換ケーブル、それからバッテリー電源ボックスを組み合わせて使ってみました。SOKANI X60用バッテリー外部電源ボックスは様々な出力端子に対応しているので、CL60以外の他の機器にも電源として利用できて便利です。

それでは順番にバッテリーを装着して使用するまでの流れを見ていきましょう。まずは、COLBOR VM2バッテリーマウントをCL60本体に装着していきます。

続いて、SOKANI X60用NP-Fバッテリー外部電源ボックスをVM2バッテリーマウントの溝へ装着していきます。

最後は、VM2バッテリーマウントに付属されているD-Tap→USB-C変換ケーブルを差し込むだけです。

NP-Fバッテリー2個とCOLBOR CL60の組み合わせにすると、重量は1.78kgになりました。2kgを切っているので、屋外の撮影でもギリギリ持ち運べるかなという重量だと思います。

普段からよく使っている45W出力のNeewer 660 RGB LEDライトでも似たような重量となるので、60W前後の照明となるCOLBOR CL60Rは比較的、重量が軽い機材でパワーもある照明だと言えそうです。

COLBOR CL60RにNP-F980バッテリーを装着して、実際に点灯させてみた様子は次のような雰囲気!もちろん光量も100%で発光できます。



1時間くらいは連続使用でき、徐々に電圧が下がって明るさが低下していきますが、その後も点灯はしていました。
COLBOR CL60RのRGBカラーと色温度設定について
続いて、COLBOR CL60Rの発光モードについて見ていきます。CL60Rでは大まかに次の3つの機能を持っています。
バイカラーモード
別名CCTモードや色温度調整モードと呼ばれています。色温度を2700K〜6500Kまで変更できます。もちろん照明の明るさも調光可能です。
バイカラー対応により、色温度を2700Kから6500Kまで変更可能 ©カラーモード
別名RGBモードやHSIモードと呼ばれています。色相や彩度、明るさを自由に変更できます。
RGBカラー対応により、色相や彩度を自由に調節可能 ©エフェクトモード
予め用意された発光パターンを呼び出し自動的にアニメーションのような効果を表現します。
それでは各機能を順番に見ていきます。
バイカラーモード(色温度を2700Kから6500Kに調整できる)
COLBOR CL60R本体のボタンの「MODE」を押すとバイカラーモードを呼び出すことができます。1つ目の設定項目に「CCT」と表示されます。

バイカラーモードでは、次の設定項目が用意されています。
- CCT (色温度)
- DIM (明るさ)
- G/M (グリーンとマゼンダ色被り調整)
まず、CCTでは色温度の設定を示しており、この値が低い2700Kに近づくほどオレンジ掛かった電球色に近づきます。


これに対して、6500Kに近づくほど青白い光となり、昼白色や昼光色になります。


2700Kから6500Kまで50K
ずつ微調整できますので、細かな色合い変更ができます。更に、本体の右下のダイヤルを長押しスライドすると100K
ずつ色温度の値を調整できます。

もちろん、照明の明るさも「DIM」という項目で設定変更できます。

照明の明るさは、右側のダイヤルをスライドすると1%
ごとに微調整できます。

また、ボタンを押すごとに大まかな値で切り替えることもできます。

グリーンとマゼンダ色被り調整
COLBOR CL60Rの良いところは、ライトの色合いをグリーンからマゼンダの色偏差軸で微調整できる点が優れています。この機能は前述のバイカラーモードで利用できる機能です。

他の照明機材や環境光によっては、光が緑(グリーン)か紫(マゼンダ)に偏っている事もあります。そんな時に、光の発光色をグリーン寄りに調整したり…

マゼンタ側に調整することもできます。

グリーン側とマゼンダ側に最大で+10
の調整ができますが、設定値による色の変化は次の通りです。


微妙に色合いが変化しているのが分かるかと思います。カラーLEDライトはCOLBOR CL60R以外にも、Godox SZ150RやFalconeyes RX818を持っていますが、そちらでも似たような調整機能が搭載されているので、機能としては凄く似ているなと思いました。
カラーモード(色相や彩度を調整できる)
再びCOLBOR CL60R本体の「MODE」ボタンを押すと、カラーモードに切り替わります。

カラーモードでは以下の調整項目が用意されています。
- HUE (色相)
- SAT (彩度)
- INT (明るさ)
まず「HUE」ですが、こちらもやはり本体右下のボタンを上下にスライドしていくと、色相を変更できるようになっています。

色相とは色相環と呼ばれている通り、0°
から360°
まで色合いを変更できます。本体ディスプレイの下端にある矢印では、本体に貼られているカラーラベルと対応する現在の色相位置を示してくれます。

スライドを1回操作したり、長くスライドさせることにより、値の変更スピードを調整できます。

また、スライドボタンを1回押すと、色相を60°
ごとに大きく変更する事もできます。












また同様にして「SAT」の項目で照明の彩度を調整することができます。



値を下げていくと、徐々に鮮やかさが無くなり、照明の色合いが無彩色へ近づきます。

COLBOR CL60Rのカラーモードでは、この他に明るさも「INT」の設定項目で調整できます。
エフェクトモード(自動発光モード)
COLBOR CL60Rの本体ボタン「EFF」を押すと、自動で発光するモードに切り替わります。

本体に記録されている点滅やカラーの移り変わりなどのアニメーション・パターンを選択して、自由に切り替えることができます。これはカラーLEDライトを使ったことがある方ならお馴染みの機能ですね!
左隣りの「RATE」ボタンでは、選択中の発光パターンの中でも更に詳細パターンを変更する事ができます。

自分の用途に合った発光アニメーションを探すのは大変ですが、映像撮影や写真撮影中のスローシャッターで活用すると面白い効果が出せそうです!
COLBOR CL60Rの詳細設定
この他、本体の左側にあるボタン「SET」で詳細の設定を行うこともできます。主に冷却ファンの静音モードを使ったり、スマホアプリから遠隔操作する際のBluetoothの設定、複数の照明を連結して使う際のマスター&スレーブ設定などが行えるようになっています。

通常は殆ど触る機会がないと思いますが、こだわった使い方をしたい時に便利ですね!
COLBOR CL60Rのデメリット
色々便利なCOLBOR CL60Rですが、デメリットがあります。それがアンブレラを装着できないという点です。その問題については、別売りのクランプとアンブレラホルダーを利用すると装着することができますので、次の記事をご覧ください!
いかがでしょうか。LEDライトは単色やバイカラーも含めて様々なタイプがあります。詳しくはおすすめのLEDライト製品の一覧是非色々ご検討ください!