PCやiPhoneなどで、自分の声をナレーションやテロップとして録音したい場面が増えてきました。今回は、音声を綺麗に録音するための方法やおすすめのマイクをご紹介していきます。

当記事では、安くて手軽に始められる録音方法から、別売りのマイクを使って本格的に録音する方法まで順番に解説を行っていきます。予算やどこまでのクオリティを求めるのかに応じて、読み進めてください。

まず、私自身の録音結果からご紹介したいと思います。最近は、次の動画のようにYoutubeで商品レビューを行うためにマイクを使っています。

マイクには様々なタイプがあります。調べていくうちに深みにハマってしまいました😅マイク沼には是非ともご注意ください(笑)

用途や目的によっては、ここまで揃える必要はありませんので、どうかご安心ください(笑)詳しくは順番にご説明します。また、一般的なノートPCやMacbook AirやMacbook Proには内蔵マイクやマイク端子が備わっているモデルが多いです。

つまり、マイクが内蔵されているPCでは、そのままでも音声を録音することができます。

MacBook Pro 2019年モデルのマイク位置
MacBook Pro 2019年モデルのマイク位置 ©

だたし「サー」というノイズ音(ホワイトノイズ)や、PCの機械音の混入、音の厚みまでしっかり録音しようとすると案外難しいものです。私も実際にノイズが気になり、色々なマイクを触れる切欠となりました。

まず先に結論ですが、PCの音声録音やチャットでは、以下のピンマイクが価格と音質のバランスが良くてオススメです。少しだけマイクにお金を掛けても大丈夫な方には、次のマイクを強く推奨します。

この記事をご覧になった方からも良いご感想を頂きました!ありがとうございます。

MacBookProにRode Smart Lav+を装着した様子
MacBookProにRode Smart Lav+を装着した様子 ©

また、録音する環境に応じて、次の3つの優先順位で各製品を揃えると、音声を集音する環境が快適になります。

  1. Rode SmartLab+ (マイク)

    冒頭で紹介したオススメマイク。価格と性能のバランスが良く、イヤホン端子を備えている旧型のiPhoneやPC、Androidに直接挿して録音する事もできます。スマホやMacbookで音声を撮りたい方はこちらのマイクを揃えるだけでOKです。新しいiPhone7やX/XS/XR/11などの、イヤホン端子が無いモデルでは小型のICレコーダーがオススメです。

  2. TRRS-TRS変換アダプター4極→マイク・イヤホン分配ケーブル

    2つのケーブルを購入すると、マイクに加えて、イヤホンも同時使用できるようになります。通常は、マイクを端子に挿入すると、その端子は塞がってしまいます。ところが、この分配ケーブルによってイヤホン端子とヘッドフォン端子を別々に用意できるようになります。

    MacBookProでピンマイクとイヤホンを同時に使える
    MacBookProでピンマイクとイヤホンを同時に使える ©

    マイク・イヤホン分配ケーブルは以下の3番目で紹介するUSBサウンドカードでも代用できます。

  3. USBサウンドカード

    マイク端子の無いPCでもマイクを使えるようになるUSB機器です。マイク端子が備わっている端末では購入しなくてもOKです。

まずはオススメの構成を1つご紹介しました。当記事では、初心者から本格的な録音をする方法まで順番にご紹介していきます。

冒頭では、MacBookで使用する方法を例に挙げて解説しますが、Windowsでも同じように参考になるかと思いますので、LINEやSkype、Zoom、オンラインサロンやチャット、Youtube配信、ニコニコ生放送などを始めたい方の参考になれば幸いです。

目次

マイク付きイヤホンをPCに接続して録音する

まず初めに、最も安くて簡単に済む方法からご紹介します。

MacBookやWindowsのPCには3.5mm 4極ピンプラグ(別名:TRRSと呼ばれる)というヘッドフォン端子が備わっているモデルが多くあり、そういったモデルではイヤホンマイクの内蔵マイクを使う事ができます。

イヤホンはiPhoneやAndroidなどでも使えるもので十分です。また、ヘッドフォン端子が備わっていないパソコンでは、このあとで紹介するUSBサウンドカードを利用するのがおすすめです。

マイク端子が無いPCでマイクを接続する方法

最新のMacBookやWindowsのノートPCでは、マイク端子が備わっていないモデルもあり、マイクが挿入できないPCが増えています。そんな時は、以下で解説されている方法がおすすめです。

本格的なピンマイクで録音しよう(iPhoneに直接挿せるマイク)

こちらは冒頭でも紹介したマイクです。前述のイヤホンマイクでもそれなりに音声を録音する事ができるのですが、ホワイトノイズが乗ってしまったり、録音性能が少し物足りない印象に感じるかもしれません。私は少し上のランクのマイクが欲しくなって、以下の製品を後から購入しました。

実際に使ってみると、Rode SmartLab+は口元の音声をしっかり録音してくれる優れものでした。付属されているウインドスクリーン(風防)のお陰で、クリアに音声を録音できて非常に満足度が高かったです。

Rode SmartLab+は3.5mmの4極ピンプラグ(TRRS端子)と呼ばれる端子になっています。こちらはイヤホンマイクを挿せるスマートフォン、例えば旧モデルのiPhone(iPhone6以前のモデル)や、現行のMacBookやAndroidで使うことができる端子の規格です。

イヤホン端子が無いiPhoneでイヤホンマイクを接続するには

最近のiPhone(iPhone 11/X/XS/XR/7 Plusなど)では、イヤホン端子が廃止されています。マイク入力端子を行えるLightning変換ケーブルも無いため、以下のICレコーダーから音声入力するのがオススメです。

ICレコーダー本体のマイクでもかなり綺麗な音声を録音できます。

イヤホンとマイクを別々に挿入できる分配端子

イヤホンマイクが使用できる端子は4極端子と呼ばれる規格を持つものに対応しています。そして4極端子は、以下のような変換ケーブルを用意すると、イヤホンとマイクを別々に使用することができます。

そして、冒頭でも紹介したRode SmartLav+をこの変換ケーブルへ挿入するには、更に以下の変換アダプターが必要になります。

PCでイヤホンとマイクを別々に挿入できるUSB端子

MacなどのPCにRodeSmartLab+を挿入し、イヤホンでも音声を確認したい時には、冒頭でもご紹介したUSBサウンドカードがおすすめです。

続いて、より本格的な録音環境についてご紹介していきます。

ICレコーダとラベリアマイクで複数人の声を同時に録音

現在、私が愛用している音声の録音環境は、こちらの2つを使った組み合わせです。屋内でYoutubeの音声を録るときはこのICレコーダーを使っています。

ZOOM H6とピンマイクの組み合わせ使用例
ZOOM H6とピンマイクの組み合わせ使用例 ©

大きな特徴は、USBオーディオインターフェースを備えている所です。PCに接続するとマイクの音声を認識させることができます。3.5mmジャックのケーブルで音声を収録するよりもノイズが少なく、クリアな音声を集音できます。

また、屋外の撮影で音声だけでなく、演奏やインタビュー、映画で演者さんの声を録音したり、利用範囲が広いのが特徴です。室内で自身の音声を録音するだけでしたら、冒頭で紹介したピンマイクでも十分ですし、音質の違いもありません。

ですが、複数人の声を同時に録音したい方や、屋外でも音声を集音したいときには、ZOOM H6のようなICレコーダーがオススメです。録音例はこちらの動画をご覧ください。

この動画ではZOOM H6の付属マイクと、別売りのガンマイクの組み合わせてライブ演奏を撮影してみました。

Zoom H6は4つのマイクを接続できます。更に付属されている交換式のマイクを含めると1〜2つの音声も追加で録音できます。電源供給ができない屋外やカメラに装着して音声収録をしたいときに最適です。

また、入力端子はXLRタイプコネクター(キャノン)を採用しており、3.5mmミニジャックに比べてノイズの少ない音声を収録できるのが特徴です。実際に音声を収録した結果は冒頭の動画をご覧ください。

エアコンやPCファンの音を拾っていますが、個人的には満足できる録音性能だと思いました。もちろん、ピンマイクだけでなくショットガンマイクやアンビエンスマイクなども接続できます。Youtubeのコンテンツ、映画の音声収録やインタビュー対談動画などの撮影でも非常に便利です。

また、ZOOM H6はPCにUSB接続すると、ZOOM H6に接続されたマイクの音源をミックスして、そのままPCへ音声入力させる事ができます。リアルタイム配信にも便利なので、様々な録音シーンに対応したい方には大変オススメです。

ZOOM H6で使えるマイクやアクセサリーについては別の記事で解説していますので、そちらもご覧ください。

遠くの音をガンマイクで録音する

屋外だけでなく、離れた位置にいる人物の声を録音したい時はガンマイクがおすすめです。

こちらはマイクを向けた方向にいる人物の声を中心に音声を集音できる指向性マイクです。マイクを向けた方向から離れた方角にいる音は拾いにくい特徴を持っているので、ピンポイント録音したい時におすすめです。

私の場合は、外で遊んでいる子供の声を撮影する時に使っています。また、Rode VideoMic Pro+には上記のようなウインドシールドも用意されています。屋外でマイクを使用する際には用意しておくと良さそうです。

PCと離れた場所で音声を録音するにはワイヤレスマイク

講義スタイルのYoutube配信や、ライブ配信では、PCや録音端末と離れた場所から音声を録音したいというケースがあります。そんな時は、ワイヤレスマイクがおすすめです。

ワイヤレスマイクはケーブルを使わず、離れた位置から音声を収録できる
ワイヤレスマイクはケーブルを使わず、離れた位置から音声を収録できる ©

詳しい使い方は以下の解説記事が参考になります。

プラグインパワーとファンタム電源って何?

マイク選びをする際にプラグインパワーやファントム電源という言葉をよく目にします。これらについても併せて解説したいと思います。マイクの電源タイプは主に

  • プラグインパワーで使用できるマイク
  • ファンタム電源で使用できるマイク
  • 内部バッテリーにより電源が不要なマイク

の3種類に分かれます。

プラグインパワー対応マイクとは?

マイクを使用する際には殆どの機材で電源が必要となります。プラグインパワーとは、3.5mmミニジャックのマイクを利用する際に、1.5V~10V程度の小さな電源供給が必要となる電源駆動タイプの事です。電力の規格については決まりが無く、マイクに必要な電力は機器によって異なるようです。iPhoneなどの3.5mmミニジャックでは、プラグインパワー供給機器でマイクを使うことができます。

逆に、プラグインパワー駆動に対応していない機器へマイクを接続するとマイクで音を拾ってくれない現象が起こる事もあります。接続する機器が電源を供給する仕様なのか確認してみましょう。

ファンタム電源対応マイクとは?

XLR端子(キャノン)と呼ばれる端子を採用しているマイクは12V、18V、24V、48Vの電圧(ファンタム電源)を必要とするタイプです。これらをファンタム電源と呼んでいます。多くのマイクは48Vの電圧が必要なマイクです。こちらは、前述したZOOM H6のようにICレコーダーやミキサーから電源供給して使用する事になります。

ファンタム電源でプラグインパワー対応マイクを使うのは危険

ファンタム電源を供給するICレコーダー等に、プラグインパワーで駆動するマイクを接続しないよう気をつけましょう。マイク故障の原因となるだけでなく、必要以上の電圧が掛かることになり大変危険です。

各マイクと電源供給タイプ

今回記事の中で挙げたマイクは、次のような電源で駆動するマイクです。

また、プラグインパワー駆動が不要なモードと、ファンタム電源供給の切り替えができるマイクも存在します。

ノイズを防ぐ防音・吸音方法(防音室とリフレクションフィルター)

高品質のマイクを使用しても、外部の音を拾ってしまうことによりノイズとなる事があります。そういったケースでは、以下のような小さな防音室を導入するのもおすすめです。

また効果は限定されてしまいますが、部分的な防音フィルターを使うのも良さそうです。