ドラマーである三祢沢信(みねさわのぶ)さんの映像を撮影させて頂きました!名古屋市と岡崎市などでドラムレッスンの講師や、年間に100回以上を超える公演をされていらっしゃる方になります。今回は演奏を間近で鑑賞しながらの撮影でした ☺️
撮影は2日間に分けての収録となり、初日は音楽スタジオ内の撮影でした。カメラは4台、大型照明2台など、自分の使ってる機材をフル活用させて頂きました!2日目は岡崎の町並みを交えながらの撮影となりました。演奏だけでなく、地元岡崎市の風景やレッスンなどの様子も織り交ぜながら、多彩なドラム演奏を堪能できる内容となってます ✨
三祢沢さんはご自身のYoutubeでドラム演奏のコツや、ご自身で開発した「どこでもカホン」も販売されています。詳しくは下記の動画をご覧ください!
ドラム演奏に使う棒状のスティックひとつ見ても、その扱い方にもコツがあるようで驚きの連続でした(^▽^;)
楽器もご自身で作ってしまうというのも凄いです…!その他に、ホームページやSNSもございますので、こちらも是非チェック頂ければと思います 😄
今回は撮影時の使用機材や、撮影時に考えていた内容について簡単に振り返りたいと思います。
目次
撮影した動画のコンセプト
今回撮影させて頂いた映像は次のようなコンセプトで作成しました。
- 地元の風景の中で演奏シーンを撮りたい
- 演奏は手元の様子が伝わる映像で
- セピアまたモノクロによる色調で渋めの演出
- 音楽講師の様子やカホンについても伝えたい
これらのご要望を組み合わせて動画を作成しました。撮影時にはアップテンポの曲調や、ゆったりした雰囲気、そしてドラム演奏単体(ドラム・ソロ)の演奏など、ドラム演奏の様々な表現を撮影撮影させていただきました。
今回はその映像の一部を組み合わせながら、野外の演奏風景や講師などの映像を交えて、短時間でドラム演奏が伝わるような構成で動画を組み合わせることになりました。
前半はアップテンポの演奏をBGMとし、屋外でジンバルを使った動画をメインにしたイメージ要素の強い動画にしました。そして、後半に向かって、演奏の手元の様子が伝わるような映像となっていきます。
冒頭でご紹介した動画は3つの演奏を結合させた内容となっているのですが、それぞれを別けて短い動画コンテンツとして伝えられるように作られています。こちらのアイディアも三祢沢さんからご提案いただき、最終的な完成映像となりました ☺️
演奏の撮影で使ったカメラ機材について
今回は現在持っている一眼カメラやビデオカメラを総動員して、演奏の様子を様々なアングルから撮影しました!普段撮影している内容はジャンルがバラバラで有ることが多いので、色々な長所を持っているカメラを揃えています。
Sony α7IIIとFE 12-24mm F4 G ©
それでは使用したカメラを順番にご覧ください 😇
SONY α7III:動画も写真もこなすバランスの良いカメラ
日頃からメインで使ってるSONY製のフルサイズカメラです。動画撮影と、動きのある被写体を写真撮影するのに愛用しています。動画と写真のバランスの良さ(そして価格帯)から、よく使っているカメラがこのSONY α7IIIになります。
手元を固定アングルで撮影してみました ©
今回はドラム演奏されている手元の様子が見える事が、ご要望の1つでした。そこで、手元が分かるアングルをSONY α7IIIと、この後でご紹介するα7RIIIで多めに撮影しています。そして、屋外の撮影ではジンバルに装着して動きのあるショットを撮影してみました。
屋外の撮影では、FE12-24mmによるダイナミックなショットを撮影しました ©
動きのあるショットは、普段ジンバルで動画撮影をする際に愛用しているFE 12-24mm F4Gを使って移動撮影を撮影しています。
オートフォーカスの性能や連続撮影速度や枚数、バッテリーの持続時間が向上したSonyのフルサイズミラーレス一眼レフです。
12mmで始まる超広角レンズです。軽量は565gと、コンパクトでありながら迫力のある写真を収めることができます。詳しくはレビュー記事をご覧ください。
SONY α7RIII:高解像度撮影に便利!動画のサブとしても
主に写真撮影でメインとして使っている機材で、動きの少ない人物撮影や商品撮影で愛用しています。
前述のSONY α7IIIと比べると写真の解像度は高めですが、動画の解像度は僅かに落ちます。オートフォーカスや操作感はSONY α7IIIに非常に似ているので、両機種を同時に使用する事が多いです。
主に電動スライダーへ装着して、ゆっくりと動く映像を撮影 ©
今回の動画撮影では電動スライダーに装着して、手前から奥に動くような動画や、左右に動く映像を撮影しました。
手ブレ補正5.5段を実現し、高解像度の写真を撮影することがでるフルサイズカメラです。従来機のα7R2よりも動体補足直や動作速度やバッテリーライフが向上。偽色やモアレを回避できるピクセルシフトマルチ撮影が新たに搭載された。
SONY α6600:コンパクトながら映像も高画質
最近、タムロンさんからレンズの試用をさせて頂いたのを機に購入したカメラです。
TAMRON 11-20mm F2.8をSony α6600に装着してみた ©
APS-C対応の小柄なカメラでありながら、動画の品質が想像以上に高く、オートフォーカスも優秀なので、今後も使っていきたい機材です!
お借りしていたTAMRON 11-20mmのレンズを活用して、動きのあるショットを撮影しました ©
動画撮影時によく使っているSONY α7IIIと比較しても、違いが分からないほど抜けの良い絵を撮影できました!
また、動画の中には町並みの映像も登場するのですが、そちらはTAMRON 17-70mm F2.8も活用して撮影しています。
夜景の撮影には11-20mmと17-70mm F2.8を活用しました ©
17-70mm F2.8もお借りしていましたので、そろそろレビューを作らねば!と頑張っているところです(^▽^;)
SONY FDR-AX700:長時間撮影や便利ズームカメラとして
35mm換算で、29.0~348.0mm(光学12倍)のズーム倍率を持つビデオカメラです。カメラ1台で済ませたい時や、30分を超える長時間の連続撮影をしたい時に役立ってます。特に望遠側の手ブレ補正効果が高く、動画撮影時の使い勝手の良さは流石ビデオカメラという感じです。
過去にSONY FDR-AX700で撮影した動画もありますので、そちらも宜しければ御覧ください。ズーム時にもレンズが伸びることなく一定のサイズなので、コンパクトな機材で撮影したい時にも役立っています。
Youtubeでは、俯瞰のアングルで商品を撮影したい時に、FDR-AX700を多用しています。1インチセンサーを持つカメラであるため、フルサイズのカメラと比べて被写界深度が深く、1m前後から商品撮影したい時にも広い範囲にピントが合うため、使いやすくて重宝しています。
AX700の使用例:俯瞰の撮影時にカメラを固定しつつ、高倍率ズームも使えて便利です ©
話が戻りますが、今回の演奏ではワイド端の29mm相当を使って、引きの絵を撮るのに活用しました!
FDR-AX700では標準画角の29mm相当で引きの絵を撮りました ©
連続使用やヒートアップに強い機種なので、持っていると万が一の時に安心できるカメラがこのFDR-AX700です。
像面位相差AFセンサー273点 AFカバー範囲最大84%高精細で低ノイズな映像と、美しいぼけ味を実現する1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmorを搭載。RS搭載ズーム倍率 光学12倍 全画素超解像ズーム 18倍 (4K)/24倍(HD)
ということで、以上の4台を使って、音楽演奏を一度に色々なアングルから撮影してみました!
演奏の撮影時に使った照明機材について
続いて動画撮影に使用した照明についてです。照明機材はこの1年でかなり色々なタイプを触ることができました。主にYoutubeの撮影では試行錯誤しながら複数の照明を使っているところです。
今回の音楽演奏時に使用した照明はこちらです。
Godox SZ150R(150W LEDライト照明 カラー対応)
屋外で撮影する際にメインで使っている照明機材です。2800K
から6500K
まで色温度が調整でき、カラー発光にも対応しているので、色んな状況下で照明色を変えられる頼もしいLEDライトです。
Godox SZ150R LEDの本体外観 ©
高出力ながら、色合いを自在に変更可能なのが素晴らしい ©
最近は地元の映画撮影でも頻繁に使っています。
Bowensマウントに対応しているので、様々なソフトボックスが自由に装着できます。光の広がりを目的に応じてアレンジしやすいのは有り難いです 🙌🏻
今回の撮影では、演奏者の右側から真横に当ててみました。硬い光で渋い演出をしたかったので、製品に付属されているリフレクタを装着してライティングしています。
150Wクラスの大型の照明で、自由な光量と色合いの調整に対応しています。具体的には色温度調整(2800Kから6500K)やカラー発光モードに対応しています。また、照射角度を20°から65°に変更したり、グリーン(G)ーマゼンダ(M)の微調整、冷却ファンの動作を無効にするサイレント機能を備えています。写真用ストロボに使っていたソフトボックスやアンブレラ、その他にライトを支えるライトスタンドをそのまま活用できるのが大きな特徴です。その他に、単色で価格を抑えたGodox VL150や、小型のGodox ML60などがラインアップされています。
詳しくはGodox SZ150Rのレビュー記事も書いていますので、そちらも併せてご覧ください。
Falconeyes P12(120W LEDライト照明 単色)
こちらは、最近Falconeyesさんから頂いた高出力のLEDライト照明です。前項でご紹介したGodox SZ150Rの出力150W
に及ばないものの、かなり近い明るさで照らすことができる照明です。
面白いのが、照明本体にフレネルレンズのような照射角度を大幅に調整できるパーツが照明本体に組み込まれている事です。短時間で素早く広い範囲を照らしたり、狭い範囲をスポット光のように照射できるので、機材のセッティングを早めるのにも役立ちました。
今回の撮影では、演奏者の左側から真横に当ててみました。照射範囲はGodox SZ150Rのリフレクタと同じ程度のスポット光に絞り込んで使っています。
LEDフォーカシングスポットライトP12は、ボーエンズマウントを使用して設計されており、様々なボーエンズライトアクセサリーアタプターを使用可能、頑丈なマウント機能を提供します。Falcon EyesのPULSARシリーズP12は小型なLEDフレネルレンズで、さまざまなアクセサリーでさまざまな撮影効果を作成できます。
NEEWER 660 RGB(50W LEDライト カラー対応)
主に補助的な照明、装飾用の定常光ライトとして使っている照明です。価格が非常に安く、カラー対応のため用途も幅広いのが良いところです。NEEWER 660 RGBは、同じものを5台所有しています。
程よいサイズと発光量を備える機動性の高い照明 ©
今回の撮影では背景用ライトとして使いました。
発光面積が20x20cmほどのLEDライトです。パネル背面に搭載されたノブによって色温度や明るさ、カラーを自由に調整できます。更にスマートフォンのアプリからも色合いを変更できます。付属される電源コードによる電源供給だけでなく、別売りのNP-Fバッテリーで持ち運びが可能。ライトスタンド(三脚)・ソフトボックスにも対応しています。詳しくは使い方の解説レビューをご覧ください。
NEEWER 660 RGB LEDライトについてはYoutubeでも感想や使い方をご紹介しています。
演奏の録音に使ったマイク機材:Zoom H6について
演奏の音を撮影する際に使用したのが、Zoom H6というICレコーダーです。付属される交換式マイクの音質が素晴らしいので、音が重要なシーンではこちらを持ち出しています。
その他にもXLR端子を4系統備えているので、インタビューや自身のYoutube撮影などでも使っています。特に素晴らしいのが、ICレコーダー自身がUSBオーディオインターフェイスにもなるという機能です。
ZOOM H6にはピンマイク等も使用できる ©
ライブ配信や、PCで音声を記録したり、LINEレベルの音楽を収録することも簡単にできます。これだけの機能を備えていますが、価格も結構お手頃なので、非常にお気に入りの機材です 😇
多目的プロフェッショナル・ハンディレコーダーです。プラグインパワーのマイク入力(1系統)や4つのXLR入力端子とレベル調整つまみ、液晶モニター、交換可能な専用マイクを備えており、USBや単3電池4本で駆動させる事ができます。またPCと本体をUSB接続するとオーディオインターフェースとして音声入力(LINEレベル)できます。
音声は録音漏れが許されないのですが、各カメラの内蔵マイクでも同時に収録しておき、音声のバックアップを兼ねる事にしました。
ジンバルと電動スライダー
映像に動きを出したい時や、メインの映像にダイナミックさを添えたい時に使用しました!使用したのはこちらの機材です。
DJI RS2(電動ジンバル)
ここ1年くらい愛用しているジンバルです。拡張性が高く、大きめの機材も搭載できるなどの、個人的に重要視している機能が網羅されているところがお気に入りです。
DJI RS2にSONY α7シリーズを搭載した様子 ©
今回は、SONY α6600とα7IIIを搭載して超広角レンズや標準画角で撮影をしてみました。
DJI RS 2は、今までのジンバルの常識を超え、躍動感ある撮影を可能にする、他に類を見ないカメラスタビライザーです。価格を抑えた通常版と、アクセサリーの充実したProコンボが用意されています。購入時に液晶保護フィルムを購入しておくと便利です。
DJI RS2についても解説記事を書いていますのでご覧ください。
YC Onion HotDog 3.0(電動スライダー)
ここ最近で愛用している電動スライダーです。一般的なスライダーと同じく、左右または前後の動きを表現でき、そして水平方向の回転も素早く加えられるのが、この製品の素晴らしいところです。
基本的な操作方法はシンプルで、往復移動させたい始点と終点を決めるだけです。回転が必要な場合は更に回転角度を決定します。後はバッテリーが尽きるまで勝手に往復運動してくれます(笑)
一般的なスライダーと同じく前後または左右に動く映像を撮るのに便利なだけでなく、水平方向の回転軸を備えており、手早く回転角度を決められるのが優れています。更にジンバルと連携した動作も可能になるなど、この製品だけのユニークな機能も備えています。
YC Onion Hotdog 3.0は、主に商品撮影で使っている動画用の機材です。過去にはTAMORN 11-20mm F2.8のビューで使用しているのですが、詳しくは下記の前半をご覧ください!
撮影の雰囲気はTwitterに動画を上げていますので、そちらも御覧ください。