棒状のLEDライト「Weeylite K21 RGB LEDライト」についてブログで使用感想を書きたいと思います。Weeylite K21は、見た目がライトセーバーを短くしたような形状をしており、側面にあるボタンやスマートフォンアプリから、カラーを自在に選ぶことができる照明機材です。

LEDライト本体の大きさは男性の手の平よりも大きく、二の腕や前腕よりも短いサイズ感になっています。

Weeylite K21 RGB LEDライトの操作パネル。好きなカラーを発光できる
Weeylite K21 RGB LEDライトの操作パネル。好きなカラーを発光できる ©

バー状の発光面は180°よりも広く、側面の一部がコントロールパネルや、マグネット(磁石)になっています。また、両側面は三脚用の1/4インチネジが備わっているので、LEDライトを立てた状態で三脚に固定したり、複数のライトを連結する事もできます。

スマートフォンアプリでも操作できる。背景にライトを配置してみた。
スマートフォンアプリでも操作できる。背景にライトを配置してみた。 ©

照明の明るさや色合いは、スマートフォンからもBluetooth経由のコントロールが可能です。スマホで制御できる距離は20m以内とされています。

暖色から寒色、そしてカラーまで自在に調整が可能。
暖色から寒色、そしてカラーまで自在に調整が可能。 ©
カラーを選択した時の様子。壁に光を当てて間接光として使うのも面白い。
カラーを選択した時の様子。壁に光を当てて間接光として使うのも面白い。 ©

発光している面が長細いので、LEDライトを立てた状態で、顔と並べるように照らすと顔の全体を明るくしたり、真横にライトを配置すれば半顔だけ明るくする事も簡単にできます。

色んな固定方法ができるのですが、部屋全体を装飾ライトとして照らしたり、チャットやテレワークをする際の照明としても便利です。特に、Webカメラで自分を撮影する時には、場所を取らず狭い場所でも使えるライトなので、今後も使っていこうと思いました。

写真や動画撮影以外の用途ではTiktokやライブなどで使うペンライトとしても便利だと思います。特に、ポキっと折って光るようなライト。つまり化学反応により光るケミカルライト(サイリウムやルミカライト)よりもコストが安くてお得なので、演出用の照明としてもオススメだと思います。使い捨てが勿体ないと思ってた方には良い選択肢になりそうです。

それでは、LEDライトの更に詳しい使用感を見ていきましょう!

目次:Weeylite K21 RGB LEDのレビュー

チューブライトの光の効果と配置の工夫

Weeylite K21に限らず、LEDライトは光の当て方によって、対象の雰囲気が随分と変わります。今回のLEDライトのように棒状の照明(チューブライト)では、発光面が四角となっている製品よりも光がふわっと広がる印象がしました!

光の当て方によって随分と印象が変わる(左から直射)
光の当て方によって随分と印象が変わる(左から直射) ©

また、発光面が細長いので、顔を照らすのも最適です。顔や上半身と並べるように、垂直方向へライトを配置すると、手軽にキレイなライティングが実現できます。

今回は様々な向きでライトを当てた結果や、壁面に光を当てて間接光(=壁バウンス)を利用した撮影結果をご覧いただきたいと思います。

棒状のLEDライトを直射した様子

まず、LEDライトを直接当てると、影がキツく入り、どちらかというと硬い印象やカッコいい雰囲気を作れます。

左上から直射
左上から直射 ©
左下から直射
左下から直射 ©
左から直射
左から直射 ©
背面から直射+壁の反射
背面から直射+壁の反射 ©
背面から僅かに直射+壁の反射
背面から僅かに直射+壁の反射 ©

棒状のLEDライトを間接光とした様子

LEDライトを壁に当てて、反射する光(間接光)を使って照明を被写体に当てると、影が柔らかく、しっとりした雰囲気に仕上がりました。

ライトを隣に置いて、右から間接光として照射
ライトを隣に置いて、右から間接光として照射 ©
左から間接光として照射
左から間接光として照射 ©
左上から間接光として照射
左上から間接光として照射 ©

後半でもライトの機能の中でご紹介しますが、カラーの発光もできます。三脚や手に持って、良さそうなアングルを決めることもできますね!

手に持ち、右側から間接光として照射
手に持ち、右側から間接光として照射 ©
少し角度を変えるだけで印象が変わる
少し角度を変えるだけで印象が変わる ©
少し角度を変えるだけで印象が変わる(2)
少し角度を変えるだけで印象が変わる(2) ©

被写体と照明、反射する壁との距離によって、無数のアレンジ方法がありますので、これからもライティング方法を探して見たいと思います。

Weeylite K21 LEDライトの使い方と機能

LEDライトの基本機能は、内蔵バッテリー搭載で、繰り返し充電して使用できるLEDライトとなっています。また、モバイルバッテリーからの充電にも対応していますので、キャンプなどのアウトドアでも十分使えそうです。

明るさはよくあるポケットサイズのLEDライトと同じくらいです。そして発光モードは4つ用意されており、これも一般的なライトと同程度です。

  • CCT(色温度)
  • HSI(カラーをHSIの数値で決める)

    HSIはHue(色相)・Saturation(彩度)・Intensity(明るさ)の頭文字です。

  • RGBWY(カラーをRGBWYの各割合で決める)

    R(赤)、G(緑)、B(青)、W(白)、Y(イエロー)を意味しており、5つの項目でライトの色彩を決定できます。従来の光のRGB混色では苦手であった、白と黄色系発色を独立搭載しており、細部までコントロールできるようです。

  • SCENE(自動点灯)

    プリセットされた29種類の自動発光パターンの中から選んで、自動で光らせる事ができます。自動発光以外に、オレンジや赤などの単色カラー定常発光も素早く呼び出せるようになっています。

まず背面のボタン類の中から、電源ボタンを長押しするとライトが光ります。光出すまで5秒程度の起動時間が掛かります。他のLEDライトと比べて、起動時間が長いのは欠点だと思いました。

背面のボタン類
背面のボタン類 ©

さらに、SETボタンを押すと、次の項目で解説する各モードに切り替わります。

CCTモード(色温度調整モード)とR/G調整

代表的な機能はCCTモードです。照明の明るさを0%から100%まで、そして色温度を2500Kから8500Kまで調整できます。

調整できる色温度は一般的な蛍光灯などの昼白色や昼光色、ランプなどの電球色に近い表現ができます。

CCモードでは色温度が調整できる。寒色の6400Kにしてみた。
CCモードでは色温度が調整できる。寒色の6400Kにしてみた。 ©
CCモードでは色温度が調整できる。暖色の2500Kにしてみた
CCモードでは色温度が調整できる。暖色の2500Kにしてみた ©

本体のボタン以外にもスマートフォンアプリからもワイヤレスで操作できます。

アプリからも変更できる。寒色の8500Kに設定してみた
アプリからも変更できる。寒色の8500Kに設定してみた ©
アプリからも変更できる。暖色の2500Kに設定してみた
アプリからも変更できる。暖色の2500Kに設定してみた ©

そしてWeeylite K21には、更に「R/G調整機能」が付いてます。これはCCT(色温度)で、レッドとグリーンの微調整ができる機能です。これは複数の照明の間で僅かに、グリーンやマゼンダのズレを揃えたい時に便利となる機能です。

R/G調整機能で赤みを強くしてみた(RG値は+10)
R/G調整機能で赤みを強くしてみた(RG値は+10) ©
R/G調整機能で緑を強くしてみた(RG値はー10)
R/G調整機能で緑を強くしてみた(RG値はー10) ©

ただし、R/Gの調整幅は大きいものの、微調整が難しいのが惜しい点だと思いました。数値を1つ増減するだけで、視覚的には大きく色合いが変わってしまいます。出来れば、現状の半分から3分の1くらいの細かい調整値が搭載されると嬉かったです。ただ、R/G機能自体は、最近のLEDライトにしか搭載されていないので便利な機能。まずは搭載してくれた事に感謝したいと思います。

カラーの発光(HSIモードとRGBWYモード)

そしてカラーモードである、HSIとRGBWYです。こちらは色相と彩度、明るさで調整できるものと、RGB等の数値パーセンテージで色合いを調整できるモードの2種類が用意されています。

HSIモード。色相と彩度、明るさで色合いを調整できる
HSIモード。色相と彩度、明るさで色合いを調整できる ©
RGBWYモード。例えばR100%であれば、赤色に光る。
RGBWYモード。例えばR100%であれば、赤色に光る。 ©
更にG100%へ設定すると黄色に光る。
更にG100%へ設定すると黄色に光る。 ©
RGBの全てを100%へ設定すると白色に光る。
RGBの全てを100%へ設定すると白色に光る。 ©

カラーの発光も、スマートフォンアプリからもワイヤレスで操作できます。

スマホから感覚的にカラーを選べる(赤色)
スマホから感覚的にカラーを選べる(赤色) ©
スマホから感覚的にカラーを選べる(紫色)
スマホから感覚的にカラーを選べる(紫色) ©
スマホから感覚的にカラーを選べる(青色)
スマホから感覚的にカラーを選べる(青色) ©
スマホから感覚的にカラーを選べる(緑色)
スマホから感覚的にカラーを選べる(緑色) ©

自動で光るモード(SCENEモード)

予め用意されている発光プログラムを選択して、自動で光らせる機能です。

SCENEモードでは、自動で発光できる
SCENEモードでは、自動で発光できる ©

29種類の自動発光プリセットが用意されており、色温度の段階的なアニメーション、稲妻、爆竹、虹(オーロラ)、ドラマ、カーブ、赤、緑色などの単色を呼び出す機能が用意されています。

1つ気になった点は、充電する際に5V1Aの充電器を使ったら充電が出来ませんでした。バッテリーの初期不良かと思ったのですが、5V2.1A出力の充電器で充電を行ったら問題なく満充電になりました。充電する際には、充電器の電流値に注意が必要です。

全体的には不満も少なく良い製品だと思います。
PCからUSB接続経由でファームウェアのアップデートも出来るようなので、今後の更新も期待しています。

また、ビデオライトには様々な製品がありますので、興味がありましたらLED製品に関するまとめ記事も一緒にご覧ください。