Sony α7IV(ilce-7m4)やα7SIII、α6600、α9、α1、α7RIVやα7RVなどの一眼ミラーレスカメラで、長時間の動画撮影や写真撮影を行いたい時に役立つのが、NP-F970バッテリーとUSBカプラーを活用する方法です。
ソニーミラーレスカメラ用の純正バッテリー規格であるNP-FZ100を使うだけでも、約2時間くらいの動画撮影は可能なのですが、連続で2時間以上撮影したいとなると、少し工夫が必要になっていきます。
まず結論ですが、長時間の撮影には次のようなアダプターを組み合わせると便利です。
NP-FZ100規格のバッテリーを使うソニー製カメラα7R3・α7M3・α7R4・α6600・α9・α9II・α7IV等のカメラに給電する為にバッテリーと同型のケースと配線となっている製品です。
上記のダミーバッテリーの形状を変えれば、おそらく他のカメラメーカー(NikonやCanon)にも対応できると思います。必要なら以下の延長ケーブルも用意しておくと良いでしょう。
防犯カメラ、ネットワークカメラ、ポータブル電源、ACアダプター、BUFFALO無線ルーター、エフェクター、赤外線LEDライト、HTC viveのベースステーション、ポンプ、DC扇風機、レコーター、LEDテープ、看板などで使える電源の用延長ケーブルです。5.5mm x 2.1mm端子:オス-メス(プラグ-ジャック)
上記に加えて、NP-Fバッテリー(解説ページへ)を持っていない場合には、バッテリーも必要になります。この後の検証結果でも見ていきますが、NP-F970バッテリーを挿して使えば4時間くらいは連続で動画撮影ができますし、NP-Fバッテリーの形状を模したDCカプラー(ダミーバッテリー)を使うと、電源コンセントから電源供給して、カメラを連続で使用できるようになります。
例えば以下のようなカメラ機材の組み合わせでライブ映像を撮影してきましたが、2時間半ほどの内容では、バッテリー残量を気にする事なく余裕を持って対応できます。
この他に、DCカプラー(ダミーバッテリー)を使って、電源コンセントからSONY α7IVやα7SIIIを稼働させてみましたが、8時間以上拘束される舞台撮影でも問題なく撮影ができました!
今回はミラーレスカメラにバッテリープレートを装着してみた結果などを備忘録としてまとめたいと思います。
目次:ミラーレスカメラで長時間撮影できるバッテリープレートのレビュー
NP-F970でミラーレスカメラを長時間&連続撮影できる
冒頭で触れたバッテリー用アダプターとダミーバッテリーを組み合わせると、次のような雰囲気になります。
必要なバッテリーアクセサリー類 ©
これらをカメラのケージに取り付けていきます。バッテリーはカバンに入れて携帯することもできるのですが、カメラに対応している専用カメラケージがあると、カメラの上部にバッテリーを取り付けられて便利です。
NP-Fバッテリーをカメラ上部に取り付けられる ©
NP-Fダミーバッテリーを活用すると、家庭用電源コンセントからも使用可能になるので、Youtube配信やライブ配信でも役に立ちます。長い時間の撮影をしなくてはならない仕事や案件でも大いに役立つ構成です。
NP-F970でミラーレスカメラが何時間撮影できるか検証してみた
それでは実際に、バッテリーアダプターと大容量バッテリーであるNP-F970を装着して、どこまで連続撮影できるのか試してみました!今回はSONY製ミラーレスカメラのSONY α7IVで4K30P 10bit 4:2:2
の動画を連続撮影してみます。
α7IVで動画撮影を行ってみる ©
テストを行う環境の室温は25℃から26℃の部屋です。使ってるSONY α7IVでは、内部の発熱により途中で強制停止してしまう事があるので、ファンで排熱しながら撮影できるように予め準備しておきます。
このような構成で録画を開始した ©
4K動画撮影に使っている128GBのSDカードを使うと、1時間54分程度で容量が一杯になります。
1時間54分ほどでSDが一杯になった ©
そこで、一旦停止を行い、今度は256GBのSDカードに差し替えて、すぐさま録画を再開します。
SDカードを差し替えて再び検証を行う ©
今度は256GBのSDカードで動画の記録を行う ©
2時間ほどの動画撮影で、バッテリーの表示は74%
となっています。ここからバッテリー残量が0になるまで撮影してみます。
ここから再びバッテリーが空になるまで様子を見てみる ©
時間が経過するとバッテリー残量が少ないと警告が出るようになりました。
時間が経過するとバッテリー残量が少ないと警告が出る ©
バッテリー残量警告が表示される ©
実際にバッテリーが無くなったのはこの時間。
バッテリーが無くなり停止した ©
停止した時刻 ©
NP-F970バッテリーでα7IVによる動画撮影を行ってみたところ、およそ4時間半くらい撮影することができました。途中でSDカード1枚目が一杯になった為、素早く交換をして記録を再開していますが、これくらい連続撮影できれば上出来だと思います。
経過時間 ©
ただ、1つ注意点としては、バッテリーが無くなりカメラが停止してしまうと動画ファイル自体は壊れてしまうようで、後から撮影したデータをプレビュー仕様としても動画データが認識できませんでした。
動画の撮影途中で停止してしまうと、記録データが認識できなくなる ©
SONYのミラーレスカメラで動画撮影を行う際には、バッテリーが残っている間に必ず動画撮影を停止しておく必要がありそうです。ということで、Sony α7IVに便利なアクセサリーの解説でもオススメしたバッテリープレートについて、実際に使ってみた結果をまとめてみました。
純正バッテリーでも2時間ほど撮影できるので、運動会や学芸会、発表会などのイベントでは十分な撮影時間ですが、それ以上の長回しをしたい時にはこういったバッテリーアクセサリーが便利です。
SONYミラーレスカメラで8時間を超える連続動画撮影
また、4時間以上の動画撮影や写真撮影を行いたい場合には、記事の冒頭でご紹介したダミーバッテリーを活用すると8時間以上の撮影がソニーのミラーレスカメラでも可能になります。例えば、次の機材はダンスの舞台リハーサル撮影で長時間撮影してみた様子になります。
動画撮影の風景 ©
ダミーバッテリーとバッテリープレート ©
バッテリープレートの固定にはSmallrigから出ている蟹バサミクランプを活用しました。バッテリープレートの底部から固定することができます。
はさめる範囲:15-44mm。スーパークランプ本体の重量は130gと非常にコンパクト。カメラリグの脱落や破損を防ぎます。スーパークランプにはネジ穴があいており、1/4インチネジと3/8インチネジがネジ込めます。
電源コンセントからUSBアダプターを介して、ダミーバッテリーに電源供給させる ©
また電源コンセントを引き込めない場合には、ポータブル電源バッテリーを活用する方法もおすすめです。
電源の引き込めない場所ではポータブル電源も便利 ©