撮影時に便利なLEDビデオライトや、外部液晶モニターの背面には、別売りのビデオバッテリーが装着できる製品があります。バッテリーは機材を持ち運び、外で使用するのに便利ですし、バッテリーを何個か持っていけば、その都度交換して使うことができます。

ビデオバッテリーを初めて選ぶ方には、次の製品がおすすめです。初心者の方にとっても、価格が安くて軽量なので持ち運びが楽なサイズとなっています。更に、充電器とセットになっているので、すぐ使ったり充電ができます。

例えば、バッテリーを照明機材の裏側に取り付けると、次のような雰囲気になります。

LEDライト製品の背面に、バッテリー装着する様子
LEDライト製品の背面に、バッテリー装着する様子 ©

外部液晶モニターと呼ばれる、HDMIなどの映像を映し出せるディスプレイ製品では、やはり背面にバッテリー装着口があります。

液晶モニター製品も、やはり背面にバッテリーを装着できる
液晶モニター製品も、やはり背面にバッテリーを装着できる ©

バッテリー装着口には2本の突起物(電気接点)があり、どれも同じ形となっているので、ビデオバッテリーが使えることが分かるようになっています。

つまり、LED製品や外部モニターなど、製品が全く異なるものであっても、ビデオバッテリーの装着口がある製品では同じバッテリーを使い回す事ができるんです!

別の製品でも、やはり同じ形状の突起物が備わっている。この独特な形状によってビデオバッテリーが使えることが分かる
別の製品でも、やはり同じ形状の突起物が備わっている。この独特な形状によってビデオバッテリーが使えることが分かる ©

ビデオバッテリーの名称は「NP-Fバッテリー」や「SONY Lシリーズ・バッテリー」とも呼ばれており、LED照明や液晶ディスプレイ以外にも対応している製品が数多く存在します。どれも共通した形状になっていることが多いので、様々な機材にバッテリーを流用できます ☺️

今回はおすすめのバッテリーや、家庭用電源コンセントに繋いで使える電源コードについてまとめていきます。長時間使用したり、ずっと電源に繋ぎたい時には、この記事を参考に、バッテリーを選んでみてください。

目次:おすすめビデオバッテリーやACアダプター

おすすめのNP-Fバッテリー

それではまず、サイズやバッテリーの持続時間ごとに分けた、おすすめのバッテリーを解説していきます!

軽くて価格が安いビデオバッテリー(軽量・小型サイズ)

こちらは冒頭でもご紹介したビデオバッテリーです。大きさはそこまで、邪魔にならないサイズ感に抑えられており、1-2時間の使用ならば連続使用できる製品です。

私も上記のバッテリーを実際に使っているんですが、後半でご紹介する、バッテリー容量を計測できる機器で測定しても、商品説明通りのバッテリー容量となっており、非常に信頼できる製品だと思います。

バッテリー持続時間と重量のバランスが良い(中型サイズ)

そこそこのバッテリー持続時間を持ち、重さも控えめのビデオバッテリーです。

長時間の使用にオススメのビデオバッテリー(大型サイズ)

長時間利用したい方には大容量のNP-F970互換バッテリーがおすすめです。ただし300g以上と重いので要注意です。私の場合は以下の2種類を使っています。

バッテリー残量もディスプレイから確認できます
バッテリー残量もディスプレイから確認できます ©

詳しくはLEDライトのレビューで使用していますのでご覧ください。

なんと、USB端子を備えており、スマホなどの機器を充電可能に。
なんと、USB端子を備えており、スマホなどの機器を充電可能に。 ©

詳しくは以下の解説記事が参考になります。

家庭用コンセントから電源供給&連続使用できるカプラー

家の中でLEDライトを使用したいときや、液晶モニターを常に連続稼働させておきたい時がありますよね。そんな時は、次のような電源コードを備えた「DCカプラー(ACアダプター)」がおすすめです。

電源コンセントからではなく、USB端子からNP-F970・NP-F570バッテリーとして給電したい時には、以下のような製品があります。

上記のカプラー製品はダミーバッテリーとも呼ばれています。その他に、使いたい機材にACアダプターが備わっていれば、以下のようなユニバーサル電源アダプターで代用できます。

私もYoutubeなどの撮影時に、照明機材や外部液晶モニターを数多く使っているので、その度にバッテリーを繰り返し充電し直すのが面倒なので、こちらを沢山使用しています。コンセントから電源供給することができるのは、非常に便利ですよ 😆

おすすめの充電器:バッテリー劣化や容量を調べられる

ビデオバッテリーは、購入時に専用充電器が付属している事が多いです。基本的にはバッテリーの充電はその付属機器で十分です。しかし、バッテリーの劣化や消耗を確認するのは、そう簡単ではありませんよね 😨 中には不具合やバッテリーが正常に充電されない製品もあるようです。

そんな時に便利なのが、NITECORE USN3 PROという充電器です。

NITECORE USN3 PROの使用例
NITECORE USN3 PROの使用例 ©

ビデオバッテリーを最大で2個充電できるのは、他の付属される一般的な充電器と同じなのですが、充電したバッテリー容量を表示する機能が搭載されています。バッテリー容量は、

  • 製品の説明通りの性能と持続時間が出せるのか?
  • 劣化していないか

を数値的に知ったり、古くなったバッテリーの管理に役立つ情報となります。もし沢山のバッテリーを使いたい場合には、便利な機器だと思います。NITECORE USN3 PROの詳しい使い方はF980-3のレビュー記事で簡単な解説を行っていますので、そちらをご覧ください。

過去に計測したバッテリー容量と製品名

前述のUSB3 PROで計測したバッテリー容量の測定結果をメモとして残して置きたいと思います。購入時の参考としてください。

基本的には、計測結果の容量(mAh)が大きい製品ほど、バッテリーの持続時間が長くて良い製品ということになります。ただし、価格帯や機能性にもバラツキがありますので、使用用途に合った製品を検討されるのが宜しいかと思います。

サイズ 製品名 計測結果の容量 仕様(製品の表記内容)
小型 Testing Center Tecnology Japan合同会社(LEDライトに付属) 1988mAh, 2015mAh, 2101mAh 7.4V 2400mAh 17.8Wh
小型 Yiteronic YR-SNPF550-B 2495mAh, 2215mAh 7.4V 2600mAh 19.2Wh
小型 SANOOV NP-F550 1613mAh, 1838mAh 3000mAh 7.4V 22.2Wh
大型 Vemico F970-3 6393mAh 7800mAh 7.4v
大型 DSTE NP-F970 6885mAh 7900mAh 7.4v 58.5Wh

※使用歴が長いバッテリーもあり、現在は廃盤になっている製品があることはご容赦ください。

使用時間に応じたバッテリーサイズを選ぼう

NP-Fバッテリーは、大まかに3種類の大きさがありますので、各サイズのバッテリーについても順番に見ていきましょう。サイズが大きいほど、1つのバッテリーで連続使用できる時間が長くなります。小さくてコンパクトな物から順番に並べると、こちらになります。

小型バッテリー(NP-F330・NP-F570と互換性あり)

もっともコンパクトで軽量。機材の重量を軽くしたい時におすすめ。ただし、バッテリーの持ち時間は短めとなります。例えば、LED照明機材では1-2時間持続します。

外部バッテリーを使った発光方法
外部バッテリーを使った発光方法 ©

SONYから発売されているバッテリーはこちらです。

現在は入手が難しくなりつつあります。その他に、以下のような同じ形状と規格を持つ互換バッテリーが存在します。

中型バッテリー(NP-F750と互換性あり)

小型と、大型の中間サイズ。バッテリーの持ち時間と重量が程よいバランスとなっています。

SONY NP-F750バッテリーも同じく、現在は入手が難しくなりつつあります。実際には、以下のような互換性のあるバッテリーから選ぶことになります。

大型バッテリー(NP-F970と互換性あり)

最もバッテリー持続時間が長い。ただしバッテリー1個で300g前後の重さになる。長時間の機材使用にオススメです。例えば、LED照明機材で使用すると4-5時間はバッテリーが持続します。

大型バッテリーを装着してる様子
大型バッテリーを装着してる様子 ©

SONYから発売されているNP-F970バッテリーはこちらです。

やはりこちらも互換製品が非常に充実しており、以下のような製品からバッテリーを入手することができます。

電源コード(DCカプラー:バッテリー形状を模したAC電源)

家庭用電源コンセントから、安定して電源を供給できる。見た目はNP-F330と似たよう形をしており、NP-F330よりも軽い。ただし、電源ケーブルで繋がるため、遠くへの持ち運びは不可能です。

詳しくは後半で詳しく解説していますので、以下のボタンからジャンプしてみてください。

LEDビデオライトにACアダプター装着した様子
LEDビデオライトにACアダプター装着した様子 ©

据え付けの機材や、移動の少ないシーンで、絶え間なく連続使用したい時に最適です。