Godoxのストロボ製品であるV860IIIや、他のスピードライト製品、もしくはAD200 Pro等で照明の色を変更できる「Godox V-11T」と「Godox V-11C」についてレビューしていきます。
V-11T色温度カラーフィルターの一部 ©
カラーフィルターの装着イメージ ©
今回はGodox V-11TとV-11Cの特徴や外見、両製品の違いについて詳しく見ていきます。
目次:Godox LEDビデオライト製品の一覧
Godox V-11TとV-11Cの違いとは何か
V-11TとV-11Cはどちらも円形のフィルター形状です。外見は凄く似ていますが、梱包されているフィルターの色合いと用途が大きく異なっています。まずは両者の違いについて詳しく見ていきましょう。
Godox V-11Tは色温度と色偏差の調整に役立つカラーフィルター
V-11Tは、色温度(アンバー・ブルー)や色偏差(グリーン・マゼンダ)の方向で発光色を細かく変更できるカラーフィルターです。橙色をしたフィルターや反対色となる青色。そして緑色や紫色が用意されており、各色4段階の濃度ごとに1枚ずつ用意されています。
V-11T色温度カラーフィルターの内容物 ©
V-11Tは、他の照明機材との色の偏りを近づけたり、太陽光や夕日などの光の色合いに応じてストロボの色を馴染ませたり調整が可能です。または色温度や色偏差を意図的にずらす用途にも使えます。
私の場合はLEDライトの色温度とストロボの色を馴染ませるため、商品撮影に利用したり、ストロボ単体では光が青白い時に、V-11Tを使用しています。
商品撮影で複数の異なる照明を使う時にV-11Tが役に立つ ©
普段はYoutubeの動画撮影用の照明を5200K
付近に揃えているのですが、Godoxのストロボは単体で6500K
付近の色温度となります。そこで、カラーフィルターのV-11Tのオレンジフィルターを活用しています。最も薄いオレンジ色をストロボに装着していくと、5300K
付近となり、LEDライトの環境と近づきます。
Godox V-11Cは演出用のカラーフィルターとして役立つ
これに対して、V-11Cは色鮮やかなカラーフィルターをまとめたセットとなっています。装飾ライトとしてストロボの色を大きく変えたり、雰囲気をガラッと変更するのに向いています。
V-11Cカラーフィルターの使用例 ©
V-11Cの黄色を使って背景に証明を照らした撮影例 ©
V-11Cの青色を使って背景に証明を照らした撮影例 ©
V-11Cの赤色を使って背景に証明を照らした撮影例 ©
カラーフィルターの詳しい使用例はソフトボックスとの併用例を解説した記事でご覧ください。
また、その他にはポートレート撮影で色鮮やかな演出をしたい時にV-11Cが役立っています。例えば以下の作例で使用しました!
V-11TとV-11C使用に必要なアクセサリー
V-11TとV-11Cの両方とも、円形状の薄いフィルターとなっており、以下のアダプターが必須となります。
V-11TやV-11C使用に必要となるアダプター
Godox-S-R1(必須)
Godox V860IIIを始めとしたGodox製のストロボを挟み込む役割をするものです。先端にマグネットを備えていて、Godox AK-R16またはGodox AK-R1を磁気によって着脱可能になります。もちろん、大出力のAD200 Proでも使えます。
Godoxではシリコン素材のソフトボックスとS-R1がセットになっている商品もあります。
Godox AK-R16 磁気マウントディフューザープレート
上記のS-R1に磁石の力で、装着と脱着ができるようになる円形のプレートです。2枚の透明のフィルターが用意されており、その間にカラーフィルターを挟んで装着する事ができます。カラーフィルターのV-11TやV-11Cとセットになっている製品もあります。
AK-R16に青色のカラーフィルターを挟んで使用する例 ©
Godox AK-R1
AK-R16に加えて、グリットやアイキャッチャー、スヌート、収納ケースなどがセットになった便利なパッケージです。色々揃えて持ち運びをしたい方にはオススメです。