光の広がり方を手軽に変更できるLEDライト「Falconeyes P12」という照明機材を入手してみましたので、使用感想をブログにまとめます。
こちらのライトは120Wの出力です。色合いについては5600K固定と、商品説明がされていますが、実際に測定していくと5000K前後の色温度です。
LEDフォーカシングスポットライトP12は、ボーエンズマウントを使用して設計されており、様々なボーエンズライトアクセサリーアタプターを使用可能、頑丈なマウント機能を提供します。Falcon EyesのPULSARシリーズP12は小型なLEDフレネルレンズで、さまざまなアクセサリーでさまざまな撮影効果を作成できます。
LEDライトというとGodoxの150W出力照明やAputureのAmaran 200dが有名ですが、FalconeyesP12はそれに近い感覚で使用でき、灯体本体は少しコンパクトです。詳しい使用例はYoutubeでもご紹介しています。
Falconeyes P12は本体のみで照射角度を自由に変えられる ©
Falconeyes P12は本体のみで照射角度を自由に変えられる ©
このライトの良いところは、ライト本体に簡易的なレンズが内蔵されており、構造はまるで懐中電灯のような作りになっています。先端の黄色いリングを回していくと、全長が長くなり、光の照射角度を狭くしたり、逆に広く調整できる仕組みとなってます。
光を素早くスポット光にしたい時には、本体のみでアレンジできるケースも多いです。したがって、短時間で照明のセッティングを済ませたい場合は特に役立つ照明機材かと思います。
目次:Falconeyes P12のレビュー
フレネルレンズとは?活用した動画撮影例
実際の使用例についてですが、実は、過去の撮影例でこのライトを使っている動画がありますので、そちらも宜しければご覧ください。
その動画内では、画面左側にこのFalconeyes P12を使っています。そして、右側に150Wの照明Godox SZ150Rを置いて撮影をしています。どちらの照明も非常に明るいので、カメラ側はISOを抑えて、ノイズが少ない動画撮影ができました。
Falconeyes P12の値段は2万円から3万円代となっていて、120Wクラスの照明としては安い価格帯の製品かと思います。そして先程、懐中電灯のようだと話をしたんですが、巷ではフレネルレンズと呼ばれている構造のようです。
ビーム広がりは12から40°まで可変なレンズです。ストロボや大型ビデオライトに内蔵されたBowensマウントに対応しており、装着と脱着が自由に行なえます。
ネットで探すと、ライトとは別売りでフレネルレンズという物が売られているんですが、値段はそこそこします。そう考えると、Falconeyes P12はフレネルレンズ内蔵型のライトなので、かなりお得感があります。
Falconeyes P12の付属品と内容物
では続いて付属内容を軽く見ていきましょう。
付属するキャリングバッグは灯体本体や電源ケーブルを収納できる ©
詳しい解説は動画内で行っています。
付属のキャリングバッグは、ライト本体と電源類、そしてリフレクタを全て収納でき、内側にクッションが入っているので安心して運搬できるしっかりした造りとなっていて、安心感があります。また、150Wクラスの照明よりもコンパクトなのも良いところです。
電源コントローラーの背面はVバッテリーが装着できますので、屋外の給電使用も可能です。
ちなみに、照明本体はリフレクタを始めとしたボーエンズマウントのソフトボックスやスヌートに広く対応しています。同様の大型照明機材と同じく、色々な光を作り出すことができます。
このクラスの照明機材には、スポット光を作り出せるリクレクタが付属する事が多いですが、このライトにもリフレクタが付属してます。面白い事に、このライトの黄色いリングを最小まで絞り込んだ時の照射角は、リフレクタの光よりも更にスポットになります。ただしこの製品特有の難点もあります。詳しい事は後半のデメリットの話で解説していきます。
Falconeyes P12はBowensマウントに対応しているので、別売りのソフトボックスやオクタゴンを活用することもできます。ボーエンズマウントと互換性があるモディファイアならば、どれでも取り付けられるのは良い点です。
ただし、ライトスタンドは別売りとなっているので、お持ちでない場合は別途購入が必要となります。
Falconeyes P12のデメリット(ファンノイズ音)
ということで、特徴をご紹介した後で、今度はデメリットについても軽くご紹介していきます。この製品、最も微妙な点を挙げるとすれば、動作音が結構します。冒頭で挙げた製品レビューでは、照明のファンノイズ音についても振り返っていますのでご覧ください。
いかがでしょうか。結構大きな音ですよね。音声収録が要らないシーンでは問題にならないですが、人が1人喋ってるようなシーンでは目立ってしまうかもしれません。
照明をマイクから離れた位置に配置したり、前半で触れた撮影例のように、録音する対象の音量が大きい時には、気にならないレベルへ抑える事ができるケースもあります。その他の微妙なところは、次のような点です。
光の輪が映り込む
ライト単体では、光の輪がスポット光の外側で写り込んでしまう。良くも悪くも懐中電灯に似てる。
ヨークが硬すぎる
ライトを支え、角度調整を行うアーム(=ヨーク)の動きが硬すぎる。ロックを緩めても硬いまま。
排熱用ファンの音が大きい
部屋のPCやクーラーより目立つ大きな音
灯体からコントローラーまでが短い
1m以上の高さに灯体を配置すると、コントローラーが宙ぶらり状態になる
灯体と電源ケーブルの間にコントローラーがあり、ここで電源ON/OFFや明るさを調整できます。しかし、灯体からコントローラーまでのケーブルが短いので、高い位置に灯体を配置すると、コントローラーが宙ぶらり状態になります。
コントローラーに内蔵されたリングに、別売りのワイヤーを使って固定するか、コントローラー背面のVバッテリーに装着できる固定アクセサリーが欲しいところ。できれば延長ケーブルや、ケーブル長が2mくらい欲しかったです。
そこを許容できれば、価格も安く十分な光量があるので、検討してみる価値があるかもしれません。ビデオライトには様々な製品がありますので、興味がありましたらLED製品に関するまとめ記事も一緒にご覧ください。