年末に参加したInstagram名古屋ミートで写真を撮らせて頂きました。
Feel the light *** part2 | α7Rii + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS Lens ©
夕日が綺麗で後光が差しているかのような写真が撮れました。こちらの写真はポートレートでは珍しくFlickr Exploreに加えて貰った1枚です。
ポートレート撮影におけるFE90mmマクロの個性
今回は夕日をバックに逆光ポートレートを撮らせてもらいましたが、絞り羽根の形状が多角形であることの面白さに気づいた1日でもありました。
FE 90mm F2.8 Macro G OSSは開放のF2.8で何故か円形絞りにならないので、意図的にフレアさせた際に鋭い光芒が現れるようです。勝手ながら「フレア光芒」と名付けていますw FE90mmマクロはF5.6でようやく絞り形状が円形になります。
SONYフルサイズ用のマクロレンズです。特に開放F2.8で色収差が見られない点や隅々まで解像する良所は、マクロ撮影や風景撮影で威力を発揮してくれるはずです。また本体内蔵のフォーカスリミッタースイッチを活用すると動く人物に対してAFの追従性が高いのも見逃せないポイントです。マクロや風景以外に子供の撮影にも活躍できるFEレンズの中でもおすすめレンズです。
前半で掲載した写真のように、多角形絞りのレンズは、太陽光や強い光をアクセントにした写真撮影では、重宝するでしょう。
多角形絞りが巷でよく話題にされるのは工場夜景や街夜景の撮影でしょうか。特に工場夜景では、絞り羽根の数にまで深くこだわる方もいらっしゃるくらいです。
黒い砲塔 | Nikon D600 + AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED ©
いずれにしても、撮影したいシーンに応じ、円形絞りと多角形絞りを使い分けられると表現のレパートリーも増えそうです。同じく開放絞りで多角形のLoxia2.8/21にも同じ印象を覚えました。
ポートレート撮影に特化した近頃のレンズは、開放から綺麗な円形絞りとなっている製品の方が多いので、逆に冒頭の写真のようなフレアは出せないと思います。
また、過去にニコンレンズを使っていて、個人的に感じていることなのですが、SonyのレンズはNikonよりも逆光耐性が弱い印象を受けています。ポートレート撮影においては、逆光に弱いことがデメリットと言うよりも、むしろ人物撮影においては柔らかい雰囲気を出すのにメリットであると好感を持っています。
最後に
今回はフレアポートレートのご紹介とFE90mmのレビューをしました。FE 90mm F2.8 Macro G OSSはマクロレンズということもあり、近距離の背景を置くとボケがザワつく傾向があるものの、開放F2.8の表現と、定評のあるキレ味、オートフォーカスのフィーリングはこのレンズのアイデンティティーである事が分かりました。
最近発売されたFE 85mm f1.4 GMもどのような写りになるのか気になります。一般にマクロレンズよりも85mmは柔らかい写りがウリだなんて言われていますが、使用レンズを伏せて、目で見て違いが分かるものなんでしょうか?
今後、ネットでアップされるポートレート撮影の作例を拝見しながら、レンズの個性を探ってみたいと思います。