磁石でレンズフィルターの脱着が簡単になったK&F Concept製ブラックミストフィルター(ブラックディフュージョンフィルター)を使ってみました!ブラックディフュージョンフィルターを使うと、淡い雰囲気やローコントラストな写真を撮る事ができるので、カメラ撮影において、ポートレート撮影や映画のような表現に向いています。
マグネット式のフィルターを使うと、レンズ前面に取り付けるアダプターリングによって、ブラックディフュージョンフィルターが吸着し、使わない時には素早くフィルターを取り外す事が可能になります。今回は口径φ82mmのフィルターを選んでみました。
マグネットにより、フィルターの脱着が簡単になります。色々なフィルターサイズにも対応。
使い方は非常に単純です。製品パッケージにはアダプターリングとフィルター本体、レンズキャップが用意されています。
内容物はアダプター・フィルター本体・キャップの3つで構成される ©
まずは、アダプターリングをレンズに取り付けておきます。磁気によって吸着と脱着が可能になる金属質で作られているようです。
まずはアダプターリングをレンズ前面へネジ込む ©
続いて今度は、フィルター本体を近づけるだけで、アダプターリングとの磁力によって装着させることが可能になります。
フィルターを近づけると、吸着されます ©
ブラックミストフィルターは、写真や映像全体がローコントラストな状態となり、中でもコントラストが高く明るい箇所がソフトになります。
フィルター無しの状態で撮影した写真 ©
フィルター有り(ブラックミストフィルター1/4を使用) ©
いかがでしょうか。装着前後を見比べてみると非常にソフトな写りとなっていることが分かります。ブラックミストフィルターには濃度があり、値が大きいほど効果が強くなります。当記事では、更にもう少し細かく特徴を見ていきたいと思います。
磁気タイプ対応ブラックミストフィルターのレビュー
ブラックミストフィルターとは?効果を画像で検証
ブラックミストフィルターを使うと、どのような効果が得られるのでしょうか!?フィルターを装着して撮影を行うと、写真や動画でふわっとした雰囲気を簡単に表現することができます。特に逆光のシーンや、背景に強い光がある構図で、光の広がり方が顕著となります。実際にフィルター有無や、ブラックミストの濃度ごとに効果の差を見比べてみましょう。
まずは、フィルター無しの状態で撮影した写真です。
フィルター無し(通常の写真) ©
ブラックミストフィルター1(濃度1)の効果
ブラックミスト1を使用すると画面全体でソフトな効果となり、天井のライトは光が強く広がります。
ブラックミストフィルター1(濃度1)の装着時 ©
ブラックミストフィルター1/2(濃度1/2)の効果
続いてブラックミストフィルター1/2を装着すると、先程よりも効果が薄れていきますが、まだ全体的にソフトな雰囲気となっています。
ブラックミストフィルター1/2(濃度1/2)の装着時 ©
ブラックミストフィルター1/4(濃度1/4)の効果
4分の1になってくると、画面全体はナチュラルな雰囲気ですが、シーリングライトなど強い光源はソフトなのがよく分かります。
ブラックミストフィルター1/4(濃度1/4)の装着時 ©
ブラックミストフィルター1/8(濃度1/8)の効果
更にブラックミストの効果が少ない8分の1になってくると、通常の撮影では見分けがつきにくい状態ですが、強い光源は光が広がるような効果がしっかりと残っています。
ブラックミストフィルター1/8(濃度1/8)の装着時 ©
撮影結果をみていくと、ブラックミストフィルター1/4から1/8までは、自然な写りに近いものの、光を印象的に表現する時に便利そうです。その他に濃度1と1/2では、かなり激しくソフト効果が効いているように感じました。
複数枚のブラックミストフィルターを重ねると効果は変化する?
何枚かのブラックミストフィルターを重ね付けすると、その分だけ効果も強くなります。試しにいくつかのフィルターを組み合わせてみました。
ブラックミストフィルター1と1/2を重ねて装着した時 ©
ブラックミストフィルター1/4と1/8を重ねて装着した時 ©
中でもマグネットに対応しているブラックミストフィルターを活用すると、素早く脱着ができますので非常に便利でした!
マグネット対応ブラックミストフィルターの内容物
それではまず、K&F Conceptのブラックミストフィルターの内容物を見ていきましょう。購入すると、次のような中身になっており、元箱とフィルターを保護する専用ハードケースが用意されています。
製品の中身 ©
更に、嬉しいポイントは同梱されるフィルター類の他にレンズキャップも用意されています。こちらも裏面は磁石で吸着・脱着ができるものとなっており、非常に便利です。
磁気に対応したキャップ ©
やはりこちらも装着が簡単です ©
まとめると、フィルターの中身は次の通りです。
フィルターケース
付属される保護ケースです。持ち運びに便利で薄くて荷物にならない所が良いです。
アダプターリング
カメラのレンズ前面に装着するリング状の製品。磁気を帯びており、脱着を容易にします。
フィルター本体
ブラックミストフィルターの効果によって、濃度1、濃度1/2、濃度1/4、濃度1/8などが別々の製品として用意されており、シーンや好みに応じて使い分けることができます。
また、磁気フィルターに対応している商品は、他にもNDフィルターなどが用意されています。別々のフィルターを重ねて装着することもできるので非常に便利です。
対応している商品はCPLフィルターやプロテクターのセット(磁気タイプ)や各種NDフィルター(磁気タイプ)があります。
レンズ保護キャップ
ホコリや傷などからレンズを守ってくれます。こちらも磁気によって吸着・脱着が簡単です。
キャップ裏面はアダプターリングやフィルター本体にハマるような形状となっている ©
ネジ込み式タイプのブラックミストフィルターも用意
前述のマグネット式のレンズフィルターの他に、オーソドックスなフィルターも用意されています。
ねじ込み式タイプのフィルター(ケース) ©
ケースを開いていくと、フィルター本体が収納されています。様々なフィルター口径に対応しているので、別のフィルターを持ち運ぶこともできます。
ねじ込み式タイプのフィルター(ケース) ©
フィルターを間近で見ると、黒い粒子が吹きかけてあります。
通常のレンズプロテクターと違い、黒い粒子が吹きかけられている ©
マグネットタイプよりも普通のねじ込みタイプのフィルターがお好みの場合は、こちらがオススメです。
ブラックミストフィルターは82mm口径サイズを選ぶのがオススメ
レンズフィルターは使用するレンズによって、前玉の口径サイズが異なります。理想は、そのサイズにあったフィルターを、その都度購入する事なんですが、以下のようなステップアップリングを用意すれば、1枚のフィルターを使い回すことも可能です。
大きめのフィルターを1枚買っておき、このリングで様々なサイズのレンズに使い回す事ができるのが特徴。
私の場合は日常で使っているレンズフィルターが82mm以下であることが殆どなので、82mmのフィルターを選び、上記のステップアップリングを使っています。超望遠レンズをお使いの場合は、100mmを超えるフィルター口径が必要な場合もあるかもしれませんので、用途に応じて最適なフィルターサイズを選んでみてください。