3年半ほど愛用しているレンズの写真撮影例が、メーカー公式ホームページで掲載されることになりました。レンズはVenusOptics LAOWA(老蛙・ラオワ)という中国レンズメーカーの製品です。

掲載先は、製品ページの「LAOWA 105mm f/2 Smooth Trans Focus (STF)」にある製品特徴(Features)と撮影例(Gallery)で、何点かご覧いただけます。

VenusOptics - LAOWA Camera Lenses
Laowa 105mm f/2 Smooth Trans Focus (STF)
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老蛙 Laowa Hong Kong

また、日本国内で開催された写真映像機器のイベントでも写真を展示いただきました。

掲載にあたり、撮影させて頂いた方に許可をいただく事ができました。ご協力を頂きました方々、本当にありがとうございます。今回は掲載された写真を交えながら、このレンズについて簡単に振り返りたいと思います。

目次

LAOWAって何?他社が作らないレンズを生み出すメーカー

LAOWA(老蛙・ラオワ)は個性的なレンズが目を引く会社です。最近では、フルサイズカメラで10mmの超広角撮影ができるLAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE Zoomが新しくリリースされて話題になっています。

フルサイズで10mmの撮影ができるLAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE Zoom
フルサイズで10mmの撮影ができるLAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE Zoom ©

こちらのレンズは、別の記事で詳しくレビューを書いていますので御覧ください。

LAOWAは、上記の10-18mmのように、今まで無かったジャンルのレンズを作っています。LAOWAは中国語で老蛙と書きますが、今までその名前の由来が謎でした(^^;)なんで老けたカエルなんだろう…と。

名前の由来や、これまでラインアップされてきたレンズについて詳しくインタビューされた記事がありますので、もし興味がございましたら以下をご覧ください。大変面白い内容でした。

デジカメ Watch
いま、「LAOWA」の交換レンズが注目される理由
2016年の日本上陸以来、小型の超広角レンズ、高倍率マクロレンズなど、ライバル不在の個性派ラインナップで独走する交換レンズブランド「LAOWA」(ラオワ。Venus Optics)。その創業者である社長の李大勇氏に話を聞いた

上記によると、LAOWA 15mm MACROや12mmなどの超広角レンズが人気のようですね(私も気になってるところでしたw)。今回は同社のレンズラインナップの中でも、ポートレートや花の撮影に最適なLaowa 105mmのレンズ作例として写真が掲載されることになりました。

主なポートレート作例はこのレンズから生まれた

現在、当ブログで公開しているポートレート(人物写真)の多くが、LAOWA 105mmのレンズによって生み出されています。初めて使用したのは2年半ほど前になります。

Flower garden | α7RII + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer
Flower garden | α7RII + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer ©
Osu street | α7RII + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer
Osu street | α7RII + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer ©
OSU Street | A7R2 + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
OSU Street | A7R2 + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA ©

ポートレート撮影というと、その当時までは撮影イベントで友人を撮らせて頂くケースが殆どだったのですが、単独で撮影し始めたのが丁度この時期からでした。

きっかけを与えてくれたKASYAPA

それ以降、このレンズを持ち歩く事が増えてきました。レンズ購入のきっかけを与えてくれたのは、こちらのKASYAPA(マップカメラさん運営)の作例です。

マップカメラ - KASYAPA
371:APDフィルターによるボケ味のスパイス『LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer』

この記事が公開された当時は、NikonからAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDが発売されて話題になっていました。通常であれば、こちらのレンズに目が行ってもおかしくない状況なのですが、私の場合はLAOWA 105mmの魅力に惹かれてしまいました。魅力については下記でまとめていますので、興味がございましたらご覧ください。

上記でも書いていますが、LAOWA 105mmはNikonの105mmに比べると、性能面で劣勢な部分が多いです。特に、オートフォーカスが使えない点や逆光時のコントラスト低下は、一般的に見れば使いづらい印象に受け取られてしまうでしょう。

たまに、こちらのブログをご覧になっている方から「LAOWA 105mm買ってみたいんですが、どう思いますか?」とご相談をいただくのですが、撮影されるシーンと用途によってはSIGMA 135mm F1.8をオススメしています(笑)実用性では、純正レンズやSIGMAなどの日本製レンズが優れています。

ただ、物事と同じように、デリットとメリットは表裏一体。捉え方と撮影スタイルによっては、レンズのウィークポイントが魅力と感じる方もいらっしゃるかもしれません。私がその1人でした。2年ほど使って改めて思うのですが、このレンズにしか出せない柔らかいトーンや、アナログ感溢れる光の表現があります。

season of farewell | A7R2 + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer
 season of farewell | A7R2 + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer ©
story of rapeseed field | α7R2 + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer
 story of rapeseed field | α7R2 + Laowa 105mm F2 Bokeh Dreamer ©
Sana riv 04847 | Sony α7RII + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF
 Sana riv 04847 | Sony α7RII + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF ©
next to dark 4835 | Sony a7RII + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF
 next to dark 4835 | Sony a7RII + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF ©
Autumn colors 3716 | Sony α7R2 + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF
 Autumn colors 3716 | Sony α7R2 + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF ©

LAOWA 105mmとの出会いは、ここ最近の中で最も衝撃的な出来事だったと思います。また今後もこちらのレンズで写真を撮影していきたいです。

Rainy season 05796 | Sony A7R2 + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF
 Rainy season 05796 | Sony A7R2 + LAOWA 105mm F2 Bokeh Dreamer STF ©

皆様も、もし機会がございましたら、こちらのレンズを手に取って撮影にお出かけください^^