HDMI外部液晶モニターをカメラやジンバル(スタビライザー)・三脚に固定する方法をまとめました。液晶モニターには、以下のように三脚ネジ穴が付属していますので、ネジの形状を持つものなら固定することができます。
液晶モニターにはネジが付属(FeelWorld製) ©
ATOMOS製のモニターは3/8ネジと1/4ネジに対応 ©
まず結論ですが、外部液晶を固定するにはマジックアームが汎用性が高くておすすめです。
両側が1/4ネジとなっており、好きな位置にモニターやマイクを取り付けられます。2.5kg以下の物を搭載可能です。
MOZAやFEIYUTECH・DJI RONIN・PILOTFLYなどのジンバルをお使いの方は参考にしてください。また、HDMI外部液晶モニターについての詳細は以下をご覧ください。
それでは各方法を詳しく見ていきます。
目次:液晶モニターの固定方法のまとめ
専用アームを使って外部モニター液晶を固定する
冒頭でもご紹介しましたが、外部液晶モニターをビデオ雲台や三脚、ジンバルに固定したい時には、以下のようなマジックアームが便利です。
両側が1/4ネジとなっており、好きな位置にモニターやマイクを取り付けられます。2.5kg以下の物を搭載可能です。
マジックアームではアングルを自由に調整が可能となっており、耐荷重も十分にあります。
SmallRigマジックアームをモニターに接続した様子 ©
その他に、ジンバルの底面から液晶を支える専用アームも売られています。両手持ちしたい時にはこちらを活用するのもおすすめです。
ボール雲台で液晶モニターをジンバルや三脚へ固定
前述のようなマジックアーム等で固定する方法の他に、小型のミニ三脚に付属してくるボール雲台を利用する方法もあります。既に三脚用の雲台をお持ちの場合は費用を安く抑えることができるかもしれません。
雲台は、各部がしっかりとネジ締めでき、液晶モニターの向きを自由に変更できる製品がおすすめです。私の場合は、つい最近まで以下のボール雲台を使用していました。
見た目は金属感のある耐久性に優れたボールヘッドです。最大耐荷重は25kgを謳っており安定力が高そうです。ボールとは別に、360度の水平回転が可能になっており非常によく出来たボール雲台です。
価格は高くなりますが、液晶の保持力を高めたい場合は上記のボール雲台がおすすめです。
安いボール雲台は重量のある液晶を保持できない場合も
こちらは先ほど紹介したネジ(オス-オス)と、安価なボール雲台を組み合わせて、ジンバルに液晶を固定した例です。
ボール雲台で液晶モニターを固定する ©
ボール雲台に液晶モニターを取り付けた様子 ©
安価なボール雲台の場合、ボール雲台の保持力が弱いため、突然動いてしまう場合があります。特に、液晶モニターに利用するバッテリーにNP-F970のような大きなサイズを使っている場合はボール雲台によって保持するのが難しくなる事もあります。重量の重いバッテリーを装着して使う場合には、冒頭でご紹介した保持力が強いボール雲台が必要です。
外部液晶モニターをタボネジで固定する
雲台やマジックアームの形状によっては、固定したい箇所に干渉して、上手く装着できない事があります。そのような時はライティング機材(照明機材)に使われるタボネジ変換用のオス-オスねじを使うと、干渉から避けることができる場合があります。
ライトスタンドにも使える変換用のダボネジや、3/8から1/4インチネジへ変換するアダプターがセットになった製品です。三脚、一脚、ボールヘッド、ライトスタンド、ビデオライトなどのカメラアクセサリーに対応できます。
また、外部モニターの角度を変えるのは難しくなりますが、液晶を簡易的に固定したい時にも役立ちます。
オス-オスを使ってジンバルと液晶を固定する ©
オス-オスねじは、パーツの組み合わせによって両端がオスねじの形状を作ることができます。
この方法には1つ難点があります。それはネジを緩めて固定する必要がある事です。求める液晶モニターの設置角度と、ネジが締め付けられた時の角度が必ずしも一致しないためで、この方法で液晶モニターを固定する場合は、ネジがガタつく状態で使用することになります。
ただし、固定用の部品はネジだけで済みますので、安くて最も軽量にできる構成だと思います。更に安定感を求める場合には、冒頭でご紹介したマジックアームやボール雲台を組み合わせて使用する方法がおすすめです。
液晶モニターを固定する前に注意したいこと
液晶モニターをジンバルに装着する前に注意したいことがあります。
細いHDMIケーブルでジンバルとの干渉を避ける
HDMI液晶モニターを固定する方法をご紹介する前に、ケーブルに関する注意点があります。
カメラのHDMI端子にケーブルを接続する ©
液晶モニターを購入するとHDMIケーブルが付属してくる場合があるのですが、ケーブルが太くて折り曲げにくい形状となっている事があります。ジンバルに接続するためのHDMIケーブルとしては使いにくいため、以下のような細いタイプを使用するのがオススメです。
ケーブルが直径3.2mmと細い形状でできたHDMIケーブルです。太くなりがちなHDMIケーブルが嫌いな方にはおすすめです。
付属しているHDMIケーブルに比べると、折り曲げやすいため、ケーブルがジンバルに当たって干渉してしまう心配も少なくなります。
剛性の高いミニ三脚でジンバルを固定する
ジンバルを立てて配置したり、調整を行いたい場合にはミニ三脚があると便利です。ただし、液晶モニターを装着すると、その分だけ機材の総重量も増えてしまいます。液晶モニターを装着して使用する際には、一般的な物よりしっかりしたミニ三脚を選ぶのがおすすめです。