一眼レフやビデオカメラ用の液晶や、ジンバルによる動画撮影でおすすめのHDMI外部液晶モニターFeelWorld Master MA6の使用感をレビューします。今回はメーカーさんより実機をご提供いただきました。
5.7インチ・1920x1080の解像度を持つ液晶モニターです。HDMIケーブルによる4K映像の入力や出力が可能。さらに遮光フードや持ち運びに便利なポーチが付属しています。電源は別売りの電源アダプターやNP-Fバッテリーに対応しています。
外部液晶モニターFeelworld Master MA6をカメラに取り付けた様子 ©
FeelWorld MA6は、1920x1080ピクセルの解像度を持つ5.7インチ液晶モニターです。HDMI入力端子を備えており、カメラの映像出力を表示させることが可能です。応用次第ではゲーム機のモニタリングやカーナビの映像表示にも使えそうです。また付属品としては、屋外で液晶を見やすくする遮光フード、持ち運びに便利なキャリングケース、HDMIケーブル2種類が同梱されています。
今回は、FeelWorld Master MA6の活用シーンや外観のレビューを詳しく解説していきます。Youtubeにも動画を用意していますのでご覧ください。
また、用途に応じた外部液晶モニターの選び方については以下が参考になります。
目次:FeelWorld MA6のレビュー
HDMI外部液晶モニターで何ができるの?活用シーン
まずは、液晶モニターのFeelWorld MA6を活用できるシーンを見ていきたいと思います。
バリアングル液晶に対応していないカメラで自撮り
FeelWorld MA6は液晶の向きを変えることができますので、カメラ正面に液晶を向ける機能(バリアングル液晶)に対応していないカメラで便利です。自撮りや集合写真などで利用できそうです。
外部液晶モニターFeelworld Master MA6をカメラに取り付けた様子 ©
また自撮りで便利な機能として上下・左右反転表示モードが用意されています。通常、自分を撮影した映像をモニターで表示させると、左手はモニター上で右側に移ります。これは自撮りをしていて混乱しやすい事なのですが、左右反転モードがあるお陰で、左手をモニター上で左側に映し出すことができます。
その他に、液晶の表示向きや明るさは調整が可能です。使用したカメラのSony α7IIIでは屋外晴天モードと呼ばれる機能があります。こちらは液晶を野外でも見やすくなるように明るくする設定なのですが、FeelWorld MA6では、それと同程度の輝度まで調整することができました。
カメラと離れた位置で液晶モニタリング
FeelWorld MA6はHDMIケーブルでカメラと接続することで、カメラの映像を液晶で表示させることができます。HDMIケーブルで接続していれば、カメラ本体と液晶モニターは離れた位置に設置ができます。
カメラと外部液晶モニターを切り離して使う ©
撮影した写真をモニタリングしたい時や、Youtubeなどで自分を撮影している動画をリアルタイムに確認したい時に便利ですね。
突然ですが、自撮りをしていると左右が分からず、混乱することはありませんか?FeelWorld MA6では左右反転表示モードがあります。
Youtubeのレビュー動画の1:40でもご紹介しているのですが、FeelWorld MA6では液晶の表示方向を変えることができます。上下の表示回転だけでなく、左右を反転して表示するモードが搭載されていて、鏡に自身を映し出したような雰囲気でモニター表示が可能です。Youtubeで自分を撮影したい時に重宝しました。
ジンバル使用時の外部液晶モニターとして最適
ジンバルなどのスタビライザーを使った映像撮影で、映像を確認したいときにも便利です。FeelWorld MA6は、ミラーレス一眼レフなどの背面液晶よりも大きいサイズの液晶ですので、カメラファインダーから離れた位置でも、撮影の様子を視認しやすいです。
逆さ持ちしたジンバル&カメラと外部液晶モニターを接続した様子 ©
また、液晶の向きを自由に変えることができます。ジンバルを逆さ持ち(インバート)で撮影する際には、楽な姿勢で映像が見られます。
ジンバルと外部液晶モニターを接続した様子(※別売りのボール雲台を使用) ©
ジンバルと外部液晶モニターを接続した様子(※別売りのL字ブラケットを使用) ©
実際に使ってみると、ローアングル(低い位置)から撮影するケースで非常に便利でした。ただ、少し難しかったのはジンバルと液晶モニターをどのように固定すれば良いのか分かりませんでした。色々使って試行錯誤してみた結果、以下の方法で固定することにしました。
映画など特殊なアスペクト比で撮影したい時の確認に
一眼レフの画面は縦横の比率が3:2
の画面を映し出し、動画撮影では16:9
の画面を映し出すのが一般的です。ところが3:2
や16:9
以外のアスペクト比で撮影したい時には、一眼レフ単体で把握するのは困難です。
そんな時にFeelWorld MA6のようなHDMIモニターがあると赤色のガイドラインでフレームを確認できます。
また、FeelWorld MA6はHDMI入力以外に出力も備えていますので、他のHDMIと接続して同時にモニタリング可能です。複数人で映像撮影や制作したい方にとっては必須のアイテムだと思います。
FeelWorld MA6の外観と使い方ついて
続いて、HDMI外部液晶モニターFeelWorld MA6の外観と使い方を見ていきたいと思います。
FeelWorld MA6のボタンについて
Feelworld MA6は液晶本体上部にボタンを備えています。
Feelworld Master MA6のボタン ©
各ボタンは右から順番に以下のような内容となっています。
電源ボタン
右端にあるボタンを押すと、液晶モニターが起動します。映像入力があれば映像が表示されます。
MENUボタン
中央から右側にあるMENUボタンで、各種設定変更や、F1・F2ボタンに割り当てたい設定を変更できます。
F1・F2ボタン(ショートカット)
好きな機能を呼び出せるボタンです。内容はMENUボタンから変更できます。初期設定では表示内容の回転ができます。
FeelWorld MA6本体裏面とバッテリーについて
FeelWorld MA6本体の裏側ではSonyのバッテリー装着ができます。
Feelworld MA6本体の裏面とバッテリープレート ©
バッテリーは別売りとなっていますので、利用時間に合わせて次の物を選ぶと良さそうです。まず、あまり長時間は使用しないという方には、下記のような100g程度と軽いF570互換バッテリーがおすすめです。
NP-F330・NP-F530・NP-F550・NP-F570に互換性のあるバッテリーと充電器が含まれるセット品です。
その他にも利用シーンに応じて最適なバッテリーがあります。詳しくは以下が参考になります。
FeelWorld MA6の各端子について
液晶の下部では映像の入力や出力、電源入力端子が備わっています。
Feelworld MA6の各端子 ©
各端子は左から順番に次の内容となっています。
DC12Vの電源入力
バッテリーではなく、電源コードを接続したい方に便利です。
イヤホン端子
音声出力の端子です。イヤホンやヘッドフォンで音声を確認したいときに便利です。
USBアップデート端子
ファームウェアの更新などが行なえます。
HDMI映像 出力端子(タイプA)
4Kまでの映像出力ができます。
HDMI映像 入力端子(タイプA)
カメラの映像やゲーム機の映像を入力します。入力された映像が液晶モニターに映し出されます。
FeelWorld MA6の三脚ネジについて
液晶には三脚や、付属されているL字フレームを装着するための三脚ネジが備わっています。
Feelworld MA6の三脚ネジ。三脚などの固定に使える ©
こちらはネジで装着と脱着が可能になっています。脱着した三脚ネジのパーツは、液晶本体裏側から見て左側と下に付け外しが可能となっています。
Feelworld MA6の三脚ネジは脱着して、左側と下側に固定できる ©
ただ、このネジ穴はそれほど深くないので、頻繁に脱着を繰り返すと破損してしまいそうな雰囲気です。気をつけてください。
FeelWorld MA6の付属品について
続いて、FeelWorld MA6の付属品を見ていきたいと思います。
FeelWorld MA6の外箱 ©
日本語の説明書に対応
FeelWorld MA6は中国メーカーの製品なのですが、日本語の取扱説明書が同梱されており操作に困ることは少なそうです。
FeelWorld MA6の日本語取扱説明書 ©
持ち運びに便利なキャリングケースが付属
FeelWorld MA6ではキャリングケースが付属しています。液晶モニター本体や、ケーブル、遮光フードが収納できるようになっています。
FeelWorld MA6のキャリングケース ©
キャリングケースにはカラビナが付属しており、好きな場所へ引っ掛けて携帯することができます。
液晶本体と付属品
キャリングケースの中身は液晶本体と以下の付属品が入っています。
- HDMIケーブル (タイプA → タイプC)
- HDMIケーブル (タイプA → タイプD)
- 遮光フード (フレームとフード)
- L字フレーム(L字ステイ)
FeelWorld MA6の液晶本体 ©
FeelWorld MA6の付属品1 ©
HDMIケーブルが2種類も付属していますので、すぐにカメラと接続して使用できます。ただしケーブルが太くて折り曲げにくい素材となっています。写真撮影用としては問題なさそうですが、動画撮影用の機材と一緒に使用する場合には、以下のような細いケーブルを購入するのがおすすめです。
ケーブルが直径3.2mmと細い形状でできたHDMIケーブルです。太くなりがちなHDMIケーブルが嫌いな方にはおすすめです。
FeelWorld MA6の付属品:L字フレーム ©
遮光フード
遮光フードはマジックテープが備わったフレーム(枠組み)を液晶パネルにはめて、フードを装着します。
FeelWorld MA6の遮光フード。接続面はマジックテープ素材になっている。 ©
収納時に折り畳まれた状態となっていますが、広げて使用します。
遮光フードを装着した様子 ©
L字フレームは液晶を回転させたりカメラのホットシューに装着可能
L字フレームはカメラのホットシューに装着したり、底面の三脚ネジ穴によって三脚に固定することができます。また液晶と接続する箇所は回転・固定させることが可能です。
L字フレームを液晶に装着する ©
L字フレームに装着した液晶は回転・固定が可能 ©
L字フレームは金属製で作りがしっかりしています。液晶パネルに重いバッテリーを装着しても回転する心配はなさそうです。