Nikonレンズには色々な種類があります。当記事ではレンズの種類と見分け方についてまとめたいと思います。新しいレンズや中古レンズを購入するときの参考にして頂ければ幸いです。

また、ニコンレンズをSonyのミラーレスカメラなど他社製のカメラで扱うには、マウントアダプターと呼ばれる製品を使います。例えば次のような製品があります。

マウントアダプターには、製品によって対応しているレンズと、使えないレンズがあります。

そこで、Nikonレンズの種類を見分ける知識が必要になってきます。Nikonは、製造された年代によって、形状が異なりますので、特徴や見分け方を順番に見ていきましょう。

目次

レンズの種類

NikonG to SonyE adapter 01493 | Sony a7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

それでは各レンズの違いと特徴、見分け方についてまとめていきたいと思います。ニコンレンズは主に以下のような種類があります。

  • Eタイプのレンズ(最新型)
  • Gタイプのレンズ(やや古い型式。現在最も普及中)
  • Dタイプのレンズ(古い型式)
  • それ以降の古いレンズ

まずは先に結論ですが、Nikonレンズを見分けるコツは製品名や絞り環・絞りレバーの有無を確認することです。

レンズタイプ(種類) 絞り環 絞りレバー
Eタイプレンズ(最新型) 無し 無し
Gタイプレンズ(やや古い型式) 無し
Dタイプレンズ(古い型式)

それでは、実際にレンズの写真を見ながら、見分ける方法を解説していきたいと思います。

ニコンGタイプレンズとは?

ニコンGタイプレンズは、現在最も普及している型式です。最近では後継のレンズとしてEタイプレンズが発売されています。レンズの型式は、レンズの製品名で判別することができます。絞り値に続く英字で見分けが付くのですが、例えば…

  • AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
  • AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

上記はNikonレンズの中でも「ニコンGレンズ」と呼ばれています。Nikon Gレンズの見た目の特徴は、レンズの後玉に絞りレバーが備わっており、絞り環が無い点です。

絞りレバーってなに?

まずは、絞りレバーがどういった物なのか見ていきましょう。以下は絞りレバーの様子が分かる動画です。レバーを引っ張るとレンズの絞りが開いたり閉じたりします。

一例ですが、AF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gの写真を見てみましょう。

NikonG to SonyE adapter 01489 | Sony a7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
NikonG to SonyE adapter 01464 | Sony a7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

ニコンGレンズは、上記の画像のように、絞り(F値)を操作するレバーがレンズ後玉に付いているのが特徴です。

実はニコンはつい最近まで、このように絞り制御が機械的でした。上記画像のような絞りレバーをカメラ本体で操作する事によって、F値を制御する仕組みになっています。

また、SIGMA(シグマ)やTAMRON(タムロン)が製造するニコン用レンズも、同じような絞りレバーを備えています。

NikonG to SonyE adapter 01490 | Sony a7R2 + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
NikonG to SonyE adapter 01469 | Sony A7R2 + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

一例ですが、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM(ニコン用)の裏側を見てみましょう。

NikonG to SonyE adapter 01466 | Sony A7R2 + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

やはり後玉はニコンレンズと同じような形状をしています。

ニコンDタイプレンズとは?

先ほど説明した、ニコン(G)レンズよりも一昔前のモデルとしてニコン(D)レンズがあります。

  • AI AF Nikkor 50mm f/1.4D
  • Ai AF Zoom-Nikkor 18-35mm f/3.5-4.5D IF-ED
  • Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

Dタイプのレンズもやはり、レンズ製品名のF値に続く英字で判別ができます。こちらは絞り環と言われるF値を操作できるリングが備わっており、手動で絞りを操作できます。

DレンズとGレンズの違いを簡単に説明すると、絞り環が備わっているかどうかの違いで見分ける事ができます。

  • 絞り環が備わっているレンズ

    → Dタイプ(またはそれ以降の古い型式)のレンズです。

  • 絞り環が備わっていないレンズ

    → GタイプまたはEレンズのニコンレンズです。

一例ですが、サードパーティー製のSIGMA 15mm Fisheyeの写真を見てみましょう。

NikonG to SonyE adapter 01491 | Sony α7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
NikonG to SonyE adapter 01476 | Sony A7R2 + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

上記のように絞りを操作できるリングが備わっています。このDレンズに対して、前述したGレンズでは絞り環が廃止されています。

ニコンEタイプレンズとは?

Nikon Eレンズはニコンの最新レンズ群で、前述したGレンズのような絞りレバーを廃止したモデルです。

  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR

Eレンズもやはりレンズ製品名で判別できます。ニコン(E)レンズは絞り制御が電磁方式となっており、他メーカーでも採用されている一般的な形状に近くなっています。

また見た目の違いとしては、絞りレバーや絞り環の有無で見分けることができます。

  • 絞り環や絞りレバーが備わっていないレンズ

    → Eタイプのニコンレンズです。

  • 絞り環や絞りレバーが備わっているレンズ

    → GタイプやDタイプ(またはそれ以降の古い型式)のレンズです。

例えばAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRを見てみましょう。

NikonG to SonyE adapter 01493 | Sony a7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
NikonG to SonyE adapter 01484 | Sony a7RII + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

レンズの後玉を見てみると、絞りレバーが見当たりません。

NikonG to SonyE adapter 01486 | Sony α7R2 + SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

マウントアダプターと対応しているNikonレンズの種類

冒頭でも触れましたが、マウントアダプターとは、NikonレンズをSony製のミラーレスカメラに装着したり、その他のメーカーでnikonレンズを使用することができるアイテムです。アダプターを組み合わせると次のようなイメージになります。

NikonG to SonyE adapter 1684 | Nikon D7200 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

それでは、各Nikonレンズのタイプに応じたマウントアダプターを簡単に見ていきましょう。

Nikon GタイプとDタイプで使えるアダプター

こちらはG・Eタイプに対応したマウントアダプターです。残念ながらオートフォーカスはできませんが、絞り操作をアダプターのリングで操作する事ができる製品です。価格が安いので、マニュアルフォーカスでも大丈夫という方にはおすすめです。

Nikon EタイプとGタイプで使えるアダプター

こちらは新しいニコンレンズのEレンズとGタイプに対応したマウントアダプターです。オートフォーカスや絞りの操作に対応しています。

その他のアダプターについては、以下の記事をご覧ください。

Nikonには、様々なタイプのレンズがあることを解説しました。現在はD7500で使えるおすすめレンズでも解説してる通り、EタイプとGタイプが混在している状況です。レンズの型式や形状の区別が分からなくなった際にはぜひ当記事を参考にしてください。