写真のRAW現像ツールであるAdobe Lightroomの使い方に関する話題です。これからLightroomを始める方や、レタッチ初心者の方でも、最初からゆっくりマスターできるような情報をまとめてみました。

私も実際にこれからご紹介する記事を読みながら色々と覚えていきました。もう早いもので5年くらい前の話だと思います(^^;)忘れてしまった内容もあるので、今回は自分が見返すためにも記事を作りました。

Lightroomで写真をレタッチしてみたいけど、何から覚えていったら良いのか分からない!というお悩みの方に役立ちましたら幸いです。

Lightroom meets KORG nanoKONTROL
 Lightroom meets KORG nanoKONTROL ©

目次

また、当記事と併せて下記の書籍を読みながら覚えていくと、基礎的な知識を確認できておすすめです。

まずはじめに。紹介する内容と流れについて

今回紹介していくサイトは次のような段階でまとめています。初めは大まかに理解していき、その後で細かい使い方を徐々に覚えていけるような流れで説明していきたいと思います。

  1. Lightroomで何ができるのか?

    Lightroomで何が出来るのか?ざっくり見てみましょう。

  2. レタッチに必要な写真の知識

    レタッチする前に覚えておきたい写真の知識をご紹介します。

  3. 写真の管理方法

    レタッチする前に覚えておきたいLightroomの写真管理方法をご紹介します。

  4. Lightroomの使い方を簡単に覚えてみよう

    まずはレタッチでよく使いそうな機能に限定して、使い方を覚えていきましょう。

  5. Lightroomの使い方を細かく覚えてみよう

    大まかな使い方を覚えたら、細かい部分をマスターしていきましょう。

それでは順番にご紹介していきます。

用語について

当記事では、写真やLightroomの操作に関していくつか用語を使っています。用語の意味は下記の通りになりますのでご不明でしたら参考にしてください。

  • レタッチ

    カメラで撮影した写真データをLightroomで明るくしたり、その他の調整をすることです。

  • 現像・編集

    レタッチと同様の意味です。

  • RAW(ロウ)データ

    カメラの写真データの保存形式の1つです。カメラの設定の中でRAWという保存形式を設定する事ができます。RAWは画質が良く、Lightrooのレタッチに適しています。

  • Lightroom(ライトルーム)

    写真のレタッチができるソフト(アプリ)です。今回の記事で話題として扱っています。

Lightroomで何ができるのか?

株式会社LIG
実例で分かる!究極の写真編集ソフト「Photoshop Lightroom」の使い方

まずは上記のサイトをご覧ください。Lightroomを使うと何ができるのか?レタッチをしていくと、写真はどう変わるのか?が感覚的に分かる解説サイトです。まずはざっくり斜め読みする程度で大丈夫です。

サイトでは風景写真を題材にして、RAWデータのレタッチを行っています。

記事で解説されているレタッチ例はどちらかというと、派手目の仕上げ方や海外の写真家さんが公開してそうな絵画調の仕上げ方にあたると思います。

ですが、編集前と編集後で劇的に写真の印象が変わっているのが面白くて参考になるかと思います。またLightroomの代表的な操作内容を一通り使ってレタッチしています。後からじっくり見返して、レタッチ方法を学ぶのにも最適な記事です。

ライトルームでこんな事ができるのか!と、まずはざっくりと雰囲気だけでも感じ取って頂けると、この段階はOKです。

レタッチする前に覚えておきたい必要な写真の知識

Lightroomのレタッチを覚える前に、理解しておきたい用語と知識が2つあります。それは非破壊編集ヒストグラムというワードです。

いきなり聞き慣れない用語が出てきたー!と青ざめてる方もいらっしゃるかもしれません(^^;)ですが、まずはゆっくりと以下のサイトをご覧ください。今後覚えておくと、必ず役に立つ大切な内容をご紹介していきたいと思います。

非破壊編集について

今日は写真日和。LIGHTROOM編
十年後でも写真は撮ったときに戻せる → 非破壊的に編集ってなに!?

こちらの記事は読みやすい内容になっていて、はじめての方にも分かりやすいかと思います。

ライトルームでは、何度編集しても、最初の時点に簡単に戻る事ができます。こういった機能を持っているLightroomのようなソフトのことを非破壊編集できるソフトと呼んでいます。上記の記事にあるE.T.の比較写真が分かりやすい例えとなっていますので、ぜひご覧ください。

ヒストグラムについて

写真現像・フォトブック・カメラ販売 キタムラグループ
レベル補正 -デジカメきほん撮影塾

カメラで写真を撮っていると、棒グラフのような図を目にしたことがあるかと思います。これはヒストグラムと呼ばれています。ヒストグラムは、明るい部分と暗い部分がどのように写っているのかが分かるグラフです。

上記でご紹介している記事は、ヒストグラムについての分かりやすい解説です。また、当ブログでもヒストグラムについて触れた記事がありますので、宜しければ下記もご覧ください。

レタッチする写真を、最適な状態で撮影するには、明るい部分と暗い部分が漏れなく写っている事が一般的に好ましいとされています。特に、風景写真ではこの捉え方で撮影している方が多いと思います。撮影する際には、このヒストグラムを意識しながら撮影してみましょう。

ヒストグラムは、Lightroomのレタッチ時にも常に意識する事になります。その様子は下記の記事をご覧ください。

今日は写真日和。LIGHTROOM編
ヒストグラムの読み方。→写真を元に戻す方法も!

レタッチする前に写真の管理方法をざっくり覚えよう

develop or drink ?
 develop or drink ? ©

Lightroomのレタッチ作業に入る前に、もう1つ覚えておきたいのが、写真の管理方法に関する知識です。最初に覚えた方が良い内容は以下の2つです。

  1. 写真データをLightroomに読み込む方法
  2. お気に入りの写真だけを絞り込む方法

写真データをLightroomに読み込む方法について

株式会社LIG
実例で分かる!究極の写真編集ソフト「Photoshop Lightroom」の使い方

写真をレタッチする際に、最初に行う作業が「写真の読み込み」です。こちらについては、先ほどもご紹介した上記のサイトが参考になります。

お気に入りの写真を絞り込む方法について

今日は写真日和。LIGHTROOM編
写真に★を。写真の編集、選別。→「写真は数じゃない!」

Lightroomではお気に入りの度合いによって、写真を絞り込む事ができます。これは上記のサイトが参考になります。

また、Youtubeの動画も用意しましたのでご覧ください。

例えば、凄く気に入った写真は星5つ。そうでないものは星0個といった情報を写真に入れる事が出来ます。後は星の数に応じて写真を絞り込みます。星(お気に入りの度合い)を付ける作業をレーティングと呼んでいます。また星の数に応じて、写真を絞り込む作業をフィルタリングと呼んでいます。

また、星の数以外にも、色分け(カラーラベル)やキーワードを写真に追加する事ができます。これも星の数と同様に条件で写真を絞り込む機能がLightroomに備わっています。

詳しくは別の記事で解説を行っていますので、そちらもご覧ください。

Lightroomの使い方を大まかに覚えてみよう

ここからはレタッチに関する大まかな内容が学べるサイトの紹介です。

今日は写真日和。LIGHTROOM編
今日は写真日和。LIGHTROOMの巻

すでに何記事かご紹介しましたが、サムソンさんの書かれている「今日は写真日和」の記事は、動画も交えて解説されていますので、初心者の方にも非常に分かりやすい内容となっていてオススメです。

Lightroomの使い方に関する記事を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。◯の付いている記事が特に参考になるかと思います。

特におすすめ ナンバー テーマ
第1回 写真の編集とレタッチの第一歩。→ 大量な写真はそろそろまとめよう!
第2回 LRに読み込んで、半目をなくそう。→ プロのように不要な写真を簡単に分別
第3回 写真に★を。写真の編集、選別。→「写真は数じゃない!」
第4回 思い出の写真は選んではじめて意味をもつ。→ひとまず写真を減らそう!
第5回 十年後でも写真は撮ったときに戻せる → 非破壊的に編集ってなに!?
第6回 ヒストグラムの読み方。→写真を元に戻す方法も!
第7回 LIGHTROOM 5 BETA → +「非可逆圧縮」LOSSY DNGとは?
第8回 ライトルームでの基本補正 →レタッチは写真をきれいにするだけじゃない。
第9回 切り抜きツールでフレーミングを整う →ヨコ写真もタテ写真に変えられる!
第10回 コピペで大量な写真を一括修正! → プリセットを使って作業時間をさらに短縮
第11回 新しくなったFlickr の簡単な使い方→1TB(テラバイト)という衝撃
第12回 補正ブラシで特定部分を調整できる →マスターすればフォトショップいらず!
第13回 世界の写真ブログを紹介します → まずは報道写真編
第14回 段階フィルターとゴミや傷を消してくれるスポット修正ツールをを使いこなそう。
第15回 画像をJPEGなどに書き出す →写真に透かしを入れて写真を守ろう!
第16回 宅ファイル便やFireStorageよりスマートに送信→「WeTransfer」のススメ
第17回 LIGHTROOMを少しでも軽く、速くしたい→使い方次第でこんなにも変わる!
第18回 世界の写真ブログを紹介します → きれいな写真がいっぱい
第19回 パソコンでもスマートフォンでも簡単にレタッチ→無料エディターを紹介します!
第20回 クィックコレクションとIDプレート→ライトルームを自分流にカスタマイズ!

執筆時に確認できる公開記事をリンク集として引用させて頂きました。その他は「今日は写真日和」さんのページ後半にある目次をご覧ください。

Lightroomの使い方を細かく覚えてみよう

Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
第1回 カタログの使いこなし | Lightroom 実践力アップ講座

記事のタイトルの通り、レタッチの実践力を養える内容となっています。

Lightroomの使い方を大まかに理解したら、上記の記事でより詳しい内容をゆっくり学んでいくのがオススメです。公開日から何年も経過していますが、今でも参考になる情報が凝縮されています。

以下でご紹介する記事のバックナンバーを見ても分かる通り、圧倒される情報量となっています。

読むのに相当の時間はかかりますが、何年も掛けて記事が作成されているだけあって、これだけで編集から写真データの管理方法に関する基礎知識が深く理解できます。

Shuffleさんと著者の湯浅立志さんの書かれている記事は、Lightroomの参考書1冊分以上の価値がありますので、一押しです。

LightroomのLightroom実践力アップ講座に関する記事を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。◯の付いている記事が特に参考になるかと思います。

特におすすめ ナンバー テーマ
第1回 カタログの使いこなし
第2回 過去の写真をカタログ化してアーカイブしておこう!
第3回 自動読み込みを利用した撮影ワークフロー
第4回 カメラプロファイルの特性を試す
第5回 操作を快適にするショートカットと周辺機器
第6回 「世界のプリセット」を楽しみながらバリエーションを使いこなす
第7回 メタデータの使いこなし
第8回 Lightroomからの書き出しとWeb公開
第9回 Adobe Photoshop Lightroom 3 Beta2 公開
第10回 テザー撮影の実践的使いこなし
第11回 「公開サービス」の使いこなし
第12回 Lightroom3へのバージョンアップ
第13回 カメラキャリブレーションの処理バージョンについて
第14回 レンズ補正の使いこなし
第15回 新しくなったトーンカーブ
第16回 公開サービスでFlickrを使いこなそう
第17回 写真の保存と外付けハードディスク
第18回 大切な写真はクラウドへ保存しよう
第19回 スライドショー機能による表現
コラム Q&A 1 複数のフォルダーを同期させる
コラム Q&A 2 フォルダーごとにファイルを書き出す
コラム Q&A 3 LightroomとBridge、どちらが良い?
コラム Q&A 4 Capture One Proとの違いは?
コラム Q&A 5 2台以上のPCからLightroom 3を使うには?
コラム Q&A 6 スピードアップのためのセッティング
第20回 Lightroom 4 Beta 公開
第21回 Lightroom 4 Betaの現像モジュール
第22回 Lightroom 4で強化された補正ブラシ
第23回 新設されたマップモジュール
第24回 Lightroom 4で行なうビデオ編集
第25回 カラーフリンジ補正コントロール
◯ (写真印刷を考えてる方) 第26回 ソフト校正 その1
◯ (写真印刷を考えてる方) 第27回 ソフト校正 その2
第28回 Adobe Photoshop Lightroom 5 パブリックベータ版公開 スマートプレビューについて
第29回 円形フィルターを使いこなす
第30回 更に充実したスライドショー
第31回 より進化したスポット修正ツール
第32回 Uprightテクノロジー超活用法
第33回 快速ワークフローを実現する「自動補正」
第34回 Lightroom mobileを使いこなす その1
第35回 Lightroom mobileを使いこなす その2
第36回 Lightroom mobileを使いこなす その3 iPhone編
第37回 Lightroom CC で今日から仕事で使えるHDR
第38回 Lightroom CCでパノラマを使いこなせ
コラム 開発者トーマス・ノールが語る「PhotoshopとLightroomが目指すもの」
第39回 Lightroom CC GPU支援とフィルターブラシ機能
第40回 Lightroom CCで簡単に作品を公開しよう。スライドショーとAdobe Slate
コラム 新しくなった「Lightroom CC」は、いつでもどこでもLightroom

執筆時に確認できる公開記事をリンク集として引用させて頂きました。その他はShuffleさんのページ後半にあるバックナンバーをご覧ください。

Lightroomを手足のように操る

最後に、Lightroomの操作に関する効率アップ方法をご紹介したいと思います。この2つを覚えておくと、レタッチ作業がかなり速くなるかと思います。Lightroomの使い方に慣れてきたら、ぜひ参考にしてください。

Lightroomショートカットを覚える

ツールの使い方を学びながら、ショートカットも少しずつ覚えていくと、作業スピードが早くなりレタッチが快適になると思います。

keyboard

(写真引用元:Alex Garcia - Double Cliche on flickr)

Lightroomをツマミ操作するMIDIコントローラーの活用

こちらは外部機器を活用したレタッチ作業の効率化に関する記事です。細かいレタッチ作業やアナログ感覚でレタッチを行ってみたい方の参考になるはずです。