映像や画面で無線で送信できるINKEE BENBOXを使ってみましたので、使い方や使用感想を書きたいと思います。
BENBOXは、1万5千円程度と価格が安く、カメラのホットシューに装着できる小型サイズの送信機です。スマートフォンやiPadなどのタブレットを最大4台までディスプレイとして表示させることができます。表示解像度は最大で1080pまで対応。4Kなどの映像が入力された場合には1080pへ自動で変換してくれます。
カメラやジンバルに最適な映像送信機です。カメラの液晶をケーブル無しでスマートフォンやタブレットに表示可能になります。バッテリー内蔵で3.5時間使うことができ、125gと軽量デザイン。カメラのホットシューへ装着して持ち運びができます。詳しくは解説レビューをご覧ください。


- 価格が安いトランスミッターを探してる
- 送信機の重量が軽い製品が良い
- シンプルに画面表示できれば良い
集合写真や自撮りをしたい
→ スマホからカメラの撮影開始操作ができる(後述)
実際に使ってみると、全体の動作は安定している印象でした。カメラのファインダー像をスマホへ表示させたい用途でしたら、必要十分な機能を有しているので、この手の製品を試してみたい方にはオススメだと思います。
また、当製品を使用する際にはカメラとBENBOXを繋ぐHDMIケーブルが必要になります。予めHDMIケーブルを用意しておきましょう。その他のワイヤレストランスミッターについては以下が参考になります。
それでは、INKEE BENBOXについて、詳しく見ていきたいと思います!
目次:INKEE BENBOXの使用感想レビュー
BENBOXの使い方が分かる解説動画
INKEE BENBOXの使い方や使用時の動作が分かる動画を用意していますので、そちらもご覧ください。
BENBOX画面表示の遅延はどれくらい?
INKEE BENBOXの遅延は150msと言われています。前述の動画では、手を降った様子を撮影例を例に挙げて、遅延の度合いを説明していますが、ワイヤレスで受信したiPhoneの画面では、手の動きが僅かに遅れて表示されいるのがご覧いただけると思います。

ただ、見た目上では殆ど気にならない程度の遅延だと感じました。これだけ元の映像に追従しているのは凄いですよね!
BENBOXでスマホやタブレットで画面表示させる方法
それでは実際にBENBOXを使って、iPhoneに画面表示させるまでの手順を見ていきたいと思います。
BENBOXの電源ONとOFFの方法
まずINKEE BENBOX本体の電源を入れていきましょう。
カメラに装着して使用する予定でしたら、カメラ上部にあるホットシューという溝へBENBOX本体を差し込んでおきます。その後で、BENBOXの上部にある丸いボタンを1回押した後長押しします。

1回押すと、現在のバッテリー残量を知ることができます。また、電源を切る方法も同じ方法となります。
Wi-Fiに接続する
続いて、ディスプレイにしたい端末(スマホ・タブレット等)からINKEE BENBOXにWi-Fi接続しておきます。
例えば、iPhoneからBENBOXへWi-Fi接続したい時には、BENBOX-***のようなネットワーク名が見つかりますので、選択します。

そして接続時にはパスワードを要求されますので、12345678と入力します。これでBENBOXとスマホの接続が完了しました。
BENBOXの専用アプリをインストールする
INKEE BENBOXに入力された映像を、スマートフォンやタブレットに表示させるには、INKEE(IN-KEE Benbox APP)というアプリをインストールします。

iPhoneやiPad、AndroidはこちらをアプリをインストールすればOKです。
iPhoneやiPadでカメラのファインダー像を表示
ここまで準備が完了しましたら、最後にINKEEのアプリ画面からワイヤレス表示を開始します。スマホ画面の左側にある丸いボタンの中でも下にある▼ボタンを押します。
(下の写真の例では、既に画面表示が行われていますので表示停止ボタンのアイコンに変わっています。)

これでカメラの映像をスマートフォンに表示させることが出来ました。続いて操作方法や機能を見ていきましょう。
BENBOXのアプリ使用方法
続いて、BENBOXの専用アプリINKEE(IN-KEE Benbox APP)の使用方法について見ていきましょう。
リモートコントロール(動画撮影・写真撮影の開始)
BENBOXでは、付属されているカメラケーブルをBENBOXとカメラ本体に接続すると、iPhoneやiPad、Androidなどの端末から撮影を開始することができます。

上記の写真は、カメラが動画撮影モードのときに、スマートフォンの赤いボタンを押すと、動画撮影が開始される様子です。
同じように、カメラを写真撮影モードに切り替え、カメラアイコンをタップすると、写真撮影を行うことができます。

カメラには連写機能やセルフタイマー撮影機能があるかと思いますが、基本的にはカメラの設定をそのまま利用できるようです。
例えば集合写真を撮りたいときに、どなたかにカメラを渡し、スマートフォンを持って自分でファインダー像を確認しながら、シャッターを切るといった使い方も出来そうです!
カメラコントロールは、
- 絞り
- シャッター速度
- ISO
- 写真撮影、ビデオ録画
などの制御がサポートされていると記載されています。しかし、商品説明には注意書きがあります。
SONYのカメラだけは撮影開始の操作のみコントロールできる仕様のようです。また、SONY α7IIIなどの、カメラ本体側の設定では、USB設定を「PCリモート」にするとコントロールができるようになります。
それではINKEEに備わっているモニタリング機能を見ていきましょう。
ヒストグラム(輝度)
スマホアプリのINKEEで右下にあるアイコンの左側を選択すると、ヒストグラム表示ができます。

こちらはカメラに搭載されているグラフと同じで、カメラに写っている輝度の分布を知ることができます。左側に振り切れると、黒つぶれ。右に振り切れると白飛びしていることが分かります。
例えばカメラのF値を絞っていき、カメラの像を暗くしていくと、ヒストグラムの輝度分布も左へ移動していきます。

ゼブラパターン(縞々表示)
スマホアプリのINKEEで、右下にあるアイコンの中から、左側から2つ目を選択すると、ゼブラが表示されます。

ゼブラは選択した数値以上の明るさとなる箇所を、縞々で表示させる機能です。縞々を表示させる数値(閾値)は、画面上を左右にスワイプすると増減させることができます。
モノクロ表示(単色表示)
スマホアプリのINKEEで、右下にあるアイコンの中から、左側から3番目を選択すると、グレーの単色表示となります。

こちらはノイズの確認や、画面中の導線を確認したい時に便利です。
構図ライン表示
スマホアプリのINKEEで、右下にあるアイコンの中から、右側から2番目を選択すると、構図表示となります。

アイコンをタップするごとに、構図の種類が切り替わります。カメラに搭載されている三分割構図の他に、フィボナッチ構図や放射線状構図を表示できます。


3DLUT表示
スマホアプリのINKEEで、右下にあるアイコンの中から、右側から1番目を選択すると、3DLUT表示となります。LUTは映像のカラーグレーディングを決める色変換情報のことです。
雲のアイコンをタップすると、選択したLUTのダウンロードが始まり、緑色のアイコンで3DLUTの適用開始とモニタリングが行えます。

また画面上を左右にスワイプすると、3DLUTの適用前後を確認することができます。

INKEE BENBOXの外観と付属品について
それではBENBOXの外観を見ていきましょう。カメラのホットシューにINKEE BENBOXを装着すると、ご覧のようにコンパクトです。

見た目はストロボで使うようなワイヤレスコマンダーを太くしたような形状です。本体裏側には、ヒートシンクのような切り込みが備わっており、25℃の環境で使い続けた感想としては、そこまで熱くなりませんでした。
冒頭でも触れたように、使用するには別売りのHDMIケーブルが必要です。
また付属品として、本体送信機とカメラを繋ぐカメラコントロールケーブルが用意されています。例えばSONYのミラーレスカメラに繋ぐと次のような外観になります。

残念ながら、ケーブルが短いので、コードが突っ張る印象でした。こちらは1-2cmほど長いケーブルだと良かったと思います。また、ケーブルは以下の写真のように5種類用意されています。

- SONY製カメラ対応のMicro USB端子
- USB Type-C端子 充電用
- Micro USB端子
- Mini USB端子
- Panasonic製カメラ対応のリモコン端子
気になった点
続いてINKEE BENBOXを使用して気になった点をまとめたいと思います。
たまに遅延が大きく発生することも。
→ アプリ再起動または本体再起動で解消できました
カメラコントールができない時も
→ こちらもカメラ再起動で復帰できるようです
付属カメラコントールケーブルが短い
→ SONYのカメラに配線するにはギリギリの長さでした。線が突っ張りますので、もう1-2cmだけ長いと良かったです。
INKEE BENBOXの仕様
| 性能・特徴 | 説明 |
|---|---|
| サイズ | 77mm x 50mm x 36mm |
| 重量 | 125g |
| バッテリー | 内蔵 (USB充電可能) 3.5時間の動作。入力電圧は5V2Aに対応。 |
| スマホ・タブレット表示 | 対応 |
| HDMI出力・受信機 | 非対応 |
| アクセサリー | コールドシュー。カメラのホットシューに装着可能。また1/4インチネジに対応 |
| カメラ設定コントロール | 対応 |
| 映像規格 | 入力:フレームレートは60fps・30fps・24fpsに対応。解像度は1080p・720p・276p・480pに対応。出力:1080p 30fps |
| ワイヤレス規格 | 有効範囲:約100m、デュアルチャネルWIFI(2.4G + 5G)+ Bluetooth(2.4G) |
全体の作りとしては、AccsoonCineEyeの方が完成度が高い印象なのですが、INKEE BENBOXは価格が非常に安く、スマートフォンから撮影のコントロールができる点が優れていると感じました。