今回はTourBox Consoleで新たに搭載された機能「ダイナミックパネル」について感想をまとめたいと思います。ダイナミックパネルは、Lightroom Classic向けに新しく搭載された機能です。露出や色合いなど、あらゆる設定を直感的に操作でき、ディスプレイ上で邪魔することなくスムーズに調整できるのが特徴です。
実際にLightroom Classicに便利なコントローラー「TourBox Elite Plus」を使って写真編集を行い、ダイナミックの便利な点について順番に解説していきます!
現在、TourBoxの公式サイトでTourBox Elite Plusが15% OFF、全品最大35%OFFのセールが開催されています。有効期限は2025年10月31日までとなっていますので、是非この機会にチェックしてみてください!
公式サイトではLightroomのダイナミックパネルの操作について、とても分かりやすい説明がされていますので参考になります。
左手デバイスとして人気のTourBoxシリーズの中でも、初のiPad対応機種。iPadOS・macOS・Windowsの3つのOSに全てに対応。BluetootheでiPadとTourBox Elite Plusを接続して、新しい創作体験を。

ダイナミックパネルは画面の好きな場所に配置が可能です。Lightroomで写真表示を邪魔をすることなく、RAW現像を行うことが出来るのが利点になります。

実際に触ってみて特に良かったのは、各調整項目を自分の好きな並びにカスタマイズできる点です。写真編集は人によって頻繁に使う調整ツールが異なると思いますが、TourBox Consoleでは、フォトグラファーや写真家が素早く編集できる事を突き詰めた、痒い所に手が届くソフトウェアになっていると感じました。

今回はTourBox Elite Plus本体をメーカーさんよりご提供いただき、ダイナミックパネルをリリース前に使わせて頂きました。それでは具体的にどのような点が便利なのか順番に見ていきましょう!


目次
ダイナミックパネルはTourBox全モデルに対応
TourBoxの製品は現在、以下のようなモデルのラインアップがあります。
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人気No.1、iPad/Win/MacOSに対応、Bluetooth 5.0デュアルチャンネル、チップアップグレード
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触覚フィードバック、Bluetooth 5.0デュアルチャンネル、UV耐指紋塗装
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コスパNo.1、機能カスタマイズ可能 、有線接続のみ
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入門モデル、1万円台の左手デバイス

今回ダイナミックパネルの操作に使ったのは、上位最新機種にあたる「TourBox Elite Plus」で操作していきます。TourBox Elite Plusは他のモデルに比べて、iPadなどのタブレットにも対応している点やBluetooth接続で複数台に対応してる点が魅力です。
TourBox ConsoleとLightroom Classicで出来ること
まず初めに、TourBox Consoleを使ってLightroom Classicで出来る事を簡単に解説します。
キーボードはタイピングのために作られており、画像編集には不向き。特に昨今のLightroomは追加機能が増えており、各機能へ移動して操作するのは手間が掛かります。
TourBox Elite Plus本体とソフトウェアとなる「TourBox Console」を使う事で、調整したい項目へ素早く移動できるので、作業時間の短縮だけでなく、手首や指への負担を減らすことができる点でメリットがあります。詳しくは過去の動画が参考になります。
ダイナミックパネルとは何か
それでは、TourBox Consoleに新たに搭載された機能のダイナミックパネルについて見ていきましょう。

ダイナミックパネルはLightroom専用の独自機能です。従来のバージョンに比べると、パネルが洗練されおり、非常に分かりやすいデザインへと進化しました。
パネルはLightroomの画面デザインに近いので一体感があり、各調整項目が感覚的で分かりやすくまとまっています。初めてのTourBox Elite Plusを使う方でも学習コストが少なく、短時間で操作方法を覚えることが出来そうだと感じました。
簡単な操作方法:写真の明るさを調整してみよう
まずはダイナミックパネルの簡単な操作方法を解説します。今回は簡単な写真編集方法の一例として、LightroomのRAW現像で必ず触るであろう、明るさ(露光量)を調整する流れを見ていきたいと思います。
ボタンを押す
今回はTourBox Elite Plusの十字キーの上ボタンを押下します。
TourBox Elite Plusの十字のボタン ©ボタンを押すと、露光や他の調整機能を持つダイナミックパネルが表示されます。
TourBox Elite Plusの十字のボタンを押すと、ダイナミックパネルが表示される。 ©ボタンの機能は自由にカスタマイズが可能です。Lightroom画面上に表示される十字形のアイコンを見ても、ボタンへ割り当てられた機能が何なのか視覚的に確認しながら、調整作業を進めることができます。更に詳しい設定を確認したい場合は、TourBoxコンソールの画面を立ち上げると、ボタン操作に反応した箇所の設定情報を確認することもできます。
Lightroom画面上に表示される十字アイコンで、ボタンに割り当てられた機能が何なのか視覚的に確認できる。 ©ダイナミックパネルが表示。スクロールで調整項目を選択
TourBox Elite Plusのスクロールを前後に回します。
TourBox Elite Plusのスクロールを前後に回します ©スクロールを回していくと、ダイナミックパネルに表示される調整項目を移動することができます。今回は露光量を調整してみたいと思いますので、スクロール操作をして露光量が選択状態になっていることを確認します。
ダイナミックパネルで露光量がスクロールされて調整対象にされている様子 ©ノブを回して調整する
続いて、TourBox Elite Plusのノブを時計周りまたは反時計回りに回していきます。
TourBox Elite Plusのノブ操作 ©ノブを回すたびにLightroom Classicの「露光量」と連動して調整値を変更できます。今回の操作例では、露光量の値を0から
+2.82
へ調整してみました。ダイナミックパネルで露光量をノブで調整している様子 ©
TourBox Consoleのダイナミックパネルを使った写真編集は、これだけの操作で色々な設定項目を操作することが可能になります。
学習コストが少なく、写真編集の初心者でも非常に操作を覚えやすいのが特徴だと感じました!
短時間で複数の調整項目を素早く変更できる
ダイナミックパネルには使用頻度の高いスライダーを並び替えてカスタマイズする機能が備わっています。これが秀逸すぎる!

Lightroomで写真編集をする際には、明るさの調整だけでなく、鮮やかさや諧調・質感の調整も一緒に行うことが多いと思います。
通常の編集ではよく使う調整項目が決まっていても、その調整パネルを探したり、各調整項目を往復する作業がどうしても発生してしまいます。
例えば、以下の例を見ていきましょう。以下では写真の明るさを調節後、各色相の調節を行い、最後に全体の鮮やかさを調節する例になります。
基本調整で露光量(明るさ)を調節する
Lightroomの基本調整パネル ©カラーミキサー・ツールのパネルまでスクロールする
Lightroomのカラーミキサー・パネル ©カラーミキサー・ツールで各色相ごとに調節する
- 再び基本調整に戻る
- 彩度(鮮やかさ)を調節する
上記のような編集操作をする場合、Lightroomの基本調整パネルとカラーミキサーのパネルを往復することになり、手間となってしまいますよね…。
これに対して、TourBox Elite Plusを使うと、次のようなボタン操作で完結します。
上ボタンを押す。ノブを回して露光量を調節する
露光量の値をダイナミックパネルのノブ操作によって調整している様子 ©右ボタンを押す。カラーミキサー・ツールで各色相ごとにダイヤルを回して調節する
カラーミキサーの特定の彩度の値をダイナミックパネルのノブ操作によって調整している様子 ©左ボタンを押す。ノブを回して彩度(鮮やかさ)を調節する
彩度をダイナミックパネルのノブ操作によって調整している様子 ©
TourBoxでは、各パネル間の移動はなく、ボタンから直ぐに各設定を行うことができます。
また、上記はボタンの設定例の一例にはなりますので、ボタンの機能を好きなようにカスタマイズ可能です。TourBox Elite Plusの好きなボタンへ露光量やカラーミキサーなどの機能を割り当てて、呼び出すことができます。
よく使う調整項目だけを絞り込んで1つのパネルに配置
さらにTourBox Consoleに搭載されたダイナミックパネルの素晴らしいところは、頻繁に使う調整内容を1つのパネルにまとめられる点です。
例えば、露光量と自然な彩度、シャドウをよく調整する場合には下記の画面例のように、1つの設定パネルへ入れることができます。


設定はTourBox Consoleの設定画面上で自由に並び替えが可能です。

Lightroom ClassicとTourBox Elite Plusを組み合わせると、露光量・自然な彩度・シャドウの調整は以下のような操作だけで完了します。これは非常に編集が快適になるメリットだと思いました!
ダイナミックパネルの上部にある設定を選択
TourBox Consoleの設定画面が表示されカスタマイズができるようになります。
TourBox Consoleの設定画面で好きな設定項目を有効化する
今回の例では露光量・自然な彩度・シャドウを同一パネルに割り当てておきます。
ボタンを押す
例:TourBox Elite Plusの十字キーの上ボタンを押下。もちろん、その他のボタンにも割り当てが可能。
ダイナミックパネルが表示。スクロールで調整項目を選択
スクロールを回して、露光量・自然な彩度・シャドウのいずれかを選択します。
ノブを回して調整する
ノブを回すたびにLightroomと連動して調整値を変更できます。
デュアルスクリーンに対応。セカンドモニターに調整項目を配置できる
TourBox Consoleのダイナミックパネルは、デスクトップPCとセカンドディスプレイの組み合わせや、MacBook ProなどのノートPCとモバイルディスプレイを組み合わせた編集にも効果的です。


ダイナミックパネルの設定画面は好きな場所へ配置したり、非表示にもできるので、Lightroomの編集画面を画面一杯に写真データを表示しながら編集することも可能になります。
特にノートPCを使っている方はLightroomの設定レイアウトが邪魔で、写真の様子を確認しづらい経験をされていないでしょうか?
TourBox Elite Plusを使えば、写真データをフルスクリーンで表示しながら写真編集することが出来るようになります。大きな画面に表示して写真編集に集中したい方には、TourBox Elite Plusがかなりオススメできると思います。
マスク削除ツールも快適な操作が可能
TourBox Elite Plusでダイナミックパネルを操作してみて、凄く良かったところはマスク削除ツールの操作でした!
私はLightroomのRAW現像で、マスク機能の背景自動選択や、人物と被写体の自動選択機能、AI削除機能を頻繁に使います。TourBox Consoleの設定では、十字キーにマスク機能や削除ツールを割り当てて、すぐに実行できる状態にしています。
マスク機能では円形フィルターや段階フィルター、ブラシツールで塗った領域に対して露光量や鮮やかさ、シャドウなどの諧調を自在に操ることができます。
TourBox Elite Plusを使うと、それらの調整項目が即座に表示されるため、素早く簡単に操作できるようになりました。

特に削除ツールやブラシツールでは、ブラシの大きさをTourBox Elite Plusのダイアルを回すだけで調整できるため、マウスとTourBox本体のみで細部の調整ができちゃいます。
写真編集やRAW現像に必須の便利ツール
いかがだったでしょうか?今回はTourBox Elite Plusと、新たに搭載された機能であるダイナミックパネルを解説していきました。TourBox Elite Plusを活用すると、作業効率が170%アップし、手首の負担が60%も低減するというデータもあるようです。フォトグラファーや写真撮影を行うクリエイターにとっては、使いこなすほどに生産性を上げ、クリエイティブな制作活動に集中することができる無くてはないツールとなっています。

私も実際にTourBox Elite Plusを使ってみて、1週間も経たないうちに使いこなすことができました!気になった方は是非、写真編集時に導入をご検討されてみてください。