Desview R7Pという外付け液晶モニターを使った感想や、使い方をブログで書きたいと思います。この液晶、本当に凄いです!今まで使ったモニター画面の中では全部入りといった印象。
Desview R7P(R7 Plus)は、HDMI入力端子を備えていて、7インチサイズの液晶画面となります。搭載されているモニタリング機能では、写真撮影時のピント拡大や露出を正確に把握するのに便利です。画面表示だけでなく、機能にも拘りたい方にはオススメだと思いました!
1920*1200の解像度を持つ7インチのモニターです。HDMI端子に映像を入力できる機器であれば、このディスプレイに表示させることができます。軽く作られており、機能が非常に豊富です。また操作性も良く、タッチパネル操作や上部側面のボタンによってメニューの操作ができるのが素晴らしいです。電源は別売りの電源アダプターやNP-Fバッテリーに対応しています。最近では小型サイズのDesiview R6も登場しています。
Desview R7 Plusの外観。HDMI入力を行うと画面表示できる ©
一部の箇所を拡大して表示できるので、ピント合わせしやすい ©
各明るさを色分けして把握できるフォルスカラーやピーキングなど様々な機能が豊富 ©
詳しい使い方や表示の様子はYoutubeでも解説していますので、ご覧ください。
Desview R7P(R7 Plus)はこんな方におすすめです。
おすすめの用途
- 屋外でカメラの画面を大きくして見たい
- 露出の詳細な確認や、ピントを拡大したい
- PC用の小型サブモニターとして
それでは、Desview R7Pについて、詳しく見ていきたいと思います!
目次:Desview R7P液晶モニターの使用感想レビュー
Desview R7Pを使ってみた使用感想
Desviewの外部モニターを使ってみたところ、凄く良いなと思いました!私が感じたDesview R7Pの良いところは、次の4つです。
- 全部入りのモニタリング機能
- 付属品が素晴らしい!
- 液晶本体が軽い
- 2箇所の三脚ネジ穴がある
順番に見ていきましょう。
本格的なモニタリング機能の搭載
まず初めに良いなと感じたのが、モニタリング機能です。機能の呼び出しはタッチパネル操作やボタン操作から行えます。
豊富なモニタリング機能は上面のボタン操作やタッチパネル操作で呼び出しできる ©
外部モニター製品として搭載される機能は、ピント拡大や音声ボリューム、露出確認機能など様々ですが、思い浮かべる機能は全て搭載されている印象でした。この機能があれば良かったな…という項目が正直思い浮かばないほどです(笑)
hotkey機能。3つのボタンに好きな機能を登録し呼び出しが可能 ©
更に、本体の上面にある3つのボタンから、好きな機能を呼び出すことができます。hotkey(ショートカット機能)と呼ばれていますが、これも痒い所に手が届く機能です。好きな機能を素早く呼び出せるのは、ストレス無く撮影に集中できるので、重要ですよね!
付属品の内容が素晴らしい
2つ目が付属品の内容です。購入時に様々なアクセサリーが用意されているのはよくある話ですよね。Desveiwでは、太陽の眩しい環境でも持ち出したいと思えるアクセサリーが充実しています。
Desview R7Pの付属品 ©
まずは、特に素晴らしいと思ったものを挙げたいと思います。
- 本体を保護するシリコンケース
- サンシェードフード(太陽光を遮断する)
- HDMIケーブル
但し、バッテリーは付属品に含まれていませんので、使用したいシーンに応じて予め購入しておきましょう。
バッテリーは別途購入が必要となる ©
Desview製品で使えるバッテリーや電源の選び方は後半で解説していますので、そちらをご覧になってください。
7インチ液晶としては軽い
3つ目に良い点は、本体がとても軽いという点です。液晶パネルを除き、周りの筐体はプラスチック感のある素材で作られています。見た目はチープ感を拭えませんが、その代わりに持ち運びは楽です。私は質感よりも可搬性を重視したいので好印象でした。
液晶パネルを除き、本体筐体は樹脂のような質感で、軽量に造られている ©
防水機能は備わってないのですが、落下時の衝撃や傷に対する問題は、購入時に付属されるシリコンケースがある程度守ってくれるので、そこも安心です。
2箇所の三脚ネジ穴がある
最後に良いと思ったところは、底面と右側面の2箇所に1/4インチ
の三脚ネジがある点です。例えば、カメラのホットシューに取り付けたり、ジンバル(スタビライザー)の真横に取り付ける液晶モニターとして装着できます。
底面の三脚ネジ ©
右側面にも三脚ネジを備える ©
以上のように、実用性を見てみると、この価格なら買う価値が十分にあると思いました。DesviewにはMavo5やR7といった機種があるのですが、そちらで言われているような、左右に振った時の乱れも今のところ感じません。Desviewのモニターならば、R7 Plusが間違いなくオススメです。
Desview R7Pの付属品と外観について
Desview R7Pでは購入すると、次の内容が含まれています。
Desview R7Pの付属品 ©
- シリコンケース
- サンシェードフード(遮光フード)
- 雲台
- Uディスク(USBディスク)
- HDMIケーブル 2つ
- Dタップケーブル
- ポーチ(袋)
順番に見ていきましょう。
シリコンケース
液晶本体を傷や落としたときのダメージから守ってくれます。
液晶本体を保護するシリコンケース ©
サンシェードフード(遮光フード)
太陽光の照り返しを防ぎ、液晶を見やすくしてくれます。同梱されるシリコンケースにマジックテープの脱着面があります。
Desview R7Pの付属サンシェード ©
雲台(ホットシューと角度調整機能を備える)
ホットシューとモニター角度の調整ができる雲台が同梱されています。こちらは同じく付属される六角レンチで可動部を締め付けたり、緩めたりできます。
付属される雲台。液晶本体にそのまま装着すると、ぐらつきが生じる。シリコンケース装着が必要 ©
ただし、モニター単体へ装着すると隙間が出来て、ぐらつきが発生してしまいます。一瞬不具合かな?と思ったのですが、付属されるシリコンケース装着後にはピッタリと装着できました。初めてDesviewを使われる方は戸惑う内容だと思います。
Uディスク(USBディスク)
本体のファームウェアや3D-LUTファイルを読み込みたい時に使います。説明書ではUディスクと記載されていますが、一般的なUSBディスクと同じです。
付属されるUSBディスク。ファームウェアアップデートと3D-LUTを読み込める ©
HDMIケーブル 2種類
購入時には2つの映像用ケーブルが付属してます。
付属されるHDMIケーブル 2本 ©
- HDMI Type-A → Type-D (マイクロHDMI)
- HDMI Type-A → Type-C (ミニHDMI)
マイクロHDMIやミニHDMIを持たない映像機器については、別途ケーブルを購入して使うことになります。詳しくは以下の記事後半にある、HDMIケーブルの解説をご覧ください。
D-Tapケーブル
Dタップケーブルとは、電源供給用のケーブルです。Vマウントバッテリーやカメラ機器に付属しているDC出力から電源を供給できます。
ポーチ(袋)
液晶ディスプレイ本体を持ち運ぶのに便利となる、簡易的な袋です。
持ち運びに便利なポーチ ©
Desview R7Pの使い方とモニタリング機能
Desviewでは、本体上面にある電源ボタンを長押しすると、電源オンとなります。また使用するにあたり、記事後半で解説する電源またはバッテリーが必要になります。もしバッテリーがない場合には、そちらを参考にしてください。
起動するまでの手順
- バッテリーの装着(バッテリーは別売り(詳細))
- カメラとDesview R7PをHDMIケーブルで接続
- 液晶本体の電源ボタンを長押しすると起動
また、起動するとモニタリング機能を使うことができます。モニタリング機能は、映像や写真を拡大したり明るさを見定める情報となります。それでは、モニタリング機能について順番に見ていきましょう。
モニタリング機能と設定の呼び出し方法
まず、Desview R7Pではダブルタップ(画面上で2回指を叩く)で機能の呼び出しを出来るので、必ず覚えてください。もしくは、液晶画面本体の上部足目にあるダイヤルを押すと同じことができます。
ダイヤルを押すと、メニューが表示される(画面上のダブルタップと同じ動作) ©
ショートカット登録機能
ショートカット機能では、本体上部のボタン(EXIT・F1・F2)を押すと、予め登録しておいた機能をワンボタンで呼び出すことができます。ショートカットは最大で3つ登録できます。
これは非常に便利なので、この後で解説する各機能の中から呼び出したい内容を登録しておきましょう!
本体上面にある3つボタンから好きな機能をすぐさま呼び出せる ©
音声モニター(ハウリングするのでMUTEを推奨)
Desview R7Pでは、液晶本体にスピーカーが内蔵されています。また、入力された音声レベルを画面上でモニタリングできるようになっています。
ハウリングに注意
カメラの上部に液晶モニターを接続して使う際には、Desview R7Pの音声設定をMUTE
にして置くことをおすすめします。Desview R7Pのスピーカー音声をカメラのマイクが拾ってしまうため、ハウリングを起こします。
ズーム機能(ピンチイン。R7Pのみ搭載)
カメラや映像機器に映し出している表示内容を、ピンチイン(2本指で広げる操作)をすると画面を拡大することができます。また、この時に右側へボックスが表示されますので、その中のエリアをドラッグすると、拡大したい箇所を移動させることができます。
ピンチインで、表示内容を2倍または4倍まで拡大できる ©
波形モニターとヒストグラム
購入時から表示されているのが、この2つの機能です。入力された映像の明るさ(輝度)が適切なのか知ることができます。波形モニターはRGBそれぞれの輝度を縦軸で把握できます。ヒストグラムは横軸で明るさの分布を知ることができます。これはよくカメラに搭載されていて馴染みのあるグラフかと思います。
右に小窓として表示されているのは、上から順に波形モニター、ヒストグラム、ベクトルスコープ ©
ベクトルスコープ
ホワイトバランスの偏りを知ることができます。中心点から伸びる棒状のグラフによって、現在どの色味が強いのか把握できます。カメラ撮影では、グレーカードや白い紙を写すと、ホワイトバランスの簡易的な調整に役立ちます。
フォルスカラー(偽色)
これも入力された映像の明るさ(輝度)が適切なのか知ることができる機能です。鮮やかな色で、映像の明るさを事細かに知ることができます。
フォルスカラー。赤色が明るく白飛びしやすい箇所。青色が黒つぶれしやすい箇所を示している ©
セーフエリア
中心から数十パーセント縮小した赤い枠が表示されます。例えば、カメラ撮影後に文字を入れたいとき、文字を入れる場所を把握したい時に役立ちます。
アスペクト
動画撮影では、一般的なアスペクト画面比率の16:9
以外にも、映画などの画面比率などを知りたい時があります。アスペクトでは、よく使われる画面比率を赤い枠線で表示して、撮影時の目安にすることができます。
3DLUTの読み込みと適用表示
動画撮影時によく用いられるカラーコレクションや、カラーグレーディングなどの色合い調整の結果を、液晶モニター上で把握することができる機能です。付属されるUSBディスク等に3D-LUTファイルを入れておくと、自身で作ったLUTファイルも読み込んで使うことができます。こちらは、LOG撮影などに大変便利な機能です。
フリップ機能(上下・左右の反転表示)
液晶の設置方法によっては、逆さに接続したい時があります。また、Vlogを撮影する方が自撮りをしている時には、映し出される映像が鏡で見た時のように左右同じ向きである方が好都合な時があります。
フリップ機能では、上下方向または左右方向の表示を反転させることができます。
フォーカスピーキング(ピントの合焦位置を確認)
ピントの合っている箇所を赤色などの線で輪郭をマーキングしてくれる機能です。カメラにも搭載されている事の多い機能です。
Desviewにオススメのバッテリーは?
Desviewの液晶ディスプレイ製品で使えるバッテリーは、SONYのビデオバッテリー(NP-Fシリーズと呼ばれる)になります。バッテリーは充電器とセットとなっている以下の製品がオススメです。
SonyのバッテリーNP-F550やNP-F570と互換性のあるバッテリーです。充電器も付属しています。
詳しい解説は、以下の記事が参考になります。
Desviewのファームウェアアップデート方法
DesviewのカメラモニターではUSBディスクを通じて、内部のファームウェアを更新することができます。新しいファームウェアのダウンロード先については下記から探すことができます。
Desviewホームページ
Desview Download Center
色味がおかしい時の解決方法
Desviewのモニターを使っていて、色味がおかしくなってしまった場合には、以下の手順でリセットすることができます。
LUT config → LUT
設定:close
System config → Reset
出荷初期の設定に初期化されます。
また以下の設定から、色味の微調整を行うこともできます。
System config → Color temperature
出荷初期の設定内容(標準):6500K, Red:50, Green:50, Blue:50
Desview R7PとR7、MavoP5との違いは?
DesviewにはR7Pの他に、R7というモデルがあります。R7PはR7のアップグレード版という位置づけになります。R7Pでは、ダブルタップによるズーム機能を備えています。
また、最近ではDesview R7 Plusの他に、5インチサイズのDesview R6も登場しています。操作や機能は殆ど同じようです。
その他にMavo P5という安価なモデルがあります。Mavo 5は5.5インチの液晶サイズで、3D-LUT機能がありません。R7とR7Pは7インチで3D-LUT機能が搭載されています。Mavo P5は画面の解像度1920x1080
、輝度450nitですが、R7系は画面の解像度が1920x1200
、輝度が1000nitとなっており、日中の眩しい環境でも視認性を確保できます。
R7Pの仕様 | 内容 |
画面サイズ | 7 inchi |
スクリーンサイズ | 178x117x22.2mm |
重量 | 380g |
解像度 | 1920x1200 |
視野角 | 178° |
入出力端子 | HDMI Type-A 入力(HDMI 1.4)・HDMI Type-A出力 |
入出力映像信号 | 4K(3840x2160) 24Hz・25Hz・30Hz、4096x2160 24Hz、1920x1080 24Hz・25Hz・29.97Hz・30Hz等 |
色域 | Rec.709 |
輝度 | 1000 nit |
コントラスト | 1000cd/m2 |
電源の入力電圧 | DC 7V-24V またはNP-Fバッテリーに対応 |
オーディオ出力 | 3.5mmステレオイヤホンジャック |
最近では、Desview R7Pの輝度1000 nit
から2800 nit
に向上し、冷却ファンが内蔵したDesview R6 UHBというモデルも新たに登場しています。
1920*1200の解像度を持つ5.5インチのモニターです。タッチパネルと最高輝度2800nitに対応。SDカードからのカスタムLUT取り込みに対応。HDR(HLG、PQ)に対応し広い色域を備えます。冷却ファンを内蔵し、動作は停止を含む4段階から設定可能。【国内正規品】メーカー保証12ヶ月対応。購入後のサポートや修理も日本国内で対応しています。電源は別売りの電源アダプターやNP-Fバッテリーに対応しています。価格を抑えたDesview R5という製品も用意されています。
外部液晶モニターというとFeelWorld LUT6、ANDYCINE C7などの製品が有名ですが、Desviewも価格がお手頃で高性能だということが分かりました。