フィルムカメラ風の写真が撮れるレンズとして、インスタグラムでも人気の高いHELIOS-44 2/58 (ヘリオス 58mm F2.0)をSony α7IIIに装着して写真撮影をしてみました。
目次
ヘリオス(HELIOS)ってどんなレンズ?
ヘリオスはロシア生まれのレンズで、オールドレンズとしては値段が非常に安く入手しやすいレンズです。また下記のAmazonで購入すると、デジタルカメラやミラーレスのカメラで使用するためのマウントアダプターもセットになっているので、オールドレンズの初心者の方でも手軽にフィルムのような写真をすぐ楽しむことができます。
フレアや優しい雰囲気の写真が撮れる人気のレンズです。オールドレンズとしては安い価格帯であり、ソニーミラーレス一眼カメラ用のマウントアダプターがセットになっているので、Sonyのカメラですぐにオールドレンズが楽しめます。
今回は、ヘリオスの中でも古い年式のレンズ(HELIOS Zenit M39)を選んでみました。外観は一般的なレンズとは異なり、銀色の鏡胴となっています。

ヘリオスのレンズは、フィルムカメラのような雰囲気でレトロな写真が手軽に楽しめます。




太陽に向けて逆光状態で撮影するとフレアによって光が広がるような写りに変化しました。ぐるぐるしたボケや、色のにじみ方も最近のレンズとは違うようです。
それでは、詳しくヘリオスの外観や撮影例をご紹介したいと思います。
HELIOS-44-2-58の外観
HELIOS-44 2/58 (ヘリオス 58mm F2.0)の外観を見てみましょう。


かなり古い年代のレンズという事もあり、レンズ表面は傷もたくさん付いています。

印字された目盛りも薄くなるほど、擦れています。

レンズの絞りは先端にあるリングで調整できます。

今回購入したHELIOS-44はゼニットM39というマウント形状のレンズとなっており、一般的なヘリオスと比べると変わった形状となっています。

HELIOSゼニットM39をカメラで使うには、M39からM42に変換するリングを使い、M42-SonyEマウントのマウントアダプターに装着して使用することができます。

ヘリオスのレンズをYahooオークションなどで単品として入手したときは、下記のようなマウントアダプターが必要になります。
M42スクリューレンズをソニーEマウントのカメラに装着できるマウントアダプターです。カメラはα7などのフルサイズカメラにも対応しており、価格が非常に安い商品です。
また、冒頭でもご紹介した以下のようなセットを購入すると、マウントアダプターも付属しています。初心者の方は下記から入手するのがオススメです。
フレアや優しい雰囲気の写真が撮れる人気のレンズです。オールドレンズとしては安い価格帯であり、ソニーミラーレス一眼カメラ用のマウントアダプターがセットになっているので、Sonyのカメラですぐにオールドレンズが楽しめます。
HELIOS-44-2-58の写真撮影例
Sony α7IIIにHELIOS-44 2/58 (ヘリオス 58mm F2.0)を装着して写真を撮ってみました。ベールに包まれたような、ソフトな写りを楽しめます。


光が入ると滲んだような写りになります。太陽の暖かさや、ぬくもりを感じる写真表現にぴったりだと思いました。

こういったノスタルジックな雰囲気の写真を楽しめるのはオールドレンズならではですね。
ボケの印象は距離感によって変わる



ヘリオスは花など小さい被写体にも、ある程度は近寄ることができます。最短距離に近づいたときは綺麗にボケますが、距離を空けて目標物を撮影するとぐるぐるしたボケに変化することがあります。

ぐるぐるしたボケをアクセントに取り入れたい時は、被写体との距離を長めに取るのがオススメだと思いました。
太陽にレンズを向けるとフレアを起こす
ヘリオスの特徴はレンズに強い光を向けると、激しいフレアが映り込むことです。


上の写真2枚は、木の枝から木漏れ日を撮影してみた例ですが、太陽の位置によって光の雰囲気が変わります。

同じ場所で何枚か撮影しても、表情の異なる写真を楽しむことができました。色んなアングルで光を入れてみたくなりました。

絞ると少しだけメリハリがつく
ヘリオスはふわっとした写りをするようですが、絞り(F値)を絞っていくと、少しだけハッキリとした写真に変わるようです。


上の写真は絞り開放で撮った写真と、絞った時の写真の比較です。ややメリハリの効いた印象に変化しました。

今回購入したレンズは、レンズ表面に傷が多く付いている個体を敢えて選んでみました。
柔らかい表現を求めたい方は、状態の悪いレンズを選んでみるのもおすすめです。逆にハッキリとした写りや、透明感のある描写が欲しい場合は、レンズ表面に傷が無い、状態が良い商品を選ぶと良いかと思います。
生活感あふれる写りを楽しめる
最新のレンズとは違い、アナログ感や生活感を漂わせた写真を楽しめました。部屋の中で家族を撮るレンズとしても相性が良さそうです。





また街撮りやスナップ用のレンズとしても、小柄で軽いレンズなので、気軽に持ち運べるのは嬉しいポイントだと思いました。



今回はヘリオスで写真で、その特徴を振り返ってみました。ビンテージ調で、どこか古めかしくも個性あふれる写りを満喫できました。室内では大切な時間を切り取るレンズとして素敵なレンズだと思いました。