低価格で小型のDBPower 4K アクションカメラ N6のレビューをしたいと思います。タッチパネルの操作や防水ハウジングケース、スマートフォンからの遠隔操作(Wi-Fi)、様々なアクセサリーに対応してます。旅行先で水中撮影をしたり、スノーボードなどのウィンタースポーツや、ツーリングの動画撮影にいかがでしょうか。
今回はメーカーさんよりカメラの実機をご提供いただきましたので、カメラや付属品の外観写真や、撮影した映像を元に使用感想を詳しくレビューしてみたいと思います。Youtubeにも撮影したサンプルムービーや使い方を公開していますので、宜しければご覧ください。またその他に中国メーカーのアクションカメラは、次のようなものがあります。
目次
4Kアクションカメラ DBPOWER N3の撮影例
音声付きの動画サンプルは別の動画をご覧ください。ケースを付けた状態で撮影した動画となっており、マイクの集音性能の判断もできるかもしれません。
また、カメラでは写真も撮影する事ができます。
実際に使ってみて分かったのは、価格が安くて小さなカメラでありながら、スマートフォンに近い画質の動画が気軽に撮れるという事でした。
アクションカメラと聞くとGoProが有名です。ですが、本体だけで4万円するので値段は高めとなっています。これに対して同製品は、アクセサリーも含めて1万円前後ですので、初心者の方でも購入しやすいのが良い所だと思いました。
外観や付属品については後半で詳しく書きたいと思います。
海外旅行で荷物を軽くしたい時や、スマホを持っていないお子さんの修学旅行や合宿の撮影。また、水や雪や泥などが飛び散るアウトドアにも積極的に持ち込めます。釣りやダイビングにも良さそうです。コストパフォーマンスが良いので、コンパクトデジカメ(コンデジ)の代わりとしても使えそうだと感じました。
また、USB充電により電源を供給しながら動画や写真を撮影したり、HDMI映像出力に対応しているので、手軽なドライブレコーダーとして車に車載できます。それでは詳しく見ていきましょう。
DBPower 4K アクションカメラってなにができるの?
DBPower 4K アクションカメラは、動画撮影が得意なカメラです。その特徴を大まかにまとめると、価格は安めですが、タッチパネルの操作や画角の変更ができるなど、同価格帯の製品と比較すると使い勝手が良いカメラです。
アクションカメラの機能と特徴
特徴を大まかにまとめると次の通りです。
特徴のまとめ
安い価格帯
アクションカメラの中でも安い値段で買える製品です。中国のメーカーが作ったいわゆる中華アクションカムです。コスパが良いので、アクションカメラの入門としても最適です。また手ぶれ補正も搭載していますので、滑らかな映像が撮影できます。
タッチパネルの操作に対応
背面液晶がタッチスクリーンになっているので、指先の操作でカメラの設定変更や撮影の操作が可能です。タッチパネルの操作感はYoutubeの動画をご覧ください。
DBPowerの仕様概要 ©
画角が変更可能
撮影できる範囲がカメラの設定で変更できます。撮影できる範囲のことを画角と言いますが、アクションカメラでは広い範囲が写り込む170°の超広角魚眼レンズから、やや広い範囲が写り込む70°までの範囲で視野角の変更が可能です。
アクションカメラの設定画面 ©
画角が170°の時と、70°の時の違いは次の通りです。
レンズ画角が170°のとき(広い範囲) ©
170°の時はかなり広い範囲が写り込みます。これに対して70°の時は次のような感じです。
レンズ画角が70°のとき(やや広い範囲) ©
ズーム機能のような効果として使うことができます。撮影したいシーンに応じて使いこなせそうです。
バッテリーが2個付属している
購入時にバッテリーが2つ同封されています。実際にカメラを使ってみたところ、1つのバッテリーは2時間ほど持続しました。思ったよりも早くバッテリーが無くなる印象です。今回持ち出したのは冬場でしたので、春や夏ならもう少し長く使えるかもしれません。
バッテリーは2つ付属している ©
また充電器(電源コンセントからUSB電源を供給するもの)が付属していないので、お持ちでない方は用意しておきましょう。充電器は以下のものがおすすめです。
スマートフォンやモバイルバッテリーなどの機器を充電できる充電器です。同時に2つのUSBポートで最大2.4Aの充電が可能です。世界各国の電圧(AC 100-240V)に対応しているので海外旅行にも最適。
移動撮影中に、もしバッテリーの残量が無くなっても、別売りのモバイルバッテリーを使えば、電源を供給しながら撮影ができますので、用途によっては長時間録画が可能だと思いました。ただし、モバイルバッテリーから電源供給中は防水ケースが使えません。この辺りは注意が必要です。
アクションカメラの付属品や機能が揃っている
アクションカメラとしてのアクサリー類や防水ケースなども購入時に一通り付属しています。
アクセサリーに関する解説は、後半をご覧ください。
カメラの大きさは?小さいの?
カメラは軽量で小さく、持ち運びが気軽にできるのが特徴です。名刺やカードと比べてみると、それよりも小さめのサイズ感です。
自撮り棒やmicroSDカードは別途購入が必要
カメラを購入する際にはデータを記録するためにmicroSDカードの購入が必要になります。
今回、私もSDカードを購入したんですが、AmazonにあるこちらのSDカードで問題なく保存できました。
また、カップル動画や旅行先でお友達と撮影する時には自撮り棒(セルカ棒)があると便利です。アクションカメラと組み合わせると、こんな感じになります。
見た目は小型だが、18cm〜72cmまで伸縮させたり、自由雲台で角度を自由に調整する事ができる優れものです。また底面に三脚ネジが付いているので更に三脚を結合させることも可能な便利アイテムです。
スマホからカメラを操作するにはアプリが必要
DBPower 4K アクションカメラはスマートフォンから遠隔操作ができるようになっています。遠隔操作するにはCamKing(無料アプリ)というアプリをインストールして使います。
取扱説明書にはCamPingとアプリ名が記載されていますが、正しくはCamKingのようです。説明書は日本語なのですが、ところどころに誤字があります(^^;)
Wi-fiに接続する方法について
アクションカメラとスマートフォンをWi-fi接続するには、次の手順を行います。
- カメラ液晶側から見て右端側面にあるボタンの上端を長押しします(下記画像の上部・後半で解説のBボタン)
- アクションカメラがwi-fi接続モードになります(下記画像の下部)
スマホでWi-fi接続を行ってください
スマートフォンのWi-fi設定で接続可能なネットワークの中にAction Cam
という項目が新たに現れます。そちらを選択し12345678
というパスワードを入力します。
Wi-fi接続方法についてYoutubeにアップした動画の一部を抜粋します。
Wi-fi接続の手順(Youtube動画の抜粋) ©
スマホ遠隔操作で出来ることについて
CamKingを使ってアクションカメラを操作すると、次のような事が出来ます。ざっくりまとめると、スマホを使ってリモコンのような操作ができるようになります。
camKingで出来ること
スマホから動画撮影を開始できる
スマートフォンからアクションカメラを操作できます。次の画像はiphoneアプリのCamKingを起動した時の設定画面です。
CamKingの操作画面 ©
カメラに写ってる映像をスマホで確認できる
先ほどの画像にもあるように、アクションカメラに写っている映像をスマホでリアルタイムに確認しながら撮影できます。
撮影モードを変更できる(写真や動画など)
先ほどの画像にもあるように、アクションカメラの撮影モードを自由に切り替える事ができます。
動画のサイズや形式を変更できる
スマートフォンから撮影サイズや明るさを変更する事ができます。
CamKingの設定画面 ©
CamKingのメニューは英語表記です。撮影サイズを変更したい時はMovie Record size
を選びます。明るさを調整したい時はMovie EV
を選択します。次の画像は撮影サイズを変更する画面です。
撮影サイズの変更がスマホから可能 ©
ここで注意点があります。CamKingからはアクションカメラの最高解像度であるUHD 24P (2880x2160)
やQHD 30P (2560x1440)
が選択できませんので、大きなサイズで記録したい方はカメラ本体で操作しましょう。
また画角の変更もCamKingからは行なえませんので、変更したい時はカメラ本体で設定を変更しましょう。
スマホに撮影データを転送できる
アクションカメラで撮影したデータをスマホに保存する事ができます。保存したデータはInstagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)などのSNSに投稿できます。
私も実際にスマホからアクションカメラをリモートで操作してみたんですが、近寄れないものの撮影や、すぐ手前に障害物があって、奥の様子が見えない時の撮影ではかなり役に立ちました。
写真も手軽に撮影できる
アクションカメラでは、動画撮影だけでなく写真(静止画)も撮影できます。私もいくつか写真を撮影してみましたのでご覧ください。撮影地は愛知県蒲郡市の竹島です。竹島はユリカモメが人気の観光スポットです。
自撮り棒と組み合わせると、鳥の目線に近い位置から簡単に撮影できました。
撮影の様子はYoutubeの動画をご覧ください。
カメラの外観と付属品について
続いて、カメラの外観と商品に付属しているアクセサリーを見てみたいと思います。外箱は黒基調のオシャレな箱でやってきました^^
カメラ本体と、購入時にハウジングケース(防水ケース)が付属しています。
カメラ本体に防水機能はありません。ですがハウジングケースの中にカメラを入れて撮影すると、水中でも写真や動画を手軽に撮影することができます。
外部インターフェースの外観
カメラ本体の側面には、充電するためのUSB mini Bケーブル差し口と、HDout(HDMI micro Dタイプ)の差し口と、TFカード(micro SDカード)の差し口があります。HDoutはアクションカメラの映像をテレビやモニターに表示させたり、ドラレコとして利用する際に使用します。
操作ボタンの外観
反対側面は、カメラの操作が行えるボタンが2つ用意されています。また、カメラ上面にはシャッターボタンが用意されています。先ほど紹介したハウジングケースを装着した状態でも、この3つのボタン操作が可能です。
ボタンの簡単な操作方法について
上記はハウジングカメラを装着したカメラの様子です。カメラの簡単な操作方法は次の通りです。
操作内容の説明 | ボタンの操作 |
電源ON・電源OFF | BとCを同時に長押し |
撮影する | Aを押す |
Wi-Fi接続 | Bを長押し。その後スマホでWi-Fi接続してアプリからコントロールが可能です。 |
撮影モードの変更 | Cを押す。動画→静止画→設定の順番で切り替えられます。 |
設定項目の移動や撮影データプレビューの移動 | Bを押すと次に進みます。 |
設定項目の決定 | Aを押す |
上記の操作以外にも、背面液晶のタッチパネル操作やスマホアプリからの操作が可能となっています。
タッチパネル(液晶)の外観
カメラ背面の液晶画面です。カメラの設定をタッチパネル操作で変更したり、画面左にプリントされている緑色の上下ボタンでもメニューの移動ができます。
タッチパネルを操作している様子はYoutubeの動画をご覧ください。
バッテリーとネジ穴の外観
カメラ本体の後ろ側にはバッテリー挿入口と三脚用のネジ穴があります。ネジ穴は自撮り棒や三脚、ドローンに装着する事ができます。
付属アクセサリー
アクションカメラには様々なアクセサリーが付属品として用意されています。アクセサリーを活用すると、三脚や一脚、そして自撮り棒、自転車、バイク、ヘルメットなどにカメラを取り付ける事ができます。
アクセサリーの番号 | 説明 |
1 | カメラの取り付け方向を変えます。 |
2 | 3と4のプレートを取り付ける事ができます。 |
3 | プレート。付属品写真2つ目にある、4番と5番のベルクロテープを取り付ける事ができます。 |
4 | プレート。三脚や自撮り棒を取り付けたり、付属品写真2枚目にある、4番と5番のベルクロテープを取り付ける事ができます。 |
5 | 三脚ネジのオスです。 |
6 | 三脚ネジのメスです。三脚や自撮り棒を取り付ける事ができます。 |
7 | カメラの取り付け方向を変えます。 |
8 | 棒状の物にカメラを取り付けます。自転車などで活用できます。 |
またその他に、以下の付属品が含まれています。
アクセサリーの番号 | 説明 |
1 | タイラップ(結束バンド)。カメラを取り付けられます。 |
2 | ステンレス製ワイヤー。カメラをヘルメットに取り付けられます。 |
3 | クリーニングクロス。カメラを綺麗にします。 |
4 | ベルクロテープ(小)。腕やその他の物に固定する為に使用します。 |
5 | ベルクロテープ(大)。腕やその他の物に固定する為に使用します。 |
6 | 予備バッテリー |
7 | USBケーブル(mini B)。カメラを充電するために使います。 |
8 | プレート両面テープ。付属品写真1枚目にある3番と4番のプレートをガラス面などに固定する為の両面テープです。吸盤代わりとして使います。主にドライブレコーダー用途です。 |
例えば、自撮り棒を装着するためには、付属品写真1枚目にある2番と4番を使ったり、6番を使います。
自転車やバイクにカメラを固定するには、付属品写真1枚目にある8番を使います。
詳しい使い方はYoutubeの動画の前半をご覧ください。
Tips:日付の表示を無効にする
アクションカメラは出荷時の設定で、撮影した動画や写真に日付が記載される設定となっています。これを無効(非表示)にするには、カメラの設定の中の日付表示
でオフ
を選択します。
日付表示を非表示に設定する ©
Tips:撮影できる動画サイズについて(解像度)
アクションカメラで撮影できる動画サイズは次の通りです。
UHD 24P (2880x2160ピクセル)
→ 最も高画質
QHD 30P (2560x1440ピクセル)
FHD 60P (1920x1080ピクセル)
→ 画質はそこそこ・動きは滑らか
FHD 30P (1920x1080ピクセル)
HD 120P (1280x720ピクセル)
→ スローモーション撮影したいときはこれを使う
HD 60P (1280x720ピクセル)
- HD 30P (1280x720ピクセル)
映像の表記の意味については、下記の解説が参考になります。
動画サイズの設定画面(解像度) ©
動画サイズの設定画面(解像度) その2 ©
今回は高画質に撮りたい時はUHD 24P
を使い、動きの早いものはFHD 60P
。またスローモーション撮影したい時はHD 120P
を使ってみました。
動画サンプルでも動画サイズを記載していますので、ご覧ください。暖かい時期になったら釣りやダイビングにも使ってみたいと思います。
手ブレの無い映像を撮るには
アクションカメラでブレの無い動画を撮りたい方は、スマートフォン用のジンバルを組み合わせる方法がおすすめです。ジンバルを活用すると歩行時の振動を抑えてくれますので、カメラの手ぶれ補正よりも滑らかな動画を撮影できます。
ジンバルとアクションカメラを組み合わせて撮影している時のイメージはこのような感じです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。