APS-C専用レンズと、フルサイズ対応レンズの見分け方や判別方法について、カメラ初心者にも分かりやすくまとめました。
APS-C専用のレンズの見分けるには、レンズの商品名称に含まれる記号で判別が可能です。当記事では各レンズメーカー毎の判別方法をまとめました。
APS-Cとフルサイズの違いについてご不明でしたら、まずは以下をご覧ください。
APS-C専用レンズは、フルサイズ用のレンズに比べると、小型で安価などの良い面もあります。ただし、フルサイズカメラで使うとケラレという現象が問題になる事があります。ケラレについては以下をご覧ください。
Golden apple | Sony α7 + Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA ©
目次
Nikon(ニコン)のAPS-C専用レンズの見分け方
「DX
」という表記が含まれるレンズはAPS-C専用レンズです。
- (例) AF-S
DX
NIKKOR 35mm f/1.8G - (例) AF-S
DX
NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED
DXとは、ニコンDXフォーマットと呼ばれるAPS-Cを意味する規格です。
ニコンのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズはFXフォーマットと呼ばれています。フルサイズに対応したレンズはDX
の表記がありません。
- (例) AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
- (例) AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
フルサイズのカメラに対応した単焦点です。価格や画質などのバランスが良く、初めての単焦点としてオススメです。
Canon(キャノン)のAPS-C専用レンズの見分け方
「EF-S
」という表記が含まれるレンズはAPS-C専用レンズです。
- (例) EF
-S
24mm F2.8 STM - (例) EF
-S
18-55mm F3.5-5.6 IS II
キャノンのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズに対応したレンズは-S
という表記がありません。
- (例) EF 28mm F1.8 USM
- (例) EF 24-105mm F3.5-5.6 IS STM
SONY(ソニー)のEマウントのAPS-C専用レンズの見分け方
「E
」という表記が含まれるレンズはAPS-C専用レンズです。
- (例) SONY
E
50mm F1.8 OSS SEL50F18 - (例) SONY
E
18-55mm F3.5-5.6 OSS
ソニーのEマウントのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズに対応したレンズはFE
という表記が含まれています。
- (例) SONY Sonnar T*
FE
55mm F1.8 ZA SEL55F18Z - (例) SONY
FE
24-105mm F4 G OSS SEL24105G
281gと軽量で見た目がコンパクトながら、ポートレートや風景にも使える高解像度なレンズです。レンズフィルター口径は49mmに対応しています。
SONY(ソニー)のAマウントのAPS-C専用レンズの見分け方
「DT
」という表記が含まれるレンズはAPS-C専用レンズです。
- (例) SONY
DT
35mm F1.8 SAM - (例) SONY
DT
18-55mm F3.5-5.6 SAM SAL1855
ソニーのAマウントのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズに対応したレンズはDT
という表記がありません。
- (例) Sony 50mm F1.4 SAL50F14
- (例) Sony 28-75mm F2.8 SAM SAL2875
SIGMA(シグマ)のAPS-C専用レンズの見分け方
「DC
」という表記が含まれるレンズはAPS-C専用レンズです。
- (例) 30mm F1.4
DC
HSM - (例) SIGMA 50-100mm F1.8
DC
HSM
室内の撮影やお子さんなどのポートレート撮影でボケを活かした写真を楽しめる1本です。
シグマのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズに対応したレンズはDC
という表記がありません。
- (例) SIGMA 35mm F1.4 DG HSM
- (例) SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM
F1.4ならではのボケを活かした撮影や、風景撮影においても繊細な写りが定評のレンズです。ポートレートにおいては、情景を一緒に伝えられる画角として重宝する1本です。作例もご覧ください。
TAMRON(タムロン)のAPS-C専用レンズの見分け方
タムロンには残念ながら商品名からAPS-C専用なのかを判断する事ができません。
一例を挙げると、次のような製品がAPS-Cのレンズです。傾向としては便利ズームレンズと呼ばれるような、高倍率ズームを備えたレンズがAPS-C専用レンズです。購入する前にAPS-C専用であるかはメーカーHPで確認することをオススメします。
- (例) TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO
- (例) TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
広い範囲から望遠まで、あらゆるシーンをカバーできるのが特徴。1本持っていると心強いレンズです。
タムロンのフルサイズレンズ
タムロンのフルサイズ対応レンズも、製品名の表記からは判別ができません。
傾向としては単焦点レンズやF2.8で始まる大口径ズームレンズが、フルサイズ対応レンズである事が多いです。購入する前にAPS-C専用であるかはメーカーHPで確認することをオススメします。
- (例) TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD
- (例) TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
キャノンで使う事ができるレンズです。手ぶれ補正が備わっており、暗がりで手ブレしやすいシーンでも活躍の幅が広がるレンズです。
PENTAX(ペンタックス)のAPS-C専用レンズの見分け方
APS-C専用レンズにはFA
という表記がありません。
- (例) PENTAX DA 50mm F1.8
- (例) PENTAX smc PENTAX-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDM
ペンタックスのフルサイズレンズ
これに対してフルサイズに対応したレンズは「FA
」という表記が含まれています。
- (例) PENTAX smc PENTAX-
FA
35mm F2 AL - (例) PENTAX smc PENTAX-
FA
43mm F1.9 Limited
フルサイズでAPS-Cのレンズを使用する時にはケラレに注意しよう
カメラのレンズには主に2種類のレンズがあります。
- フルサイズ対応(APS-Cにも対応している)
- APS-C専用レンズ(フルサイズでは使えない)
APS-C専用のレンズをフルサイズ(35mm)のカメラで使うとケラレという現象が起こることがあります。ケラれてしまった写真は例えば次のような写りになります。
ケラレてしまった写真。周りが暗いのが特徴。 ©
レンズを選ぶ際には注意しましょう。冒頭でもご紹介しましたが、ケラレについて詳しくは下記の記事をご覧ください。