水槽にいる小さな黒い粒や、ゼリー状の透明な物を見たことがありませんか?

その正体はサカマキガイです。今回はサカマキガイやモノアラガイの特徴を詳しく解説したいと思います。また、サカマキガイと勘違いされやすいタニシとの違いや比較動画については以下をご覧ください。

目次

水槽の黒い粒やゼリーって生き物なの?

1ミリ以下〜5ミリくらいの大きさの、黒くて小さな貝や茶色い貝はサカマキガイ(またはモノアラガイ)という生き物です。ゼリー状の卵を沢山産み付けるのが特徴です。

  • 水面を移動できる
  • 死んだ生き物やメダカ餌を好んで食べる (肉食系)
  • 小さい (大人で5mmくらい)
  • ゼリー状の透明な卵を産んで爆増

中でも、増殖スピードに悩まされる事が多い生き物です。

サカマキガイを駆除する方法

サカマキガイが増えて悩んでいる方には、除去できる商品が売られてます。増えすぎてお悩みの方はこちらを試してみると良いかと思います。

またサカマキガイやモノアラガイを好んで食べる貝もいます。同時にタニシも食べられますが…(汗)

アクアリウムのゴキブリと呼ばれている厄介者

サカマキガイやモノアラガイは別名スネールアクアリウムのゴキブリと呼ばれています。何故かと言うと雌雄同体と呼ばれ、オスやメスと言った性別が区別が無く、大量の卵で爆発的に増殖できる能力があるからです。

Wikipedia
サカマキガイ
雌雄同体で他個体との交尾もするが、しばしば自家受精もする。卵生で、透明なゼラチン質の卵嚢(あるいは卵嚢塊)を水中の物体に付着させる。水温が一定以上であればほぼ1年を通して繁殖し、水槽内などでは瞬く間に増えることもある。

これに対してヒメタニシは、雄と雌があり、交尾によって1〜5匹の稚貝が雌のタニシから生まれます。サカマキガイのように爆発的に増えることはありません。

サカマキガイはどこからやってくるの?

サカマキガイは田んぼや水路にも住んでいます。また、ホームセンターで売られている水草に付着しています。ほとんどの場合、水草を購入したときに水槽へ運び込んでしまう事が多いです。

水草を購入するときは、しっかり水洗いしましょう。

水槽から完全に排除する方法について

ビオトープにあるエサが多すぎると、その分サカマキガイやモノアラガイの食料が増える事に繋がり、増殖しやすい環境になるので要注意です。増殖しすぎると水槽が黒い粒だらけとなり、おぞましい光景になります(^^;)

サカマキガイを駆除する方法はたった1つ。水槽を一から作り直す事です。特に水草や水槽の壁に付着している卵が厄介ですので、苦労することになるでしょう。

  1. 水槽を丁寧に洗う

    水槽の壁面に付着した卵や稚貝を除去します。

  2. 水草は最小限のものを選んで水洗い

    水草は水洗い後に、数週間小さい容器で飼育水と一緒に放置しておきます。サカマキガイの卵があれば、稚貝が発生しますので、根気強く除去します。

  3. 1と2を使って水槽を作り直す

    サカマキガイが居なくなった段階で水槽を立ち上げ直します。

その他に、サカマキガイの数を抑える方法もあります。

サカマキガイは悪い生き物ではない

ただし、サカマキガイやモノアラガイは枯れた水草や、過剰なエサ、そして水を汚す原因となる死体をタニシやエビ同様に分解してくれるので、基本的に悪さはしない生き物です。

水質維持の助けとなる生き物の一つですので、増殖しないように注意しながらビオトープに入れておくのも、悪くない選択です。

ビオトープに招きたくない場合は、水草を買うときにしっかりと水洗いして、数週間様子を見ておきましょう。ホームセンターで水草を買うと高い確率でサカマキガイや卵が付着していますので要注意です。