両者の写りの違いが知りたくて、下記のレンズの画像比較を調べてみました。

目次

キノコのように生えたレンズ | α7RII + FE 35mm f1.4 ZA
 キノコのように生えたレンズ | α7RII + FE 35mm f1.4 ZA ©

解像度や収差に違いはあるの?

海外サイトのThe Digital Pictureでは、Canon 5Ds Rで撮影された画質比較が紹介されています。これを見てみると、遠目ではどちらのレンズも似たような写りなのですが、等倍で鑑賞してみると解像度や収差が結構違うようです。

The Digital Picture
Canon EF 16-35mm f/2.8L USM III vs Canon EF 16-35mm f/4L IS USM

特に倍率収差(色のズレ、滲み)が違いますね。EF 16-35mm f/2.8L 3型は高いですが、値段なりの価値はあるようです。

Tamron 15-30mm F2.8との比較はどうか?

EF 16-35mm f/4Lの長所は、f2.8レンズの半値ほどで買うことができるコストパフォーマンスだと思います。また、f4レンズと同価格帯にはTamron 15-30mm f2.8があります。タムロンとの比較はどうなんでしょうか?

Emerald Blue | Sony α7RII + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
 Emerald Blue | Sony α7RII + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD ©

上記の写真は手前と奥の写真を別々に撮影し、後で焦点合成しています。

私は手元のレンズとしてTamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDを所有しています(過去の撮影例)。ですが、レンズ個体差やα7RIIに使っているマウントアダプターの加工精度が低いのか、タムロン16-35mmの周辺の解像度は満足できるものではありませんでした。その後出番がありません。

左隅と右隅のピント面をチェックしてみるとズレは見られなかったので、おそらくマウントアダプターが原因というよりも、Tamron 15-30mm自身の像面湾曲が原因だと思っています。

The Digital Pictureでも画像比較ができるので、下記のレンズで比べて見ました。

The Digital Picture
Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD vs Canon EF 16-35mm f/4L IS USM

うーん、やはりEF 16-35mm f/4Lの方が良い写りという印象でした。手元のTamron 16-35mmもこんな描写です。…やはり口コミに書かれているほど良いレンズとは思えないです(^ ^;)

充実する超広角レンズ

2017年春には、SIGMA 14mm F1.8 DG HSM Artや、Samyang XP 14mm F2.4も発売されます。特にSamyang XP 14mm F2.4は10万円前後と値段が安く抑えられており、解像度が高いと前評判が立っています。ですが、下記のサイトを見るとF11〜F16まで絞らないと隅までは均一にならない印象でした。(ただし、14mmという画角を考えると凄い切れ味だと思います)

e PHOTOZINE
Samyang Premium MF 14mm f/2.4 Lens Review
Canon 5D mark IIIとサムヤン14mmで撮影されたと思われる等倍画像が公開されている

新しいレンズが発表され、期待感が高まりますが、上記の2つのレンズはフィルターが付けられないなどのデメリットもあります。

14mmという画角が不要ならばCanon EF 16-35mm f/2.8L USM IIIは超広角レンズとしては十分アリなんじゃないかと思った1日でした。