離れた場所でも音声を無線中継して飛ばすことができるBluetoothトランスミッターという製品があります。
今回はTaoTronicsのTT-BA07という製品をレビューします。TT-BA07は2つの機器からなり、片方を音声送信機、もう一方を音声受信機として使う事ができるのが特徴です。音声入力と出力はイヤホンなどで使われる3.5mmステレオミニジャックに対応しています。バッテリーはリチウムバッテリーを内蔵しており、USBケーブルで充電して繰り返し使う事ができます。実際に使ってみると小型で気軽に持ち運ぶことができて便利でした。
テレビなどに接続して簡単にBluetooth化、Bluetoothイヤホンで鑑賞できます。二人の場合は、2台のデバイスを同時に接続して鑑賞もできます。Bluetooth 5.0やaptx LLに対応。最新のBluetooth規格を採用し、転送速度が旧バージョンより一層早くなっています。
※現在は後継機種となるTT-BA08が発売されています。
テレビなどに接続して簡単にBluetooth化、Bluetoothイヤホンで鑑賞できます。二人の場合は、2台のデバイスを同時に接続して鑑賞もできます。Bluetooth 5.0やaptx LLに対応。最新のBluetooth規格を採用し、転送速度が旧バージョンより一層早くなっています。
当記事では、楽器の音声を離れた場所からカメラで収録する例を取り上げて、その使用感をご紹介していきます。
目次
音声ケーブルの配線の手間を無くすTaoTronicsのTT-BA07
冒頭でもご紹介した通り、TaoTronicsのTT-BA07ではBluetooth接続を行って、音声を送受信機間で通信できます。
音声収録の際に、長いケーブルを使うのは大変ですし、線が長くなるほど場所を取り持ち運びが面倒になっていまいます。そこでオススメなのがTT-BA07を始めとしたBluetoothトランスミッターです。トランスミッターを使うと、音楽機材とカメラが離れていても、ワイヤレスで音声を送ることができます。
カメラと離れた場所で音楽演奏を撮影する
それでは実際にTaoTronicsのTT-BA07を使って、カメラと離れた位置で音声を収録した動画をご覧ください。PT01 scratchというDJターンテーブルを使った動画を撮影してみました。
上記の動画の例では、DJターンテーブルとカメラはおよそ5m離れています。TT-BA07では約10mまで離れてBluetooth接続が可能。連続使用で6時間の使用ができるそうです。
配線する際には、DJターンテーブルの音声出力をTT-BA07でBluetoothによって無線転送して、離れたカメラのマイク入力に接続して音声を記録しています。接続の様子はこの後で詳しくご紹介します。路上ではありますが、音が漏れる心配もありません。
Bluetoothトランスミッター TT-BA07の使い方と接続方法
それでは実際の配線例を詳しく見ていきたいと思います。
Bluetoothトランスミッターの受信側(RX)
カメラとの接続の様子は下記のような感じになります。まずこちらがTT-BA07の受信側の接続です。TT-BA07の音声出力端子がカメラのマイク入力に接続されています。
この時、TT-BA07にはTX
とRX
という切り替えスイッチがありますので、受信モードを示すRX
に切り替えておきます。
Bluetoothトランスミッターの送信側(TX)
続いて、こちらが送信側です。DJターンテーブルの音声出力がTT-BA07の音声入力端子に接続されています。
この時、TT-BA07にあるTX/RX
スイッチを、送信モードを示すTX
に切り替えておきます。
TT-BA07のペアリング方法
冒頭でもご紹介した通り、TT-BA07は送信機(TX)と受信機(RX)の2つの機器からなります。初めて使用する前には、ペアリングを行う必要がありますので、次の手順で進めていきましょう。
- TT-BA07の電源マークボタンを約6-7秒間長押しします。
- 赤色LEDランプと青色LEDランプが交互に点滅します。
- 同様にもう一方のTT-BA07も上記1,2の手順を行います。
- 点滅が消えたらペアリングは完了です。
以上でペアリングが完了するので、離れた位置から音声をワイヤレスで録音できます。
上記の接続で撮影・録音した例が下の動画です。音ズレ(遅延)も無く録音と動画撮影が成功しました(^ ^)
実際に録音してみると、音質はBluetooth機器にありがちな、ホワイトノイズが乗り、HighとLowがカットされて篭った音質になります。ですが、それほど気にならないレベルでした。個人用途ではinstagramへ投稿するのが目的でしたので、こういった用途ならば十分な性能だと感じました。
音声をモニタリングするにはaptx対応機や分配が必須
Bluetoothトランスミッター送信側の音声は、2台のBluetooth受信機とペアリング(無線接続)することができます。そこで、Bluetooth対応のイヤホンを一緒にペアリングすれば、録音とモニタリングが同時にワイヤレスで行えます。
ところが、持っているイヤホンがaptXに対応していなかったので、0.5秒くらい音の遅延が発生してしまいました。
音楽演奏を録音するならBluetoothのイヤホンやヘッドフォンはaptX対応に対応したものを使うが必須だと思いました。aptXに対応したイヤフォンやヘッドフォンは以下のようなものがあります。
Bluetoothのイヤフォンやヘッドフォンを使わない有線のイヤフォンやヘッドフォンを使う場合には、音声出力を分配する方法もオススメかと思います。
今回はPT01 scratchのミニジャック出力を分配して、Bluetoothトランスミッター送信機と有線のイヤホンを挿して使うことにしました。
ミニジャックの分配は以下のようなもので十分です。