水槽や鉢などの水が雨で溢れてしまう時の対策方法をご紹介します。水が溢れてしまう事をオーバーフローと呼んでいます。
屋外で水槽や睡蓮鉢を置いていると悩ましいのが雨の日です。少しの雨なら問題ありませんが、梅雨の時期や嵐や台風で大量の雨が降ると、メダカビオトープや淡水アクアリウムの水位が急激に増えてしまいます。水位上昇はメダカや水の生き物が飛び跳ねてしまい、外へ落ちて死んでしまう危険があります。
雨の日にビオトープをどうしたら良いか分からない方はこの記事を参考にしてください。
また、メダカの育て方や必要となる物については、別の記事で解説していますのでご覧ください。
目次
屋外のオーバーフロー対策方法
まず先に結論ですが、水溢れを防ぐ方法は2つあります。
実はタオルを水槽に掛けておくだけで、放置していても水溢れを自動的に防ぐことができます。水槽に穴を開ける必要はありません。ただし、メダカや魚などの水の生き物を育てている方にはビニールで覆う方法をおすすめします。なぜビニールで覆う方法が有効なのかは、この後で詳しくご説明したいと思います。
水槽上部をビニールで覆い雨の侵入を防ぐ
メダカや水の生き物を飼育している方に最もおすすめしたい方法がこれです。
雨が降ったときにその都度、ビニールを被せるというものです。
ビニール袋をかける前 ©
ビニール袋をかけた後 ©
ビニールの袋はスーパーのレジ袋などで大丈夫です。
雨による水質の変化を根本的に防ぐ
短時間に大量の雨がビオトープに流れ込むと、ビオトープの水質や水温が急激に変化してしまいます。急激な変化があるとメダカが死んでしまうケースがあります。私も実際にメダカを育ててみて、雨の日の翌日にメダカが死んでしまう経験を何度もしました。
ビニールを被せる方法は手間がかかりますが、ビオトープの水質を維持するために一番有効な方法だと思います。
タオルを掛けて自動的に水を吸い上げる
次に、水溢れを楽に防ぐ方法をご紹介します。それはビオトープにタオルを引っ掛けるだけで、水溢れを自動的に防ぐことができという裏技です。
旅行で長い期間に水槽を放置するときにおすすめの対策方法です。
私は百円均一ショップでタオルと洗濯バサミを買ってきて、睡蓮鉢やバケツ水槽にタオルを固定してみました。準備はこれだけで完了です。睡蓮鉢やトロ船、水槽に排水用のドリル穴を開ける必要は全くありません。
なぜタオルで水あふれを防げるの?
水がタオルの細かい繊維を伝っていき、外に垂らしたタオルの端っこまで水を吐き出してくれます。
原理の説明に興味がある方は、毛細管現象とサイフォンの原理で調べてみてください。
水の吸い上げすぎに注意
注意点としては、ビオトープ側に引っ掛けるタオルの端っこを、深い水位まで配置しない事です。タオルを配置する位置は超えて欲しくない水位にしておきましょう。
深い位置までタオルを配置してしまうと、勢い良く水を吸い出してしまいます。私も実際に吸い上げてしまった事があります。30分くらい様子を見ながらその効果を確認してみてください(^^)