ミジンコの増やし方について解説したいと思います。ミジンコはメダカの活餌となりますが、今回はそのミジンコを繁殖できないか挑戦してみました。
繁殖に使った餌はグリーンウォーター(別記事にて作り方を解説)です。みじんこの保管場所には、日光が常に当たらない半日陰がおすすめです。5月に挑戦してみたところ、かなりの数を増やすことに成功しました。まずは動画をご覧ください。
増殖しすぎて、おぞましい映像になりました。撮影の為に上からライトを当ていますが、みんな上に登ってきますね(^^;)それでは詳しい方法を見ていきましょう。
目次:ミジンコの増やし方
ミジンコ繁殖方法の流れ
ミジンコを養殖・繁殖させるには次の手順で行います。
- ミジンコを用意
- グリーンウォーターをバケツ1杯分用意
- 1と2を混ぜて、半日陰または日陰で保管
- 水が透明に近づいたらグリーンウォーターを継ぎ足す
- 増えたミジンコを間引く(例:メダカ餌として利用)
1〜5を繰り返します。流れとしては、1週間に1回ほど青水を継ぎ足して、水温の上がらない半日陰または日陰の中で放置します。濃縮クロレラ水の場合は、うっすら緑になる程度まで薄めた水でOKです。
近くでみるとこんな感じ ©
ミジンコを田んぼで採取
ミジンコは田んぼの水に泳いでいることが多いので、水をすくうだけで採取することができます。また、ネットでも入手することができます。
タマミジンコよりも大きめのミジンコで、メダカの餌に最適です。
ミジンコにはタマミジンコやダフニアミジンコという品種があります。田んぼで見かけるものはタマミジンコだと思いますが、ダフニアミジンコは大きめのサイズなのでメダカの餌として人気があります。
田んぼでミジンコを採取する場合は、農薬やメダカの天敵が紛れ込む可能性もありますので、心配な方はネットで売ってるミジンコを使うのが安心だと思います。
ミジンコを飼育する餌は何がおすすめ?
冒頭でも説明しましたが、ミジンコを培養するには、水の中にグリーンウォーターを混ぜると上手くいきます。ミジンコの餌は以下のように諸説あります。
- ドライイーストを溶かした水
- 鶏の糞を溶かした水
- 青汁粉末(無農薬の大麦青葉)を溶かした水
- きな粉を溶かした水
- グリーンウォーター ←おすすめ
今回はメダカを飼育していると自然に発生するグリーンウォーターを使いました。青水は水質を維持するのが簡単で、メダカを飼育していれば継続的に用意できるエサとなります。青水の作り方については、以下の記事が参考になります。
ミジンコの餌はネットでも入手できる
また、グリーンウォーターは別名で青水や生クロレラとも呼ばれていて、ネットで簡単に入手することもできます。時間を掛けてグリーンウォーターを作るのが面倒と考えてる方は、以下の濃縮生クロレラがおすすめです。
クロレラ独特の臭いがありますが、ミジンコ、メダカ、金魚、淡水魚、二枚貝、稚魚の餌に適しています。
バケツにミジンコを入れて屋外で保管
今回はミジンコを、青水に入れて増やすことにしてみました。
バケツに青水とアナカリスを入れてみた ©
バケツは半日陰または日陰など、水温が上がりにくい涼しい場所で放置します。気をつけたいポイントは、暑い場所を避けて保管することです。ミジンコは30℃を上回ると死滅するそうです。
3日から1週間ほどで水が緑色から透明になってきますので、その都度、青水を継ぎ足していけばOKです。条件が揃えば一週間でかなりの量に増えますよ(^◯^)
部屋の中でミジンコを育てるには
もし室内でミジンコを育てるスペースがあれば、アクアリウム用のLEDライトで青水を育てるのもオススメです。
水槽用のアクアリウムライトです。幅は30cmから50cmまで調節可能です。内蔵されたLEDは白色とカラーの27個LEDとなっています。ライトは9時間、12時間、18時間の3つのタイマーモードがあり、休止時間帯はライトの明るさが1%まで弱くなります。
現在は上記のような専用LEDライトで、植物を光合成させるものが登場しています。詳しくは以下の記事が参考になります。
ミジンコ飼育には酸素が大切
ミジンコは酸素をたくさん消費すると言われています。ミジンコが大量に増えると突然死滅することも。少ない量のミジンコを飼育する場合には、水草でも十分なのですが、水中に酸素を供給できるエアレーション機材があると安心です。
酸素を送り込むチューブやバブルストーンのセットです。小さな魚が快適な環境と十分な酸素を提供することができます。
など色んな生き物のエサにもなりますので、ぜひミジンコを育ててみてください。